データベースエンジニアに求められるスキルセットをカテゴリ別に紹介

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目次
データベースエンジニアの仕事内容と基本的なスキル
ここではデータベースエンジニアの仕事内容と基本的なスキルを3つに分けてご紹介します。以下の内容を参考にしていただき、実際の業務をイメージしましょう。
データベースの設計・開発のスキル
システム開発を行うプロジェクトの中で、顧客がデータベースで管理したいデータの属性や種類を分析して最適なデータベースを設計・開発するのが主な業務となります。
また、顧客が管理したいデータの量によって、最適なデータベースを選択する必要があります。選択するデータベースは、その製品によって大きさや種類が異なるため、開発内容にあわせたデータベースを選択することが重要な業務になります。データベースにはMicrosoft SQL Server、MySQL、Oracleといった複数の種類があります。
データベースの管理のスキル
顧客の要望を受けて作り上げたデータベースの効率化や最適化を図り、データを長期的に保存するためにデータベースの管理を行います。もしデータベースが動かなくなってしまうと、顧客の業務に支障をきたすことになるため、データベースへの不正侵入やデータの流出を防止するセキュリティ対策も担当します。
データベースの運用のスキル
顧客が管理しているデータベースへのアクセス権の管理、データのバックアップといったシステムの運用を行います。稼働しているデータの外部流出や、データベースへの不法侵入などを防ぐためのセキュリティ設計もデータベースの運用業務になります。顧客の業務を妨げないために、データベースが不具合なく動く運用を行うことが重要となります。
データベースエンジニアに必要なヒューマンスキル
データベースエンジニアが求められるヒューマンスキルは以下の3つになります。エンジニアとして顧客や自社の人と連携して活動するために必要なスキルとなります。これらのスキルが高いほどキャリアパスの選択が幅広くできるでしょう。
論理的思考能力
論理的思考能力はデータベースエンジニアに必要なスキルになります。一度構築したデータベースを変更させるのは容易ではないため、いかに抽出や運用をスムーズに進められるか、有限であるデータベースの容量をどう使うかなど、考えるべきことが多くあります。
また、データベースエンジニアは業務範囲も広いため、設計から運用までの一連の流れを理解し、データベースを構築する必要があります。そのため、データベースエンジニアは道筋を立てて考える論理的思考が必要になります。
プレゼンテーションスキル
データベースエンジニアとして、データについて概要を理解していない人や詳しくない人にも丁寧にわかりやすく紹介する能力になります。顧客にデータベースの設計から運用までを正しく把握してもらうためには、相手に応じたプレゼンを用意する必要があります。仮にプレゼンを行う機会が少なくても、実務の中でプレゼンテーション能力を活かせる機会は多いです。
ビジネスコミュニケーションスキル
データベースエンジニアとして必要なスキルには、技術的なスキルが重要視されがちですが、コミュニケーションスキルも非常に重要となります。コミュニケーションスキルがなければ、顧客やプロジェクトマネージャーが求めるものとは異なるデータベースになり、修正の手間がかかってしまいます。修正をなるべく少なく抑えるためにも密接な連携を取らなくてはなりません。
また、プロジェクトの一員として主要メンバーになることで、専門分野の人たちと関わることも考えられるため、プロジェクトを円滑に進めるためにも必須のスキルといえるでしょう。
今後のデータベースエンジニアに求められるスキルや経験とは
今回紹介するものは上記で紹介したスキルとは異なり、技術的な知識によるスキルになります。ここでは4つご紹介しますが、それら全てがエンジニアとしてクライアントや自社の人と連携して活動するために重要なスキルであり、スキルが高ければ高いほどキャリアパスの選択が幅広くできるでしょう。
データサイエンスのスキル
情報工学・統計学などの知見を利用することで、膨大なデータを分析でき、意味のある解釈を導き出すスキルのことです。情報化社会となり、オンラインの活動、オフラインの活動ともに私たちの生活は様々なデータに置き換えられるようになりました。しかし、そのような便利なデータも、ただ集めるだけでは活用に繋がることはありません。
集めたデータを有効に活用するためには、適切に情報を整理し、解釈を加えることが必要になります。また、膨大なデータの取り扱いには専門的な知見が必要になることからもデータサイエンスのスキルが求められます。
データをどのように活用するのかの提案力やコンサルティング能力
近年の企業では、IT技術を用いたDXの推進が課題となっています。システム部門のメンバーには、IT技術と業務を組み合わせて、新たな価値を生み出すことが求められます。今後、データ分析をベースとした企画や改善提案などが、システム部門の業務として加わることが考えられます。データを有効に活用し、ビジネスに生かすための企画や方策を立てることが出来る人であれば、コンサルティング方面の業務へも繋げることが出来ます。。
セキュリティに関する知識と経験
データベースエンジニアとして必要なスキルには、セキュリティに関する知識も欠かせません。なぜなら、セキュリティの知識がないと安全なデータベースを設計・構築出来ないからです。
データベースには外部に漏れてはいけない機密情報も含まれることから、安全で確実なセキュリティ対策を行い、データを外部の攻撃から守ることが最も重要になります。データベースを扱う上で大切な守りの知識である、セキュリティのスキルは必ず身につけておきましょう。
スクリプト言語の習得
SQLとコマンドライン(コマンドプロンプト)の取得が必須になります。JavaやPythonといった有名な言語は使用せず、この2つの言語を用いてデータベースの操作を行います。これらの言語はプログラミング言語ではないため、一切コードが書けなくても問題ありません。データベースエンジニアになるためにはこの2つの言語の深い知識が必要となります。
フリーランス案件から見るデータベースエンジニアの平均年収と具体的な案件とは
ここではフリーランス案件から見るデータベースエンジニアの平均年収と具体的な案件についてご紹介します。案件数は少ないですが、近年データベースエンジニアのニーズが高まっているため、徐々に案件数が増えています。また、スキルを有する人材が不足していることから希少価値が高く収入も高くなっています。
フリーランスのデータベースエンジニアの案件状況
データベースエンジニアの案件数:457件
データベースエンジニアの平均年収:
データベースエンジニアのフリーランスエンジニア向け案件・求人の月額平均単価は70万円、最高単価は170万円、最低単価は10万円でした。年収ベースだと平均年収は840万円となります。
データベースエンジニアの具体的案件
○仕事内容
大手メディア企業が保持するユーザー視聴ログおよび外部データを利用した広告商品開発・効果最適化を目標として、以下の内容の業務を行う。
また、本プロジェクトでは視聴ログデータや外部データを結合し、ユーザーに合った広告配信に向けたデータプロダクト開発やアドホック分析を行う。
・GCP主にBigQueryを用いたビッグデータのテーブル設計・データ集計
・データワークフロー・ETLの設計・数値検証・ドキュメント化
・データの集計と分析作業
○必要なスキル
・SQL経験 2年以上
・Cloudプラットフォーム(AWS、AzureやGCP)の利用経験 1年以上
・データクレンジング・集計・検証経験1年以上
・データパイプライン設計経験
○仕事内容
大手メディア企業が保持するユーザー視聴ログおよび外部データを利用した広告商品開発・効果最適化を目標として、以下の内容の業務を行う。
また、本プロジェクトでは視聴ログデータや外部データを結合し、ユーザーに合った広告配信に向けたデータプロダクト開発やアドホック分析を行う。
・GCP主にBigQueryを用いたビッグデータのテーブル設計・データ集計
・データワークフロー・ETLの設計・数値検証・ドキュメント化
・データの集計・分析・簡易的な可視化
○必要なスキル
・SQL経験 3年以上
・Cloudプラットフォーム(AWS、AzureやGCP)の利用経験 1年以上
・データクレンジング・集計・検証経験1年以上
・Gitを用いたコード管理
・データパイプライン設計経験
○仕事内容
ニューノーマル社会の実現に向けたゼロトラストソリューションの実現に向けて、デバイスログ/認証ログ/アクセスログなど様々なデータを分析するプラットフォームの開発に従事できる。
スクラム開発メンバーの一員として、グローバルベストな製品の選定やアーキテクチャの検討など、幅広い裁量で業務を行うことができる。
○必要なスキル
・Container as a Serviceを用いたアプリケーション構築経験
・Python、またはサーバサイドKotlinを用いたアプリケーション構築経験
・AWS(ECS、Lambda、DynamoDB)を用いたサーバレスなバックエンド構築経験
・Terraformを利用したInfrastructure as Codeの経験
・Gitを用いた開発経験
プログラミング言語を習得した先にあるデータベースエンジニアが描けるキャリアパスの例を紹介
プロジェクトマネージャー
データベースエンジニアは、システム開発の現場経験を多く積んでいることから、プロジェクトの責任者であるプロジェクトマネージャーを将来のキャリアパスとして選択することが多いでしょう。プロジェクトマネージャーになるためには、システム開発の現場でプロジェクトリーダーとして成果を出し続けることが必要になります。
また、プロジェクトの計画から設計、開発、リリースといった各工程の業務を網羅して、マネージャーとしてのマネジメントスキルを学ぶことも要求されます。このようなマネージャーの仕事はビジネス的な要素も強いため、システム開発を考える経営的視点があると更にニーズの高い人材になれるでしょう。
AI・機械学習エンジニア
IT系の職種のなかで注目されている職種の一つに、AI・機械学習エンジニアがあります。AI・機械学習エンジニアの主な仕事は、機械学習やディープラーニングの技術を利用して、AIを作り上げていくことです。
また、AIエンジニアがAIの構築や運用を行う際、ビッグデータは欠かせないものとなっています。このようなビッグデータを取り扱う場面で、データベースエンジニアとして培ったスキルが活きるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストとは、ビッグデータを分析し、分析結果から導かれた方法を実務の場で応用することで企業の業務に貢献する仕事になります。企業のDX導入・IoT・インターネットの普及といった恩恵を受けることによって、様々な情報がデジタル化で可視化できるようになりました。
その可視化された情報である顧客データ・行動データ・売上データなどを収集して、ビジネスの方向性や意思決定を合理的に判断します。様々な技術が発達したこの現代では、データ分析でビジネスを成長させるデータサイエンティストが重宝されています。
データを活用した経営コンサルタント
データベース経営コンサルタントの仕事は、データベースの導入から運用までを一連の流れで提案することが主な仕事になります。
データベース経営コンサルタントという職種は、一連の流れを全て把握していなければ務まらない職種のため、データベースエンジニアのキャリアパスの中でも敷居の高い職種として知られています。
身につけるべきスキルとしては、データベースソフトウェアに関する知見、データベースを運用した実務経験、クラウド環境を用いたデータベースの活用といった知識になります。このような高度な知識・スキルが要求されるデータベース経営コンサルタントとして大きく活躍できるかは、その人の知識量とプレゼンテーション能力などの高いヒューマンスキルにかかっていると言っても過言ではありません。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは一人でシステムを開発し、ネットワークの構築を行い、データベースの管理を行えるマルチな知識と技術を持ったエンジニアです。
フルスタックエンジニアとして、AIや機械学習などの新技術についての知識が豊富であったり、エンジニアやマルチな業務をこなすことができる能力を兼ね備えていると、ITの市場で求められる人材になることが出来るでしょう。
まとめ
本記事では、データベースエンジニアの仕事内容と基本的なスキル、平均年収と具体的な案件や将来のキャリアパスについて解説しました。
データベースエンジニアは専門性の高いスキルや高度な知識が求められますが、幅広いキャリアパスがあることから、自分のスキル次第で働き方の選択肢が広がります。しかし、その分難易度の高い職種であるため、経験の浅い方はまずシステムエンジニアとして現場で経験を積むことから始めて、キャリアアップとして目指していくことをオススメします。
また、今回紹介した知識・スキルを身につけることを目指すのと同時に、今持っているスキルを日頃からアンテナを張ってバージョンアップさせることも重要になります。
長くデータベースエンジニアとして活躍するために、また理想の働き方や職種を実現させるために自己研鑽に努めてください。最後までご覧いただきありがとうございました。
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この記事を書いた人

1992年生まれ、北海道出身。トレンドスポットとグルメ情報が大好きなフリーライター。 衣・食・住、暮らしに関する執筆をメインに活動している。 最近のマイブームは代々木上原のカフェ巡り。
この記事を監修した人

大学在学中、FinTech領域、恋愛系マッチングサービス運営会社でインターンを実施。その後、人材会社でのインターンを経て、 インターン先の人材会社にマーケティング、メディア事業の採用枠として新卒入社し、オウンドメディアの立ち上げ業務に携わる。独立後、 フリーランスとしてマーケティング、SEO、メディア運営業務を行っている。