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サーバーエンジニアとして働くことがきついと言われる背景とは。大きなメリットも合わせて紹介


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サーバーエンジニアの仕事内容

主な仕事内容は、構築・保守の2つに分かれます。それぞれの内容をまとめたので、見てみましょう。

構築業務

構築業務は数年の経験を経てからできる仕事なので、サーバーエンジニアとして憧れの仕事といえるでしょう。構築業務の内容を詳しくまとめました。

サーバーの構築・設計

サーバーの構築や設計はさまざまなことを考えながら作っていく必要があり、高度な知識が必要です。そのため、ある程度の経験を積んだあとで、携われるようになります。

設計は、サーバーの種類や個数、性能などを考えながら、作成していきます。

その際、電源容量を超えていないかどうかや、予算との兼ね合い、通信速度などについての考慮が必要です。それだけではなく、サーバーが実際に稼働したときの、運用のスムーズさも考えながら設計します。

ラッキング&配線作業

ラッキングとは、サーバー用の棚に収納する作業です。サーバーラックにおさめることで、サーバーを守ることやスペースの節約ができます。

サーバーラックはメンテナンスのしやすさや、通気性の良さに気を付けて、配置を考えなくてはいけません。

配線はサーバーとそのほかの機器を、ケーブルでつなげる作業です。配線の際もメンテナンスのしやすさを考えて、配置していきます。

また、サーバーのタイプによって、排気と吸気の位置が異なります。そのため、空気が通るスペースがあるか、確認しながらの作業が必要です。

OSとサーバーアプリケーションの設定

サーバーを動かすためには、オペレーションシステム(OS)が必要です。サーバーを動かすのに必要なOSのインストールとその設定は、サーバーエンジニアがおこないます。

OSは目的によって、使うものが変わってきます。たとえば、家庭用のパソコンなら、WindowsやmacOSが一般的です。サーバー向けのOSには、LinuxやWindows Server、Unixなどがあります。

OSの設定のほかに、アプリケーションのインストールと設定もおこないます。

保守業務

2つ目には、保守業務が挙げられます。保守業務とはどのようなことをするのでしょうか。

監視・障害対応

サーバーは、24時間365日休みなく稼働するため、異常がないか常に監視が必要です。監視専門のオペレーターがいることもありますが、サーバーエンジニア自身がチェックをおこなうこともあります。

障害が起きたとオペレーターから連絡を受けた場合、サーバーエンジニアは復旧作業に取りかかります。サーバーのシステムではなく、サーバーそのものが故障した場合は、交換の手配が必要です。

バックアップ

サーバー内のデータが壊れると大きな損失が出るため、万が一のときのために、バックアップを取らなければいけません。

サーバーエンジニアは、バックアップを取るときのスケジュールや、その範囲を決めるのも仕事の1つです。

セキュリティチェック

セキュリティに問題がないか、毎日チェックをおこなうことも大切な仕事です。

ネットワークに繋がっていると、常にウイルスやハッキングなどのリスクにさらされます。ウイルスへの感染やハッキングが起こると、大切な情報が流出する可能性があります。

社内の情報を守らなければいけないので、責任は重大です。

ネットワークエンジニアとの違いは?

サーバーエンジニアは、サーバーという機器を取り扱います。一方で、ネットワークエンジニアは、通信するためのネットワークを組み立てるエンジニアです。

スイッチやルーターというような、中継ぎができる機器を設置することで、サーバー同士をつなげていきます。

ネットワークの構築だけでなく、ネットワークエンジニアはクライアントと話す機会も多い職種です。ネットワークエンジニアは、クライアントからどのようなネットワークが必要なのかを聞き、設計図を作っていきます。

サーバーエンジニアは「きつい」と言われている5つの背景とは

サーバーエンジニアは需要の多い仕事ですが、「きつい」と言われてしまうのはなぜでしょうか。その理由を5つ解説します。

突発的な障害対策に追われ、精神的にも負荷がある

突発的な障害が発生した場合、いつでも対応しなくてはいけません。そのため、精神的に負担がかかるのが「きつい」と言われる理由の1つです。

サーバーの障害はいつ起こるか分かりません。障害が発生すれば、時間帯や休日も関係なしに対応に追われます。生活リズムが安定しないことによって、精神的な負担が大きくなります。

ただ、サーバーの障害はいつも起きるわけではないので、障害が発生しなければ比較的余裕を持って勤務が可能です。

責任重大なサーバーの監視・保守対応に追われ、プレッシャーが多い

サーバーに問題が発生すると、さまざまなところに影響が出るため責任は重大です。24時間体制で監視をする必要があり、プレッシャーが多いことから「きつい」といわれています。

さらにサーバーが稼働している時は、メンテナンスをおこなえません。そのため、メンテナンスは夜間になることが多く、生活リズムが乱れがちなことも、ストレスにつながりやすいといえます。

休日が不定期

サーバーは常に監視しなければいけないので、夜勤や土日の勤務も発生します。一定の間隔で休日を取ることが難しく、自分の時間が取りにくいのがデメリットです。

普段の業務だけではなく、構築業務で納期が迫っている状況があると夜通し作業をしたり、休日も働いたりしなければいけません。これらのことが、「きつい」といわれてしまう3つ目の理由です。

サーバールームの作業環境が悪い

サーバーに熱がこもると、システムエラーが出たり、機器の寿命が短くなったりします。熱を持っている状態を放置すると、熱暴走が起きて電源が突然落ちるトラブルに繋がります。

サーバーの不具合を避けるために、サーバールームは温度が低く設定されていることが多いです。このような作業環境が体に合わない場合、体調を崩しやすくなり、「きつい」と感じてしまいます。

サーバーの管理など部分的な業務のみだと給料が少なく、将来性がない

最近は実体のないクラウド上に、サーバーを持つ企業が増えています。クラウドサービスを提供している会社に管理を依頼することで、社内に設置する必要がなくなりました。

この動きから、サーバー管理の基本的なスキルだけでは、長期的に活躍することが難しく、高収入は期待できません。クラウドサービスを管理できるスキルがあることや、セキュリティ面も考えてサーバーの構築ができるエンジニアになる必要があります。

サーバーエンジニアに求められるスキルとは

サーバーエンジニアの仕事で活躍するには、さまざまな知識が必要です。求められる知識をまとめたので見てみましょう。

サーバーOSの知識とスキル

サーバーエンジニアにとって、OSの勉強は必須です。ただ、すべてのOSを知っておく必要はなく、案件に必要なOSについての知識があれば問題ありません。

LinuxやWindows、UNIXはよく使われているので、これらの勉強から始めるのがおすすめです。

コンピュータアーキテクトの知識

サーバーやコンピューターの仕組みを知っておくことは、サーバーエンジニアとして仕事をするには欠かせません。

サーバーを選ぶときには、システムを使う人の人数やサーバーへの負荷の度合いなどを考えながら、適したサーバーを選ぶ必要があります。

コンピュータアーキテクトの知識はさまざまなところで必要になるため、勉強しておきましょう。

コンテナ技術の知識

サーバーエンジニアで活躍の場を広げるには、コンテナ技術について理解していることが大切になります。

コンテナ技術とは、OSの中にコンテナと呼ばれる個別の部屋を作ることです。そうすることで、個々のコンテナごとに、異なるOS環境を作りアプリケーションを動かせます。

従来の技術よりも、負荷が軽く処理速度も早いのが特徴です。コンテナ技術によって、アプリケーションの開発や検証がスムーズになり、本番環境への移行もしやすくなります。

Dockerというようなコンテナを簡単に作れるツールもあり、このようなツールを使いこなすには、OSの知識も必要です。ただ、コンテナ技術の理解は、実務経験がないと難しくなります。そのため、現場で働きながら、少しずつ勉強していくのがおすすめです。

サーバー設計の知識

サーバーの設計は、最初から関わることのできる仕事ではなく、経験を積んでいくことで任されるようになります。そのため、サーバーエンジニアとして稼いでいきたいなら、必須のスキルです。

設計に携わるうえで、サーバーにかかる負荷の計算や、継続的に稼働できるシステムについての知識などが必要になってきます。

サーバーエンジニアとしての経験が浅いうちは、設計の知識がなくても問題ありません。ただし、キャリアアップを目指すのであれば必要になるので、コツコツと勉強しておくのがおすすめです。

サーバー運用・保守知識

サーバーの運用や保守は、駆け出しの頃に任される仕事で、最初に取得しておきたい知識です。仕事内容は、OSやアプリケーション、セキュリティソフトのバージョン管理です。そのほかには、クライアントのサポートをおこなうこともあります。

サーバー運用や保守は、サーバーエンジニアとしてのキャリアの入り口となるので、しっかりと基礎知識を身に付けましょう。

CI/CDツールに関する知識

効率化を意識した仕事はより重要視されていて、ツールに関する知識を持っておくことは大切です。その中でもCI/CDツールは、自動化するためのツールになります。

自動化ツールを活用することで、業務の効率化だけでなく、品質の向上も実現可能です。

CIはアプリケーションに問題が起きていないかどうか、自動でチェックしてくれます。コードなどの間違いのチェックが自動化されることで、プログラムの問題を早く見つけられるのがメリットです。

CDはコードのテストを自動で処理して、テスト環境や本番環境に移行しやすくする準備をしてくれます。

そのほかCDは、「コード変更を自動的に本番環境に反映できる方法」という意味で使われることもあり、文脈に注意が必要です。

これらのツールに関する知識を持っておくことで、仕事の幅も広がります。

セキュリティに配慮した設計・構築力

会社には顧客情報や社員の個人情報など、外部に知られてはいけない情報がたくさんあります。

最近ではウイルスやハッキングに対する意識も高まっており、セキュリティに配慮したサーバーの設計や構築ができると、幅広い仕事に挑戦可能です。

セキュリティに関する知識があることを証明する資格には、情報処理安全確保支援士試験やCompTIA Security+認定資格などがあります。

クラウドサービスに関する知識

従来は、社内にサーバー機器を置くことが多くありました。しかし、最近ではクラウドサービスを利用したサーバーが増えてきており、構築から管理までクラウドサービスに外注することが増えています。

有名なクラウドサービスは、以下の通りです。

  • AWS(Amazon Web Services)
  • GCP(Googe Coud Patform)
  • Azure(Microsoft Azure)

これからもクラウドサービスは、需要の高まりが見込まれるので、知識を付けておくと転職や独立に有利です。

データベースに関する知識・データベース言語

サーバーエンジニアは、サーバーについての知識だけを持っていれば良いというわけではありません。サーバーだけの知識では、変化の速いIT業界では生き残っていけない可能性があります。

幅広い知識を持っておくことで、仕事の幅が広がりキャリアアップが可能です。データベースについての知識や、データベース言語であるSQL(シークェル)を習得することで、より重宝されるエンジニアを目指せます。

SQLは国際規格のため、一度習得すれば幅広く活用できるのがメリットです。

サーバーエンジニアとしてキャリアを歩むメリットとは

サーバーエンジニアは未経験からでも、努力次第で重要なポジションにつけるのが魅力です。

サーバーエンジニアとして、キャリアを積んでいくことのメリットを3つまとめました。自分の価値観と、メリットが合うかどうか、チェックしてみてください。

キャリアパスの選択肢が広い

サーバーエンジニアは、キャリアの選択肢が多いのがメリットです。サーバーエンジニアのキャリアパスには、主に2つあります。

1つ目は、サーバーエンジニアの経験を積んでいき、管理する側までレベルアップすることです。マネージャーになると、プロジェクトや予算の管理などを任されます。

そのほか、サーバーエンジニアの技術を極めたスペシャリストになることも可能です。スペシャリストとしての能力は、資格を取得することで証明できます。

2つ目は、ネットワークエンジニアやデータベースエンジニア、セキュリティエンジニアなど、職種を変えることです。

やりたいことや自分のスキルから、職種が選べます。職種を変えやすいように、日頃からさまざまな分野の勉強をしておくのがおすすめです。

高収入を狙うことができる

サーバーエンジニアの最初の年収は300~400万円ほどで、10年ほど仕事を経験すると、500万円以上も難しくありません。

資格の取得やさまざまな現場を経験し、スキルを増やすことで平均よりも高い年収を目指せます。加えて、これからもサーバーエンジニアの需要が高い点もメリットです。

IT業界は実力主義なので、十分なスキルを身につけていれば、転職や独立で年収アップしやすくなります。

フリーランスや独立がしやすい

会社員として十分に経験を積んだあとは、フリーランスとして独立して働く選択肢もあります。サーバーエンジニアを求めているところは多く、高いスキルがあれば独立しやすいのがメリットです。

フリーランスになることで余計な業務が減り、勉強時間を確保しやすくなります。勉強することで、さらに高いレベルを目指せます。

フリーランスで案件を探すには、仕事を紹介してくれるサービスを利用してみましょう。

まとめ

サーバーエンジニアは基本的なスキルだけだと、自動化などのツールによって、将来的に厳しくなりやすい職種です。しかし、需要の高いツールを取り扱えるスキルを持っていれば、長く活躍できる職業だといえます。

エンジニアスタイルでは、サーバーエンジニアのフリーランス向け案件の紹介や、フリーランスエージェントの検索ができるので、サーバーエンジニアの求人を探してみましょう。

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