グラフィックデザイナーの副業の案件にはどんな種類があるのか

目次
副業の現状
▶副業を考えている・やり始めている人は増えています
近年副業者数と副業者の比率は増減を繰り返してしますが、直近の2012年と2017年では副業者数で250万人程度から270万人程度、副業者比率で3.6%程度から4.1%程度まで上昇しています。(※みずほ総合研究所調べ:https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp181015.pdf)
▶サラリーマンの平均年収は減っている
また、サラリーマンの平均年収は平成9年の467万円をピークに下がり続けています。平成20年には430万円、平成21年には406万円と大幅に下落をしてその後は410万円付近を増減しながら推移しています。(※年収ラボ調べ:https://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm)
▶コロナの影響で最近の副業はどんな傾向なのか
新型コロナウイルスの影響によって、ソーシャルサイトなどの副業関連のサイトに登録する副業希望者は増加傾向にあります。理由としては、企業側の人件費の削減や休日の在宅時間の増加、テレワークの推進によって自宅で仕事をする時間が増加したことなどが考えられます。自宅にいる時の時間を有効に活用して収入をアップしたい人と人件費を抑えるために副業者にアウトソーシングしたい企業の双方にメリットがある状態になっているのが現状です。
グラフィックデザイナーの副業における3つのメリット
▶ビジネスのスキルアップができます
企業のなかではデザイン以外の仕事は、営業や事務担当の人がやってくれることが多いです。報酬交渉や書類づくりは、デザイナーがやることが少ないのでなかなかスキルを得ることができません。ですが、副業で直接お客様と関わるため、報酬交渉や書類づくりなどのビジネス的に必要な仕事も1人で行うことになるので、自ずとビジネススキルはアップすると思います。
▶自分の価値を試しながら収入アップできます
デザインを仕事にするにあたって、副業で自分のデザインの価値を知ることは重要です。例えば、自分の名刺のデザインが5,000円で売れるかもしれませんし、30,000円で売れるかもしれません。低い場合は、デザインをブラッシュアップするきっかけにもなります。自分のデザインの価値を試しながら、本業にプラスアルファで副業の報酬を得られることは魅力的だとおもいます。
▶副業で人脈を広げられる
企業では、営業を介してお客様と接するため個人としての人脈を広げることは難しいと思います。副業をするとお客様と直接かかわることになるので、自ずと人脈は広がります。お客様との信頼関係を築くことができれば、リピーターになってくれるかもしれません。そのような人脈を作ることができれば、フリーランスや独立を目指している人には大きなメリットだと思います。
グラフィックデザイナーができる副業案件の種類
さて、グラフィックデザイナーは副業で何ができるのでしょうか。普段の仕事のスキルを活かした副業をすることも可能です。主な仕事としては、デザインやコーディングの仕事があげられます。デザインの仕事は、Illustratorを使ったロゴのデザインやイラストの作成、LINEスタンプの作成などを引き受けることができます。Photoshopを使った写真加工やECサイトの商品ページの画像作りなども引き受けられます。コーディングの仕事は、さまざまな言語のコードを書く仕事です。Javascriptを扱えれば、IllustratorやPhotoshopなどのデザイン系のソフトの自動化するためのスクリプトコードをかくことができます。HTMLやCSSを扱えれば、デザインしたものをサイトに載せるなど、デザインに関係するコード作成の仕事もあります。案件次第では、会社ではできないスキルアップができると思います。
グラフィックデザイナーの副業に関する案件の相場・平均単価
副業を始めるとき、自分ができる案件の報酬の相場は知っていたほうが仕事を受けやすくなると思います。ここでは、グラフィックデザイナーの副業案件の相場についてお話します。
▶グラフィックデザイナーの副業案件の総括
グラフィックデザイナーができる副業のデザインやコーディングは、利益率が高い案件が多いため、受注ができれば稼ぎやすいです。本業で公表することができる実績があれば、仕事も取りやすいでしょう。デザインの案件は、1~2日で完結できて1件が1万円以上のものもあるため、実績のあるグラフィックデザイナーにはかなりおすすめです。
▶報酬が高い案件、低い案件
デザインの案件では、名刺の作成やロゴの作成、Webページの作成などがあります。クラウドワークスなどのソーシャルワークのサイトをみると、名刺の作成やロゴの作成の価格はさまざまです。5,000円程度で依頼している案件から、50,000円程度の依頼している案件などがあり価格には幅がある案件です。20,000円程度で依頼している案件が多い印象ですので、20,000円未満の案件は相場的に安い案件の可能性がありますので、よく考えて受けるようにしましょう。Webページの作成は20,000円~100,000円程度とこれも幅があります。50,000円程度で依頼している案件が多い印象ですが、依頼の難易度にも幅がありますので、価格相応の作業量なのか確認する必要があると思います。
▶依頼が多い案件、少ない案件
クラウドワークスなどのソーシャルワークのサイトを参考にします。ロゴの作成やWebページ・ホームページの作成は非常に多い案件です。常にどこかの会社やキャンペーンのロゴづくりやサイト作りの案件はソーシャルワークのサイトに掲載されています。また、少ない案件としては名刺の作成があげられます。厳密には名刺の作成のみの案件は少ないです。ロゴ作成の中に含まれている案件が多く、名刺作成の案件を引き受けたいときはロゴの作成をする事も考える必要がありそうです。全体的に、多少はデザインスキルやWebスキルが必要な案件がソーシャルワークのサイト上には多く掲載されている印象です。
どうすれば単価を高くすることができるのか
それでは、副業を始める前や続けながらどのようなスキルを身につければ単価を高くできるのでしょうか。
▶単価を高くするために必要なスキルとは
副業をするのであれば、単価が高い仕事をしたいと考えると思います。まず、単価を高くするには、デザイン系の案件ではポートフォリオを充実させること、Webページなどの作成の案件ではコーディングスキルも身に着けることです。ロゴの作成などは、作るロゴのイメージやロゴの使い道が明確にわかったほうがお客様は報酬が決めやすく、できる限り高い単価での価格交渉がしやすくなります。Webページなどの作成はデザインだけでも比較的単価は高いですが、Webサイトに反映できるコーディングのスキルがあれば、より単価が高くなります。
▶単価を高くするために必要な経験とは
まず、デザインの案件を引き受けるためには、IllustratorとPhotoshopの使用経験があることが必須です。Adobe系ソフトの使用経験や使用年数は依頼の段階で聞かれることがあるので、経験は本業を含めて積むようにしましょう。また、案件としてデザインをした経験を示すことも重要です。どんな意見を取り入れてデザインを作ったのかプレゼンすることができれば、
お客様も安心して仕事を依頼することができ、単価の交渉もしやすくなります。友達など身近なところで、実績を積む経験をする事も良いかもしれません。
デザインを副業にするときの注意点とは
気軽に始められるデザインの副業ですが、副業ならではの注意点もいくつかあります。以下で注意点をいくつか紹介します。
▶本業の下請けや系列会社からの仕事は受けないこと
デザインの副業は、知り合いから仕事を引き受けることも多いと思います。ですが、本業の下請けや系列会社からの仕事は受けないほうがいいです。もし、何か不手際があったときはそのクレームなどは本業の会社まで伝わってしまいます。自分の信用だけではなく、会社の信用にも関わってきますのでやめましょう。
▶まずは、その日で完結する仕事を受けるようにしましょう
デザインの仕事は、1日で完結するものから数日間かけて作業するものなどさまざまです。副業で精神的に疲弊してしまってはいけないので、まずは1日で完結する仕事からはじめて余裕を持ちながら続けていけるようにしましょう。
▶紙媒体での仕事は避けましょう
紙媒体での納品などが必要な仕事は、紙や印刷代のコストがかかります。もし、納品物の差し替えなどがあれば、それだけで収入が減ってしまいます。製作費が足りなくなってしまい赤字になってしまうこともあるので、紙媒体の仕事は避けましょう。
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まとめ
ここまで、グラフィックデザイナーが副業で何ができるのか、どのような案件がありどの程度稼ぐことができるのかを紹介してきました。最後に本記事のまとめを書いているので、チェックしてください。
- グラフィックデザイナーの副業は、ビジネススキルのアップにもつながり、将来の独立を考えるときに役に立つ
- グラフィックデザイナーの副業は、仕事を引き受けられれば短期間で稼ぐこともできる
- 単価アップのためには、ポートフォリオの充実やコーディングスキルがあることが望ましい
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この記事を書いた人

1992年生まれ、北海道出身。トレンドスポットとグルメ情報が大好きなフリーライター。 衣・食・住、暮らしに関する執筆をメインに活動している。 最近のマイブームは代々木上原のカフェ巡り。
この記事を監修した人

大学在学中、FinTech領域、恋愛系マッチングサービス運営会社でインターンを実施。その後、人材会社でのインターンを経て、 インターン先の人材会社にマーケティング、メディア事業の採用枠として新卒入社し、オウンドメディアの立ち上げ業務に携わる。独立後、 フリーランスとしてマーケティング、SEO、メディア運営業務を行っている。