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データ分析でフリーランスになるのに必要なスキルや平均年収とは


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データ分析とは

データ分析とは、大量のデータから有意義な情報を抽出し、パターンを見つけ、予測を立てる、結論を導く、意思決定をサポートするなどのプロセスを指します。データ分析は、さまざまな業界やビジネスの文脈で活用されており、例えば、マーケティング戦略の策定、製品の改善、顧客体験の最適化、業績の予測といった領域で使われています。

データ分析のステップ

問題定義

これは全てのステップの基盤となるもので、どのような問題を解決したいのか、どのような目標を達成したいのかを明確に定義する段階です。問題や目標が明確でなければ、何を分析すべきか、どのようなデータが必要か、分析の結果が有用かどうかを判断することが難しくなります。

データ収集

問題解決に必要なデータを収集します。データは企業の内部データ(売上データ、顧客データなど)から、公開されている外部データ(気象データ、人口統計データなど)、ソーシャルメディア、センサーからのデータなど様々な源泉から取得可能です。

データクレンジング

データが集まったら、それが分析に適しているかどうか確認し、必要ならば整理・修正を行います。たとえば、データには欠損値が存在することがあり、それを無視してしまうと分析の結果に影響を及ぼす可能性があります。欠損値の扱い、異常値の検出と除去、データの形式の統一など、データを”きれいにする”作業がここで行われます。

データ解析

データがきれいになったら、次はそれを解析します。統計的手法(平均、中央値、分散、相関など)を用いることでデータの基本的な傾向を掴むことができます。さらに進んだ分析として、機械学習のアルゴリズムを使用してパターンを見つけ、予測を行うなどが可能です。

結果の解釈と可視化

解析の結果を適切に解釈し、ビジネスの視点で意味のある洞察に変換します。このステップで重要なのが、解析の結果を非専門家にも理解できるように伝えることです。そのためにデータ可視化が活用されます。グラフやチャートを使って、結果を視覚的に表現することで、解釈を容易にします。

アクション

分析結果を基に具体的な行動を起こします。この行動は新しいマーケティング戦略の策定、製品改善のための具体的なステップ、新たなビジネスチャンスの開発など、様々な形を取ります。

評価と改善

実施したアクションが期待通りの結果をもたらしたかを評価します。そして、必要に応じて分析のプロセスを見直し、改善を行います。データ分析は反復的なプロセスであり、常に結果を評価し、分析の質を高めることが重要です。

データ分析はこれらのステップを繰り返すことで、データから価値ある洞察を得て、ビジネスの成長に貢献します。

データ分析を実施する具体的な職種とは

データ分析を実施する職種には、多くのバリエーションがあります。それぞれの役割は、分析手法、使用するツール、必要とされるスキル、そして分析結果をどのようにビジネスに適用するかによって異なります。ここでは、データアナリストとデータサイエンティストという2つの主要な職種について詳しく説明します。

データアナリスト

データアナリストは、ビジネスの意思決定をサポートするために、データを集め、整理し、解析します。主に統計学の知識を活用してデータの傾向やパターンを見つけ出し、その洞察をビジネスの文脈に合わせて解釈します。また、彼らはデータの可視化にも長けており、複雑なデータをわかりやすい形で表現することで、非専門家にも理解できる情報を提供します。データアナリストはマーケティング、財務、人事など、様々な部門で活躍します。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、データアナリストと同じくデータの収集から解析、解釈までを行いますが、さらに高度な分析手法を用いて複雑な問題を解決します。データサイエンティストは、統計学だけでなく機械学習の技術も駆使し、大量のデータから予測モデルを作成したり、未知のパターンを発見したりします。また、彼らはビジネス上の問題を解決するための新しい手法やアルゴリズムを開発することもあります。

これらの職種はそれぞれ異なるスキルセットを必要としますが、共通して求められるのはデータに対する深い理解と、そのデータをビジネスの視点で解釈する能力です。また、最近ではAIや機械学習の進化に伴い、より高度な技術を活用する新たな職種、例えばAIエンジニアやMLエンジニアなども出現しています。これらの職種もデータ分析に深く関与しており、データ駆動の意思決定を実現する上で重要な役割を果たしています。

データ分析フリーランスに求められるスキル

データ分析のフリーランスとして成功を収めるためには、特定のハードスキルとソフトスキルが必要です。以下に、データ分析フリーランスに求められる主要なスキルを詳しく説明します。

PythonやR言語などのプログラミングスキル

PythonとRはデータサイエンスの分野で広く利用されています。Pythonはその汎用性と多機能性から多くのデータサイエンティストに好まれています。Numpy、Pandas、Scikit-learn、Matplotlib、Seabornなどのライブラリはデータの処理、解析、モデル作成、ビジュアライゼーションなどを行うために頻繁に使われます。一方、Rは統計解析とデータ可視化に特化した言語で、ggplot2、dplyr、tidyrなどのパッケージが特に有名です。

統計学・数学の知識

データアナリストは統計的推論を行い、データから有用な情報を引き出すために、統計学の知識が必要です。回帰分析、仮説検定、確率分布、推定理論、多変量解析などの統計学の理論を理解し、適用することが求められます。また、線形代数や微積分などの基本的な数学の知識も、機械学習アルゴリズムの理解に重要です。

データベースに関する知識やスキル

SQL(Structured Query Language)はデータベースから情報を取得、挿入、更新、削除するための標準的な言語です。また、データの形式によってはNoSQLデータベース(MongoDB、Cassandraなど)の利用経験が求められることもあります。

BIツールの利用経験

BIツールは、データを視覚化し、ダッシュボードを作成して分析結果を共有するために使用されます。Tableau、Power BI、Lookerなどは、非技術者でも使いやすく、大量のデータを効率的に視覚化することが可能です。

データビジュアライゼーション

データビジュアライゼーションは、数値やパターン、傾向、相関関係などを視覚的に表現し、理解しやすくするための重要なスキルです。PythonのMatplotlibやSeaborn、Rのggplot2などのライブラリは、データの視覚化によく使われます。

機械学習の知識

データ分析が進化し続ける中で、機械学習の理解は必須となってきています。教師あり学習(線形回帰、ロジスティック回帰、サポートベクターマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワークなど)、教師なし学習(クラスタリング、主成分分析など)、強化学習といった概念を理解し、適切なアルゴリズムを選択し、訓練データでモデルを訓練し、新たなデータでその性能を評価する能力が求められます。

ビジネススキル

フリーランスのデータ分析業務は、データを解析し有用な洞察を引き出すだけでなく、その結果をクライアントや利害関係者に対して適切に伝え、説明することも求められます。この観点から、ビジネススキルはデータ分析フリーランスとしての成功において不可欠な要素となります。

コミュニケーションスキル

フリーランスとしては、クライアントやステークホルダーと効果的にコミュニケーションをとる能力が重要です。これには、ニーズの理解、期待の管理、明確なフィードバックの提供、適切なコミュニケーションチャネルの選択などが含まれます。

プレゼンテーションスキル

データ分析の結果をわかりやすく伝え、説得力を持って提案する能力も重要です。これには、視覚的なエイドの使用、話す内容の構造化、聞き手の視点に立った説明、反対意見への対処などが含まれます。

データ分析でフリーランスになるメリットとは

データ分析という専門性を持つフリーランスにとっては、その仕事には多くのメリットがあります。自分自身で業務をコントロールし、幅広いプロジェクトや業界に触れるチャンスがあるだけでなく、金銭的な利益も得ることができます。以下に、データ分析でフリーランスになるメリットについて詳しく説明します。

データアナリストとして様々なデータに触れることができる

フリーランスのデータアナリストは様々な業界やプロジェクトで働くチャンスがあります。これにより、自身のスキルセットを拡張し、様々なビジネスモデルやデータセットを理解する機会が得られます。この多様性は、一貫性のある自己成長と新たな視点をもたらします。

収入を上げることができる

フリーランスのデータアナリストは、そのスキルと経験を考慮に入れ、自分の価値に見合った価格設定をすることができます。そのため、自己のスキルを磨き続けることで、収入を大幅に増加させる可能性があります。

仕事のコネクションができる

フリーランスとして働くことで、多くのクライアントや他のプロフェッショナルと繋がる機会が得られます。これらのコネクションは、新たなビジネスチャンスを生むだけでなく、あなたのキャリアを形成する上で有益な情報や助言を提供することができます。

データ分析フリーランス案件の平均年収と案件例とは

データ分析のフリーランスとして活動するとき、その報酬や取り組むプロジェクトの具体的な例について知ることは重要です。年収は様々な要素、例えばスキルレベル、経験、プロジェクトの規模や複雑さ、そして地域により大きく異なることがあります。以下では、データ分析フリーランスとしての平均年収と、具体的な案件について見ていきます。

会社員のデータアナリストの平均年収

データアナリストとして会社に勤めて働いた場合の平均年収は694万円(求人ボックス調べ)になります。日本の平均年収が400万円前後であることを踏まえると高い方といえ、それだけデータを扱う職種の需要が大きいことが伺えます。(参照:求人ボックス

フリーランスデータアナリストの具体的な案件

続いて、フリーランスのデータアナリストとして働く場合、どれほどの収入を得ることができるのか実際の案件を見ながら探っていきます。

【Python(データ分析系)】ゲーム事業におけるデータアナリスト業務


こちらはPythonを用いたゲーム事業におけるデータアナリストの案件になります。具体的な業務は新規タイトルにおけるサーバサイドアプリケーションの設計と実装になります。記載はないですが、ローンチ後はそのままユーザーデータの分析やそれを踏まえたアクションの策定・実行などもできるかも知れません。単価は月120万円〜となります。

【データ分析|月間80時間〜】大手マッサージ店舗のアナリスト募集!


こちらは大手マッサージ店における広告運用チームのアナリスト業務になります。 GoogleAnalyticsの使用を前提とされていますが、PythonやSQLなど分析ができれば方法は問わないと比較的自由な案件になります。単価は月40万円〜ですが、月80時間〜関わることのできる案件です。

【英語/コンサル】マーケティングデータアナリスト案件


こちらは医療機関向けにマーケティングデータアナリスト業務を行う案件になります。具体的には日本におけるドナーの動向などの分析を行うようです。GoogleAnalytics・PowerBI・Excelなどでの分析経験が求められます。単価は月65万円〜となっています。

フリーランスのデータ分析案件を獲得するには

データ分析スキルを持つフリーランスが次のプロジェクトを見つけるための方法は多数存在します。その中で、適切な案件を見つけるための一部のアプローチを以下にご紹介します。

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスエージェントは、フリーランスワーカーと企業を結びつける役割を果たします。エージェントは業界の知識と広範なネットワークを持ち、クライアントとフリーランサーが最適なマッチングをするためのサポートを提供します。

フリーランス案件サイトを活用する

フリーランス案件サイトは、さまざまな種類のプロジェクトを集めています。これらのサイトを通じて、自分のスキルと経験に最適なプロジェクトを見つけることができます。エージェントのように紹介してもらえるわけではないので自分で探す必要がある反面、自身で好きな案件を選んで応募できるのがメリットになります。

知り合いから紹介してもらう

先ほどフリーランスになるメリットの1つで仕事のコネクションができることを説明しました。これによって形成された人脈は、フリーランスとしてのキャリアにおいて重要な要素となってきます。過去のプロジェクトで一緒になった人や友人に紹介してもらうことは案件探しにおいて有効な方法であり、お互いスキルや人柄をある程度把握した上で仕事ができるメリットもあります。

まとめ

データ分析はビジネスの意思決定における要で、データアナリストやデータサイエンティストはこのデータ分析を実施する主要な職種です。データ分析のフリーランスとして活動するためには、PythonやRなどのプログラミング、統計・数学、データベース管理、BIツールの利用、データビジュアライゼーション、機械学習の知識に加え、コミュニケーションとプレゼンテーションのビジネススキルも必要となります。フリーランスとしての働き方は多様なデータとの接触、収入向上の可能性、広範なコネクション形成などのメリットがあり、案件獲得にはフリーランスエージェントの利用や案件サイトの活用、知人からの紹介が有効です。

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