【2023年版】GCPの理解が深まる9つのオススメ本とは
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目次
Googleが提供するGCPとは。概要を紹介
Googleが提供しているGCPをご存知ですか?まずはGCPとは何なのかについて詳しくご紹介いたします。
GCPの概要
GCP(Google Cloud Platform)は、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。GCPを活用することで、Googleが社内で使っているテクノロジーやインフラを使用することが出来ます。
従量課金制のサービスのため、一定の使用料までは無料で使用できる点が特徴です。
また、GCP Consoleには、GCPのプロジェクトとリソースを管理するために使用できるグラフィカルユーザインターフェースが用意されているため、サーバー管理の簡略化をはかることも可能です
GCPが展開しているサービス
次に、GCPが展開するサービスについて詳しく解説いたします。
AI・機械学習分野
まずは、AI/機械学習分野におけるGCPのサービスをご紹介いたします。
元々GoogleはAI・機械学習の分野を得意としています。GCPを活用すると、「GooglePixel」シリーズに搭載されているAIカメラやYouTubeで活用されているレコメンド機能・不適切動画の自動検出機能など、Googleが開発・活用しているAI技術を、自身のビジネスに利用することが出来るのです。
また、GCPの一機能である「Cloud ML Engine」は、機械学習を行うためのサービスです。Cloud ML Engineを使用することで、機械学習に求められる様々なプログラムを活用することもできます。
DevOps分野
Google CloudはDevOpsを実現するための仕組みである「DORA」を提供しています。DORAはDevOps の導入状況と企業のパフォーマンスを調査した「 State of DevOps Survey 」の調査及び結果報告書を行うものです。
DORAによる業界データに基づく分析を活用することで、自社でDevOpsを実現するために焦点を当てるべき事柄や、業務の優先順位を決めるためのヒントを得ることができます。
ネットワーク分野
Google Cloudが提供するVirtual Private Cloud(VPC)ネットワークは、Google の本番環境ネットワーク内に仮想ネットワークを実装するためのサービスです。構築されたVPCネットワークは、他のGoogle Cloud利用者は使用できない完全に独立した環境となります。
VPCネットワークは、Andromeda という Google のネットワーク仮想化技術を活用して実装されています。こちらを活用することで、自社の業務で、仮想ネットワークを活用することが出来るようになります。
コンテナー分野
GCPでは、コンテナ化を実現することで、開発効率の向上や、運営規模の拡大に繋げることを目指しています。
Googleが10年以上にわたり数十億ものコンテナを起動してきた経験を、Cloudにパッケージ化したことで、規模のデベロッパーとお客様が最新のコンテナ イノベーションを簡単に利用できるようになりました。
オープンソースの自動コンテナオーケストレーションプロジェクトであるKubernetesは、マシンとサービスの管理を行います。Kubernetesを活用することで、DevOpsに費やす時間とリソースを削減しながら、こうした作業に関連する負荷も軽減することができます。
GCPを活用するメリットとは
次に、GCPを活用するメリットについて紹介します。
初期コストを削減し、導入のハードルが低い
GCPは、Googleが提供しているサーバー環境を使用するため、サーバー設置などの初期費用がかかりません。そのため、GCPを活用することで、ビジネスにおける初期コストを削減することができます。
サーバーやネットワークを導入するための物理的な手間やそれにかかる人件費を節約したいとお考えの方におすすめです。
運用・保守コストを削減できる
GCPでは、使用した分だけ支払う「従量課金制」が採用されています。そのため、無駄な費用がかからず、運用・保守コストを削減することが出来ます。
毎月一定の費用がかかるサブスクリプションサービスであれば、使用頻度が低い月にも費用が発生してしまいます。
GCPの良心的な料金形態は、利用者にとって大きなメリットであると言えるでしょう。
強固なセキュリティの確立
GCPでは、「FIPS 140-2」という、第三者認証を取得しています。データの送受信・保管を行う際、高度なセキュリティを保つことが可能です。
ビジネスシーンにおけるセキュリティ管理を徹底したいとお考えの方には、GCPがおすすめです。
多様なサービスで企業のIT領域を広範囲にカバーできる
GCPでは、Googleが社内で使っているテクノロジーやインフラを使用することができます。また、TensorFlowやBigQueryを活用し、機械学習などAI分野のサービスを利用することも可能です。
Googleの最先端機械学習を含む諸機能をビジネスで活用できる点は、大きな魅力であると言えるでしょう。
初心者にオススメしたい3つのGCP学習方法
次に、初心者にオススメしたい3つのGCP学習方法をご紹介します。
Udemyなどのオンラインサイトで独学する
IT分野に関する知識に自信が無いという方には、オンラインサイトを利用した学習方法がおすすめです。
中でも、Udemyのような動画を視聴して学習を進めることができるサイトなら、専門用語やシステムの概要など、丁寧な解説を聞くことができるため、初心者の方も安心して学習を進めることが出来るでしょう。
Udemyでは、初心者向けの入門コースから業務での活用を目的とした発展的なコースまで様々なコースが豊富に展開されています。自分のレベルに合ったコースを選択することができるので、無理なく知識を伸ばしていくことが出来ます。
分からない部分を繰り返し学習することが出来る点も長所の一つです。自分のペースで徹底的に勉強したいという方は、ぜひオンラインサイトを活用してみてください。
Google公式のアセットを活用する
Google公式のアセットを活用する方法もおすすめです。詳しい内容について見ていきましょう。
GCP公式ドキュメントの活用
GCP公式ドキュメントを活用することで、Google Cloudの構築方法を学ぶことが出来ます。
GCPの開始方法からチュートリアル、コードサンプルなどの解説を読むことが出来ます。分からない部分をピンポイントで調べられる点が長所であると言えるでしょう。
GCP公式サイトの動画を活用
GCPは公式から動画を配信しています。GCPの概要から始め方、フォルダ・プロジェクトの作成など、主な活用方法が網羅的に解説されています。
動画はYouTubeで配信されているため、無料で視聴することができます。文字や言葉だけでなく、映像を交えて学習を進めたいとお考えの方はぜひ活用してみてください。
GCPの認定資格試験を受験
GCPの認定資格試験を受験することで、GCPに関する知識やスキルを保有していることを証明することが出来ます。
認定資格を取得することで、クラウドに関する知識を深めることができるため、業務に活かすことも可能です。
ITに関する基本的な知識を保有しており、それらをビジネスに活用していきたいとお考えの方は、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。
本で独学する
人気の高いコンテンツであるGCPは関連書籍も多数発売されています。
書籍を用いて学習を進めるメリットは、自分に合った教材を自由に選ぶことが出来る点です。自身の知識レベルや、教材のボリューム、文字の大きさなど、様々な観点から選ぶことが出来るため、継続が難しい独学でも学習を完了させることができるでしょう。
GCP初心者におすすめな本の選び方については、下記にて紹介いたします。
初心者が「GCP」の本を選ぶときのポイントは?
ここでは、初心者がGCPの本を選ぶときのポイントについて紹介します。
出版日が新しい、更新がされているかを確認する
GCPの本を購入する際には、出版日を確認しましょう。
IT業界では情報の更新が頻繁に行われます。そのため、出版から数年たっている書籍には、最新の情報が掲載されていない場合もあるのです。
実際に、Googleは2023年8月30日に、GCPの新機能であるAlloyDB AIを発表しました。GCPでは毎週アップデートも行われているため、機能を使いこなすためには常に最新の情報を追い続ける必要があります。
正しい知識を身につけるためにも、本を購入する際は出版日が新しい物、または情報の更新が行われているものを選びましょう。
図解や専門用語の解説がある
初心者の方には、図や専門用語の解説がある本を選ぶことをおすすめします。
IT分野には専門用語や業界知識が多く、それらを常用する参考書も多いです。知識を身につける段階の方が用いるには、読みにくい場合もあります。
特に、GCPの場合は機械学習やAI、コンテナやビッグデータなど、開発者であっても知識が無ければ理解に時間がかかるような分野を取り扱っていることが多いです。ITに慣れていない人であれば、難易度が高く、敬遠してしまうことも考えられます。
学習を継続するためにも、本を購入する際は、図解や用語解説を含む読みやすい内容のものを選ぶことをおすすめします。
自分に合っているかを確認する
GCPの参考書や学習本を購入する際は、自分に合っているかどうかで選ぶことも重要です。ここでは、どのようなポイントで判断すべきかについて解説します。
学習レベルと内容が合っているか
GCPに関する書籍は、初心者レベルからビジネス活用を目的とした物まで幅広く発売されています。自身のレベルに合った内容の本を選ぶことで、効率的に知識とスキルを身につけることが出来ます。
例えば、初心者の方であれば、クラウドの概要から説明されている丁寧な書籍が合っているでしょう。業務に活用したい方には、コンテナや機械学習、AI技術について実用的に解説している内容の書籍がおすすめです。
GCPに関する本を購入する際は、自身の学習レベルに合った内容の物を購入しましょう。
テーマと自分の学習目的が合っているか
本のテーマと自身の学習目的が合致しているかどうかも重要です。
例えば、GCPの概要から詳しく学びたいと考えている人が、資格試験対策本を購入しても、学習効果を正しく発揮することはできません。また、コンテナやビッグデータの活用法など、業務に役立つ情報が知りたいという人が、初心者向けの内容を紹介する書籍を購入しても、満足する学習成果を得ることはできないでしょう。
本を購入する際は、最初にその本のテーマと自分の目的が合致しているかどうかを確認しましょう。
学習スタイルと教材が合っているか
どのような学習スタイルが合うのかによって学習書を選ぶ方法もおすすめです。
例えば、装飾や色が無く、シンプルな内容の書籍の方が集中できるという人もいれば、図やイラストで分かりやすく説明された方が理解しやすいという人もいます。特にITに慣れていない人の場合は、機械学習やコンテナ、ビッグデータなど、専門用語が多いGCPの内容を初見で理解するのは難しいかと思います。そのような人の場合は、図解や解説が多い内容の書籍が向いていると言えます。
逆に、GCPの知識やスキルを業務に役立てるため、実用的な知識を身につけたいと考えている人の場合は、Googleのエンジニアが監修した実践的な中身の書籍が合っています。
どのような学習スタイルが向いているのかを知ることで、自分に合った本を購入することができるでしょう。
「GCP」の学習にオススメできる9つの入門書
次に、GCPの学習にオススメな入門書を紹介します。
GCPの教科書
まず紹介するのは『GCPの教科書』です。本書は、まだGCPを利用していない人向けに、基礎的な内容からプロダクトの活用方法まで分かりやすく解説しています。
クラウド初心者から中級者の技術者を対象としているクラウドエンジニア必携の一冊です。
GCPの教科書II 【コンテナ開発編】
『GCPの教科書II 【コンテナ開発編】』は、先ほど紹介した書籍の続きとなる内容が掲載されており、GCP上でのコンテナベースの開発を行う際の活用法が解説されています。
Kubernetes、GKE、Cloud Runを中心に解説されています。GCPを利用する技術者はぜひ目を通してほしい一冊です。
GCPの教科書III【Cloud AIプロダクト編】
先ほどの書籍の続編となる『GCPの教科書III【Cloud AIプロダクト編】』では、クラウドのAIに関する内容について紹介されています。
Google Cloud のAIプロダクトについてレベル別で解説されているため、AIや機械学習の分野に触れたことが無い人にもおすすめの一冊となっています。
プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門
『プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門』では、システム、アプリケーションを構築するための実践的な内容が解説されています。GCPを業務で扱う技術者向けの内容となっています。
アプリケーションアーキテクチャを実現する方法を、具体的なサンプルを使ってわかりやすく解説しています。
業務での本格的な利用をお考えの方は、ぜひお手に取ってみて下さい。
Google Cloudではじめる実践データエンジニアリング入門
『Google Cloudではじめる実践データエンジニアリング入門』は、データ基盤を体型的に整理しつつGoogle Cloudの各サービスをどのように活用できるかについて解説しています。
Google Cloudをビジネスで活用したいとお考えの方や、クラウド初心者の方におすすめの一冊です。
Google Cloud Platformエンタープライズ設計ガイド
『Google Cloud Platformエンタープライズ設計ガイド』では、「コンピューティング」「ストレージ」「ネットワーキング」「ビッグデータ」「機械学習」「アカウント管理」「運用監視」という7つのカテゴリーに分類して、GCPの特徴について解説しています。
AWSとの違いに着目して解説が進められているため、GCPの概要や活用法を分かりやすく学ぶことができるでしょう。
図解即戦力 Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
『図解即戦力 Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書』は、GCPのしくみや関連技術をフルカラー図解で解説しています。図やイラストがある方が理解しやすいという方におすすめの一冊です。
クラウドの基礎から丁寧に解説されているため、初心者の方も安心して学習を進めることができるでしょう。
エンタープライズのためのGoogle Cloud クラウドを活用したシステムの構築と運用
『エンタープライズのためのGoogle Cloud クラウドを活用したシステムの構築と運用』では、エンタープライズシステムを構築・運用するエンジニアのために、GCPの具体的なユースケースや設計ポイントが解説されています。
業務でGCPを活用していきたいとお考えの開発者におすすめの一冊です。
ハンズオンで分かりやすく学べるGoogle Cloud実践活用術 データ分析・システム基盤編
『ハンズオンで分かりやすく学べるGoogle Cloud実践活用術 データ分析・システム基盤編』は、GCPの「AI・機械学習」「ビッグデータ」「コンテナ」に関する機能や使い方を解説しています。
本書はGoogleの監修を受けているため、信頼できる情報となっているでしょう。コンテナ・ビッグデータを使いこなしたいとお考えの方におすすめです。
まとめ
今回はGCPの概要やおすすめの学習方法、そして独学におすすめな書籍について紹介していきました。
AIや機械学習、コンテナやビッグデータなど、最新のIT技術に関するサービスを展開しているGCPは、IT業界で活躍の幅を広げるためにも、知識とスキルを深めておいて損はありません。
開発者として市場価値を高めたいとお考えの方は、ぜひGCPの学習を進めてみてください。独学で学習を進める方には、今回紹介した書籍を用いることをおすすめします。
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