SREとは?求められている役割とスキルとは
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目次
SREという職種が生まれた背景とは
まずはSREという職種が生まれた背景について解説していきます。
SREが生まれた背景・求められている背景
以下のような背景が考えられます。
大規模なシステムの運用課題
近年、テクノロジー企業や大規模なオンラインサービスは、膨大なユーザーベースとデータを持つようになりました。これに伴い、システムのダウンタイムや障害が発生した際の影響も大きくなりました。このような状況下で、システムの信頼性や可用性を維持するための新しいアプローチが求められました。
DevOpsの限界
DevOpsは開発と運用の連携を強化するアプローチとして注目されましたが、具体的な実践方法やツール、指標などが明確に定義されていない点が課題となっていました。SREは、DevOpsの抽象的な概念を具体的な実践や指標に落とし込む方法として考案されました。
Googleの実践からの学び
SREはGoogleでの実践から生まれました。Googleは大規模なシステムを持ち、高い信頼性と新機能の迅速なリリースが求められていました。このバランスを取るために、SREという新しい役割とアプローチが導入されました。
自動化と標準化の重要性
手動の運用作業はエラーが発生しやすく、スケーラビリティにも限界があります。SREは、運用タスクの自動化と標準化を中心に据え、これによりシステムの信頼性を向上させることを目指しています。
ビジネス価値の向上
システムのダウンタイムや障害は、ビジネスに大きな損失をもたらす可能性があります。SREは、システムの信頼性を確保することで、ビジネス価値を最大化することを目的としています。
総じて、SREは現代のIT環境におけるシステムの複雑さ、変動性、およびビジネスへの影響を考慮して、より信頼性の高い、効率的なシステム運用を実現するためのアプローチとして生まれ、求められています。
SREが追うことになる指標とは
SREが追うことになる指標とはについて解説していきます。
SLO
SLOは、サービスの品質や性能に関する目標を定義したものです。これは、サービスが顧客やユーザーに提供するべき最低限の品質を示すもので、具体的な数値やパーセンテージで表されます。
例えば、あるWebサービスのSLOが「月間のダウンタイムが99.9%のアップタイムを保証する」と定義されている場合、これは1ヶ月のうち、約43.2分までのダウンタイムが許容されることを意味します。
SREは、このSLOを達成するための施策や改善を行い、サービスの品質を維持・向上させる役割を持っています。
SLI
SLIは、サービスの品質や性能を測定するための具体的な指標です。これは、SLOの達成状況を確認するための「計測器」として機能します。
例えば、Webサービスの応答時間やエラーレートなどがSLIとして設定されることがあります。
具体的には、「ユーザーのリクエストに対する応答時間が500ミリ秒以内である」というような指標が考えられます。SREは、これらのSLIを定期的にモニタリングし、SLOの達成状況を確認するための基盤を構築・運用します。
SLA
SLAは、サービス提供者と顧客との間で合意されたサービスの品質や性能に関する契約です。これは、SLOやSLIを具体的に取り決めた文書であり、達成できなかった場合のペナルティや補償が明記されていることが多いです。
例えば、クラウドサービスの提供者が「99.9%のアップタイムを保証する」というSLAを結んでいる場合、これを達成できなかった際には、顧客に対してサービス料の一部を返金するなどの補償を行うことが定められていることがあります。
SREは、このSLAを遵守するための施策や改善を行い、サービスの品質を維持する役割を持っています。
SREの役割ともたらす組織的なメリットとは
SREの役割ともたらす組織的なメリットについて解説していきます。
組織のサイロ化を削減・改善
SREは、開発チームと運用チームの間のギャップを埋める役割を果たします。従来、開発者は新しい機能の実装に集中し、運用チームはシステムの安定性を確保することに重点を置いていました。
このような分断は、コミュニケーションの障壁や誤解を生む原因となりました。
例えば、新しい機能のリリース後に発生する問題の原因究明が遅れることがありました。SREの導入により、これらのチームが連携し、共通の目標に向かって効率的に作業することが可能となります。
ツールと自動化
SREは、手動の運用タスクを自動化することに重点を置いています。
例えば、デプロイの自動化や監視の自動化など、繰り返し行われるタスクを自動化することで、ヒューマンエラーを削減し、迅速な対応を可能にします。
具体的には、JenkinsやTerraformなどのツールを使用して、コードのデプロイやインフラの構築を自動化することが考えられます。
緊急インシデント対応
システムに障害が発生した際、SREは迅速かつ効果的な対応を行います。具体的には、障害の原因を特定し、修正を行い、再発防止策を検討します。
例えば、Webサービスがダウンした場合、SREはログや監視データを分析して原因を特定し、適切な対応を行います。
変更管理
SREは、システムの変更を管理し、その影響を最小限に抑える役割を果たします。
例えば、新しい機能のリリースやシステムのアップデートを行う際、SREはその影響を事前に評価し、問題が発生した場合のロールバック手順などを準備します。
ITインフラストラクチャ管理
ITインフラストラクチャ管理: SREは、システムの安定性やパフォーマンスを確保するためのインフラストラクチャの管理を行います。
具体的には、サーバーの構成管理、ネットワークの最適化、ストレージの管理など、システム全体の健全性を維持するためのタスクを担当します。
例えば、負荷が高まると予想されるイベント前に、リソースの拡張やキャッシュの最適化を行うことが考えられます。
SREチームを組成する3つの業務担当
SREチームを組成する3つの業務担当について解説していきます。
運用担当
運用担当は、システムの日常的な運用と監視を主に担当します。
具体的には、システムの健全性を確認するための監視ツールのセットアップや、障害発生時の迅速な対応が求められます。
例えば、eコマースサイトでの大型セール時に、サーバーの負荷が増加することを予測し、事前にリソースの増強やキャッシュの最適化を行うことが考えられます。
また、障害が発生した際には、原因の特定や修正、再発防止策の検討を行い、システムの安定運用を支えます。
システムサポート
システムサポート担当は、内部の開発チームや外部の顧客からのサポート要求に対応する役割を果たします。
具体的には、システムの不具合や新しい機能の要求に対する対応、ドキュメンテーションの作成や更新などが主な業務となります。
例えば、ユーザーからの問い合わせに基づき、システムの不具合を特定し、修正のための情報を開発チームに提供することが考えられます。
また、新しい機能のリリースに伴い、その使用方法や注意点をドキュメントにまとめ、ユーザーや開発チームに提供することも重要な業務となります。
ソフトウェア開発のライフサイクル改善
この担当は、ソフトウェアの開発からリリース、運用に至るまでのライフサイクル全体を効率的にするための取り組みを行います。
具体的には、開発環境の最適化、デプロイの自動化、品質保証のプロセスの改善などが主な業務となります。
例えば、新しい機能のリリースを迅速かつ安全に行うためのCI/CDパイプラインの構築や、コードの品質を確保するための自動テストの導入などが考えられます。
これにより、開発チームは迅速に新しい機能をリリースすることができ、ユーザーにとっても安定したサービスを提供することが可能となります。
SREが使用する4つの一般的ツール
SREが使用する4つの一般的ツールについて解説していきます。
コンテナオーケストレーター
コンテナオーケストレーターは、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケーリング、運用を自動化するツールです。
具体的な例としては、Kubernetesが挙げられます。Kubernetesは、大規模なマイクロサービスアーキテクチャの運用を効率的に行うための機能を提供しています。
例えば、サービスの自動スケーリングやローリングアップデート、サービスディスカバリなどの機能があります。
これにより、トラフィックの増加に応じて自動的にリソースを増減させたり、新しいバージョンのアプリケーションを段階的にデプロイすることが可能となります。
オンコール管理ツール
オンコール管理ツールは、障害やインシデントが発生した際に、適切な担当者に迅速に通知するためのツールです。
具体的な例としては、PagerDutyやOpsgenieが挙げられます。これらのツールは、監視システムからのアラートを受け取り、設定されたエスカレーションポリシーに基づいて担当者に通知します。
また、通知の履歴や対応状況のトラッキング機能も提供しており、インシデントの原因分析や改善策の検討に役立てることができます。
インシデント対応ツール
インシデント対応ツールは、障害やインシデントの対応を効率的に行うためのツールです。具体的な例としては、JIRAやServiceNowが挙げられます。
これらのツールは、インシデントの報告、追跡、解決までのプロセスを一元的に管理することができます。
また、関連するドキュメントやコミュニケーションの履歴も一元的に管理することができるため、後からインシデントの原因分析や改善策の検討を行う際に役立てることができます。
設定管理ツール
設定管理ツールは、サーバーやアプリケーションの設定を一元的に管理し、自動化するためのツールです。
具体的な例としては、AnsibleやChef、Puppetが挙げられます。これらのツールは、コードベースの設定管理を提供しており、インフラストラクチャの変更やアップデートを自動化することができます。
これにより、環境の一貫性を保ちつつ、迅速かつ確実に変更を適用することが可能となります。
フリーランスSREに求められるスキルとは
フリーランスSREに求められるスキルについて解説していきます。
ミドルウェアやWebアプリケーションなどの開発経験
フリーランスのSREとして、ミドルウェアやWebアプリケーションの開発経験は非常に価値があります。
具体的には、ApacheやNginxなどのウェブサーバーや、RedisやRabbitMQなどのミドルウェアの設定や最適化の経験が求められます。また、Webアプリケーションの開発経験があると、アプリケーションのパフォーマンス問題やバグの原因を迅速に特定し、適切な対応を行うことができます。
例えば、データベースのクエリの最適化やキャッシュの利用方法など、アプリケーションの性能を向上させるための具体的な知識や経験が求められます。
セキュリティに関する知識・スキル
セキュリティに関する知識・スキル: セキュリティは、SREの役割の中でも特に重要な領域です。フリーランスのSREは、システムの脆弱性を特定し、適切な対策を講じる能力が求められます。
具体的には、OWASP Top 10などのWebアプリケーションのセキュリティリスクに対する知識や、システムのパッチ管理、ファイアウォールの設定、セキュリティ監査ツールの使用経験などが求められます。
例えば、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの攻撃を防ぐための具体的な対策や、システムのセキュリティ設定の最適化などのスキルが必要です。
クラウド構築・運用スキル
クラウド構築・運用スキルについて複数紹介いたします。
AWS
AWSは、クラウドコンピューティングの分野で最も広く使用されているプラットフォームの一つです。フリーランスのSREとして、AWSのサービス群に精通していることは非常に価値があります。
具体的には、EC2インスタンスの設定やAuto Scalingの利用、RDSやDynamoDBなどのデータベースサービスの運用、VPCやSecurity Groupのセキュリティ設定などが求められます。
例えば、高トラフィックのWebアプリケーションをサポートするために、ELBを使用してロードバランシングを設定し、Auto Scalingを利用してトラフィックの増減に応じてインスタンス数を自動調整するスキルが必要です。
Azure
MicrosoftのクラウドプラットフォームであるAzureは、特にMicrosoft製品を使用する企業において人気があります。AzureのVMやAzure SQL Database、Azure Kubernetes Serviceなどのサービスの設定や運用に関する知識が求められます。
具体的な例として、Azure DevOpsを使用してCI/CDパイプラインを構築し、アプリケーションの自動デプロイを行うスキルや、Azure Monitorを使用してシステムの監視とアラートの設定を行う能力が必要です。
GCP
Google Cloud Platform (GCP)は、データ分析や機械学習に強いクラウドプラットフォームとして知られています。フリーランスのSREとして、Compute EngineやCloud SQL、Kubernetes EngineなどのGCPの主要サービスの設定や運用に関するスキルが求められます。
具体的には、BigQueryを使用して大量のデータを高速に分析するスキルや、Cloud Pub/Subを使用してリアルタイムのデータストリーミングを設定する能力が必要です。また、Stackdriverを使用してシステムの監視やログの収集を行うスキルも重要です。
プロジェクトマネジメント
フリーランスのSREとして、複数のクライアントやプロジェクトを同時に管理することがしばしば求められます。
このため、タスクの優先順位をつけ、効率的に作業を進めるためのプロジェクトマネジメントのスキルが必要です。具体的には、AgileやScrumなどの開発手法の知識や、JIRAやTrelloなどのタスク管理ツールの使用経験が求められます。
また、プロジェクトのスコープ、期間、リソースを適切に管理し、クライアントの要望や期待を超える成果を出すためのスキルも必要です。
ビジネスコミュニケーション
フリーランスのSREは、クライアントや他のステークホルダーとのコミュニケーションが頻繁に求められます。このため、技術的な内容をわかりやすく伝えるためのビジネスコミュニケーションのスキルが必要です。
具体的には、技術的な課題や提案を明確かつ簡潔に伝える能力や、クライアントの要望や懸念を適切に理解し、対応するためのコミュニケーションスキルが求められます。
また、プレゼンテーションやドキュメント作成のスキルも、クライアントとのコミュニケーションを円滑に進めるために重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事ではSREの求められる役割とスキルについて紹介してきました。
SREは近年、テクノロジー企業や大規模なオンラインサービスが、膨大なユーザーベースとデータを持つようになるのに伴い、システムの信頼性や可用性を維持するための新しいアプローチとして台頭してきました。
求められている役割とスキルについて知り、プロジェクトを円滑に進めていくための経験を積んでいきましょう。
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