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NestJSとは?特徴・メリット・将来性を紹介

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はじめに

NestJSは、2017年にリリースされた比較的新しいTypeScriptベースのフレームワークですが、2023年のバックエンドフレームワークの人気ランキングで9位にランクインしています。

この記事では、急速に人気を集めているバックエンドフレームワーク「NestJS」について紹介します。

最後までお読みいただければ、NestJSの特徴やメリット、デメリット、Node.jsとの違い、そしてその需要と将来性について理解できるでしょう。

<この記事でわかること>

  • NestJSの基本的な特徴と機能
  • NestJSを使用する際のメリットとデメリット
  • NestJSとNode.jsの違い
  • NestJSの市場での需要と将来性

NestJSとは

NestJSの基本情報
リリース日 2017年
作成者 カミル・ミシュリエヴィチ (Kamil Myśliwiec)
主な用途 サーバーサイドのアプリケーション開発
特徴 TypeScriptベース、モジュール式構造、依存性注入、Angularに似た構造
関連フレームワーク Express.js、Fastify など
公式サイトURL https://nestjs.com/

NestJSは、ウェブアプリケーションやAPIを作るためのNode.jsのフレームワークです。

2017年にリリースされて以降、急速に注目を集め、Node.jsコミュニティの中で広く使用されるようになりました。

ここでは、そんなNestJSの特徴とできることについて解説します。

NestJSの特徴

NestJSの特徴は大きく分けて以下の3つです。

  1. TypeScriptをベースにしている
  2. 「依存性注入」により柔軟性が高い
  3. モジュール式構造を採用している

それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。

TypeScriptをベースにしている

NestJSは「TypeScript」をベースにしています。

TypeScriptはJavaScriptに型を追加した言語で、コードのバグを早期に発見しやすく、大規模なアプリケーション開発に向いています。

NestJSは、このTypeScriptをフル活用し、より安定した開発が可能です。

「依存性注入」により柔軟性が高い

次に、「依存性注入(Dependency Injection、DI)」システムが特徴的です。

これは、コードの再利用性を高め、モジュール間の独立性を保ちながら、柔軟にアプリケーションを構築できる仕組みです。

この部分が少し理解しづらいので「車」に例えて考えてみましょう。

例えば、あなたが「車」を作るプログラムを書いているとします。

車には当然、「エンジン」という部品が必要です。

従来のプログラミングでは、車の中のエンジンを直接作成します。つまり、「new Engine()」といったコードを書くわけです。

しかし、これだと車は特定のエンジンタイプに強く依存してしまい、他のエンジンタイプに変更するのが難しくなります。

ここで依存性注入が登場します。

このパターンでは、エンジンを直接作成しません。

代わりに、車を作るときのエンジンを「注入」します。つまり、車のコンストラクター(またはメソッド)を通じてエンジンのインスタンスを受け取ります。

これにより、どんなタイプのエンジンでも車に渡すことができ、車とエンジンの間の依存関係が柔軟になるのです。

このように、依存性注入はコンポーネント(この例では車)が必要とする依存物(エンジン)を、外部から提供することで、コードの柔軟性と再利用性を高め、テストやメンテナンスを容易にします。

モジュール式構造を採用している

NestJSは「モジュール式構造」を採用しています。

アプリケーションを小さな部品(モジュール)に分割し、それぞれを組み合わせることで大きなアプリケーションを作り上げるのです。

この構造により、開発の柔軟性を高め、チームでの開発をスムーズにします。

これらの特徴により、NestJSはNode.jsのエコシステム内で高く評価されており、初心者から経験豊かな開発者まで幅広く利用されています。

NestJSでできること

NestJSでできることは、大きく分けて以下の3つです。

  1. サーバーサイドのアプリケーションの作成
  2. RESTful APIの構築
  3. アプリケーションの開発、テスト、拡張の簡易化

それぞれについて、以下で詳しくみていきましょう。

サーバーサイドのアプリケーションの作成

まず、NestJSは主にサーバーサイドのアプリケーション、つまりウェブサーバーを作成するために使用されます。

これは、インターネット上で情報を処理し、ユーザーのブラウザにウェブページやデータを送信するプログラムです。

NestJSを使用すると、このようなウェブサーバーを構築するための強力な基盤とツールが提供されます。

RESTful APIの構築

NestJSのもう一つの特徴は、RESTful APIの構築を簡単にすることです。

APIはアプリケーション間で情報を交換するための手段で、NestJSを使うとこのAPIを効率的に作成できます。

これにより、例えば、データベースに保存されている情報をウェブページやモバイルアプリに表示することが可能です。

アプリケーションの開発、テスト、拡張の簡易化

NestJSは「マイクロサービス」アーキテクチャをサポートしています。

これは、大きなアプリケーションを小さなサービスに分割し、それぞれが独立して機能する設計のことです。

このアプローチにより、アプリケーションの開発、テスト、拡張がより簡単になります。

また、GraphQLのサポートもNestJSの魅力の一つです。

GraphQLはAPIのクエリ言語で、開発者が必要なデータのみを効率的に取得できるようにします。

これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上し、ユーザー体験も改善されます。

NestJSで開発するメリットとは

Node.jsのフレームワークには、NestJS以外にも「Express.js」、「Koa.js」、「Meteor.js」など多くの種類がリリースされています。

このように多くの種類がある中で、NestJSで開発するメリットとは何なのでしょうか。

ここでは、NestJSで開発するメリットについて詳しく解説します。

TypeScriptでエラーを早期に検出

一つ目のメリットはTypeScriptであるため、エラーを早期に検出できるという点です。

TypeScriptは「型付け」を導入しています。これは、変数や関数がどのような種類のデータ(例えば数字や文字列など)を扱うかを定義することです。

この型付けのおかげで、NestJSはプログラムにエラーがある場合、それをコードが実行される前に早期に検出することが可能です。

通常のJavaScriptでは、プログラムを実行してみないとエラーを発見できないことが多いですが、TypeScriptではコードを書いている段階でエラーが指摘されるため、開発者はより迅速に問題を修正できます。

また、型付けにより、コードがより読みやすく、理解しやすくなるため、特に大規模なアプリケーションやチームでの開発において、エラーの発生を減らし、保守性を向上させる効果も期待できます。

モジュール構造によりコードの再利用が可能

NestJSでは、アプリケーションを「モジュール」という小さな部分に分割して構築します。

各モジュールは特定の機能や責任を持ち、アプリケーションの異なる部分で再利用することができます。

例えば、ユーザー認証を扱うモジュールがあれば、そのモジュールをアプリケーションの他の部分でも使い回すことが可能です。

このようにモジュール化することにより、コードの整理が容易になり、開発がより効率的に進むとともに、保守や拡張もしやすくなります。

また、再利用可能なモジュールを作成することで、同じコードを何度も書く手間が省け、一貫性のあるアプリケーションの構築が可能です。

依存性注入の性質を利用したテスト

先述したように、依存性注入(Dependency Injection、DI)は、コードの各部分(クラスやモジュール)が必要とする依存関係を、外部から注入する設計パターンです。

NestJSでは、このDIパターンが組み込まれており、コンポーネント間の依存関係を柔軟に管理し、テストを容易にします。

具体的には、DIを利用することで、テスト時に実際のコンポーネントの代わりにモック(模擬的な実装)やスタブ(簡易的な実装)を注入可能です。

これにより、特定の機能やクラスを隔離してテストすることが可能になり、結果としてより信頼性の高いテストが行えるようになります。

例えば、データベースアクセスを担当するサービスクラスがある場合、テスト時には実際のデータベース接続の代わりに、予め定義されたデータを返すモックを注入することができます。

Expressとの互換性

NestJSはNode.jsのフレームワークであるExpress.jsを基盤として構築されています。

Expressとの互換性が高いということは、既存のNode.jsベースのアプリケーションやライブラリとの統合を容易にし、開発者が既に慣れ親しんでいるツールやパターンを活用できるようになるということです。

特に、Expressの豊富なミドルウェアとの互換性は、NestJSを使用する大きな利点の一つです。

開発者は、認証、ロギング、リクエスト処理などに関連する既存のExpressミドルウェアをNestJSアプリケーションに簡単に組み込むことができます。

また、Expressをベースにしているため、NestJSはExpressが提供する高性能と軽量な特性を保持しています。

これにより、NestJSは高速で応答性の高いウェブアプリケーションの開発に最適です。

スケーラビリティ(拡張性)が高い

NestJSは、大規模で複雑なアプリケーションを効率的に構築し、運用するための高いスケーラビリティを持っています。

これは、より多くの機能やユーザーをサポートする必要が出てきたときに重要な特徴です。

NestJSのスケーラビリティは、いくつかの要因によって支えられています。

まず、そのモジュール式のアーキテクチャは、アプリケーションをより管理しやすい小さな部分に分割することを可能にします。

この分割により、アプリケーションの各部分を個別に拡張・更新することができ、全体のシステムに影響を与えることなく、必要な機能を追加したり、パフォーマンスを向上させたりすることが可能です。

また、NestJSは非同期処理とイベント駆動型アーキテクチャに基づいており、大量のリクエストやデータを効率的に処理できます。

そのため、ユーザーの増加やデータ量の増大に対しても、アプリケーションのパフォーマンスを維持することが可能です。

一方でNestJSで開発するデメリット

このように、多くのメリットがあるNestJSですが、同時にデメリットも存在します。

良い点ばかりみていると、思わぬ落とし穴に陥る可能性もあるので、以下に紹介するNestJSのデメリットについては事前に確認しておきましょう。

初心者は複雑に感じることがある

NestJSは、その高度な機能と型安全な開発環境により、多くの開発者に選ばれていますが、初心者にとってはその複雑さが障壁となることがあります。

NestJSはTypeScriptの使用、依存性注入、モジュール構造など、高度なプログラミング概念を多用しています。

これらの概念は、特にプログラミングやフレームワークに慣れていない初心者にとって、学習が難しいと感じられることがあります。

また、NestJSのドキュメントやチュートリアルは豊富ですが、これらはある程度の基礎知識を前提としているため、初めてプログラミングを学ぶ人には理解しにくい可能性が高いです。

Springや.NET Coreなどに慣れていると理解しづらい

NestJSは、Angularに似た構造を持ち、TypeScriptを使用しています。

そのため、JavaのSpringやC#の.NET Coreのような伝統的なバックエンドフレームワークに慣れている開発者にとっては、NestJSのアプローチが異質に感じられるかもしれません。

例えば、Springや.NET Coreは依存性注入、アノテーションベースの設定、強い型付けなどを特徴としています。

NestJSも同じような特徴を持っていますが、実装の仕方や概念的なアプローチはかなり変わってきます。

これにより、これらのフレームワークに慣れ親しんだ開発者は、NestJSに順応するために追加の学習を要するかもしれません。

古いフレームワークと比較するとコミュニティ規模が小さい

NestJSは比較的新しいフレームワークであり、2017年にリリースされました。

そのため、より長い歴史を持つNode.jsのフレームワークや他の言語のフレームワーク、例えばExpress.jsやRuby on Rails、Djangoなどに比べると、コミュニティの規模がまだ小さいのは否めません。

コミュニティの規模が小さいということは、質問に対する回答を見つけるのが難しい場合があること、学習リソースやチュートリアルが限られていること、または特定の問題に対する既存のソリューションやライブラリが少ないということです。

しかし、NestJSは急速に成長しており、その人気と採用率も高まっています。

現時点では、古いフレームワークと比較すると確かにコミュニティの規模は小さいですが、今後Node.jsの使用率が急激に下がることも考えづらいです。

なので、この点についてはそこまで深刻に考える必要はありません。

よく比較されるNode.jsとの違いは?

NestJSは、よくNode.jsと比較されがちですが、両者には決定的な違いがあります。

そもそも、NestJSはNode.js上で動作するフレームワークなので、親子のような関係性です。

しかし、フレームワークの種類は数え出したらキリがないほどに増えてきているので、混同してしまうのも無理はないでしょう。

全てのフレームワークに対する知見を持つ必要はありませんが、少なくともNestJSを理解する上で、Node.jsの特性については理解しておいて損はありません。

以下では、Node.jsについて基本的な情報を解説します。

Node.jsの概要

Node.jsの基本情報
リリース日 2009年5月27日
作成者 ライアン・ダール (Ryan Dahl)
主な用途 サーバーサイドJavaScriptの実行
特徴 イベント駆動型、非同期I/O、シングルスレッド、スケーラブル
関連フレームワーク Express.js、Koa、NestJSなど
公式サイトURL https://nodejs.org/en

Node.jsは、ウェブサーバーやその他のサーバーサイドアプリケーションを作成するためのプラットフォームです。

Node.jsは、ウェブブラウザで使われるJavaScriptを、ウェブブラウザの外、つまりサーバー側で動かすことができます。

これにより、開発者は同じ言語(JavaScript)を使って、ウェブサイトのフロントエンド(ユーザーが直接触れる部分)とバックエンド(サーバー側の処理)の両方を書くことができます。

Node.jsの大きな特徴は、非同期処理とイベント駆動型の設計です。これにより、サーバーが複数のリクエストを同時に効率的に処理できるようになります。

他にも、Node.jsは多くのライブラリやツールを持つ大きなエコシステムを持っていて、これらは「npm」というパッケージマネージャーを通じて簡単に追加・管理することが可能です。

これにより、開発者は必要な機能を簡単に見つけてアプリケーションに組み込むことができます。

総じて、Node.jsはWeb開発において多目的に使用できる強力なツールであり、学習しやすく、使いやすいプラットフォームです。

Node.jsのメリット

Node.jsのメリットは、JavaScriptをサーバーサイドで使用可能にするという点が最も重要です。

通常、JavaScriptはブラウザ上でのみ動作し、Webページに動きを付けるために使われますが、サーバー上では動作しません。

これに対して、PythonやRubyのようなサーバーサイド言語は、サーバー上で動作し、オペレーティングシステム(OS)の機能にアクセスして処理を行うことができます。

Node.jsはこの障壁を取り払い、JavaScriptでサーバーサイドのプログラムを組むことを可能にしました。

これにより、開発者はJavaScriptだけを使ってWeb開発を行うことができます。

これは、クライアントサイド(ブラウザ)とサーバーサイドの両方で同じ言語を使用できるということになるので、学習の手間を減らし、開発プロセスを効率化します。

さらに、Node.jsは非同期I/Oをサポートし、イベント駆動型の設計を採用しているため、高性能でスケーラブルなアプリケーションの開発に適しています。

これにより、大量の同時接続やリアルタイム通信を必要とするアプリケーションに最適です。

NestJSとNode.jsの違い

NestJSとNode.jsについて、これまで深く説明してきましたが、いまいちピンとこない方も多いかもしれません。

そんな方のために、NestJSとNode.jsの違いを一覧表にまとめてみました。

<NestJSとNode.jsの違い>

Node.js NestJS
定義 JavaScriptのサーバーサイド実行環境 Node.js上で動作するサーバーサイドフレームワーク
主な役割 サーバーサイドアプリケーションの実行基盤 アプリケーションの構造化と効率化
プログラミング言語 JavaScript (TypeScriptもサポート) 主にTypeScript
アーキテクチャ イベント駆動型、非同期処理 モジュール式、依存性注入
使用例 APIサーバー、リアルタイムアプリケーション REST API、GraphQL API、マイクロサービス
コミュニティ 広範で成熟している 成長中だが比較的新しい

最も重要なことは、Node.js自体はフレームワークではないことです。

Node.jsは、JavaScriptでサーバーサイドのプログラムを書くためのプラットフォームになります。

それに対し、NestJSはNode.js上で動作するフレームワークの一つです。

つまり、Node.jsはJavaScriptをサーバーサイドで実行するための基盤を提供し、NestJSはその基盤の上で効率的なアプリケーションを構築するためのツールと構造を提供するフレームワークになります。

NestJSの需要と将来性とは

NestJSの需要と将来性を考える際、いくつかのポイントに目を向けることが重要です。

​​まず、Node.jsの案件数は着実に増加しています。

これは、Webサービス開発をJavaScriptやTypeScriptで統一することで開発コストを削減できるためです。

さらに、Node.jsは同時接続や大量アクセスに強いという特性を持ち、現在のWebサービスの要求に適応しています。

また、JavaScriptは非常に人気があり、学習する人も多いため、企業は人材を集めやすく、研修コストも抑えることができます。

加えて、Node.jsの案件に関しては、単価も比較的高い傾向を保っています。

特にライブチャット、動画配信サービス、決済アプリなどの分野でよく使われており、これらの分野はWeb開発の中でも特に需要が高いです。

(※案件の単価相場については後述)

そのため、NestJSは数年以内にバックエンド開発の主流になるという見解も多いです。

日本国内のコミュニティも活動的で、このような背景からNestJSは今後さらに需要が増していくと予想されます。

以上の点から、NestJSは今後も市場での需要が増え、バックエンド開発の分野で重要な役割を果たすフレームワークになるでしょう。

NestJSの単価と具体的な案件とは

NestJSは非常に将来性のあるフレームワークであることはご理解いただけたかと思います。

では、実際の単価や案件にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、NestJSの単価相場や具体的な案件についてご紹介します。

NestJSの会社員・フリーランス単価

NestJSは、比較的新しいフレームワークであるため、案件数自体は現状では多くありません。

そのため、Node.js案件で一括りにされる場合が多いです。

つまり、現状では「NestJSの単価」≒「Node.jsの単価」と捉えて差し支えないでしょう。

では、NestJSの会社員と平均年収とフリーランスの単価相場はどのようになっているのでしょうか。

以下で詳しくみていきましょう。

会社員の場合

求人BOXのデータによると、Node.jsの会社員の平均年収は「698万円」です。月収に換算すると、「約58万円」になります。(※2023年12月現在)

Javascriptエンジニアの平均年収も同水準であるため、一般的な収入は確保できるといえるでしょう。

ただし、一般的な会社員のWebエンジニアの平均年収が「549万円」であることを考えると、全体的に高水準な年収が期待できる領域といえるでしょう。

フリーランスの場合

Node.jsのフリーランスエンジニアの月額単価は平均して「約74万円」です。

技術力や経験、プロジェクトの内容によって変動し、特に高度なスキルを要する案件では「210万円」に達することもあります。

案件数は増加傾向にあり、バックエンド開発やフルスタック開発での需要が高く、その将来性も見込まれるでしょう。

以上の点を踏まえると、Node.jsのフリーランスエンジニアは収益性の高い職種と言えます。

しかし、最終的な収入は個々のスキルや経験、参加するプロジェクトに依存するため、これらの要素を考慮しながら案件を選ぶことが重要です。

案件例①:携帯電話基地局制御支援


この案件は、携帯電話基地局制御支援システムの開発におけるフルスタックエンジニアを募集するものです。

この案件では、携帯電話基地局の制御支援システムの開発に携わります。

フロントエンドとバックエンドの両方に経験がある方が求められており、TypeScriptを使用した開発がメイン業務です。

NestJSは、この案件では主にバックエンドの開発に使用されます。

TypeScriptベースのフレームワークであるNestJSを用いて、効率的かつ構造的なバックエンドシステムの構築を行うことになるでしょう。

この案件は、フロントエンドとバックエンドの両方に精通している必要があります。

また、TypeScriptやNestJSなどの特定の技術スキルにも習熟している必要があるため、中級から上級レベルのエンジニア向けといえるでしょう。

案件例②:自社アプリ開発


この案件は、自社アプリの新機能開発および既存機能の改善を行う案件です。

フルスタックエンジニアとして、アプリケーションの改修要望から仕様検討、開発、テスト、リリースまでの一連の流れに関わることになります。

NestJSは、主にバックエンド開発に使用されるでしょう。

TypeScriptベースのフレームワークとして、効率的かつ構造的なバックエンドシステムの構築に貢献します。

また、GraphQLとの組み合わせやAWS ECS、Cognito、S3、EC2などのプラットフォームを活用することも予想されます。

案件の難易度は中級から上級レベルです。

TypeScriptの経験3年以上やNode.jsの使用経験、Docker環境での開発経験などが必要とされており、これらの技術に精通していることが求められます。

フルスタック開発に熟練し、TypeScriptやNode.js、Docker、AWS環境での開発経験を持つエンジニアにとって、この案件は検討する価値のある案件といえるでしょう。

案件例③:HR管理プラットフォームのWebアプリケーションエンジニア


この案件は、デスクレスワーカー向けのHR管理プラットフォームの開発と改善に関わる仕事です。

データベースレイヤー、Rubyコード、ブラウザ上でのランタイムパフォーマンスの改善などが主な業務内容となります。

NestJSは、バックエンド・フォーバックエンド(Backend-For-Frontend)の開発に使用されます。

NestJSを活用して、フロントエンドとバックエンド間の効率的なデータ連携やAPIの設計を行う必要があるでしょう。

マルチレイヤーWebアプリケーションの実運用経験が求められ、システムデザイン、開発、テスト、メンテナンスの各段階での知識と経験が必要なので、上級レベルの案件です。

単価は90万円からと高く設定されており、フルフレックスタイムでの勤務が可能です。

この案件は、複数の技術スタックに精通し、フルリモート環境で自己管理能力が高いエンジニアに最適です。

まとめ

本記事では、NestJSの基本特性、開発におけるメリットとデメリット、Node.jsとの違い、市場での需要と将来性について詳しく解説しました。

NestJSはNode.jsをベースにした強力なバックエンドフレームワークであり、その効率性と拡張性により開発者から高い評価を受けています。

今後も、Web開発の分野でNestJSの需要は増え続けると予想されます。

この記事を通じて、NestJSの概要を理解し、実際のプロジェクトやキャリア選択に役立てていただければ幸いです。

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