【2023年最新】Webディレクターのフリーランス案件単価とは？

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Webディレクターのフリーランス案件

そもそもフリーランスのWebディレクターとは

​​フリーランスのWebディレクターの年収を知る前に、まずはWebディレクターの「現状」と「求められている役割」について確認していきましょう。

どの業界でも、ニーズがある仕事や良いビジネスにつながる仕事は、年収が上がりやすくなります。

Webディレクターの「現状」がわかると、おのずと年収相場の根拠が見えてきます。

また、「求められている役割」を客観視することで、ビジネス上の立ち位置を認識できるでしょう。

Webディレクターは不足している

Webディレクターの仕事はかなり需要があります。

なぜなら、Webディレクターは各業界で不足していて、人材としての価値が高いからです。

Webディレクターが不足している要因は、以下の3点が挙げられます。

• IT人材自体が各企業でまだ大幅に不足しているから
• Web制作の市場が成長・拡大を続けているから
• WebディレクターはAIに置き換えられない能力が必要だから

IT人材は、まだまだ不足傾向です。

「IT人材白書2020」の2019年度調査では、IT人材の質と量に対して「大幅に不足」「やや不足」と感じているIT企業・ユーザー企業が、約90%と高い割合を占めています。

IT人材のなかでもWeb制作チームは、新型コロナウイルスの感染防止対策（外出自粛の呼びかけ、オンライン推奨等）が後押しする形で、EC市場の拡大に大きく貢献しました。

経済産業省の「令和2年度産業経済研究委託事業（電子商取引に関する市場調査）」によると、2020年のEC市場規模は、外出自粛により旅行サービス分野が伸び悩んだにもかかわらず、全体的に高い水準をキープしています。

また、EC化率（全ての商取引金額における電子商取引市場規模の割合）は引き続き増加傾向にあることがよくわかります。

もしかするとあなたの周囲には、「Web制作はいずれAIに置き換わるのでは？」「ノーコードやSNSがあるから、高度な技術は必要なくなる」と言う方がいるかもしれません。

この考えは一理ありますが、Webディレクターの需要縮小には繋がりにくいでしょう。

Webディレクターは、AIへ置き換えられない、人間ならではの高い能力を必要とします。

自分の役割を理解し、IT企業・ユーザー企業が不足感を抱いている「質が高い人」になれば、Webディレクターとして必ず求められる人材になれます。

フリーランスのWebディレクターの役割

質が高い人材になるためには、Webディレクター（フリーランス）の役割をしっかりと把握することが大切です。

フリーランスのWebディレクターは、以下のような役割を求められる傾向にあります。

• 豊富な知識・経験を活用し、Web制作を円滑に進行する
• 客観的視点から見た業務効率化、制作物の質を向上する
• 社内人材（Webディレクター・Webデザイナー等）の育成をサポートする

フリーランスの人は、これまでさまざまな企業のプロジェクトに関わっているぶん、非常に豊富な知識・経験を蓄えています。

そのため、会社の1つのやり方にとらわれず、柔軟に業務の効率化を図ることができます。

実際に手を動かすのはデザイナーやプログラマーですが、Webディレクターは幅広い知見を活用して「Web制作物の質をさらに上げるにはどうしたらいいか」を考え、提案することも可能です。

フリーランスの立場であっても、会社側から依頼があれば、人材育成に携わることもあるでしょう。

フリーランスのWebディレクターならではの視点で、凝り固まってしまった社内に新しい風を起こすことが求められる場合もあります。

フリーランスWebディレクターは信頼されることが大事

フリーランスのWebディレクターは、社内人材と同じように（またはそれ以上に）大きな仕事を任されます。

仕事を依頼する側から考えれば、「仕事ができる人に安心して任せたい」と思うのは当然のこと。

安心して任せてもらえるWebディレクターになるためには、信頼される人柄であることが大切です。

Webディレクターが初めての企業にコンタクトする場合は、以下の事柄が信頼度を判断する材料になります。

• 蓄積された実績、経験年数
• メールの言葉遣い、スピード感
• やる気、前向きな態度
• 同業他社等からの評価、コメント、噂

仕事を何度も発注・受注している間柄であれば、積み上げてきた信頼を壊さないように注意しましょう。

発注する企業側も、「どこの誰だかわからない人よりも、できれば勝手が分かっているフリーランスに依頼したい」という気持ちがあります。

Webディレクターは納品物や仕事の質を高めながら、時代に合わせたスキルを身に着けていく姿勢が大切です。

フリーランスのWebディレクターの仕事内容

フリーランスは、会社から雇用される立場ではないぶん、比較的自由な働き方が可能です。

しかし、業務委託契約は会社の指揮命令のもとで働く形式ではないため、自分の仕事内容を自分で理解し、自分でマネジメントして遂行する力が必要となります。

フリーランスのWebディレクターの主な仕事内容は、「ディレクション」と「業務分担の補填」の2つ。

役割を適確に遂行するWebディレクターは、クライアントから喜ばれて「ぜひ次も任せたい」と思ってもらえるでしょう。

ディレクションの仕事

Webディレクターはその名の通り、Web制作のディレクションがメインの仕事です。

Web制作の責任者・現場監督者として、以下の業務をおこないます。

• Web制作過程の品質・納期管理
• 制作メンバーの業務進行チェック
• クライアントへのヒアリング・交渉

Web制作には、デザイナー、システムエンジニア、コーダー、ライターなどの多くのメンバーが携わっています。

多くのメンバーの進捗や納期を確認し、円滑に進行していくのがWebディレクターの仕事です。

そして、納品物はクライアントの理想にかなう（またはそれ以上の）ものである必要があります。

Webディレクターはクライアントと制作メンバーとの間を仲介する役目も果たします。

Web制作物の品質は、Webディレクターの手にかかっていると言っても過言ではありません。

クライアントがどのようなものを求めているのかをヒアリングし、制作費用とすり合わせながら満足してもらえるものを目指していきます。

（※予算管理については、メンバーや会社規模によっては、Webプロデューサーがおこなうこともあります）

業務分担を補う役割

一口にWeb制作といっても、個人店用のものから大企業のものまで、制作規模はさまざまです。

大規模なWeb制作をおこなう場合は、Webディレクターが複数人いる場合もあります。

デザイン、システム、マーケティング等のそれぞれの得意分野を分担し、進行管理・品質管理を進めていきます。

得意分野があるWebディレクターは、率先して自分の知見をシェアし、仕事に反映していく態度が求められるでしょう。

フリーランスWebディレクターの年収相場

Webディレクターの年収相場を、正社員とフリーランスの立場で比較して調査していきましょう。

正社員の場合の年収相場

大手のフリーランス向けエージェントや求人ボックスなどに掲載されているWebディレクターの案件の相場は、月50万円から月80万円ほどです。エンジニアスタイルでは、各フリーランスエージェントの案件をまとめて見ることができます。数十万件の案件データから算出したWebディレクターの単価相場は以下です。

dodaの「平均年収ランキング（165職種別の平均年収／生涯賃金）【最新版】」によると、「Webプロデューサー／ディレクター」の平均年収は448万円でした。

（※2020年9月～2021年8月の登録者の年収データ）

また、求人ボックス給料ナビの2021年12月の調査では、Webディレクターの平均年収は約496万円（月給で41万円程度）とわかっています。

国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査結果」によれば、日本の正社員の平均給与は496万円。

「Web関係の正社員は給料が高そう」とイメージする人もいますが、実はそこまで高給取りではありません。

フリーランスの場合の年収相場

フリーランスのWebディレクターは、自己マネジメント次第で正社員の1.7倍以上の年収を稼げます。

フリーランス向けIT求人・案件サイトの「エンジニアスタイル」に掲載されているWebディレクター案件をまとめると、平均の月単価は65万円。

単純計算（×12ヶ月）をすると、フリーランスのWebディレクターの年収は780万円です。

エンジニアスタイルのWebディレクター案件は、月単価60万円～70万円がメイン。

しかし、エリア条件やスキルが合えば、最高で130万円の案件も見つかります。

案件を同時並行することを考えれば、1,000万円以上の年収を稼ぐことも夢ではありません。

フリーランスは、正社員とは異なり、頑張ったら頑張ったぶんだけ収入が上がるのがうれしいポイント。

積み上げた実績をタイムリーにクライアントへアピールしたり、自分次第で経験をいくらでも現場に活かしたりできるので、収入を高めたい人にはおすすめの働き方です。

フリーランスのWebディレクターが稼げる案件を獲得する方法

フリーランスの方が比較的高年収とはいえ、「自分はスキルや実績がまだ不足している……」「自力で案件を探すのが大変」という方もいるのではないでしょうか。

自分にぴったりの高収入案件を見つけるには、友人やエージェントを上手く活用する必要があります。

友人からの紹介

IT・Web業界に知人や友人がいれば、その人脈を使わない手はありません。

IT企業やクライアント側も、社員等の知っている人から紹介された人は信頼度が高く、スムーズに業務を任せられます。

案件紹介や契約まで到達しなくても、友人が自分にとって憧れのプロジェクトや会社に携わっている場合は、会社事情や実際の業務形態をリサーチするうえで大いに役立つでしょう。

エージェントの活用

それではここからはエンジニアの案件に強いエージェントをご紹介していきます。

エージェントを複数利用することで精神的な余裕も生まれるため、気になるエージェントがあればチェックしてみましょう。

ITプロパートナーズ

最大の特徴は週2日から稼働できる案件を多数掲載していることです。リモートワークなども含めてより柔軟な働き方を実現したい方におすすめです。

エンド直の案件がたくさんあるため高単価案件が多く、週2〜3日の稼働でも十分な報酬を得られます。

また最新トレンドの案件もあるため新しい技術に触れたい方にも向いています。

Midworks

Web系の案件を多数保有しておりWeb系に強いエージェントです。報酬保障や民間保険料の半額負担など福利厚生面が手厚く、独立したての方にも安心です。

目先の案件のことだけでなく今後のキャリアの相談などにも乗ってくれるため、将来的なキャリアパスに悩んでいる方にもおすすめです。

テックビズフリーランス

独立経験のある専属コンサルタントによるサポートを受けることができるため、これから独立を考えている方やフリーランスになりたての方に特におすすめのエージェントです。

税務関連のサポートなども無料で受けられる他、平日夜遅くの時間や土日などでも対応可能なため忙しい方にも便利です。

また都心だけでなく全国の優良案件を多数保有しているため、地方にお住まいの方やリモートで稼働したい方にもおすすめです。

フリーランスポート（Freelance Port）

案件紹介だけでなく、フリーランスエンジニアのブランディングやコミュニティへの参加など総合的なプロデュースのサポートを受けられることが特徴です。

フリーランス・顧客企業共に審査性で需要と共有バランスを適正に調整しているため成果を出せれば再指名などの継続受注も発生します。

フリーランスとして今後働く幅を広げたい方におすすめのエージェントです。

TechStock

2次請けよりも深い案件は基本的にないため、高単価・高報酬案件を多数掲載しています。

17年間の実績があるため他社にはない非公開案件も多くあり、独立直後のサポート体制も充実しています。

また他エージェントと比べて最大の特徴として、報酬が月末締め翌15日払いに対応していることが挙げられます。

報酬の支払いサイトが短いため、報酬を比較的すぐに受け取れることができます。

フリーランスのWebディレクターが稼ぐために必要なスキル

Webディレクターがフリーランスとして生きていくためには、必要なスキルを着実に保持していくことが重要です。

Webディレクターは、特に以下の4つのスキルを身に着けるようにしてください。

• マネジメントスキル
• コミュニケーションスキル
• 統計学の知識
• マーケティングのスキル

マネジメントスキル

先述したように、WebディレクターはWeb制作の現場監督です。

多くのメンバーをWeb制作完成まで導いていく役割を果たします。

人だけでなく、物、時間、組織など、あらゆる対象を大局的に見て、管理していくスキルが求められます。

数値化しにくい定性的なヒューマンスキルではありますが、1番汎用性が高く、信頼の蓄積にも直結させることが可能です。

コミュニケーションスキル

Webディレクターの業務は、他者とのコミュニケーションが大きな比重を占めています。

クライアントとの交渉時はもちろん、Web制作のメンバーへの声がけ時もコミュニケーションスキルが必須です。

メンバー達は生身の人間です。

ただ「○月○日が納期だから急いでほしい」「ここを直してほしい」と言うだけのコミュニケーション方法では、メンバーが能動的に働くことはできません。

ボトルネックが発生している場合は、個人の能力不足を責めるのではなく本当の原因を探り、ときにはメンバーの健康も管理することもあるでしょう。

また、修正依頼は理由も一緒に伝えるなど、お互いに気持ちよく働ける環境作りが大切です。

統計学の知識

Webディレクターは、アクセス経路やユーザーの個人情報など、多様なデータを扱います。

過去と現在のデータを集計し、今後の制作物や運営に活かしていくためには、統計学の知識が必要不可欠です。

分析の基本ツールは、GoogleアナリティクスやAdobe Analyticsが挙げられます。

Excelの分析ツールやR言語等を活用し、あらゆる情報を活用できる形でまとめていくことが重要です。

マーケティングのスキル

Webディレクターがマーケティングのスキルを持っていると、より多くの人に認知してもらえるWeb制作物を作れます。

マーケティングのスキルは、SEO、SNS、動画広告、リスティング広告など多岐に渡りますが、クライアントの課題に合わせて自由自在にカスタマイズ提案できるWebディレクターは重宝されやすいです。

Web制作物は認知されて・使ってもらってこそ意味があるので、最新マーケティングには常にアンテナを張っておくことをおすすめします。

フリーランスのWebディレクターが年収を上げるためのキャリアパス

フリーランスのWebディレクターがさらに単価・年収を上げる方法は、以下の2つが挙げられます。

• ディレクター経験を活用してさらに上位ポジションにつく
• ディレクターとして専門分野のプロになる

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、Web制作を含むプロジェクト全体を統括・管理する人のこと。

一般的にWebディレクターより責任範囲が広く、トラブル対応や大きな進行判断などを任されることが多くあります。

クライアントとの交渉やメンバーの進行管理においては、Webディレクターの経験が充分に活かせます。

エンジニアスタイルでも、プロジェクトマネージャーの仕事は月額平均100万円のものが多く見つかりました。

上位ポジションとなるぶん責任やスキルが求められますが、高収入と強いやりがいを獲得できます。

専門分野を極める

Webディレクターとして、自分の専門分野を深めていくことも1つの手段です。

高単価のWebディレクターの仕事は、コンサルティングのような役割も求められます。

SNS・広告マーケティング等の幅広い知識や経験を有効活用し、Web制作物の価値を高めることで、自分の人材としての価値も上げられます。

フリーランスWebディレクターの将来性とは

フリーランスのWebディレクターは、ディレクションだけでなく、現場ごとに臨機応変に対応する力が必要です。

これらのスキルは一朝一夕で身に着くものではなく、数年単位で経験を積んでいくことで本物の力になります。

今後ますます進化していくIT業界で、メンバーをまとめるWebディレクターの立場はさらに需要を増していきます。

現在Webディレクターの方、これからWebディレクターを目指そうとしている方は、迷わずに胸を張って仕事に専念していってください。

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まとめ

Webディレクターは、自分の頑張り次第で年収をアップできる魅力的な仕事です。

自分の持っているスキルと仕事環境・案件を掛け算すれば、化学反応のように良い成果を期待できるでしょう。

最後に、今回の内容をまとめます。

1. 質の高いWebディレクターは常に企業から求められている
2. フリーランスのWebディレクターは、求められるスキルや役割を認識することが大切である
3. 年収を上げるためには、正社員よりもフリーランスの働き方がおすすめ

今後の理想的な生活・仕事環境に向けて、ぜひ役立ててみてください。

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