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データベースエンジニアは「やめとけ」と言われる6つの背景と将来性を具体的な案件を踏まえて解説

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はじめに

「データベースエンジニアって、どんなことをするの?」

「データベースエンジニアはきついって聞いたけど本当?」

「年収は他のエンジニアと比較して高いの?」

本記事では、このようなデータベースエンジニアに対する疑問を、実際の仕事内容を通して詳しく解説しています。

未経験の方でもわかるように、専門用語などはなるべく使わずにわかりやすく解説していますので、どなたでも短時間で理解することができます。

データベースエンジニアの仕事内容

データベースエンジニアには3つの仕事があります。

ここでは、データベースエンジニアの仕事を「設計・開発」「管理」「運用」に分けて紹介します。

データベースの設計・開発

データベースの設計とは、システムの中から必要な要件を洗い出して設計を行うことです。その後、「Microsoft SQL Server」や「Oracle」などのデータベース製品を用いて、データベースエンジニアが設計書に従って開発していきます。

データベースの管理

データベースの管理とは、構築されたデータベースを長期的に運用可能にして、サーバーの最適化や効率化を行うことです。

データベースの運用

データベースの運用とは、データベースに対しアクセス権の管理やバックアップなどを行う業務のことです。

データエンジニアとの違いとは?

データベースエンジニアとデータエンジニアには、重複する業務も多くあり、企業によっては同じ職種として一括りにしています。

違いを強調するのであれば、データエンジニアはデータを整理して、実際の業績に繋げることが最も重要視されます。一方、データベースエンジニアは、データエンジニアが業務を行う際の環境を整えることが、主な仕事といえるでしょう。

データベースエンジニアはやめとけ・きついと言われている6つの背景とは

データベースエンジニアはきついからやめとけ、という声を多く聞きますが、それはどうしてなのでしょうか。

ここでは、データベースエンジニアがおすすめされていない理由を6つ厳選してご紹介します。

地味な仕事が多い

地味な仕事が多いのもデータベースエンジニアの特徴です。

日々のルーティンとして、アクセス経路の解析やユーザーにアクセス権限付与をしたりするログ監視業務は欠かせない仕事の一つになります。

WEB系の開発エンジニアなどの花形業務と比べると、お世辞にも目立つ仕事とは言えないでしょう。データベースエンジニアに転職を考えている人は、そういった華やかな職場を想像している傾向が強いです。

しかし、実際に仕事をしてみると理想と現実の違いに耐えられず、データベースエンジニアを辞めてしまう人が多いのも事実といえます。

柔軟な対応が求められる

データベースエンジニアは幅広い部署との連携が必要なため、柔軟な対応が求められます。

自分が所属するチームとの連携はもちろんのこと、事務部署から経営部まで、その対応の幅は非常に広いです。部署ごとにレギュレーションやしきたりもかわってくるので、そのすべてを包括的に把握するスキルが必要になってきます。

データベースエンジニアとして成功を収めるためには、これらに対応できるコミュニケーション能力も重要な要素です。

常に最新のスキルが求められる

近年のデジタルテクノロジーにおいて、データベース分野は最も発展が著しいセクションです。そのため、最新のテクノロジーが常に更新されています。

特に、既存のデータベースをクラウドに移行しようとする動きは、日本企業でかなり活発になってきている現状です。

最近では、「マイニング」と呼ばれるデータ抽出作業や「DWH(データウェアハウス)」などの、データを統合的に管理・分析して業務改善や商品開発に繋げる動きが顕著になっています。

これらの分析業務に対応するためにも、「Python」や「R」などの言語と併せて「統計学」の知識も習得しておきたいところです。

自由な働き方がしづらい

リモートワークなどの自由な働き方がしづらいのも、データベースエンジニアがおすすめされない理由の一つです。

データベースエンジニアは、セキュリティに直接かかわる業務のため、基本的に社内で業務をすることが求められます。情報漏洩は企業の信頼を失墜させる直接の原因となるため、大企業になればなるほど、この傾向は強いです。

オンプレ(オンプレミス)でのサーバー運用をしている日本企業は未だに数多くあります。特に、金融系の大企業は大規模な社内インフラを自社内で運用しているところが多く、クラウド移行が非常に難しいと言われています。

このため、リモートワークなどの自由な働き方をしづらくなっているのが現状です。

キャリアアップに時間がかかる

日本のIT企業では、「何ができるか」よりも「何をしてきたか」を問われる傾向が強いので、キャリアアップにどうしても時間がかかってしまいます。

新たな経験を積もうにも、データベースエンジニアは他のエンジニアと比較して替えがききづらく、すぐに新しい仕事に挑戦できるのは稀です。これは、メリットともデメリットともいえるでしょう。

責任が重く、成果がわかりづらい

データベースエンジニアは、各チームに一人で配属させられることが多いため、責任が重いといわれています。他にも、個人情報や顧客情報などの機密性の高いデータを取り扱うため、万一の情報漏洩リスクが非常に高いです。

また、目に見える成果物と呼べるものが少ないので、成果がわかりづらく、企業によっては評価基準が定まっていないことも多いといえます。

データベースエンジニアの将来性とキャリアパスとは

データベースエンジニアの将来性とキャリアパスは、誰しもが気になるところです。

ここでは、気になる将来性とキャリアパスについて、詳しく解説していきます。

データベースエンジニアの将来性は明るい

データベースエンジニアは、ビッグデータやIoTなどの技術の発展に伴い、将来性が非常に良好と言われています。データベースは、ビジネスにおいて重要な役割を担うため、データベースエンジニアは多くの企業や業界で求められる職業の一つです。

特に、ビッグデータやIoTなどによってデータ収集や処理が増加する中で、データベースのスケールアップや高可用性、高性能などの問題が取り上げられることになり、それに対応するための技術が求められるようになります。

また、クラウドサービスの利用が増える中で、クラウドデータベースの管理や運用に関するスキルが求められるようになっています。これらの要因からデータベースエンジニアは将来も需要があり、キャリアアップのチャンスも多いと考えられます。

データベースエンジニアが持っているキャリアパスは幅広い

データベースエンジニアは、非常に幅広いキャリアパスを持っている職業です。

管理系からコンサルタントまで、根気強く続けていけば平均年収も比較的高い職種へとキャリアチェンジすることも可能な、夢のある職業とも言えます。

以下には、キャリアチェンジが可能な人気の職種を5つ厳選してご紹介します。

プロジェクトマネージャー

キャリアパスとして最も一般的なものは、プロジェクトマネージャーです。

クライアントとの折衝から、システム概要の設計・工数の設定・スケジュールの調整まで、幅広い業務を包括的に担当する職業です。

管理職としての側面も強いことから、一つの企業に長く勤めていると、自然に見えてくるキャリアといえるでしょう。

平均年収も733.6万円と、かなり高収入といえる職業です。

(参考:令和3年 厚生労働省調査結果

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどの設計から運用保守までを担当するエンジニアです。

基本的に、データベースエンジニアはサーバーやネットワークの知識を必要とされるため、インフラエンジニアへのキャリアチェンジは比較的容易です。

ただし、一からインフラエンジニアへとキャリアチェンジする場合、下流工程から再度担当するのは効率的とはいえません。データベースエンジニアとして育んできたスキルを活かし、できるだけ上流工程の業務を受け持つことが重要といえます。

セキュリティエンジニア・コンサルタント

データベースエンジニアは、セキュリティと非常にかかわりが深い職業のため、セキュリティエンジニアへとキャリアチェンジすることも可能です。

セキュリティエンジニアとは、サイバー攻撃などの脅威に対し、システムを設計・構築する職業です。近年では、サイバー攻撃の脅威はより現実的なものとなっており、企業はセキュリティ対策に多額の予算を投入しています。

その背景により、2010年代後半から徐々に注目を集めている職業で、上級者では年収1,000万円を超えることも珍しくありません。

また、セキュリティ対策は経営者にとって最優先事項ともいえるため、コンサルタントとして企業にアプローチをかけることも可能です。

クラウドエンジニア

企業のデータベースのクラウド化が進んでいるため、クラウドエンジニアへのキャリアチェンジも十分に可能です。

ただし、「Microsoft SQL server」や「Oracle製品」などの一般的なデータベース製品を扱えるだけでは、クラウドエンジニアへのキャリアチェンジは厳しいといえます。

クラウドエンジニアにキャリアチェンジをしたいのなら、一度メジャーなクラウドサービスには触れておいた方が良いでしょう。中でも、「AWS」、「Azure」、「GCP」などの人気の高いクラウドサービスは、是非とも身につけておきたいスキルです。

AWSとAzureは、歴史が古く50%以上の全世界シェアを誇っており、日本でも数多くの大企業がプラットフォームとして採用しています。

GCP(Google Cloud Platform)は、比較的新しいクラウドサービスで、機械学習に強いという特性を持っていることから、近年採用する企業が増えています。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、データベースエンジニアのキャリアパスとして、最も注目されている職業といえます。

データサイエンティストとは、「Python」や「R」と呼ばれる言語を使ってデータを分析し、企業の経営課題を解決する職業です。

AIやIoT製品などの、大量のデータが必要とされるテクノロジー機器が増えるにつれて、その需要も右肩上がりとなっており、IT大国であるアメリカでは3年連続でベストジョブに選出されています。

日本では、データサイエンティストの数がかなり少ないので、年収の統計データで信用性のあるものは少ないですが、一人前のデータサイエンティストであれば、年収1,000万円を超えている人も少なくありません。

データベースエンジニアに求められるスキルとは

データベースエンジニアになるために、必要とされるスキルにはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、データベースエンジニアに求められるスキルを5つ厳選してご紹介します。

​​データベース製品に関する知識

データベースエンジニアになるためには、「MySQL」、「Microsoft SQL server」、「Oracle」などの一般的なデータベースソフトの知識は必須といえます。

これらの製品には、無料でインストールできるものもありますので、未経験の場合は一度、どのようなものか確認しておくとよいでしょう。

中でも、「MySQL」は無償で使えるリレーショナルデータベースとして、非常におすすめです。データを「テーブル」と呼ばれる個別のストレージに分けて保存する方法を学べるので、初心者は是非とも触っておきたい製品です。

​​データベースを操作するスキル

データベース製品を動かすためには、「SQL」と呼ばれるコンピュータ言語を学ぶ必要があります。

最近では、「NoSQL」と呼ばれるユーザーエクスペリエンスを重視した言語も注目されており、「最新製品にはどのような言語が使われているか?」という点にも常にアンテナを張っておきましょう。

クラウドの知識・スキル

前述したように、企業のデータベースのクラウドへの移行がかなり顕著になっているため、クラウドに関する知識も蓄えておいた方が良いでしょう。

米調査会社Canalysの最新調査によると、世界のクラウドシェアは「AWS」と「Azure」で半数以上を占めており、3位に「Google cloud」が位置しています。

(参考:2022年度第二四半期クラウドシェア調査結果

日本でも、国産のクラウドサービスを「富士通」「NTT」をはじめとしたIT大手企業から発表されていますが、基盤はAWSを採用しています。

システム開発のスキル

データベースエンジニアは一見、システム開発業務とは無縁にみられがちですが、キャリアアップをするためにはシステム開発の知識も必要になってきます。

大企業を中心に、自社でビッグデータを構築する企業が増えてきているため、システム開発には「データ重視」で設計を行うのが最近の流行りです。そのため、上流工程を担当するデータエンジニアもかなり増えてきています。

上流工程を担当するには、システム開発の知識は必要不可欠であり、データベースエンジニアとして活躍していきたいのなら、システム開発の経験も積んでおくことを念頭にいれておきましょう。

セキュリティの知識・スキル

データベースエンジニアとセキュリティは、切っても切り離せない関係にあります。

データベースへのサイバー攻撃や不正アクセスなどによる情報漏洩を防ぐためには、データベースへ強固なセキュリティをかけてデータ資産を守らなければなりません。

持っていると非常に有利な知識として、「CompTIA Security+」「CISM」「情報セキュリティマネジメント試験(IPA)」「(ISC)²資格一式」などがあげられます。

他にも、法律に関する知識を求める企業も多いので、幅広く知識を身につけることが重要です。

データベースエンジニアの平均年収はどれくらいか。会社員とフリーランス別で紹介

データベースエンジニアの平均年収は、どのくらいなのでしょうか。

ここでは、会社員とフリーランスに分けて平均年収を比較し、具体的にどのような案件があるのかを詳しくみていきます。

会社員のデータベースエンジニアの場合

会社員のデータベースエンジニアの平均年収は624万円と、かなり高い水準を維持しています。

厚生労働省の「賃金基本統計調査」によると、システムエンジニア全般の平均年収が556万円であることから、エンジニアの中でも年収は良い部類といえるでしょう。

(参考:求人ボックス

フリーランスのデータベースエンジニアの場合

フリーランスのデータベースエンジニアの月額平均単価は70万円となっています。

フリーランスのデータベースエンジニアの月額平均単価

(引用:エンジニアスタイル@東京

フリーランスの場合は、案件によってかなり報酬が変わってくるので平均相場は安定していませんが、今後の需要を考えるとまだまだ伸びしろのある職業といえるでしょう。

データベースエンジニアの具体的案件

データベースエンジニアの具体的なお仕事は、どのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、実際に募集されている案件をもとに、データベースエンジニアの詳しい仕事内容を紹介します。

ユーザー視聴ログの分析と広告商品の開発


オウンドメディアと外部メディアに蓄積されたデータを分析し、最適化された広告商品を開発するお仕事です。

Pythonが必要スキルに求められていることから、データサイエンティストとしての役割を強く求められている案件といえるでしょう。

具体的には、用意されているビッグデータから必要なデータを抽出し、それを実際の商品に適応できるように設計・開発することがメインの業務内容になります。

医療系データのデータ抽出業務

医療系DBからデータを抽出するオーソドックスな業務です。

こちらもPythonの知識を求められていますが、データの分析・最適化までは行わずに、Linux基盤のDBからデータを抽出するのがメインの業務内容になります。

ただし、医療系クライアントに対応する必要があるため、医療系の知識とコミュニケーション能力が重視されるお仕事でもあります。

データベースエンジニア関連のフリーランス・副業関連記事はこちらもオススメです。

まとめ

データベースエンジニアは、非常に将来性のある職業です。

今後も、AIやIoT製品の開発競争は世界中で加速することが予測されています。日本でも、デジタルトランスフォーメーション(DX)は企業の喫緊の課題とされていて、それを支えるデータベースエンジニアも需要が高まっていくでしょう。

ただし、一つの業務を淡々とこなし続けるのではなく、新たな業務に常に挑戦し、時代のニーズに合ったキャリアを構築していくことが重要です。

そういった意味では、非常に競争の激しい職業ともいえるかもしれないですが、最先端のテクノロジーに触れる機会が非常に多いので、データベースエンジニアは非常にやりがいのある職業と言えるのではないでしょうか。

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