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ネットワークエンジニアの将来性とは。生き残るのに必要なスキルとは


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目次

ネットワークエンジニアの需要と将来性は?

ネットワークエンジニアの需要に関する概要

企業や組織におけるテクノロジーへの依存度が高まっていることから、ネットワークエンジニアの需要は高いといえます。クラウドコンピューティングやIoTなどの技術進歩に伴い、効率的で安全なネットワークへのニーズが高まっています。さらに、サイバーセキュリティに対する懸念の高まりから、それらの専門知識を持つネットワークエンジニアの需要が高まっています。ネットワークエンジニアは、複雑なネットワークシステムを設計、実装、保守できる熟練した専門家への需要が高い成長分野です。

ネットワークエンジニアを取り巻く業界変化① インフラ環境がオンプレからクラウドへ移行している

現在インフラ環境は、従来の自社でデータセンターやサーバーなどを管理するオンプレから、インターネットを通じて、サーバー、ストレージ、アプリケーションなどを外部のプロバイダーで管理することにより、柔軟でスケーラブルであるクラウド環境へと移行していると言われています。この変革は、企業のビジネスニーズに対するフレキシブルな対応、コストの削減、セキュリティの強化など、多くの利点をもたらしています。

ネットワークエンジニアを取り巻く業界変化② プログラミング言語の習得を求められている

ネットワークエンジニアは様々なプログラミング言語を使って、ネットワークの動作を管理するスクリプトやツールを開発することがあります。使用する主なプログラミング言語には、次のようなものがあります。

  • Python

オープンソースで拡張性が高いスクリプト言語。複雑なネットワーク自動化タスクを実行するための多くのモジュールが用意されています。

  • Perl

文字列処理に特化したスクリプト言語。多数のモジュールが用意されており、ネットワークの自動化タスクを実行するために利用されます。

  • Ruby

開発が容易なオブジェクト指向スクリプト言語。多数のライブラリが用意されており、ネットワークの自動化タスクを実行するために利用されます。

  • Go

ネットワークアプリケーションの開発に特化したプログラミング言語。高速な動作と拡張性があり、多数のパッケージが用意されています。

これらは一例であり、実際に使用される言語は業界やプロジェクトによって異なります。また、各言語においても、特定のツールやライブラリを使用することで、ネットワークエンジニアにとって有用な機能が提供されていることもあります。

ネットワークエンジニアを取り巻く業界変化③ フルスタックエンジニアのニーズが高まっている

フルスタックエンジニアは、ソフトウェア開発における全てのテクノロジーに精通したソフトウェア開発者です。フロントエンドとバックエンドの技術に加え、データベースやサーバーなど、完全なソフトウェアシステムを構成するコンポーネントを幅広く理解しています。フルスタックエンジニアのニーズが高まっている背景には、ソフトウェアシステムの複雑化と、より効率的な開発プロセスへの需要があります。フルスタックエンジニアがチームに加わることで、企業は開発期間を短縮し、アプリケーションの品質を向上させることができます。さらに、マイクロサービス化の流れや、アプリケーションがさまざまなデバイスに対応する必要性から、複数の技術に対応できるフルスタックエンジニアへの需要が高まっています。その結果、フルスタックエンジニアはさまざまな業界で高い需要があります。

ネットワークエンジニアとしての価値が上がるスキルや資格とは

上流工程の経験とスキル

ネットワークエンジニアは、経験を積み、高度なスキルを身につけることで、実践的な技術職からより上流のポジションへと昇進していくのが一般的です。ネットワークエンジニアの上流工程では、一般的に複雑なネットワークシステムの設計、アーキテクチャ、および管理に関する経験が求められます。

クラウドサービスに関する知識がベースになる

ネットワークエンジニアにおいて、クラウドコンピューティング Amazon Web Services (AWS) や Microsoft Azure などのクラウドコンピューティングプラットフォームに関する知識と、クラウドベースのネットワークソリューションの実装経験が必要になります。

セキュリティに配慮した設計・構築力

ネットワークセキュリティ ネットワークセキュリティプロトコル、ファイアウォール、侵入検知/防止システム、その他のセキュリティ対策に関する高度な知識が必要になります。さらに、それらを踏まえてシステムの設計・構築をすることが求められます。

データベースに関する知識・データベース言語

ネットワークエンジニアがデータベースとデータベース言語に関する知識を持つことは有益であるといえます。データベースは、大量の構造化データを保存・管理するために使用され、多くのネットワークシステムにとって重要な要素となっています。

データベースの言語としては、SQL(Structured Query Language)が最も一般的に使用されている言語です。SQLをよく理解しているネットワーク・エンジニアは、データベースからデータを管理・取得するためのスクリプトやクエリを作成することができます。さらに、ネットワーク・エンジニアの中には、MongoDBやCassandraなどのNoSQLデータベースや関連言語の知識を持っている人もいます。

データベースとデータベース言語の知識を持つことは、ネットワーク・エンジニアのスキル・セットに付加価値を与え、データをより効果的に扱い、ネットワーク・システムの効率を向上させることができます。

プログラミングスキル

ネットワークエンジニアはPythonやRubyといった言語や各言語における特定のツールやライブラリを活用することが求められます。このような理由から、ネットワークエンジニアはプログラミングスキルを伸ばすことで市場価値を上げることができるといえます。

ネットワーク仮想化の知識・設計

ネットワーク仮想化とは、ルーター、スイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器やサービスを仮想化し、物理ネットワークインフラ上で動作させるプロセスです。この技術により、ネットワーク管理者は、共有の物理インフラストラクチャ内に分離された仮想ネットワークを作成することができ、いくつものメリットを得ることができます。そういった背景から、ネットワーク仮想化は、企業にとってますます重要性を増しており、ネットワークエンジニアにとって価値あるスキルとなりつつあります。ネットワーク仮想化に精通し、仮想ネットワークソリューションの設計と実装ができるネットワークエンジニアは、高い需要が見込まれます。

ネットワークエンジニアとしての価値を高める資格を取得

上記で紹介したスキル以外にも、資格を取得することによってネットワークエンジニアとしての市場価値を高めることも可能です。

CompTIA(コンプティア)

CompTIA 認定資格は、ネットワークセキュリティ、クラウドコンピューティング、ネットワーク管理など、情報技術 の様々な分野における能力のベンチマークとして世界中で認知されています。CompTIA認定資格は、ITプロフェッショナルがその専門知識を証明し、この分野でのキャリアを向上させるために役立ちます。ITプロフェッショナルのスキルや知識の指標として雇用主に広く認知されており、新たな職種の開拓や収入アップにつながります。

シスコ技術者認定(CCNAなど)

シスコ技術者認定資格はアメリカに拠点を置く世界最大のネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズが運営する認定試験です。いくつかの種類に分かれていますが、その中で最もメジャーなものが「CCNA」です。CCNAは、業界で広く認知されており、ネットワークの分野でキャリアをスタートさせたい、またはキャリアアップさせたいと考えている人にとって貴重な武器となります。

LPIC(エルピック)(Linux Professional Institute Certification)

LPICは、Linux プロフェッショナルのためのベンダーニュートラルな認定プログラムです。LPICは、Linuxシステムおよびネットワークの使用、管理、サポートを行う個人のスキルおよび知識を検証するために設計されています。LPIC 認定資格は、業界で広く認知・評価されており、Linux の管理および運営に関する個人の知識と専門性を証明するものになります。

LinuC(リナック)

LinuCはLPICよりも新しい試験で、2018年3月にLPI-Japanが開始したLinuxの試験です。

LPICと同様Linuxシステムおよびネットワークの使用、管理、サポートを行う個人のスキルおよび知識を保有している証明となります。LinuCは日本向けに開発された試験であるので、日本での活動をメインで考えられているのであればLPICよりもこちらの方が良いかもしれません。

AWS認定資格

AWS認定資格はAWSプラットフォームを利用するための個人の知識や専門性を検証する一連の認定資格です。AWS認定資格は、AWSサービスのアーキテクチャ、デプロイメント、セキュリティ、管理など、クラウドコンピューティングに関する幅広いトピックをカバーしています。AWSおよびクラウドコンピューティングに関する能力を示すものとして、多くの組織で認識されているので、取得することで自身の市場価値を上げることができます。

ネットワークエンジニアの年収はどれくらい?会社員とフリーランスそれぞれを紹介

会社員のネットワークエンジニアの場合

企業に所属するネットワークエンジニアの平均年収は448.3万円(duda調べ)となります。将来性のある仕事なので、今後上がっていく可能性も十分あると言えるでしょう。

フリーランスのネットワークエンジニアの場合

フリーランスのネットワークエンジニアの場合はどうでしょうか。

具体的な案件数と単価から考えていきましょう。

ネットワークエンジニアの案件数:2,591件

ネットワークエンジニアのフリーランス向けの案件数は2591件となります。特徴としては、常駐型の案件が多いことが挙げられます。これはインフラ関係などシステムの基盤になるものを扱うためです。

ネットワークエンジニアの平均年収:768万円

ネットワークエンジニアの案件の月額単価の平均は64万円でした。単純計算の12倍で年収を計算すると768万円です。月額100万円をこえる案件もありますので、自分のスキルを磨いて単価を上げるなどすればもっと上の年収も狙えるともいえます。スキルにはプログラミングの技術力だけでなく、コミュニケーション能力なども含まれます。

ネットワークエンジニアの具体的案件


こちらの案件はPythonを使用したシステムの開発案件です。開発業務が中心で、単価は51万円となっています。


こちらは近年トレンドになっているEC関連の案件になります。開発業務ではなく、運用と監視が中心の案件になっていて、単価は85万円です。


こちらの案件は顧客のインフラ環境の保守が中心の案件になります。具体的な作業が示されています。単価は46万円です。


こちらは要件定義〜保守運用まで幅広く行います。リモートではなく、基本は出社で客先に伺うこともあることに加え、長期で働く前提のことが多く書かれていることから、正社員と近しい働き方になると思われます。単価は65万円です。

ネットワークエンジニアが選択できるキャリアパス例

ネットワークエンジニアのキャリアパスの一部を紹介します。ネットワークエンジニアを志すとしたら、その先も見据えてキャリアを積むことを意識すると差がつくかもしれません。

SRE

SREとはSite Reliability Engineering(サイト・リライアビリティ・エンジニアリング)を略した言葉で、Webサイトやサービスの信頼性を向上するための取り組みを行い、価値向上を進めるというものです。SREエンジニアとはWebサイトなどを最適に運用することで、Webサイトやサービスの価値を向上するための取り組みを行う職種です。

ITアーキテクト

ITアーキテクトは、企業経営のビジネス戦略において、最適なシステムを企画・立案するための重要な役割を担っています。具体的には、システム開発における共通仕様・要件定義やシステムのあり方を検討・提案し、システム全体の方向性や仕組みから運用・保守要件まで提示することができる技術者のことを指します。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、IT関連分野全般におけるアドバイス、システム導入支援を行うコンサルタントのことを指します。IT分野に問題を抱えている、あるいは今ある問題の解決をIT技術によって解決を試みるクライアントに対してリサーチを行い、問題の原因分析、解決策の提案〜システム導入・改善まで、一貫したサービスの提供を行うことで、問題の解決を行い、利益増を目指すことをミッションとしています。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、システム開発におけるプロジェクト全体の進行を管理し、予算や品質、納期、成果物のクオリティに対して全責任を持つ役職です。成果物を納品するところまでの責任はもちろんのこと、あらかじめ保守・運用のことも踏まえてプロダクトを設計していく必要もあります。プロジェクトそのものをマネジメントしていくポジションのため、コミュニケーション能力や調整能力も求められます。

セキュリティエンジニア・コンサルタント

セキュリティエンジニア・コンサルタントは、企業に対してセキュリティサービスを提供する職種です。企業資源の中でも特に重要視される「情報」を守る職種であるため、高度情報化社会において年々その需要が拡大しています。今後注目の職種の一つです。

ネットワークエンジニアとしてのスペシャリスト

ネットワークエンジニアは市場価値が高く、将来性もあることから、職種を変える以外にも、ネットワークエンジニアとしての経験を積み重ねることで、スペシャリストとしてキャリアを歩んでいく道もあります。

まとめ

今回はネットワークエンジニアについて紹介しました。現在様々な企業がテクノロジーへの依存度が高まっていることからネットワークエンジニアは市場価値も高く、将来性も十分あるといえます。キャリアパスも豊富で年収も高い職種のようです。また、会社に所属する以外にも、フリーランスなど働き方は様々となっていて柔軟に働くことが可能です。キャリアの選択肢の1つとして、ネットワークエンジニアを検討してみるのはいかがでしょうか。

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