Delphi初心者にオススメしたい4つの入門書とは
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目次
Delphiは学習するのにオススメ?メリットとデメリットを確認
Delphiを学習することには、多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。Delphiは幅広いプラットフォームにコンパイル可能であり、単一コードベースの利点やクライアントライブラリの搭載など、開発のメリットがあります。一方で、Windowsでしか動作しない制約や、Delphiに関する情報の少なさというデメリットも考慮する必要があります。メリットとデメリットを細かく見ていきます。
Delphiを学習して開発をするメリット
まずはDelphiを学習して開発をするメリットについて解説します。実際にDelphiを学習する上でのメリットはきちんと理解して、自分が学習をする理由を明確にしたいところですね。
主流の幅広いプラットフォームにコンパイル可能
DelphiはmacOS、iOS、Android、Linuxなど、主要なプラットフォームに対応しています。これにより、一度の開発で複数のプラットフォームに対応したアプリケーションを開発することができます。異なるプラットフォームへのコンパイルは比較的簡単であり、開発の効率性を高めます。
単一コードベースの搭載
Delphiは単一のコードベースを使用して複数のプラットフォームに対応することができます。これは、同じコードを再利用して異なるプラットフォーム向けのアプリケーションを開発できることを意味します。複数のコードをメンテナンスする必要がなくなるため、開発時間やリソースを節約できます。
クライアントライブラリの搭載
DelphiにはHTTP/RESTをサポートするクライアントライブラリが組み込まれています。これにより、異なるプラットフォーム間でのネットワーク通信やWebサービスの利用が容易になります。様々なプラットフォームで一貫した通信機能を提供し、開発の効率を向上させます。
ライブラリ・コンポーネント・プラグインの柔軟性
Delphiは豊富なライブラリ、コンポーネント、プラグインを備えています。これらのツールや機能を利用することで、開発プロセスを効率化し、アプリケーションの機能性を向上させることができます。外部のライブラリやフレームワークを統合することも可能であり、柔軟性が高い開発環境を提供します。
カスタムコンポーネントやプラグイン作成ができる
Delphiでは、独自のカスタムコンポーネントやプラグインを作成することができます。これにより、既存の機能を拡張したり、特定のニーズに合わせたカスタム機能を追加したりすることが可能です。カスタマイズ性の高い開発環境を提供するため、柔軟なアプリケーション開発が実現できます。
Delphiを学習するデメリット
続いてDelphiを学習するデメリットについて解説します。デメリットもしっかりと理解した上で学習していくかの判断をしましょう。
Windowsでしか動かすことができない
DelphiはWindowsベースの開発ツールであり、Windows上でのみ動作します。そのため、macOSやLinuxなど他のオペレーティングシステムでDelphiアプリケーションを開発することはできません。これは、クロスプラットフォーム開発を希望する開発者にとって制約となる場合があります。
マイナーなツールなため、Delphiに関するドキュメントがネットに少ない
Delphiは他のプログラミング言語や開発ツールに比べてマイナーな存在であるため、Delphiに関するドキュメントや情報は他の主流言語に比べて少ない場合があります。特に最新の情報や詳細な解説を求める場合、ネット上での情報の入手が困難なことがあります。これは学習者にとって情報収集や問題解決が難しくなる可能性があります。
初心者がDelphiを学習する時のポイントは?
初心者がDelphiを学習するときはいくつか押さえておくべきポイントがあるので紹介します。これらのポイントを抑えることで継続して学習を続けていけることでしょう。
そもそもDelphiを学習する目的を明確にする
Delphiを学ぶ前に、なぜDelphiを学習したいのか、どのような目的や目標を持っているのかを明確にしましょう。Delphiは幅広いアプリケーション開発に使用されることができますが、具体的な用途や興味の対象を定めることで、学習の方向性や学習範囲を絞ることができます。例えば、デスクトップアプリケーションの開発やモバイルアプリケーションの開発に特化したいのか、データベースの操作やネットワーク通信に重点を置きたいのか、自身の興味や目標に応じて学習を進めましょう。
無理のない学習計画を立てる
Delphiの学習は時間と努力が必要ですが、自分に合った無理のない学習計画を立てましょう。まずは自身のスケジュールや生活環境を考慮し、学習に充てられる時間を確保しましょう。また、学習ペースも自分の能力やスタイルに合わせて調整しましょう。無理に短期間で全てをマスターしようとせず、基礎的な概念や文法から着実に学んでいくことが大切です。長期的な視点で計画を立て、継続的な学習を心掛けましょう。
自分に合った学習方法を確立する
Delphiの学習方法は人によって異なります。オンラインのチュートリアルやビデオコース、書籍、プログラミングスクールなど、さまざまなリソースが利用可能です。自分に合った学習スタイルや好みに合わせて、学習方法を選択しましょう。オンラインのリソースを活用する場合は、信頼性のあるサイトや動画チュートリアルを選ぶことが重要です。また、個別の学習スタイルに合わせて、自分自身で実践的な課題やプロジェクトに取り組むことも大切です。
インプットをしつつアウトプットの量も重視する
Delphiを学ぶには、言語の構文や機能を理解するだけでなく、実際にコードを書いて問題を解決する経験も重要です。インプット(学習資料の読み込みや動画の視聴)だけでなく、アウトプット(プログラミングの実践)にも時間を割きましょう。小さなプログラムや演習問題から始めて、徐々に難易度を上げていくことで、実践的なスキルを身につけることができます。
サポートが利用できるリソースを活用する
Delphiの学習中に疑問や困難に直面することは避けられません。その際には、サポートが利用できるリソースを活用しましょう。Delphiのサイト、知識やノウハウなどの共有サイトなどが役立つ情報源となります。他のDelphi開発者と交流することで、知識や経験を共有し、学習の助けとなるでしょう。以下では2つほど例をあげます。
- 公式サイト
実際にDelphiを提供している企業が提供する学習サイトになります。何か困った時の解決法が記されていたり、学習コンテンツに組み込まれているかもしれません。
- エンジニアのノウハウ等共有サイト
エンジニアの知識やスキルを共有するサイトになります。開発の中で困ったことがあれば、こちらを覗いてみるのも良いかもしれません。他の言語においても記事がたくさんあるので、ぜひ活用していきましょう。
初心者にオススメしたい3つの学習方法
上記の学習するときのポイントを踏まえつつ、初心者におすすめの学習方法を3つ紹介します。
オンラインサイトで独学する
オンラインサイトは広範な学習資源を提供しており、自分のペースで学習することができます。Delphiの公式ドキュメントやチュートリアル、オンラインコース、ビデオチュートリアルなど、さまざまな形式の学習教材が無料または有料で提供されています。オンラインコミュニティやフォーラムに参加することで、他のDelphi開発者との交流や質問に答えてもらうことも可能です。オンラインサイトを活用することで、柔軟な学習スケジュールや自己学習の環境を構築し、自分のペースで学習を進めることができます。
- Learn Delphi
Delphiを提供するエンバカデロ・テクノロジーズが提供するDelphiの学習サイトになります。無料で学べぶことができます
- YouTube
YouTubeでもオンライン学習のコンテンツが公開されています。Delphiを提供するエンバカデロ・テクノロジーズや他の個人クリエイターも動画を出しているので、無料で学びたい人にはうってつけです。
- Udemy
有料コンテンツを検討されている場合はUdemyを検討に入れるのが良いかもしれません。YouTubeは無料で学習できる反面、自分で動画を探さねばならず体系的な学習がしにくいデメリットもあります。Udemyであれば講座という形で体系化されたコンテンツでDelphiの学習を進めていくことができます。講座によっては講師に質問をすることもできます。
プログラミングスクールで学習する
Delphiはプログラミング言語としてはマイナーな言語のため、コースとして教えているプログラミングスクールはありません。Delphiというマイナーな言語を学ぶということはオンラインコンテンツや本での学習が必須となるため、学習を初めるには覚悟がいるかもしれません。
本で独学する
書籍は手軽な学習リソースとして利用することができます。Delphiの入門書や解説書は多くあり、基礎的な概念から実践的な応用まで幅広くカバーしています。書籍は順序立てられた章立てや図解を通じて分かりやすく解説されており、初心者にとっては良い学習ツールとなります。また、書籍は独自の進行ステップや練習問題を提供することが多く、自己学習において進捗管理やアウトプットの機会を提供してくれます。本で独学する場合は、自宅やカフェなどの環境で自分のペースで学ぶことができます。おすすめの学習書籍についてはこの後で紹介します。
初心者がDelphiの本を選ぶときのポイントは?
出版日が新しい、更新がされているかを確認する
Delphiのバージョンや機能は進化していますので、最新の情報を反映した書籍を選ぶことが重要です。出版日が新しい本や、最新バージョンに対応していることを明記している本を選ぶことで、最新の開発手法や機能について学ぶことができます。また、作者や出版社が定期的に更新版を提供しているかを確認することもおすすめです。
サンプルコードが多い
Delphiを学習する上で、実際のサンプルコードを通じて手を動かすことは重要です。サンプルコードが豊富で、具体的な例を通じてDelphiの機能やテクニックが解説されている本を選ぶことで、理論だけでなく実践的なスキルを身につけることができます。サンプルコードが付属しているか、またはオンラインで入手可能なのかを確認しましょう。
図解や専門用語の解説がある
初心者にとっては、図解や視覚的な要素があると理解しやすくなります。Delphiの本には、図やスクリーンショットなどを使った視覚的な解説があるかを確認しましょう。また、専門用語やテクニカルな概念についてわかりやすく解説している本も選ぶと良いでしょう。
具体的なアウトプットを出せるようになっている
Delphiの本を選ぶ際には、具体的なアウトプット(成果物)を出せるようになることを目指すことも重要です。プロジェクトや演習問題が含まれている本を選ぶことで、実践的なスキルを磨くことができます。例えば、実際のアプリケーションの開発や、デモンストレーション用のプログラムの作成など、具体的な目標に向かって学ぶことができる本を選びましょう。
自分に合っているかを確認する
最後に、自分自身との相性も考慮しましょう。本のスタイルや構成が自分に合っているかどうかを確認することも重要です。文章の読みやすさや説明の明瞭さ、章立てや内容の整合性など、自分にとって理解しやすい形式の本を選ぶことで、より効果的な学習が可能になります。
Delphiを学習する際にオススメな書籍とは
実際にDelphiを学習する上でおすすめな書籍を4つご紹介します。学習を進めていく上で参考にしてみてください。
Delphiオブジェクト指向プログラミング (ソフトウェアテクノロジー) 塚越 一雄 著
この書籍はDelphiにおけるオブジェクト指向プログラミングの基礎から応用まで幅広く解説しています。Delphiでのオブジェクト指向の理解を深めるために役立つ内容であり、クラスやオブジェクトの概念、継承、ポリモーフィズムなどの重要なトピックを詳細に解説しています。さらに、デザインパターンの実践的な活用方法も示しており、より高度なプログラミングスキルを身につけることができます。
Delphiコンポーネント設計&開発完全解説 中村 拓男 著
この書籍はDelphiのコンポーネント設計と開発に焦点を当てており、Delphiでの柔軟なアプリケーション開発をサポートします。コンポーネントの作成方法やカスタマイズ、再利用性の向上などについて詳しく解説されています。さらに、Delphiの豊富なコンポーネントライブラリの活用法も紹介しており、効率的な開発を実現するためのヒントやテクニックが満載です。
Delphiの奇跡 普通のプログラマのための真面目な入門書 吉田 弘一郎 著
この書籍はDelphiの初心者向けの入門書です。基本的な概念や文法から始めて、実践的なアプリケーションの開発まで段階的に学ぶことができます。分かりやすい説明と豊富なサンプルコードを通じて、Delphiの基礎をしっかりと身につけることができます。また、実践的な演習問題やプロジェクトの課題も提供されており、具体的なアウトプットを通じて実力を養うことができます。
Delphi逆引き大全500の極意 小出 俊夫著
この書籍はDelphiでよく遭遇する問題や課題を解決するための500のテクニックを収録しています。具体的なコーディング例や解説を通じて、さまざまなシナリオに対する解決策を学ぶことができます。問題解決のスキルを向上させるだけでなく、効率的な開発やパフォーマンスの最適化など、実践的なテクニックを習得することができます。
まとめ
Delphiは幅広いプラットフォームに対応し、豊富な機能と柔軟性を持つ統合開発環境です。学習には時間と努力が必要ですが、開発のメリットも多くあります。初心者が学習する際には目的を明確にし、自分に合った学習方法を選ぶことが重要です。オンラインサイト、プログラミングスクール、書籍などの学習リソースを活用しましょう。Delphiの本を選ぶ際には最新の情報、サンプルコード、解説の充実度を確認し、自分に合った書籍を選びましょう。『Delphiオブジェクト指向プログラミング』、『Delphiコンポーネント設計&開発完全解説』、『Delphiの奇跡 普通のプログラマのための真面目な入門書』、『Delphi逆引き大全500の極意』がオススメです。継続的な学習と実践を通じて、Delphiのスキルを磨きましょう。
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