Amazon WorkSpacesとは何か?具体的なメリットと導入する際の注意点とは
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目次
Amazon WorkSpacesとは何か
Amazon Workspacesをご存知ですか?IT関連の仕事に就いている人であれば、一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
ここでは、Amazon Workspacesの概要やAmazon Workspacesを利用して出来ることについて具体的にお話していきます。
Amazon Workspacesを導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazon WorkSpacesの概要
Amazon Workspacesとは、アマゾンウェブサービス(AWS)が提供するクラウドベースの仮想デスクトップサービスのことです。
仮想デスクトップとは、データセンター等に設置されているサーバー上に仮想パソコンを稼働させ、仮想パソコンのデスクトップ環境を利用者側の各端末に転送するサービスのことを指します。端末側のパソコンで実際の作業を行わずとも、ネットワークを通してサーバー側のパソコンを遠隔で操作することができるため、必要な動作はすべてサーバー側のパソコン上で行うことができるのです。
自宅やカフェ、移動中の新幹線の車内など、会社の外にいても、パソコンやタブレット端末から仮想デスクトップにアクセスすれば、会社のサーバー側の作業環境で業務を行えます。
Amazon Workspacesでは、Microsoft Windows、Amazon Linux、Ubuntu Linuxのデスクトップ環境をクラウド上で使用することができるため、業務効率化を図りたいとお考えの場合には、非常におすすめのサービスです。
Amazon WorkSpacesでできることの例
Amazon Workspacesのサービス内容について理解したところで、実際にどのような機能や長所があるのか、具体的に見ていきましょう。
端末を選ばず幅広く利用可能
Amazon Workspacesの特徴の一つが、さまざまな端末で利用することができるという点です。
Amazon Workspacesは、仮想デスクトップサービスであるため、利用する端末のスペックには依存しません。実際の作業はサーバー側のパソコン上で行われるため、操作する端末のタイプは問われないのです。
具体的に、Amazon Workspacesを利用できる端末は以下の通りです。
- Windowsパソコン
- Macパソコン
- Chromebook
- iPad
- Fireタブレット
- Androidタブレット
- ZeroClientデバイス
Amazon Workspacesはパソコンだけでなくタブレットでも操作することができます。移動中や外出時など、ちょっとした時間にも業務に取り組むことができるため、業務の効率化を図りたいと考えている方におすすめです。
セキュリティ性が高い
Amazon Workspacesは、セキュリティ性の高いAWSのプラットフォームを基盤としたクラウドサービスなので、セキュリティ対策機能が多数搭載されています。
具体的なセキュリティ対策機能は、以下の通りです。
- 多要素認証(MFA)
- アクセス制御設定
- 仮想デスクトップで画面転送する際の暗号化
- ユーザー認証
仮想デスクトップを導入した場合、テレワークなど、社外で業務を行う機会が増えるかと思います。その際、情報漏えいなどの問題が危惧されるかと思いますが、Amazon Workspacesのように、高セキュリティのサービスであれば、安心して利用することができるでしょう。
多様なバンドル提供が可能
バンドルとはOSやストレージ、コンピューティング、ソフトウェアリソースといった各種パソコン構成を組み合わせることです。Amazon Workspacesでは、こうしたバンドルが豊富に用意されています。
WorkSpaceを起動するとき、必要に応じてバンドルを選択することが可能です。バンドルを選択すると、用途・環境にあわせ、ハードウェア・ソフトウェア構成を自由に選択することができ、業務に最適な環境を整備することができます。選択したバンドルをもとに、別の種類のバンドルを作成することも可能です。
自社の要件に合ったバンドルを自由に作成することが出来る点も、Amazon Workspacesの長所であると言えるでしょう。
自動バックアップ
Amazon Workspacesでは12時間ごとに自動でバックアップが実施されます。そのため、重要なデータが消失したり、作業した内容を保存し忘れてしまうという事態に備えることができます。
また、自動バックアップはWorkSpaceに障害が発生した場合やWorkSpaceを再構築する際にも実行されるため、緊急時のデータ消失が発生しにくいという特徴もあります。
業務で利用する大切なデータを守りたいをお考えの方にも、Amazon Workspacesはおすすめです。
Amazon Workspacesを導入する5つのメリット
次に、Amazon Workspacesを導入することで得られるメリットを5つ紹介いたします。
サーバー導入・運用のコストカットをしてスモールスタートできる
Amazon Workspacesはクラウドで提供されるサービスなので、サーバーを自社で用意する必要がありません。オンプレミスを採用している企業では、高額かつ大規模なサーバーを自社で用意し、管理しているかと思います。
もちろん、オンプレミスにも企業独自のシステムを構築できるなどのメリットはありますが、やはり導入に必要な費用は莫大です。また、サーバーを設置するためのスペースの確保や運用のための経費など、様々な場面でコストがかかります。
その点、クラウド型のAmazon Workspacesであれば、サーバーを自前で用意する必要がないため、コストを大幅に削減し、手間を省くことができるのです。
オンプレミス環境との連携
先ほど、Amazon Workspacesの利用にあたってはサーバーを用意する必要がないとお話しましたが、Amazon Workspacesは、社内で利用しているMicrosoft Active Directoryと連携して利用者の認証情報を管理することも可能です。
Microsoft Active Directoryは、アカウントやパスワードを用いてユーザーの認証を行うシステムです。すでにオンプレミス環境で業務を行っている場合でも、データを連携してAmazon Workspacesを活用することができます。
バックアップやセキュリティの強化
仮想デスクトップは、オンプレミス環境とは違い、作業したデータはすべてサーバー側に保存できます。データを端末に保存することがないため、情報漏えいやデータ紛失のリスクが非常に低いと言われています。
また、Amazon Workspacesの場合は12時間ごとに自動でデータのバックアップを取るため、紛失や消失の確立はさらに低くなるでしょう。
クライアントパソコンのセットアップにかかる手間を削減できる
仮想デスクトップは、すべてのソフトウェアやデータがサーバー側で管理されます。そのため、サーバー側のパソコンのセットアップが完了していれば、接続する各クライアントパソコン側はすべて個別のセットアップの必要がありません。
OSやソフトウェアのアップデートに関しても、サーバー側で一括で行うことが出来るため、セットアップに必要だった手間を大幅に削減することができます。
柔軟かつ多様なデスクトップ環境構築
Amazon Workspacesは、Windows・macOS・Linux・Google Chromeなど、多様なOSに対応しているため、自社で使用している環境を変更せずに導入することができます。
用意されているCPU・メモリ・ハードディスクなどのスペックも豊富なので、最低限の構成でサーバーを構築し、コストを削減することも可能です。
また、Amazon Workspacesは、Windows・Macのほか、Chromebooks・iPad・各種タブレットなど、様々なタイプの端末で使用することができる点も長所です。テレワークや社外での業務など、様々なワークスタイルに適応しやすくなっています。
Amazon Workspacesを導入する際の注意点とは
多様なワークスタイルに柔軟に対応できるAmazon Workspacesですが、導入する際に注意すべき点があります。Amazon Workspacesを利用するには、ネットワーク環境が必要不可欠なのです。
仮想デスクトップにアクセスして利用するAmazon Workspacesは、サーバーに接続できるネットワーク環境が必要になります。そのため、災害やトラブルでネットワークが使えなくなってしまえば、業務を続けることが出来なくなってしまうのです。
このようにネットワークへの依存が強い点は、Amazon Workspacesの課題点であると言われています。対策として、アクセス回線を二重化するなど、環境整備に取り組む必要があります。
Amazon Workspacesの費用はどれくらいか
Amazon Workspacesの導入に必要な費用について具体的にご紹介します。Amazon Workspacesのバンドルごとの利用料金は以下の画像の通りです。
価格は$で表記されていますが、支払いは円でも可能です。価格は為替により変動します。
1ヶ月に利用する時間が短い場合は、利用料金を抑えることも可能です。月に80時間以上利用する場合は、時間料金制よりも月額料金制の方がより費用が安価となるため、こうしたケースでは月額料金制の利用がおすすめです。
自社の稼働状況から適切なバンドルを選びましょう。
Amazon Workspacesを導入する具体的なステップとは
Amazon Workspacesの導入に必要な手順を具体的に説明いたします。業務に活用しようとお考えの方はぜひ参考にしてください。
認証設定
最初に行うのが、認証設定です。Amazon WorkSpacesでは認証にあたってActive Directoryを利用します。自社のオンプレミスで使用している既存のActive Directoryを使うのか、Amazon Workspaces用に新しいActive Directoryを用意するのか、自社の要件にあわせて検討することが必要となります。業務内容に合わせて丁寧に考えていきましょう。
社内ネットワークとAWSの接続
次に、社内ネットワークとAWSの接続を行います。ファイルサーバー・社内システムへのアクセス方法を決定しましょう。
ファイルサーバー・社内システムがAmazon Workspaces側に移行しておらず、オンプレミス側に残っている場合は、オンプレミスとAWSをどのような方法で接続するかを考えなければなりません。
具体的な接続方法としては、以下の4つの方法が挙げられます。
AWS Direct Connect
セキュリティや安定性の高さを重視するならば、AWSが公式に用意している専用線接続サービス「AWS Direct Connect」を利用するのがおすすめです。
AWS Direct Connect は、ユーザーの内部ネットワークを AWS Direct Connectのロケーションに、標準のイーサネット光ファイバケーブルを介して接続するサービスです。
AWS Direct Connect を使用すると、従来はインターネット上で転送されていたデータを、AWSとデータセンターまたは企業ネットワーク間のプライベートネットワーク接続経由で配信することができます。
VPN接続
VPN接続は、インターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人のみが利用できる専用ネットワークです。AWSはAWS VPNを提供しています。AWS仮想ネットワークのリソースであるAmazon VPCにVPN Gatewayを設置することにより、VPN接続できるようにする仕組みです。
AWS VPNを利用することで、オンプレミスのネットワークをクラウド上で拡張し、あらゆる場所から仮想の専用回線を使ってアクセスできます。
AWS Direct Connectと比べると通信速度は劣ります。
HTTPS/SSH
HTTPSまたはSSHでも、社内ネットワークとAWSを接続することができます。
HTTPSは、ユーザー自らが設定したユーザーIDかメールアドレス、パスワードを入力すれば、遠隔から簡単にサーバーにアクセスできる手軽な方法として知られています。また、H暗号化方式で通信をおこなうため、安全に通信を行えます。
SSHも、通信が暗号化されているため、自分のパソコンからサーバーに接続する際、HTTPSと同様に安全に通信を行えます。HTTPSとの違いは、接続するサーバーの安全性が、ユーザーの設定した公開鍵による認証により保たれている点です。
アプリケーションの展開
アプリケーションの展開方法について考える必要もあります。各仮想デスクトップにどのようにアプリケーションを展開していくのかについて検討しましょう。
業務で使用するアプリケーションはユーザーが各自でインストールするのか、管理者がまとめてインストールするのかなど、ビジョンを具体化していかなければなりません。また、アプリケーション・OSのアップデートへの対応方法や、各デスクトップ環境の管理方法等も検討しておくと良いでしょう。
運用の開始
最後に、Amazon WorkSpacesをどのように運用していくかについて決定していきましょう。VDI環境の監視・ユーザ追加や削除・リソース変更への対応方法など、実際の運用に必要な取り決めについて定めていきます。
Amazon Workspacesを効果的に運用するために、事前に運用ルールをしっかりと決定しておくことが大切です。
まとめ
今回は、Amazon Workspacesの概要や導入するメリット、注意点についてお話しました。
セキュリティ性が高く、柔軟性も十分なAmazon Workspacesは、導入することで業務の効率化を図ることができます。
自社の職務環境を改善したいとお考えの方は、ぜひお試しください。
ご覧いただきありがとうございました。
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