【2023年最新】フリーランスエンジニアは屋号をつけるべき?メリットと屋号を決める具体的なステップ
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目次
フリーランスエンジニアにとっての屋号とは
屋号とは「看板」のようなものであり、個人事業主が自分で決める会社名のようなもので、
フリーランスエンジニアになるにあたって必ずしも屋号は必要ではなく、屋号がなくてもフリーランスエンジニアになるのに問題はありません。
その場合は、自分の氏名が「看板」になるようなイメージです。
個人事業主の書類などで屋号を記入する欄がありますが、任意項目になっていて屋号がない場合は未記入で問題はありません。
もし屋号を後からつけたくなった場合や変更したい場合でも、確定申告の「屋号」欄に屋号名を記入するだけで簡単に申請することが可能です。
フリーランスエンジニアが屋号を使う主な場面
フリーランスエンジニアが屋号を使う場面はどんな時?と思う人もいるかもしれません。
フリーランスエンジニアが屋号を使用する主な場面は書類関係やネット上の表記などになります。
- 見積書・請求書・契約書などクライアントとやりとりする書類
- 事業用の銀行口座を開設する時の口座名
- 名刺やホームページなどに載せる時
など屋号を使う場面は多くあります。
もし屋号をつけるのであれば、せっかくなので事業で積極的にアピールしていきましょう。
フリーランスエンジニアが屋号をつけるメリットとは
必須ではない屋号をつける必要があるのか疑問を持たれる方も少なくないでしょう。
ここでは、フリーランスエンジニアが屋号を持つことによる6つのメリットを
ご紹介していきます。
対応可能な仕事をアピールできる
屋号をつける際に、事業内容が伝わる屋号にすることにより屋号を見た人に細かい説明をする前に何をやっている人なのか相手にアピールすることができます。
- 〇〇家電
- ○○花屋
- ○○デザイン事務所
上記のように工夫をすることで何をやっているのかが分かりやすく、相手に対して専門性をアピールすることができます。自身の事業内容が相手にすぐ伝わることは仕事を進める上で、大きなメリットになります。
屋号がなく個人名でやっている場合、その人が何をやっているのかが分かりづらく
何をやっている人なのか分かりません。そのため、分かりやすい屋号があると便利だと言えます。
屋号付き口座の開設で資金管理がスムーズになる
屋号付きの口座を開設することができることもメリットの1つです。
屋号を口座名義にして銀行口座を開設することで、事業用の口座ができお金の管理が
しやすくなります。
プライベート用の口座だけで管理すると、中に入っている資金がプライベート用の資金なのか事業用の資金なのか分からなくなってしまい管理しづらくなります。
- 経緯を支払うクレジットカードの引き落とし口座に設定
- 事業の売上入金用の口座に設定
屋号付きの口座を開設するのであれば、この設定をして事業用の口座を持つことで、プライベートと切り離すことができ資金管理がスムーズになります。
事業への愛着・熱意がより高まり、相手に伝わる
屋号は基本的に自分で自由につけることが可能です。
自分好みの屋号をつけることで、より事業への愛着や熱意が高まり
仕事へのモチベーションアップにつながる人もいるでしょう。
さらに、分かりやすく覚えやすい屋号をつけることによって、クライアントにインパクトを残すことができ覚えて貰いやすくなります。
フリーランスエンジニアとして仕事の営業をする際は、まず相手に覚えて貰うことからはじまります。
最初の関門である覚えて貰うことを、屋号があると突破しやすくなる場合があります。
顧客からの信頼を得やすい
屋号をつけることの大きなメリットの1つに、屋号があると取引先やクライアントなどの顧客から信用されやすくなるというメリットがあります。
なぜならば、個人名よりも屋号のほうがビジネスをきちんとしているというイメージが相手に伝わるからです。
クライアントによっては屋号がなく個人名で活動していると、副業でビジネスをしている人と認識される可能性もあり依頼をためらう人も出てくるかもしれません。
ビジネスとして本気で取り組んでいくのであれば、屋号入りの名刺などを作成し使うことで、ビジネスに本気で取り組んでいることが相手に伝わりやすくなり信頼を得ることができます。
知名度を高める際に役立つ
屋号のつけ方によっては知名度を高める際に役立つ可能性があります。
屋号をつける際に自身の得意とする分野を認知しやすく相手に覚えられやすい屋号を使用することで、個人名を忘れられても、○○(屋号)の人など個人名だけの時よりも覚えて貰いやすくなります。よほど本名が珍しい名前の方でない限り、クライアントに認知し覚えてもらうために屋号をつけることは効果的だと言えるでしょう。
屋号をつける際は、相手に覚えてもらい覚えやすく自身の事業内容が伝わる効果的な屋号をつけるようにしましょう。
事業用口座を作れる
事業用口座を作れるメリットは大きく4点あります。
ここでは事業用口座を作るメリットをご紹介させて頂きます。
事業の収支と個人の収支を明確に分けることができる
上記でも少し触れましたが、プライベート用の口座と事業用の口座を一緒にしてしまうと
資金繰りが分かりづらく、事業で得た利益額なども分かりづらくなってしまいます。
例えば、個人用の銀行口座を事業用に使用していると、生活費と事業での収支の区別がつきにくくなり銀行口座にある残高について、生活費として充てるのか、事業用として運転資金に充てるのかの線引きが困難になります。
事業用に金融機関から借入れをおこなっている場合、総合的な残高を見ただけでは事業用の借入金を生活費に使ってしまう場合もあるでしょう。
そのため、事業用口座を開設し事業用とプライベート用に分け、事業としての金銭の出入りを明確にするのが得策です。
税務調査で不要な疑いをかけられる可能性が減る
税務省は、個人事業主は個人的な支出も経費に計上していると疑問に思っています。
そこで事業用の口座があれば、個人的な収支と事業の収支を明確に分けていることが明らかになるので、税務省からの信頼性が高まり、不要な疑いをかけられる可能性が減ります。
さらに、プライベート用と事業用の銀行口座を一緒にしていると、通帳を税務署員に見せることになりプライベートな収支も確認されてしまいます。
通帳内のプライベートな収支を公開したくない場合は、事業用口座を別で持つことで上記の事態を回避できます。
アドバイスを受けやすくなる
事業開始当初は様々な人からの助言を聞いたほうが成功率を上げられますが、個人的な収支も記載されている通帳を他人に見せることに抵抗がある方は多くいると思います。
そこで事業用口座を開設し、個人口座と分けることで、他人に口座を見せることのハードルを下げられるので、アドバイスを受けやすくなります。
例えば、より良い資金繰りの方法のひとつに節税があげられ、節税対策のために税理士に税務相談をすることがあるかもしれません。
この時、プライベートな収支と事業での収支が分けられていないと事業での金銭の動きが分かりづらく、税理士もどの部分で節税が可能となるのか判断がつきづらくなります。
事業用口座を開設することは、税理士などへの相談もスムーズになり、適切なアドバイスを受けやすくなることにつながります。
金融機関からのサポートを得やすい
口座を開設する際の申込書に事業目的と記載することで、担当者に事業を認識してもらえやすくなります。さらに、地方銀行や信用銀行など比較的融資に積極的な金融機関に事業用口座を開設することで、必要な時に融資を獲得できる可能性が高まります。
会社勤めのエンジニアと比較してフリーランスエンジニアはローンを組みづらく、融資を受けづらい立場です。そのため、事業用口座を開設し金融機関からのサポートを受けやすい環境を整えておけることはメリットの一つといえます。
フリーランスエンジニアが屋号をつける際に気をつけたい4つのポイント
フリーランスエンジニアが屋号をつける際、基本的にはどのような名前をつけても自由です。しかし、そうした中でも避けるべきフレーズや言葉があります。
ここからは、フリーランスエンジニアが屋号をつける際に気を付けたい4つのポイントをご紹介致します。
屋号に使用できる文字
屋号に使用できる文字に制限があるか気になる方もいらっしゃるかと思います。
屋号で使用出来る文字に特に厳しい制限などはなく、漢数字・ひらがな・カタカナ・アルファベットだけでなく記号も使用することが可能です。
ただし、法人化を検討している人は、社名として使える屋号を考えて行く必要があります。
法人化する際にローマ字やアラビア数字などは商号に使うことができますが、記号は次の6つに限定されているので注意が必要です。「&」「‘」「,」「?」「.」「・」
また、記号を使用する際は文字と文字の間のみ使用可能で、先頭や末尾に使うことはできません。
会社を連想させる屋号は付けられない
屋号をつける際に注意しておきたいポイントとして、会社など法人に間違えられる屋号はつけられないということです。例えば、○○株式会社や合同会社○○○、○○会社という名称は屋号にはつけることができません。
なぜならば、「合同会社」や「会社」などの表記は、法務局に登記している法人しか利用ができない名称となっているからです。開業届を出しているフリーランスエンジニアは個人事業主であり、法人ではありません。
なので、法人と間違われて認識されるような○○会社などの名称をつけることはできないので注意しましょう。
使われている屋号は避けた方が良い
屋号をつける際に気を付けるポイントとして、その屋号が使われていないか確認する必要があります。
なぜならば、同じ屋号を使用するとトラブルの原因になりえるからです。
例えば、以下がトラブルの例になります。
- 同じ屋号を使用している人が不祥事を起こし、その人と間違えられる
- 訴えられ途中で変更しないと行けなくなる
人と同じ屋号を使用すると不要なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
リスクを避けるためにも、屋号をつける際はよく確認する必要があります。
検索して上位に来ない可能性を避ける
屋号をつける際に気を付けたいポイントとして、他と被らないオリジナリティのある屋号にし、検索されやすい屋号にする必要があります。
検索されないと仕事を獲得する機会を失うことになります。
検索の上位に載り、クリック率をあげて仕事のチャンスを増やす為にも
検索されやすい名前にすることは重要と言えるでしょう。
避けるべきは似たような名前が沢山ある屋号をつけることです。
似たような名前の中に埋もれてしまうと仕事の機会を失うことになります。
フリーランスエンジニアが屋号を決める具体的なステップ
ここまで屋号をつけることのメリットと気をつけるべきポイントを紹介してきました。
しかし、実際屋号を決めようとした時に何から始めたら良いか分からない方もいるでしょう。
ここからは、フリーランスエンジニアが屋号を決める際の具体的なステップをご紹介致します。
複数の候補を考える
最初に屋号を考える際に、候補を1つだけに決める方がいますが1つだけにするのではなく、できるだけ複数の候補をだすようにしましょう。なぜならば、競合調査をする時や他人から客観的なアドバイスを貰うのに複数の候補が必要になるからです。
屋号を決める時に仕事が取れる屋号にするために自分の考えだけではなく、客観的な意見が必要になります。他人からの意見を聞く際に1つだけでなくたくさんの候補があると意見が出やすくなります。もしかすると自身が良いと思っていたものと違った屋号が高評価になる場合もあるので、まずはできるだけ多くの候補を出すようにしましょう。
商標登録されていないかを確認する
次に、自分がつけたい屋号が商標登録されていないかを確認しなければなりません。
知らなかったとしても商標登録されている屋号を使ってしまうと、裁判で訴えられる可能性があります。商標登録は単純に名前だけではなく文字・図形・記号も商標登録されているので、使う際は気をつける必要があります。
商標権は類似する範囲にも及ぶので、真似をすることも商標権侵害にあたる可能性があるので気をつけるようにしましょう。
商標登録を確認せずに使用し、裁判で訴えられると無駄な時間や費用がかかるので
必ず商標登録を確認してから屋号をつけるようにしましょう。
同じ屋号がないかネットで検索して調査する
商標登録がされていないか確認することができましたら、同じ屋号がないかネットで検索して調査しましょう。
基本的に商標登録されたものでなければ、同じ屋号を使用したとしても裁判で訴えられることはありません。
しかし、同じ屋号を使用している方が問題を起こし事件になったときに風評被害にあう可能性があるので同じ屋号は使用しない方が良いでしょう。
また、オリジナリティの高い屋号を使用することで周囲からの認知度も高まりますので、
その点も同じ屋号ある場合は避けるべき理由の一つと言えるでしょう。
ドメインが取れるものを選ぶ
ステップの最後はドメインについてです。
ドメインとは「インターネット上の住所」のことで、Webサイトがどこにあるかを判別するための情報として利用します。
屋号をつけるにあたってドメインの取得は必須ではありません。しかし、屋号とドメインが一致していることでクライアントにとって覚えやすいですし、戦略的に事業を行っている印象を相手に与えることができます。
できるだけ、ドメインが取得できるものを選ぶようにしましょう。
まとめ
ここまで、フリーランスエンジニアにとっての屋号についてご紹介させて頂きました。
フリーランスエンジニアが屋号を持つことにおいて、本名がよほど珍しい場合を除きデメリットよりもメリットが多いことが分かりました。
フリーランスエンジニアを始めたばかりの方にとって、名前を覚えてもらうことや、オリジナル性をだすことで同じフリーランスエンジニアとの差別化を行うことは、大変重要だと言えるでしょう。屋号を決める際は、納得のいく良い屋号を考えるようにしましょう。
本記事がフリーランスエンジニアの方で屋号をつけるべきか迷われている方の参考になれば幸いです。
- フリーランスエンジニアにとって屋号をつけることは必須ではない
- 屋号をつける際は気を付けるべきポイントがある
- フリーランスエンジニアが屋号をつけることはデメリットよりもメリットが多い
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