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【2023年最新】サーバーエンジニアの将来性とは

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サーバーエンジニアの仕事内容

クラウドサーバーへの移行が進む中、サーバーエンジニアの将来性について懸念の声があります。実際はどうなのでしょうか。IT業界の今後の動向を解説する前に、まずはサーバーエンジニアの基本的な仕事内容を確認していきましょう。

構築業務

顧客がアプリケーションなどを開発し、ビジネスを展開するのに必要な環境を整えるのがサーバーエンジニアの仕事です。最初に行うのはサーバーを構築して稼働可能な状態にします。

サーバーの構築・設計

クライアントの要望に応えて、適切なサーバーの仕様を決める業務です。限られたサーバールーム内にサーバーを何台設置するか、スペックはどの程度にするかなど予算を考慮しながら決定しなければなりません。性能の低いサーバーは安価で入手可能ですが、ダウンしやすくセキュリティ面に懸念があります。そのため目的にしっかり適合した設計が必要です。

また構築後の運用や開発がしやすいように、プログラマーとのコミュニケーションも必要になるケースもあります。連携が不十分だと将来に大きな変更が生じてしまい、双方にとって負担となるため注意が必要です。サーバー構築の計画が完了したら、実際に機材を準備してサーバーラックに設置していきます。

ラッキング&配線作業

ケーブルの構成など、物理的な作業もサーバーエンジニアの仕事です。サーバーをはじめストレージやLANケーブルなどを、サーバーラックにきれいに収めます。乱雑になりやすいケーブルを整えることが重要です。サーバーの空気の放出を妨害しないように、空気の流れを意識した配線が求められます。吸気口と排気口の位置を確認しながら配線することがコツです。

ラッキングではサーバーの熱対策も見落とせません。直射日光があたらないこと・サーバー同士が密接していないことなど、冷却に必要な環境を作る必要があります。また設置後の使いやすさにも目を向けて、省スペースになりすぎないように作業スペースを確保することもポイントです。

OSとサーバーアプリケーションの設定

ラッキングまでが完了したら、サーバーに適したOSとアプリケーションをインストールして運用できる状態にします。業務で使用するアプリケーションがきちんと作動するように、ふさわしいOSを選択しなければなりません。既存のシステムがある場合は、そのシステムとの相性も考えてOSを決めていきます。汎用性を高めるために、ミドルウェアを設定することも少なくありません。

OSは「Windows系」「UNIX系」「Linux系」の3種類が定番です。機能の違いはそこまでありませんが、それぞれ対応するアプリケーションが異なります。大規模かつ複雑なプロジェクトでは、仮想化技術を用いる・サーバーそのものを増設するなどして複数のOSを設定する作業もあるため、事前に過不足のない設計が大切です。

保守業務

サーバーエンジニアの仕事は、サーバーを構築して終わりではありません。問題なく稼働しているかなどの保守業務に、サイバー攻撃の対策も含めて運用していきます。それでは保守業務の詳細を確認してみましょう。

監視・障害対応

企業にとってシステム障害は、顧客からの不信感や機会損失などを引き起こす大問題です。そのため、スピーディな障害対応が求められるだけでなく、監視によってトラブルが起きるのを阻止します。Webサービスは24時間稼動するため、何らかの障害が発生した場合は直ちに対応しなければなりません。監視ツールを活用しながら、常に正常な状態を保つ必要があります。

保守業務を円滑に進めるため、マニュアル作成を依頼されることも珍しくありません。マニュアルで解決しないイレギュラーな障害では、問い合わせに対応したりする業務も発生します。システム障害はいつ起こるか分からないので、夜勤や休日出勤を行うケースもあり体力が必要です。

バックアップ

バックアップの重大性は、ヒューマンエラー・サイバー攻撃・自然災害などが原因でデータを失ってしまう危険を回避することにあります。バックアップをとることで急なトラブルにも素早く対応することが可能です。仕事内容としては、どのくらいの頻度でどこにバックアップデータを保管するか考えて実行します。

入れ替わり頻度の高い顧客情報は毎日バックアップをとり、変化の少ない社内の人事情報は週に一回などスケジュールを決めるのが一般的です。地震や津波によるデータ損失を防ぐため、保管場所は社内のローカルドライブに加えて遠隔地やクラウドにも保管する必要があります。このように、ありとあらゆるの危険性を考慮してバックアップを行うのがサーバーエンジニアの仕事です。

セキュリティチェック

脆弱性診断などのテストも仕事の一つです。サイバー攻撃を受けて問題が起きる前に、脆弱性を見つけて対策をします。テストのほかには疑似攻撃を行ってサーバーの安全性を確認しなければなりません。セキュリティ対策はどんどん進歩していくため、最新動向やウイルスの特性など、学びを続ける姿勢も大事です。

昨今のサイバー攻撃方法は複雑化しているため、サーバーエンジニアにはセキュリティの知識と経験が必要不可欠と言えます。外部からの攻撃だけでなく、内部の人がデータを盗むという可能性まで考えてシステムをチェックする必要があります。セキュリティの仕事は多岐にわたるため、個人が専門分野を集中的に学びチームでセキュリティを維持することも効果的です。

ネットワークエンジニアとの違いは?

ネットワークエンジニアは設計・構築・運用・保守を行います。その名前の通り、WAN・LAN・DMZといったコンピューターをネットワークに繋げるための知識が必要です。設計・構築後はネットワークシステムの監視が主な仕事になります。サーバーエンジニアとは違い、リモートで業務が完結するワークスタイルをとりやすいのが特徴です。

一方サーバーエンジニアは広い知識が必要で、ネットワークについても知っておかなければなりません。サーバーを構築する際に、サーバー・ルーター・PCなどの機器をつなげる設計図を作成するため、ネットワーク系はもちろんシステムを作るプログラムについても最低限知っておく必要があります。また、サーバーという物理的な機器を扱うため、リモートワークができないことも珍しくありません。

サーバーエンジニアの将来性とは

仕事は無くなりませんが、現状維持では将来性はありません。その理由としては、多くの企業が自社サーバーを運用せずクラウドサーバーを使用する傾向にあるからです。クラウドは低コスト・メンテナンス不要・拡張性が高い・どこでも利用可能といったメリットがあり、クラウドに移行する企業が増えています。

クラウドサーバーの品質・信用性は良くなり種類も増えているため、将来的にオンプレミスでのサーバー構築の仕事依頼が減る可能性が高いです。オンプレミスの知識だけでは案件を獲得するのが難しくなるかもしれません。

  • オンプレミスサーバーが全てなくなるわけではない

とはいえオンプレミスが完全になくなるわけではありません。機密性の高い情報は、クラウドで管理するには不安があります。複雑なシステムを運用している企業では、そもそも既存のクラウドサーバーに移行できません。このような場合は、オンプレミスで運用する必要があり、自社でサーバーを持つというスタイルは完全になくならないと言えます。

オンプレミスとクラウドはどっちが良いとは言えず、どちらにもメリット・デメリットがあるため顧客と一緒にベターな選択していくことが重要です。オンプレミスだけで運用する企業は少なくなってはいます。しかしセキュリティの高さとカスタマイズの自由度に重きを置く企業にとって、オンプレミスは欠くことができません。

クラウド関連の知識・スキルを持つ必要がある

今後「サーバーのクラウド化」、「サーバーレス」、「監視業務の自動化」などが常態化する未来が予測されます。IaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)なども将来的に普及していくので、サーバーエンジニアはスキルをアップデートすればむしろ需要が高まるはずです。IaaSというクラウドサービスを活用すれば、自社サーバーを持たずにシステムやアプリケーションの開発が可能になります。ではここでlaaSの代表的なサービスをチェックしてみましょう。

1.AWS(Amazon Web Services)

AWSはIaaSの中でもトップシェアを誇るAmazonのクラウドサービスです。220種類以上のサービスが利用可能で、利用料金は従量課金制で時間単位または秒単位で計算されます。利用者が多く情報が豊富で、不明点は検索すれば対策を見つけやすいのも美点です。日本語のサポートを受けられるのも使いやすいと言えます。

2.Azure

AzureはAWSに次ぐシェア率で、Microsoftのクラウドサービスです。265種類以上のサービスが利用可能で、利用料金は従量課金制でほとんどが分単位で計算されます。特徴的なのはオンプレミスと連携しやすい点です。オンプレミスのデータのバックアップ先をAzureにする・同期していつでもどこでも利用するといった使い方ができます。

3.GCP(Google Cloud Platform)

GCPはシェア率3位の、Googleのクラウドサービスです。165種類以上のサービスが利用可能で、利用料金は従量課金制で秒単位または分単位で計算されます。データの分析・高速処理長けているので、巨大かつ複雑なデータを分析したい人におすすめです。

上記のようなサービスを使えば、サーバーレスはますます広く行き渡るでしょう。さらに監視の自動化が進めば、属人的作業が減るためサーバーエンジニアはこれまであった仕事がなくなります。物理サーバーだけでなく仮想サーバーやクラウドの知識を身につけることで、新しい需要に応えることが可能です。次のセクションでは、サーバーエンジニアの将来のために覚えておきたい具体的なスキルについて紹介します。

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サーバーエンジニアが将来性を考えた時に身につけたいスキルとは

オンプレミスでのサーバー構築を依頼する求人数が減ってくるのを予測し、サーバーエンジニアがクラウド時代に生き残るために必要なスキルを紹介します。

そもそもサーバーエンジニアに求められているスキルに変化が起きている

近年クラウド環境の構築やCI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)の必要性が高まっています。その背景もあり、スクリプトやコーディングでインフラ構成を行うIaC(Infrastracture as Code)の考え方が広まってきているのも事実です。CI/CDもIaCも一度コードを書いてしまえば、設計やテストを自動化できるのでマンパワーをかける必要がなくなります。

そのため、サーバーエンジニアにもプログラミングのスキルやクラウドに関する知識と経験が求められているのが現状です。ここに対応ができなければ、サーバーエンジニアとして今後の仕事の幅も狭くなっていくと言えます。次のセクションでは、サーバーエンジニアに求められているスキルを4つ紹介するので参考にしてみてください。

サーバーエンジニアに求められているスキル①:OS・ミドルウェアの知識と経験

ミドルウェアとは、アプリケーションをOS上で正しく機能させるソフトウェアです。オンプレミスもクラウドも、どちらの運用でも必ず必要となる知識なので今後も学びを続けて損はありません。現在のOSはWindows Serverが主流ですが、クラウド化が進む中ではAmazon Linuxのようなクラウド専用のOSの知識もあると強みになります。

PaaSの普及で企業はOS・ミドルウェアを自社で用意する必要はなくなりました。しかしOS・ミドルウェア・アプリケーションの関係や仕組みといった知識は、今後もエンジニアが提供する場面が多くあります。したがってクラウドに移行しても、サーバーエンジニアはOS・ミドルウェアについて知っておかなければなりません。

サーバーエンジニアに求められているスキル②:サーバーの設計・構築、保守運用

PaaSを利用すれば、サーバーレスですぐにアプリケーション開発ができます。そのためサーバーの設計や運用といった知識は要らなくなると考えられますが、まだまだ需要はなくなっていません。PaaSのメリットは手軽さや安さといった点ですが、自由度はオンプレミスが勝ります。費用をかけてでもオリジナルのサーバー構築を依頼したいと考える企業は存在するので、その需要に応えるのも一つの戦略です。

またサーバーレス化が進んだとしても、運用・管理に関してはエンジニアの出番は引き続きあります。クラウドサーバーの導入で簡略化されたとはいえ、まったくの初心者がいきなり使いこなすのは困難です。権限付与の決め方・データの管理方法・システムの構成など、サーバーエンジニアにしかできない仕事はなくなりません。

サーバーエンジニアに求められているスキル③:仮想化/クラウドの知識と経験

仮想化の知識と経験はクラウドサーバーを運用する上でも役立ちます。仮想化技術を用いると一台のサーバーで複数のOSを運用可能で、低予算で多くのシステムを開発するのに便利です。物理サーバーの数をなるべく減らしたいと考える企業は年々増加傾向にあるので、今後における仮想化技術の活用はマストとなります。

さらに物理サーバーの数を減らして一切管理せずに済む方法がクラウドです。Amazon EC2 (Amazon Web Service)やCompute Engine (Google Cloud)が主流ですが、さくらのクラウドやニフクラといった国内向けサービスも使いやすく人気があります。このようなサービスを利用した制作・監視・保守といった求人が今後増えていくので、活躍の幅を広げるにはクラウドの知識も必須です。

サーバーエンジニアに求められているスキル④:セキュリティ技術の知識・スキル

オンプレミスとクラウドはセキュリティ対策の基準が異なります。オンプレミスでは重要な情報は外部からアクセスできないようにするなど、強力なセキュリティ構築を実現可能です。クラウドはサービス提供側にセキュリティ対策を任せる形になりますが、データの暗号化・データのバックアップ・OSの脆弱性を解消・ユーザー認証設定するといった対策が必要になります。

セキュリティ面だけにフォーカスするとオンプレミスのほうが安全性が高いです。なので機密情報はオンプレミスで行い、開発はクラウドを利用するといった提案ができると重宝されます。オンプレミスとクラウドの両方のセキュリティ知識があると、顧客の期待以上の結果を出すことが可能です。

まとめ

サーバーエンジニアの仕事はサーバーの構築から運用までをゼロから生産することです。しかし近年クラウドサーバーの普及でサーバーレス化が進みつつあります。将来的にオンプレミスが少数派になった場合は、サーバーエンジニアは働き方を変えるといった決断が必要です。数少ないオンプレミスの需要に応じられる貴重な人材を目指す・時代の流れに合わせてクラウドを学習するなど、自分にあったやり方を見つけていきましょう。

ノーコードもしくはローコードでサーバーから開発環境まで整うサービスもあり、仕事が無くなる不安があるかもしれません。しかし、どんなプロジェクトもサーバーなしでは成り立たないので、サーバーの専門スキルを活かした仕事は安定して存在すると言えます。安心して自分にできることに専念してください。

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