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社内SEにオススメな10つの資格とスキルとは


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社内SEには資格が必要?

社内SEに必要な資格について、一部の企業では特定の資格が必須であることがありますが、ほとんどの企業では、資格よりも経験やスキル、知識を身につけることが求められます。

しかし、資格の取得は社内SEのスキルを客観的に証明するための有効な手段でもあるので、求人に応募する際の優位性をアピールすることができます。

では、経験や知識の蓄積と資格の取得について、どれほどのエネルギーバランスであればよいのでしょうか?

次に、詳しく解説していきます。

社内SEが資格を獲得する5つのメリット

資格を持っていることは、プラスになってもマイナスになることはありません。

しかし、エンジニアは他の業界と比較しても、なかなか時間を確保しにくい業界なので、そんな限られた時間の中で、なるべく効率よく取得したいものです。

まず、獲得するメリットについて解説します。

スキルの証明になる

資格は業界標準に基づいているため、資格保有者が持っているスキルと知識が正確であることを証明することができます。

証明することにより、下記のようなメリットがあります。

  1. 信頼性:上司や同僚に対して、自分のスキルセットが信頼できることを示すことができる
  2. 知識の更新:最新の技術やトレンドに関する知識を更新することができる
  3. キャリアアップ:自分のキャリアアップに向けたステップを踏むことができ、将来的により高いポジションに就くことも可能
  4. 仕事上のメリット:仕事においてのタスクやプロジェクトに対する能力が向上し、より良い仕事をこなせるようになる

このように、社内SEが資格を取得することで、スキルの証明だけでなく、キャリアアップや仕事上のメリットも得られることがあります。

資格手当が出る

一部の企業では、社員が資格を取得することを奨励するために、資格試験の受験費用や研修費用の支払いは勿論、職能給として手当が提供されることがあります。

また、取得した資格に応じて収入UPに繋がる場合があり、例えば、ITIL、Microsoft公認資格、PMPがあります。

ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、フレームワークに基づくITサービスマネジメントの知識やスキルを認定するための試験で、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス、ITサービスの効率性と品質を向上させるための手順を提供します。

ITIL試験では、ITILフレームワークのコンセプト、用語、原則、プロセス、および構成要素に関する知識が問われます。試験には、Foundation、Intermediate、Expert、そしてMasterのレベルがあり、合格することにより、それぞれのレベルに応じた知識とスキルを証明することができます。

Microsoftの認定資格とは、Microsoft製品の使用や開発に関するスキルや知識を認定する資格のことで、Microsoft Office製品やMicrosoft Azure、Windows Server、Visual Studioなどの製品に対する専門的なスキルを証明することができます。

Project Management Professional(PMP)は、プロジェクトマネジメント分野において国際的に認められた資格であり、プロジェクトマネージャとしての知識やスキルを証明する試験です。この試験は、プロジェクトの計画、実行、監視、制御、閉鎖などの各フェーズに関する知識やスキルを問うもので、プロジェクトマネジメントのベストプラクティスや標準、倫理規定についても問われます。

以上のスキルについては、資格試験の受験費用や研修費用の支払いは勿論、職能給として手当が提供されるパターンが多いです。

転職の際に有利

社内SEが資格を取得することは、転職の際に有利なことがあります。

ポテンシャルがある候補者としての評価を高め、競争力を向上させることができ、知識の更新や幅広いオプションを持つことができます。

また、資格を持っていない候補者に比べて競争力が高くなり、優位性を持つことができ、資格取得に向けて学習とテストを行った上で、最新の技術やトレンドに関する知識を更新することができます。

さらには、幅広い業界や職種に対して適用されるスキルセットを獲得し、転職の際に柔軟なオプションを持つことができます。

年収アップにつながる

社内SEは、経験やスキル、知識を身につけることだけでも年収を上げることは目指せますが、それと同時並行で資格の取得に取り組むと、職位と年収UPのスピードがより早くなります。

ただ、ここで注意してもらいたいのが、単にやみくもに様々な資格に手を出そうとすると、エネルギーと時間の浪費に繋がってしまうということです。

取ろうとしている資格が、勤めている職種や業界に関連しているかどうか、職場で積み重ねている経験に伴い取得できるものなのか、所持している技術力と仕事の質が向上するものなのか、認知度があるものなのかなどを十分考慮しましょう。

社内SEが取得しておきたい資格カテゴリ

社内SEが取得しておきたい資格のカテゴリには、技術系、マネジメント系、IT戦略・経営系の3つがあります。

それぞれ詳しく解説します。

技術系の資格

社内SEとしてのキャリアアップのための技術系の資格として、主に、次のようなものがあります。

ITIL Foundation

ITサービスマネジメントに関連する知識を持っていることを証明する資格

  1. Certified Scrum Master(CSM):スクラム開発手法に関連する知識を持っていることを証明する資格
  2. Project Management Professional(PMP):プロジェクトマネジメントに関連する知識を持っていることを証明する資格
  3. Certified Information Systems Security Professional(CISSP):情報セキュリティに関連する知識を持っていることを証明する資格
  4. Amazon Web Services Certified Solutions Architect:Amazon Web Services(AWS)に関連する知識を持っていることを証明する資格

以上のような資格を持つことで、技術的な仕事の能力や信頼性や仕事の評価も高くなり、高いポジションや高給につくことができます。

マネジメント系

社内SEとしてのキャリアアップのためのマネジメント系の資格として、主に、次のようなものがあります。

  1. Project Management Professional (PMP):プロジェクトマネジメントのスキルと知識を評価する国際的な資格で、高度なプロジェクトマネジメントのノウハウを持ち、製品やサービスの調達、開発、販売などのプロジェクトの成功に寄与することが期待される
  2. Certified Scrum Master (CSM):スクラムフレームワークを使用したアジャイルプロジェクトマネジメントに特化した資格で、スクラムチームのリーダーとして、より効果的なコミュニケーション、協力、アジャイルプロセスの適用などを行うことができる
  3. ITIL Foundation:ITサービスマネジメントのフレームワークであるITIL (IT Infrastructure Library) の基礎知識を評価する資格で、ITサービスの最適化や効率化などに寄与することが期待される
  4. Certified Information Systems Security Professional (CISSP):情報セキュリティのスキルと知識を評価する国際的な資格で、情報セキュリティリスクの評価、対策の導入などを行うことができる
  5. Certified in the Governance of Enterprise IT (CGEIT):エンタープライズITの統制・ガバナンスに関するスキルと知識を評価する資格で、ITリソースの有効活用やビジネスリスクの低減などを行うことができる
  6. Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC):情報システムリスクとコントロールに関するスキルと知識を評価する資格で、情報システムのリスク評価と対策を行い、情報アセットの保護に寄与することが期待される

以上のような資格を持つことで、社内のシステムエンジニアのキャリアアップやスキルアップ、マネジメント能力の向上などに役立ちます。

IT戦略・経営系

社内SEとしてのキャリアアップのためのIT戦略・経営系の資格として、主に、次のようなものがあります。

  1. ITIL(Information Technology Infrastructure Library):ITサービスマネジメントに関するフレームワークで、企業のITシステムを適切に管理するためのガイダンスを提供することを目的とする
  2. PMP(Project Management Professional):プロジェクトマネジメントに関する国際的な資格で、国内外の企業や組織で高い評価を得ることができる
  3. COBIT(Control Objectives for Information and related Technology):IT経営に関するフレームワークで、企業のITシステムを経営するために必要な業務のガイダンスを提供することを目的とする
  4. TOGAF(The Open Group Architecture Framework):ITアーキテクチャに関するフレームワークで、企業のITシステムを適切に構築し、管理するためのガイダンスを提供することを目的とする
  5. Six Sigma:品質管理のためのフレームワークで、顧客満足度の向上、コストの削減、効率の向上などを目的とする

以上のような資格を持つことで、社内システムエンジニアは企業のIT戦略・経営に関連するスキルを身に付け、より高い能力を身に付けることができます。

社内SEにオススメしたいベース資格

社内SEにオススメしたい主にベースとなる資格試験として、基本情報技術者試験、応用情報処理技術者試験、ITパスポートの3つが挙げられます。

それぞれ詳しく解説します。

基本情報技術者試験

ITエンジニアのキャリアを始めるためには、基本情報技術者試験を受験することが推奨されており、この学習によって、基礎がしっかりと身に付き、応用力が向上することが期待されます。

この試験の対象者は、ITを活用したサービスやシステムを作ることができ、業務と役割としては上位者の指導の下で、システムの企画・要件定義、開発、運用に貢献している人材です。

試験日は、令和5年4月16日(日)、令和5年10月8日(日)、料金は7,500円です。

試験は科目Aと科目Bに分かれており、それぞれの試験時間は90分と100分、両科目とも多肢選択式の出題形式が採用されており、科目Aは出題数60問、解答数60問、科目Bは出題数20問、解答数20問になっています。

公式URL:基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~ [ Fundamental Information Technology Engineer Examination ]

応用情報処理技術者試験

この試験は、IT業界で活躍するために必要な知識と技能を持った人材を育成することが目的で、対象者は、ITを使って製品やサービス、システムやソフトウェアを開発し、高度なITスキルを持っている人材です。

この資格により、独力でIT戦略の立案やシステムの企画・要件定義を行い、システムの設計・開発やインテグレーションによって、価値の高いシステムを構築することができます。

試験日は、令和5年4月16日(日)、令和5年10月8日(日)、料金は7,500円です。

午前の試験時間は9:30~12:00、試験時間は150分間です。また、出題形式は多肢選択式(四肢択一)で、出題数は80問あり、解答数も80問です。一方、午後の試験時間は13:00~15:30、試験時間も150分間です。こちらの出題形式は記述式で、出題数は11問あり、解答数は5問です。

公式URL:応用情報技術者試験(AP) ~ ワンランク上のITエンジニア ~ [ Applied Information Technology Engineer Examination ]

ITパスポート

この試験は、IT業務に携わる職業人に必要な、共通の基礎知識を持つことが目的で、この資格により、担当業務に対して効率的にITを活用することができるようになり、問題を把握し解決することができます。

また、業務において安全な情報の収集や活用、上位者の指導の下で業務の分析やシステム化の支援を行い、新しい技術や手法の活用を推進することができます。

試験日は、全国指定の各会場にて毎月数回開催され、料金は7,500円です。

参照:CBT試験会場一覧

試験開始時間は、全国指定の各会場によって異なり、試験時間は120分で、出題形式は多肢選択式(四肢択一)、出題数は100問(小問形式)です。

公式URL:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ITパスポート試験

社内SEにオススメしたい資格をカテゴリ別に紹介

社内SEにオススメしたい資格として、技術系、マネジメント系、IT戦略・経営系の、大きく3つのカテゴリに分類されます。

これらのカテゴリについて、それぞれ詳しく解説します。

社内SEにオススメしたい技術系の資格

社内SEにオススメしたい主な技術系の資格として、LinuC(Linux技術者認定資格)、CCNA、CCNP、ITIL、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験の5つがあります。

これらの資格について、詳しく解説します。

LinuC(Linux技術者認定資格)

LinuC(Linux Technology Professional Certification)は、Linuxに関連する技術者に対する認定資格で、Linuxに関連する技術者の能力や知識を評価することを目的としています。

LinuC認定資格を取得するためには、試験に合格することが必要で、試験内容は、Linuxシステムの管理やトラブルシューティングなどに関連する内容が含まれています。

LinuC認定資格を取得することで、技術者のキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

公式URL:LinuC

CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、Cisco Systems社が提供するネットワーク技術に関連する認定資格です。

CCNA認定資格は、Ciscoのネットワーク技術を使って、コンピュータネットワークを構築・管理するための基本的な知識とスキルを持っていることを証明する資格です。

CCNA認定資格を取得するためには、Ciscoの認定試験に合格することが必要で、試験内容は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、ルーティングなどに関連する内容が含まれています。

CCNA認定資格を取得することで、ネットワークエンジニアやシステムエンジニアなどのキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

公式URL:CCNA – Training & Certifications – Cisco

CCNP

CCNP(Cisco Certified Network Professional)は、Cisco Systems社が提供するネットワーク技術に関連する認定資格です。

CCNA認定資格を保有することを前提としており、より高度なネットワーク技術に関連する知識とスキルを持っていることを証明する資格です。

CCNP認定資格を取得するためには、複数のCiscoの認定試験に合格することが必要で、試験内容は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、ルーティングなどに関連する内容が含まれています。

CCNP認定資格を取得することで、より高い技術レベルを持ったネットワークエンジニアやシステムエンジニアなどのキャリアアップ、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

公式URL:CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム – Cisco

ITIL

ITIL (Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスマネジメントのフレームワークで、ITサービスのライフサイクルを指導する標準的な手順を定義しています。

このフレームワークは、ITサービスの要求に対応し、ビジネス要件を満たすための最適な方法を導くことができます。

また、サービスデザイン、サービストランシション、サービスオペレーション、サービスインプローブメントの4つのフェーズに分かれています。

これらのフェーズを通じて、ITサービスのライフサイクルを指導することで、ITサービスの質の向上や、効率的な運用・管理の実現に繋がります。

ITIL認定資格は、ITILフレームワークの理解や適用に関連する知識を評価するための資格です。

ITIL認定資格を取得することで、ITサービスマネジメントに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

公式URL:itSMF Japan

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験

情報処理安全確保支援士(登録セキュリティスペシャリスト)試験は、情報セキュリティに関連する知識とスキルを評価する試験です。

この試験は、情報セキュリティに関連する知識を有することが要求される業界や役職に就くために必要とされる資格試験の1つです。

試験内容は、情報セキュリティに関連する法令や規程、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)などです。

合格することで、情報処理安全確保支援士として認定されます。

情報処理安全確保支援士認定資格を取得することで、情報セキュリティに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

また、情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関連するリスク評価や予防措置などを支援することが求められます。

公式URL:国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」とは

社内SEにオススメしたいマネジメント系の資格

社内SEにオススメしたい主なマネジメント系の資格として、プロジェクトマネージャ試験、PMP、ITサービスマネージャ試験の3つがあります。

これらの資格について、詳しく解説します。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネジメントに関連する知識とスキルを評価する試験で、プロジェクトマネジメントに関連する知識を有することが要求される業界や役職に就くために必要とされる資格試験の1つです。

試験内容は、プロジェクトマネジメントのホワイトボックス(原理や理論)とブラックボックス(実践的なアプローチ)に関連する内容が含まれており、合格することで、プロジェクトマネージャとして認定されます。

プロジェクトマネージャ認定資格を取得することで、プロジェクトマネジメントに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

また、プロジェクトマネージャは、プロジェクトの計画・実行・管理・監査などを担当することが求められます。

公式URL:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:プロジェクトマネージャ試験

PMP

Project Management Professional (PMP) 試験は、プロジェクトマネジメントに関連する知識とスキルを評価する国際的に認められた資格試験です。

PMP認定資格は、プロジェクトマネジメントのスキルや知識を持っていることを証明するものであり、世界中の業界で認識されています。

試験内容は、プロジェクトマネジメントに関連する理論と実践に関連する内容が含まれており、試験に合格することで、プロジェクトマネジメントに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

また、PMP認定資格を保有することは、プロジェクトマネジメントのスキルや知識を高めることができるというメリットもあり、取得するためには、PMP試験に合格することと、一定のプロジェクトマネジメントの経験が必要となります。

公式URL:PMI®試験・資格について | 一般社団法人 PMI日本支部

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は、ITサービスマネジメントに関連する知識とスキルを評価する試験で、ITサービスマネジメントに関連する知識を有することが要求される業界や役職に就くために必要とされる資格試験の1つです。

試験内容は、ITサービスマネジメントに関連する理論と実践に関連する内容が含まれており、合格することで、ITサービスマネージャとして認定されます。

ITサービスマネージャ認定資格を取得することで、ITサービスマネジメントに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などに繋がり、ITサービスマネージャは、ITサービスの計画・実行・管理・監査などを担当することができます。

公式URL:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ITサービスマネージャ試験

社内SEにオススメしたいIT戦略・経営系の資格

社内SEにオススメしたい主なIT戦略・経営系の資格として、ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験の2つがあります。

これらの資格について、詳しく解説します。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ITストラテジーに関連する知識とスキルを評価する試験で、ITストラテジーを立て、実行するために必要とされる知識やスキルを持っていることを証明する資格試験の1つです。

試験内容は、ITストラテジーに関連する理論や実践に関連する内容が含まれており、合格することで、ITストラテジストとして認定されます。

ITストラテジスト認定資格を取得することで、ITストラテジーに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待できます。

また、ITストラテジストは、企業のIT戦略の立て方や実行方法に関するアドバイスなどを行うことが求められます。

公式URL:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:ITストラテジスト試験

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、コンピュータシステムやソフトウェアシステムを設計する専門分野に関連する知識とスキルを評価する試験です。

また、システムの要件を分析し、それに基づいてシステムの設計、構築、運用を指示する責任者として働くために必要とされる、知識やスキルを持っていることを証明する資格試験の1つです。

試験内容は、コンピュータシステムやソフトウェアシステムの設計に関連する理論や実践の内容が含まれており、合格することで、システムアーキテクトとして認定されます。

システムアーキテクト認定資格を取得することで、システムアーキテクトに関連するキャリアアップや、仕事に対する信頼性の向上などが期待でき、企業の業務システムの設計や運用などが可能となります。

公式URL:システムアーキテクト試験(SA) ~ 業務とITのグランドデザイナー ~ [ Systems Architect Examination ]

社内SEとして差別化できるスキル

社内SEとして差別化できるスキルとして、一見、ハードウェアやソフトウェアなどの技術的なスキルが優先されがちですが、プロジェクトを達成する上で、人をコントロールするスキルも求められます。

様々な差別化できるスキルについて、詳しく解説します。

上流工程からプログラミングまでの一貫した経験

社内SEとしては、システムの要件定義から設計、開発、テスト、運用までの一連のプロセスを理解していることが望まれます。

この経験は、システム全体の把握やトラブルシューティング、改善に役立ちます。

ソフトウェアの知識と経験

社内SEとしては、多様なソフトウェア技術に精通していることが求められ、プログラミング言語、データベース、オペレーティングシステム、アプリケーションサーバなどの技術に関する知識と経験が必要です。

その中の一つがRTOS (リアルタイムオペレーティングシステム) で、コンピュータシステムにおいて、正確な実行時間を保証するために設計されたオペレーティングシステムのことです。

リアルタイムシステムは、システム内で発生したイベントに対して、実時間的に処理を行う必要がある場合に使用されます。

例えば、航空機や工場制御など、特定の時間枠内に処理が完了しなければならないようなアプリケーションで利用されます。

RTOSは、通常、小規模なメモリフットプリントや高い実行効率、リアルタイム性を重視するため、一般的な汎用OSとは異なる設計となっており、TRON、T-Kernel、VxWorks、OSEK、Rt-Linuxといったシステムがあります。

これらは、エンベデッドシステム、自動車、産業制御、医療などの分野で使用されます。

各RTOSには独自の特徴があり、TRONは低消費電力、小規模なメモリフットプリント、T-Kernelは日本のTRONプロジェクトによって開発、またオープンソースで公開され、VxWorksはWind River Systemsによって開発されたRTOSで、業界用途向けに特化しています。

また、OSEKはオートモーティブ産業向けの規格で、主要な自動車メーカーが共同で定義したものであり、オープンな規格であるため、複数のベンダーが実装することができます。

Rt-Linuxは、Linuxのサブシステムとして動作し、実行時間保証を提供することができます。

これらのRTOSは、リアルタイム性が必要なアプリケーションに適しています。

これらのスキルを保有することで、社内SEとしての能力を高め、仕事に対する競争力を高めることができます。

ハードウェアの知識と経験

社内SEがハードウェアに関する知識と経験を有することは、システムのトラブルシューティングやメンテナンスなどに役立ちます。

また、ハードウェアの構造や動作原理を理解することで、ソフトウェアとハードウェアの関連性をより深く把握することができます。

特に、CPU、回路図、電子デバイスは最低限押さえておくべき知識です。

CPU(中央処理装置)は、コンピュータの中枢部分で、計算、制御、およびデータ処理を行うもので、コンピュータ内の電子部品の一種でもあり、主にマザーボード上に設置され、周辺機器との通信を調整します。

回路図は、電子部品を使って構成された回路の構造を示す図で、電子部品がどのように接続され、動作するかを明確にすることが目的で、電気工学、コンピュータ工学、および制御工学などの分野で使用されます。

電子デバイスは、電子的な信号を処理するために設計されたデバイスで、半導体、ダイオード、トランジスタ、ICなどが含まれます。

これらのデバイスは、電子機器やコンピュータ、通信機器、自動車、家電製品などの広範な用途に使用され、電子デバイスの設計と製造には、回路図とCPUの知識が必要となります。

ヒューマンスキル

社内SEにとっての差別化できるスキルは、技術的な能力だけではなく、職場で必要とされる人間的なスキル、ヒューマンスキルも重要な役割を果たします。

ヒューマンスキルには、主にプロジェクトマネジメント、マネジメントスキルの2つがあります。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、技術的な要件を満たしながらプロジェクトを管理することです。

社内SEとしては、技術的な要件だけでなく、プロジェクトのスケジュール、費用、リソースなどの要件も管理することが求められます。

また、プロジェクトマネジメントツールやメソッドを使って、チームと連携してプロジェクトを達成するための計画を立て、実行できることが望ましいです。

さらには、プロジェクトマネジメントの認定資格の取得、コミュニケーション能力のトレーニングなど、スキルアップのための投資も必要となります。

マネジメントスキル

マネジメントスキルとは、技術的な問題に正確かつ明瞭に対応するコミュニケーション能力、他の部署やチームと協力して問題を解決するためのチームワークなどのことを

いいます。

このスキルは、主に、技術的な要件だけでなく、ビジネス上の要件も考慮し、プロジェクトを適切に管理するプロジェクトマネジメントスキル、技術的なトピックスを理解しているステークホルダーに、効果的に説明するコミュニケーションスキルがあります。

また、ビジネス上の要件を理解し、適切な技術的なソリューションを提供するビジネスアナリシススキル、技術チームを率いて適切なタスクを完了することが求められるビジネスリーダーシップスキルも含まれます。

社内SEが上記のマネジメントスキルを習得することで、プロジェクトの成功やチームメンバーのモチベーションの向上など、多くの利益をもたらすことができ、ビジネス上の要件を理解することで、ビジネス目標の達成にも貢献できます。

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まとめ

いかがだったでしょうか?

社内SEに関わる資格には、技術的なものばかりでなく、人を扱うヒューマンスキルも必要であることを解説しました。

実際、資格を取得することにより評価されるかどうかは、勤めている会社によります。

しかしながら、一般的には、経験を積みながら資格を取得し、情報を収集・活用し続けることが短期的に職位や年収UPに繋がりやすいといえます。

社内に限らずエンジニアという職種は時間に限りがあるので、資格は的を絞り効率よく取得することをオススメします。

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