Webエンジニアのベーススキルと市場価値が上がる経験とは
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目次
Webエンジニアのベーススキルと市場価値が上がる経験とは
Webエンジニアとしてさらに市場価値を高めたいと思いませんか?
自身の価値が高まるとそれに比例して収入アップも目指せます。
ただしそのためには今よりもさらにスキルを身に付ける必要があるので、ベーススキルや身につけておくとよいスキルを一緒に確認してみましょう。
とは言っても具体的にどのようなスキルを身に付け、どのような経験をしたらよいのか分からないかと思うので、この記事では以下についてまとめました。
- Webエンジニアの大まかな仕事内容
- Web系エンジニアの主な種類
- Webエンジニアに求められるベースとなるスキル
- Webエンジニアが身につけておきたい具体的なスキル
- Webエンジニアが市場価値を上げるために経験しておきたいこと
すでにご存じかとは思いますが、まずはWebエンジニアの仕事内容を大まかに確認しておきましょう。
Webエンジニアの大まかな仕事内容
Webエンジニアは、WebアプリケーションやECサイトの設計、開発、保守、運用を担当しています。
Web業界におけるITエンジニアの役割を担っていますが、その業務は大きく分けて要件定義、開発、保守運用の3つです。
それぞれについて具体的な業務内容をおさらいしておきます。
要件定義
要件定義は、開発するWebアプリケーションやWebサイトに必要な機能や性能、利用環境、利用者などを明確にする作業です。
いわばゴールを決める作業なので、全体図を決定しそれらを構成する各要件を確認していきます。
どのようなサイトにするのかクライアントにヒアリングしながら、具体的な開発方法、実装方法を決めるので、コミュニケーションを取って開発意図を探っていきます。
プロジェクトの目的や要件を理解し、技術的な観点から実現可能かどうかを検討する重要な業務です。
具体的な作業として、要件定義書の作成、ユーザーインターフェース(UI)の設計、システム構成の設計などを行います。
開発フェーズ
開発フェーズでは、要件定義で決定された内容を実際にシステムとして開発していきます。
システムの構成や設計をもとに、コーディングやデータベースの設計、テストなどを行いながらシステムの完成を目指します。
具体的には、HTMLやCSS、JavaScriptを使ったフロントエンドの実装や、PHP、Python、Rubyなどを使ったサーバサイドの実装、データベースの設計やクエリの作成などです。
開発中に仕様が変更する場合もあるので柔軟に対応する必要があります。
保守・運用
保守・運用フェーズでは、既存のWebアプリケーションやWebサイトを運用し、必要に応じてメンテナンスや改善を行います。
Webエンジニアは、バグ修正やセキュリティ対策、機能追加などのメンテナンスまで行う必要があるので、開発さえすれば良いわけではありません。
Webサーバーやデータベースサーバーの管理、監視、パフォーマンスチューニングなども行い、問題なく動いているかを確認していきます。
問題がなかったとしても、より快適に動作するにはどうしたらよいか改善案を模索して、さらにクライアントに提案できるとなおよいでしょう。
Webエンジニアの業務内容は大きく分けて以上の3つですが、Webエンジニアは多岐に渡る技術や知識を必要とします。
OSやサーバー、ネットワークの知識、それを構築する技術など多くのスキルを取得することで、様々なフェーズで活躍するWebエンジニアとなれるでしょう。
そんなWebエンジニアには、いくつかの種類があります。
次からはその種類とそれぞれの役割をお教えします。
Web系エンジニアの主な種類とは
Web系のエンジニアはいくつかの種類に分かれているので、代表的な以下のエンジニアについて見てみましょう。
サーバサイドエンジニア
サーバサイドエンジニアは別名バックサイドエンジニアとも言い、その名の通り表からは見えない裏側のシステムを担当しています。
インフラ整備、データベース構築、システムの開発運用、エラーの対応などを行うためには、クライアントの業界知識も必要です。
サーバサイドエンジニアに必要な主なプログラミング言語としては、PHP、Ruby、Python、Javaなどがあります。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションのユーザーインターフェースを設計します。
ユーザーが閲覧するブラウザ部分の開発を行うので、画面レイアウトや配色が重要です。
Webデザイナーと協力して業務を行うことが多いため、彼らの表現を汲み取る必要があります。
ユーザーの画面を見やすくするためには、HTML、CSS、JavaScriptなどを使用する技術が必要なのでそれらに精通しているとよいでしょう。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、インフラの機器同士を接続するスイッチや回線、ルーター、ネットワークシステムの構築を行います。
企業内で使用するパソコンとルーターを接続したり社員に権限を付与したりと、その人が快適に業務を行えるように支援します。
システムの設計から構築、保守運用まで幅広く対応するため、クライアントや社員の要望を過不足なくヒアリングする能力が必要です。
ネットワークエンジニアはプログラムを扱うよりも、IT機器を実運用する際に活躍するので、エンジニアのなかでは初心者でも比較的取り組みやすいでしょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはサーバーやネットワークを扱い、それらの設計や構築、運用を行うエンジニアです。
サーバーサイドエンジニアやネットワークエンジニアは広い意味でインフラエンジニアに含まれます。
要件定義に当たる業務を担当しており、WebサイトやWebアプリケーションを配信するためのインフラを構築しそれを運用するエンジニアです。
組み込みエンジニア・IoTエンジニア
Webと連携する組み込みシステムやIoTデバイスの開発、様々な機械類に組み込まれている制御システムの設計、構築を行うエンジニアです。
こちらのエンジニアは、近年のIoTの発達によって需要が増えてきました。
組み込みエンジニアやIoTエンジニアにはハードウェアの知識が必要です。
また、プログラミング言語のなかでも特にC言語の知識は必須なので勉強しておきましょう。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、企業の保有するデータを保管するシステムの構築、並びに管理、運用を行います。
近年企業の扱うデータは増加傾向にあり、その量は膨大です。
必要なデータを必要なときに瞬時に取り出せるシステムを構築するためには、データベースの知識が必須です。
また、最近はサーバーレスアーキテクチャなどクラウド型のデータベースも増えてきたので、その知見もあるとなおよいでしょう。
データベースの種類は、MySQL、PostgreSQL、Oracle、MongoDBなどがあります。
クラウドエンジニア
最近ではクラウドを使う企業が増えてきたこともあり、クラウドエンジニアの需要が高まってきました。
SaaS、PaaS、IaaSなどに聞き覚えはありませんか?
クラウドエンジニアはその名のとおり、クラウド上のインフラ設計を行います。
クラウド上で作業を行うことも増えてきたので、さらなる飛躍が見込まれるエンジニアです。
クラウドエンジニアは、OSやミドルウェアの知識、クラウドツールに関するスキルの習得が必要です。
インフラエンジニアからクラウドエンジニアを目指すのが、一般的なキャリアアップなので、まずはインフラエンジニアとして成果をあげましょう。
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、Webデザイナーが設計したサイトのデザインをもとにコーディングや画像のレイアウト、配置などを決定します。
Photoshopでの加工を行うこともあり、エンジニアの知識のみならずWebデザイナーとしての知見もあるとよいでしょう。
WebサイトやWebアプリケーションのマークアップ(HTML、CSS)を担当し、デザイナーから提供されたデザインカンプをもとに、Webページのレイアウトやスタイルを実装します。
コンテンツの意図や内容、ユーザーの気持ちを理解して構築することによって、検索エンジンの最適化を図る必要があり、サイトの出来栄えを左右するエンジニアです。
エンジニアと言っても様々な種類があり、業務内容もそれぞれ異なります。
自分がどのエンジニアを目指していくのか、キャリアを描けるとよいでしょう。
Webエンジニアは業務内容が多岐に渡るので、業務をこなすためにはある程度のスキルが必要です。
まずはベースとなるスキルを身につけることが大切なので、どのようなスキルが求められているのか確認してみましょう。
Webエンジニアに求められるベースとなるスキルとは
Webエンジニアに求められるスキルはどのようなものでしょうか?
ベースとなるものから見ていきます。
プログラミング言語の習得
Webエンジニアとして、プログラミング言語の習得は必須です。
Webエンジニアは上流から下流まで一気通貫で業務を担うことが多いため、自分で開発できるレベルのプログラミングスキルがあるとよいでしょう。
Webエンジニアに必要なプログラミング言語はフロントエンドではHTML、CSS、JavaScriptなどがあり、サーバサイドではPHP、Ruby、Python、Javaなどがあります。
これらの言語の基礎を理解し、習得するために勉強しましょう。
また、複数言語に対応できると業務の幅が広がるのでどんどん新しい言語にも挑戦してみてください。
データベースの設計スキル
データベースは、ユーザーの情報を貯蓄する重要なツールです。
Webアプリケーションでは、データベースを利用して情報を管理することが一般的なので、
その情報を的確に表示するためのデータベースの設計スキルが必要です。
データベースには以下の4つの種類があります。
- 階層型
- リレーショナル型
- ネットワーク型
- NoSQL
階層型は親子関係を保持してデータベースを構築するもので、そうすることで親子を結びつけスムーズにデータまでアクセスできます。
階層型の主なものはIMSやData Langage/1 VSEなどです。
リレーショナル型はテーブルといわれる表形式の構造でデータを管理するもので、重複データの登録を除外できます。
複雑なデータの管理に有効で、PostgreSQLやFileMakerなどはリレーショナル型のデータベースです。
IDSなどのネットワーク型は階層型と似ていますが、階層型データベースでは難しい多数対多数のデータベースを構築できます。
重複データを保有せずに複数の親データと直接結びつけて管理できますが、やや管理は複雑です。
NoSQLはその名のとおり、SQLを使用しないデータベースのことを言います。
近年注目されており、ビッグデータなどの大量のデータを扱う場合に有効です。
MongoDBやHBaseがこれにあたります。
これらのデータベースを設計するためには、ネットワークやデータベースなどのインフラ領域の理解が重要です。
また、管理システムの理解やリレーショナルデータベースの構築、コーディング技術が必要となります。
実務経験
Webエンジニアにとって、実務経験は非常に重要です。
実際に開発プロジェクトに携わり経験を積むことで、問題解決力やコミュニケーション能力などが向上し、エンジニアとしての能力を高めることができます。
できれば実務経験は2、3年欲しいところです。
独学では難しい、大きな規模のプロジェクトやチームでの開発経験があるとよいでしょう。
基本的なスキルは以上の3つですが、Webエンジニアとして市場価値を高めるためにも、次からはさらに具体的なスキルをお教えします。
Webエンジニアが身につけておきたい具体的なスキルとは
ここからは、Webエンジニアが身につけておきたい具体的なスキルも確認してみましょう。
JavaScriptのスキル
JavaScriptは、Webサイトに高度な機能を実装するための標準言語です。
Webアプリケーション開発に必須のプログラミング言語のため、基本的な構文や関数、DOM操作などのスキルを習得することが必要です。
また、最近ではReact、Vue.js、AngularなどのJavaScriptのフレームワーク・ライブラリが注目されており、それらを活用するスキルも重要となっています。
Webサイトへの導線を確保しサイトの訪問者へのエンゲージメントを高められると、クライアントから重宝されるでしょう。
フレームワーク・ライブラリの活用
Webアプリケーション開発において、フレームワーク・ライブラリの活用は非常に重要です。
フレームワーク・ライブラリとは、Web開発をするにあたって必要な機能などをテンプレート化したもので、フレームワークはプログラミング言語によって異なります。
プログラミング言語とフレームワークの両方が使いこなせるとよいでしょう。
代表的なフレームワーク・ライブラリには、Ruby on Rails、Django、Laravel、Express、React、Vue.js、Angularなどがあります。
クラウド(AWS)を活用するスキル
先述した通り、最近ではクラウドを利用したWebアプリケーション開発が増えてきています。
そのため、クラウドの基礎知識やAWSをはじめとするクラウドサービスの使い方を習得することが重要です。
中でも近年注目のAWS(Amazon Web Serivce)を活用できるとWebエンジニアとしてさらに活躍できるでしょう。
AWSはアマゾンが提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称のことで、それを用いると、インフラ環境を構築しなくてもインターネット上でアプリケーションやデータベースなどITリソースを利用することができます。
また、セキュリティレベルも高く種類も豊富です。
AWSをはじめとするクラウドを活用できるようになりましょう。
サーバーやOSに関する知識
Webアプリケーションの開発には、サーバーやOSの基礎知識が必要です。
HTTP、TCP/IP、Linuxなどの知識を習得することで、よりセキュアなWebアプリケーションを開発することができます。
アプリに合ったツール選びをするためにも、最低限のスペックとコマンドラインの利用について把握し理解する必要があるでしょう。
セキュリティに関する知識
Webアプリケーションは、セキュリティに関するリスクが潜在します。
ウイルス感染やハッカーからの攻撃のみならず、機密情報の漏洩防止や個人情報保護
など、社内外のリスクから防衛する必要があります。
そのためセキュリティに関する基礎知識や、OWASP Top 10に含まれる脆弱性に関する知識を習得することが重要です。
SSL/TLSの導入や、XSS、CSRF、SQLインジェクションなどの攻撃に対する対策も身につけておくとよいでしょう。
Webエンジニアとして具体的に身につけるとよい知識をいくつか確認しましたが、これだけできればよいわけではありません。
エンジニアとしての技術のほかにもデザインの基本知識やユーザビリティの理解があると、よりクライアントから満足してもらえるシステムを構築することができます。
また、コミュニケーションスキルやプロジェクトマネジメントの知識を有すると、ほかのエンジニアとの差別化を図れるでしょう。
多くのスキルを身につけることがキャリアアップへと繋がります。
スキルを身につけることに加えて、Webエンジニアとして自身の価値を上げるために、できれば次のことを経験しておきましょう。
そうすることで、希少価値の高いWebエンジニアとなれること間違いなしです。
Webエンジニアが市場価値を上げるために経験しておきたいこと
Webエンジニアとしてもう一歩上をいきたい場合には、以下の3つのことを意識してみましょう。
Webエンジニアとしての専門性を上げる
Webエンジニアとしてのスキルを高め、最新技術やフレームワーク、ライブラリなどにも精通することが大切です。
例えば、Googleが提供するWebページの新しい指標であるCore Web Vitalsや、JavaScriptベースのWebアプリケーションのSPA(シングルページアプリケーション)、Reactと聞いて理解することができていますか?
Reactは近年でよく使用されているWebフレームワークで、それを用いることで何人かの開発者が同じコードで作業できます。
アプリの構造も保たれるので汎用性が高く、カスタマイズも容易であるため近年注目されているフレームワークです。
Webアプリケーション開発において必要な知識を習得することで、顧客ニーズに応えることができます。
得意な業務に特化したり、数あるエンジニアの中から自分に向いているエンジニアに特化したりと専門性を上げることで自身の価値を高めることが可能です。
プロジェクトマネジメントの経験
プロジェクトマネジメントの経験を積むことで、自己管理力や課題解決力、コミュニケーション能力が向上します。
実際にプログラミングを開発する進行の部分と、マネジメント経験の両方があると幅広い視野で業務に対応できるので、挑戦できる機会があったらぜひマネジメントもしてみましょう。
上流工程から実行まで一貫したスキル
Webエンジニアとしてワンランク上を目指すなら、上流工程から実行まで一貫したスキルを身につけることを意識してみてください。
上流工程での要件定義、設計、開発、テスト、保守運用などを経験することで、全体像を把握できるスキルを身に付けることができます。
Webエンジニアはやめとけと言われる4つの理由
webエンジニアは需要が高く将来性のある職業ですが、それでもWebエンジニアはやめとけと言われることがあります。
その理由を大まかに言うと、仕事の難易度が高く、自分のスキルがすぐに通用しなくなってしまうことも多い業界だからです。
詳しく説明します。
技術トレンドの変遷が激しい
IT業界は、技術トレンドの変遷が激しく、常に新しい知識をキャッチアップしなければなりません。日々新しい知識を得るために勉強することに苦痛を感じてしまう人も多く、そのような人はやめておいた方が良いでしょう。
最近では、ReactやAngularJS、Djangoなどの技術が注目されていますが、すぐに新しい技術が出てくる可能性もあります。
求められるスキルレベルが高いため挫折しやすい
Webエンジニアは、社内やクライアントから求められるスキルレベルが高く、ついていけないと感じて挫折してしまうことも少なくありません。
Webエンジニアのシステム開発は、一つ一つの工程を設計し開発した後、テストを行う、といったことを繰り返す「アジャイル開発」と呼ばれる手法で行なっていきます。アジャイル開発は、開発スピードが早く、顧客の要望に柔軟に沿っていかなければならないので、高いスキルレベルが求められるのです。
技術キャッチアップが必要なため、プログラミングが趣味というレベルの高いエンジニアにはかなわない
Webエンジニアは常に技術のキャッチアップが欠かせません。そのため、プライベートの時間も勉強を続ける必要があります。プログラミングが趣味で、毎日プログラミングをしているという人もよくいるため、そのような人たちとの差がどんどんついてしまいます。
仕事とプライベートを分けていて、休みの日には仕事に関連するものに関わりたくないと言う方はやめておいた方が良いでしょう。
Webエンジニアのやりがいとは
Webエンジニアの仕事には、多くのやりがいがあります。この章では、Webエンジニアが感じるやりがいや、その仕事の特徴について紹介していきます。
Webエンジニアとして働くことで、スキルアップや高収入、専門性の高い分野での活躍、自由度の高い働き方など、多くのメリットがあります。また、Webエンジニアが「楽しい」と感じる瞬間についても取り上げ、自分自身の成長を実感しやすい職種であることを解説します。
時間を要せばスキルアップしやすい
Webエンジニアは、技術革新が常に進行しているため、常に新しいスキルを学び、既存のスキルをアップデートする必要があります。
しかし、Webエンジニアに必要なスキルは、オンラインで学ぶことができることが多く、自己学習でスキルアップすることができます。また、多くの企業では、従業員のスキルアップをサポートするためのトレーニングプログラムや教育制度を提供しています。
このような環境の中で、時間をかけてスキルアップすることができるため、やりがいを感じることができます。
スキルをアップデートし続ければ年収が高く安定した収入を得られる
Webエンジニアは、スキルアップを続けることで、年収が高くなることが期待できます。特に、最新の技術を習得することができれば、企業からの需要が高くなり、高い報酬を得ることができます。
また、Webエンジニアは、IT分野において高い需要があるため、安定した収入を得ることができるというメリットもあります。このように、スキルアップによって年収が高くなり、安定した収入を得ることができるため、やりがいを感じることができます。
専門性の高い分野で活躍することができる
Webエンジニアは、現代社会において必要不可欠な職種の一つです。Webサイトやアプリケーション、システムなど、多様なWeb技術を駆使して、ユーザーに使いやすい、高機能なWebサービスを提供することが求められます。
そのため、Webエンジニアには高度な専門知識と技術力が求められますが、その分野でのスキルアップや業務の成果が直接的に評価され、自分の力を発揮することができるため、やりがいを感じることができます。
また、Webエンジニアは常に新しい技術や開発手法にアンテナを張り、常に学び続けなければならないことも魅力の一つです。
働きやすさや職場関係も柔軟性があり自由度が高い
Webエンジニアは、基本的にはPCとネット環境さえあればどこでも仕事ができるため、リモートワークが一般的であり、働き方には非常に柔軟性があります。
また、プログラム開発には一定の時間が必要であるため、残業が少ない場合が多いという特徴もあります。職場関係も、基本的にはチームで開発を進めるため、意見交換やコミュニケーションが盛んに行われることが多く、アットホームな雰囲気の職場が多いと言われています。
また、自分のペースで仕事を進めることができるため、自由度が高く、自分のペースに合わせて働くことができます。
Webエンジニアが知っておきたい開発言語の選定基準とは
「どの言語が自分にあっているか分からない」、「途中で挫折して後悔したくない」などの悩みを抱えている人は少なくありません。そこで今回は言語選定の基準と各言語の特徴について紹介します。この記事を読めば、いま必要とされている言語やスキルがわかるので、言語選定の参考にしてください。
自分の興味がある言語の種別で選ぶ
まずは何を作りたいかを明確にして、そのために用いる言語の種別をチェックしてみましょう。バックエンド言語・フロントエンド言語・モバイル系言語の3種類の詳細を解説するので、興味のある言語を見つけてみてください。
バックエンド言語
裏方の仕事が好きな人はバックエンド言語がおすすめです。サーバーやデータベースなど、Webサイトを利用するユーザーから見えない部分に関する業務を行います。フロントエンジニアと比較して、人とコミュニケーションをとる頻度が少ないので1人で黙々と作業したい人にぴったりです。トラブルに対応する場面もあるので、責任感の強さも必要になります。主なバックエンド言語はJava・PHP・Ruby・Go・JavaScriptなどです。
フロントエンド言語
ユーザーのことを考えて、人のためになるサービスを作りたいという人にはフロントエンド言語が向いています。デザイン制作・システム開発・UI/UX設計などの業務がメインで、ユーザーが直接触れる箇所を作っていくのが特徴です。基本となる言語はHTMLとCSSで、Webサイトのデザインを決めていきます。JavaScriptでは動きのあるWebデザインを作成できるので、これら3つの言語を習得する人が多い印象です。
モバイル系言語
作りたいものをスマホアプリで表現したい人は、迷わずモバイル系言語を習得しましょう。iOSならobjective-cやswift、Androidならjava・Kotlin・C#を使った開発が一般的です。iOSは利用者が多く高需要ですが、リリースの審査が厳しい・料金が高いなどのデメリットが懸念点となります。Androidは審査が通りやすく低額でアプリを公開できますが、日本ではシェアが低めなのが難点です。特色を理解してどの言語を学ぶか決めていきましょう。
業界の将来性で考える
将来に期待が持てる業界から探してみるのも1つの手段です。せっかく覚えた言語を無駄にしないためにも、この先の需要が伸びる業界について理解を深めていきましょう。
IoT技術が今後ますます求められる自動車業界・家電業界など
自動運転・AI搭載ナビ・遠隔操作など、自動車ライフを豊かにするサービスはさらに拡大する見込みです。また、IoT住宅のように家のほとんどの家電がネットに繋がる未来も遠くありません。この先、通信負担・セキュリティ・開発費用などの問題が解決されれば、開発事業が加速してIoTエンジニア不足となるはずです。今のうちにIoTに必要なプログラミング言語である、C言語・Javaなどを習得しておくとよいでしょう。
ビッグデータ・機械学習の領域
インターネットの普及でさまざまなデータが日々増大・蓄積しています。これらの情報を有効利用して新規事業に取り組んだり、人材不足を補ったりする企業が増えているのは確かです。ビッグデータが将来の経営戦略となるのは十分ありえます。そこでビッグデータの解析に適したPythonや、機械学習に有利なR言語を取得することで需要に応えることが可能です。
開発言語の今後の需要から考える
TIOBEインデックスによると、2023年2月の人気プログラミング言語は1位「Python」2位「C」3位「C++」となっています。中でもC++の人気度は前月比5.93%増で、いま注目されている言語の1つです。Pythonの人気は2017年末ごろ現在にかけて上昇が続いています。Pythonはコードがシンプルで覚えやすく、それでいて汎用性も高いので初心者に人気です。
汎用性がある言語なのか。習得した先のメリットを確認する
C言語
1972年から使われているCは歴史ある言語で、Java・PHP・Pythonなど多くの言語の元となっているため、C言語を覚えれば他の言語習得もスムーズになります。業務系のシステム開発・IoTデバイスの組み込みシステム開発・OS開発などが可能で、汎用性の高い言語の1つです。高需要で仕事獲得もしやすく、組み込みシステム開発を専門にするならハードウェアの知識も身につきます。
Python
Webサービスやアプリの開発でPythonを利用する企業が増加しているため、多くの企業からの需要があります。ほかにはゲーム・人工知能・データ分析・組み込みシステム開発などできることは豊富です。YouTubeやInstagramなどの有名WebサービスもPythonで作られており、功績のあるプログラミング言語としても認められています。
Java
実行環境の自由度が高く幅広い分野で利用されており、多くの企業のシステム開発でも使われているため、求人数が多いのが大きなメリットです。速度がはやい・日本語の情報が充実している・オブジェクト指向など、C言語やPythonにはない利点も選ぶ際のポイントとなります。
キャリアパスで考える
「スペシャリスト」 or「ジェネラリスト」どちらを目指したいのかによって身につけるべきスキルが異なります。管理職に就きたいならジェネラリストになるための学習が必要です。例えばジョブローテーションのあるIT企業に勤めて、業務全体を多様な視点で見れるようになりましょう。ジョブ型雇用の会社に就職する・フリーランスとして活躍する、といった希望があるならスペシャリストを目指すべきです。突出した専門性はもちろん、そのスキルを証明するためにIT系国家資格の取得などが必要と言えます。
まとめ
ここまで見てきたことをまとめます。
- Webエンジニアにはいくつかの種類があり、それぞれで業務が異なる
- Webエンジニアとして必要なスキルを身につけることでキャリアアップを目指す
- 自身の価値を高めるための経験をする
自身のスキルアップを怠らず、さらに市場価値の高いWebエンジニアを目指してください。
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