Webエンジニアは「やめとけ」と言われる背景とは。今後の需要と将来性とあわせて紹介
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目次
Webエンジニアの現在の需要と将来性について
現在、Webエンジニアは必要とされる職業なのでしょうか?IT業界を取り巻く環境や最新分野が注目されている背景から、Webエンジニアの将来性について解説します。
結論として、Webエンジニアには現在需要があり将来性も明るいです。その理由を解説します。
Webエンジニアは増えすぎて飽和している?
エンジニアは増えすぎて飽和状態だと言われることがありますが、むしろIT人材は不足しており、比較的難易度が高いWebエンジニアは特に不足していると考えられています。
ただ、昨今のプログラミングスクールのブームにより、実務経験を伴わないWebエンジニアやコーディングのみできるエンジニアが増えているという背景があり、「増えすぎ」という印象があります。
将来性のあるWebエンジニアになるなら、実務経験や多様な知識やスキルを身につける必要があります。
(経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf)
Webエンジニアの現在の需要と将来性とは
現在、テレワークの導入やDX化をすすめる企業が増えており、デジタル化へのニーズが高まっています。そのシステム構築のためにはWebエンジニアが必要ですので、需要が高いと言えます。
また、先述の通りIT業界は人手不足が深刻です。この先もスマホ対応やDX化に対応していく企業が増えると考えると、Webエンジニアの将来性は明るいでしょう。
将来性のあるWebエンジニアになるためには、向上心を持って今からスキルや経験をつけていく必要があります。
第四次産業革命下で求められる人材増加施策を国をあげて推進している
IoTや AI、ビッグデータを用いた技術革新が起こっており、これは第四次産業革命と呼ばれています。
これらの技術に対応できる人材を増加させる施策として、ITスキルを養成するための産官学が連携したシステムの構築や、大学などの高等教育機関での教育制度改正などの施策を推進しています。
人材増加施策を行なっているということは、国が今後もIT人材に対する需要があるという判断をしているためであり、将来性は明るいと言えるでしょう。
(経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf)
11年間IT・Web業界の市場規模は拡大し続けている
IT・Web業界は成長産業であり、11年前から市場規模の拡大は続いています。AIやIoTなどの最新技術も次々開発されており、今後も業界が拡大していくことが予想されます。
市場規模が拡大しているということは、その市場に関係する人材の需要があるということです。このような背景からも、Webエンジニアに将来性があるということが分かります。
WebエンジニアはIoT・機械学習・ブロックチェーンなどの最新分野にも順応できる
Webエンジニアでの経験は、IoTや機械学習・ブロックチェーンなどの最新分野に関する仕事に活かすことができます。第四次産業革命により、IoT、機械学習、ブロックチェーンなどの技術に力をいれる企業が増えてきています。
IoT製品の制作に関わったり、機械学習でより効率の良いAIをつくったり、ブロックチェーン技術を用いた金銭取引システムに関わったりと、最新分野での貢献が可能です。
最新分野での経験を積むことで、他のエンジニアと差別化でき需要の高いWebエンジニアになることができます。
それでもWebエンジニアはやめとけと言われる4つの理由
webエンジニアは需要が高く将来性のある職業ですが、それでもWebエンジニアはやめとけと言われることがあります。
その理由を大まかに言うと、仕事の難易度が高く、自分のスキルがすぐに通用しなくなってしまうことも多い業界だからです。
詳しく説明します。
技術トレンドの変遷が激しい
IT業界は、技術トレンドの変遷が激しく、常に新しい知識をキャッチアップしなければなりません。日々新しい知識を得るために勉強することに苦痛を感じてしまう人も多く、そのような人はやめておいた方が良いでしょう。
最近では、ReactやAngularJS、Djangoなどの技術が注目されていますが、すぐに新しい技術が出てくる可能性もあります。
求められるスキルレベルが高いため挫折しやすい
Webエンジニアは、社内やクライアントから求められるスキルレベルが高く、ついていけないと感じて挫折してしまうことも少なくありません。
Webエンジニアのシステム開発は、一つ一つの工程を設計し開発した後、テストを行う、といったことを繰り返す「アジャイル開発」と呼ばれる手法で行なっていきます。アジャイル開発は、開発スピードが早く、顧客の要望に柔軟に沿っていかなければならないので、高いスキルレベルが求められるのです。
技術キャッチアップが必要なため、プログラミングが趣味というレベルの高いエンジニアにはかなわない
Webエンジニアは常に技術のキャッチアップが欠かせません。そのため、プライベートの時間も勉強を続ける必要があります。プログラミングが趣味で、毎日プログラミングをしているという人もよくいるため、そのような人たちとの差がどんどんついてしまいます。
仕事とプライベートを分けていて、休みの日には仕事に関連するものに関わりたくないと言う方はやめておいた方が良いでしょう。
ノーコードツールやAIによる自動化で仕事が代替される懸念
簡単なコーディングや単純なプログラミングは、ノーコードツールの出現やAIの発達によって人間に代替される可能性があります。Amazon社のクラウドサービス「AWS」はコーディング不要で開発可能ですし、単純なプログラミングであればAIに指示を出すだけでできてしまいます。
コーディングやプログラミングだけでなくプラスアルファのスキルを持っていないとWebエンジニアで生き残っていくのは厳しいでしょう。
Webエンジニアの将来性は明るい!Webエンジニアであることのメリットとは
しっかりとスキルを身につけて、経験を積んでいくことでWebエンジニアとしてのメリットを享受することができます。
ここからは、webエンジニアであることのメリットを紹介します。
ベースとなる技術理解が一定身につけばスキルの幅を広げやすい
知識を身につけるのは苦労しますが、ベースとなる技術を一定のレベルまで理解することができればスキルの幅を広げやすいというメリットがあります。
例えばC言語はPHPやPythonなど多くの言語の元となっているため、C言語を習得することで他の言語も理解しやすくなるでしょう。
あらゆるキャリアパスを選択することができる
Webエンジニアとして知識や経験を積むことで、キャリアパスの選択肢が広がります。自らのライフステージや興味に合わせてキャリアを変えられることがWebエンジニアのメリットです。
高レベルのスキルや経験を身につけることで、一通りの業務を全て1人で行うことができるフルスタックエンジニアや、プロジェクトをまとめるプロジェクトマネージャーを目指すことができます。
一定のレベルがあれば需要が高く年収も高い
Webエンジニアとしてある程度高いレベルに到達すると、年収1000万円を超えるような年収に到達することも可能です。キャリアを積むことで高年収が期待できると言う点はWebエンジニアのメリットでしょう。
高収入を得るためには、上流工程での経験やマネジメント職の経験を積むことが重要です。
リモートやフレックスなど柔軟な働き方ができる
IT業界は、リモート可能であったりフレックスタイム制を導入していたりと柔軟な働き方ができる職場が多いです。自分のリズムで仕事ができるという点でメリットだと言えるでしょう。
今まで通勤にかかっていた時間を勉強時間に充てられたり、軽く汗を流してから仕事に行くなど、心身ともに充実した生活を送る余裕を作ることができます。
Webエンジニアとして活躍し続けるために必要なスキル
ここからは、Webエンジニアとして活躍し続けるために身につけておきたいスキルを紹介します。
Webエンジニアとして必要なITスキルの他にヒューマンスキルも紹介します。今後もWebエンジニアとして生き残っていくために、是非とも身につけておきましょう。
Webエンジニアとしてのスキル
まずは、身につけておきたいWebエンジニアとしてのITスキルを紹介します。
様々な分野の知識を幅広く身につけることが大切です。
Webだけでなく、スマホアプリに対応した言語を習得する
今や日本中の大半の人がスマートフォンを使う時代になりました。そのため、スマホアプリの開発需要が高く、Webエンジニアはスマホアプリの開発スキルが求められています。
スマホアプリ開発に必要な言語は主に、iOSアプリ開発に用いるSwiftや、Androidアプリ開発に用いるKotlinなどです。習得にあたって参考書なども販売されているので、勉強しておくことをおすすめします。
AI・機械学習・ブロックチェーンなどの将来性が高い技術の習得
今注目されている分野であり、今後も高い需要が見込まれているAIや機械学習、ブロックチェーンなども身につけておきたいスキルです。これらの技術のニーズが高まっているため、対応できないWebエンジニアは仕事が無くなってしまう危険性があります。
AI開発や機械学習に使われる言語であるPythonや、ブロックチェーン技術の基礎である暗号に関する理解から始めると良いでしょう。
コードレビューや若手エンジニアの育成
今後も活躍し続けたいのなら、コードレビューや若手エンジニアの育成に力を入れマネジメントやリーダーシップの経験を積むことも重要です。コーディングの知識を深めたり仕事の幅を広げるためにも、身につけておきたいスキルです。
コードレビューや若手の育成をするために自分もスキルを磨くという良い相乗効果が生まれます。
ヒューマンスキル・その他スキル
IT技術以外にもヒューマンスキルを磨くことで、今後も活躍するウェブエンジニアになれる可能性が高まります。
ビジネスコミュニケーション
Webエンジニアはクライアントからの要望を聞き出し、ニーズに合ったサービスを的確に提供しなくてはなりません。そのため、クライアントと関係を築けるコミュニケーション能力が必要です。
社内のメンバーと共同でプロジェクトを進める場合もコミュニケーション力は必要です。日頃から意識して相手と意思疎通を図りましょう。
複数の業界・分野に専門性を持つ
Webエンジニアには、幅広い知識と専門性が求められます。そのため、複数の業界や分野に専門性を持つことが重要です。
例えば、スマホアプリ開発やAI開発を専門とするなどです。Webエンジニアが増えている現在では、他のエンジニアとの差別化を図らないと活躍し続けることは難しいでしょう。
エンジニア組織開発
エンジニアでチームとなって一つのプロジェクトを完成させるという経験も必要です。チームでプロジェクトを行う経験は、コミュニケーション力の向上や今後チームをまとめる役職に就いた際に活かすことができるからです。
組織の中には、メンバーをまとめる上の立場のエンジニアもいます。そこで目立った貢献ができれば自身の評価につながることもあります。
資格の取得
Webエンジニアとしてのスキルの証明や知識を深めるために資格を取得することも必要です。目にみえるスキルの証明があることで、クライアントからの信頼に繋がったり自分自身の評価の向上に繋がります。
Javaプログラミング能力試験やHTML5プロフェッショナル認定試験など、Webエンジニアとして必要なスキルを問われる資格を持っておきたいところです。
Webエンジニアは知っておきたい今後習得する開発言語の選定基準とは
開発言語を習得するといっても、種類が多いのでどの言語を学べば良いか分からないと思っていませんか?
ここからは、どの言語を習得すれば良いかの選定基準を解説します。
開発言語の今後の需要
選び方の一つとして、今後の需要がありそうな言語か考えるという選び方があります。具体的には、案件数や使用率をチェックして確認します。
案件数をみる
フリーランスや転職者向けの案件掲載サイトで、言語名で検索し、掲載されている案件の数で需要を測るという方法です。案件数が多いほど人材を募集しているわけですので、その言語は需要が高いということになります。
以下のサイト(エンジニアスタイル)からPythonやJavaなどの案件を見てみましょう。
トレンドや使用率を参考にする
オランダのソフトウェア会社「TIOBE」が月次でプログラミング言語の人気を測定し発表しています。このランキングに毎月目を通しておくことで、今求められている言語や勢いのある言語を把握することができます。
2023年の2月のトップ3は、1.Python 2.C言語 3.C++です。レポートによると、3位のC++の増加率が高く勢いがあります。このランキングやレポートを読むことで世界でのトレンドや需要をある程度予測することができます。
参照:https://www.tiobe.com/tiobe-index/
汎用性がある言語なのか。習得した先のメリットを確認する
また別の選び方として、習得しようとしている言語に汎用性はあるかなど、習得後のメリットで決める方法があります。
例えば、C言語はPHPやPythonなど多くの言語の元となっているため、新しい言語習得がスムーズになるというメリットがあります。また、C++やR言語はAI開発に必要な言語のため学んでおくとAI需要に対応できるというメリットがあります。
このように、習得しておくとどのようなメリットがあるか考えることも重要です。
キャリアパスで考える
目指しているキャリアパスに必要な言語の習得を選ぶという方法もあります。目指している職種がすでに明確になっている場合は、この方法がおすすめです。
例えば、サーバーエンジニアを目指すならPerlやRuby、C++などが必要です。自分の目指すキャリアパスに必要な言語を調べて、何を習得するか決めましょう。
Webエンジニアに習得をオススメしたいプログラミング言語
習得する言語の選び方を解説してきましたが、Webエンジニアなら取得しておきたいオススメの言語を紹介します。
どれを習得するか迷ったらまずこれらの言語を選ぶことをおすすめします。
Java
一つ目の言語は「Java」です。Javaはオブジェクト指向の言語であり、様々な場面で使用される言語です。そのため、近年のプログラミング言語が取り入れているオブジェクト指向について学ぶことができ、活用できる点でおすすめです。
また、Androidアプリの開発ではJavaが使用されており、アプリ開発への理解が深まることもおすすめポイント。また、コンピューターを制御する組み込み系の開発にJavaを使用できるスキルは希少性が高く、需要のあるWebエンジニアとして一歩リードできるでしょう。
Python
二つ目の言語は「Python」です。Pythonは世界で一番使われている言語です。そのため、将来どのようなキャリアに進んでも使うシーンがあり、習得しておくと仕事の幅が広がります。
また、PythonはAIやブロックチェーンなどの最新分野でも使用するため、Pythonを理解しているシステムエンジニアの需要は今後しばらく高い状態が続くでしょう。
C言語
三つ目の言語は「C言語」です。長い歴史を持つ言語でありPHPやPython、C++など多くの言語の元となっています。そのため、C言語を習得することで他の言語も理解しやすいというメリットがあります。
それだけでなく、C言語自体もIoTやAIなどの最新分野で使用されており、今後も需要のある言語だと言えます。
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まとめ
今回はWebエンジニアについて、将来性やメリット、やめとけと言われる理由を主に解説しWebエンジニアとして身につけておきたいスキルや言語を紹介してきました。
Webエンジニアは需要が高く将来性も明るい職種ですが、技術トレンドの変遷が早く、新たな知識やスキルをキャッチアップするために勉強を続けないと、仕事を失ってしまうという厳しい業界でもあります。
しかし、その分努力を続けていけば高い給料をもらえたりキャリアパスの選択肢が広がったりといったメリットも得られます。
ですので、プログラミング言語や様々な分野の知識を身につけて、長い間活躍できるWebエンジニアを目指していきましょう。
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