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フリーランスが報酬未払いに直面した場合の対処法と未然に防ぐ方法とは


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フリーランスで「報酬未払い」が生じるケースってあるの?

フリーランスとして働く一方で享受する自由と柔軟性は、あなた自身が業務の進行や時間管理をコントロールできるという大きなメリットを提供します。自宅で仕事をしたり、好きな時間に働いたり、自分が興味を持つプロジェクトに関与したりする自由は、多くの人々がフリーランスという働き方を選択する重要な動機の一つです。

しかし、この働き方は一定のリスクも伴います。特に「報酬未払い」という問題は、フリーランスが直面する最も一般的な問題の一つで、時には業務の成果が評価されず、それに見合った対価が得られないという深刻な結果をもたらします。この問題はとても深刻で、日本のフリーランス協会が行った調査によると、フリーランスが報酬未払いの経験をしたことがあると回答した人は約7割にも上り、これはフリーランスとして働く上で無視できない問題であることを示しています。

この問題に対処していくために、まずは何が原因でこれが起こるのかを理解し、適切な対策を立てることで報酬未払いのリスクを最小限に抑えることが可能となります。

フリーランスが報酬未払いをしてしまう原因とは

フリーランスとして働くということは、自由な職業選択と引き換えに一定のリスクを受け入れることでもあります。その中でも、特に深刻な問題として「報酬未払い」が挙げられます。報酬未払いはフリーランスの収入源である仕事に直接影響を及ぼし、生計を大いに脅かす可能性があります。報酬未払いが生じる原因を理解することで、これらの問題を未然に防ぐ方法を見つけることができます。

クライアントが忘れている

一見すると信じられないかもしれませんが、報酬未払いの一因としてクライアントが単純に支払いを忘れてしまっている場合があります。これは、特に小さな企業や個人事業主がクライアントの場合に起こりやすいです。

彼らは往々にして多忙であり、ビジネス運営に関する多数の事項を一手に引き受けている場合が多いです。その結果、フリーランサーへの支払いがうっかり忘れられてしまうことがあります。しかし、このような「忘れ」は意図的ではなく、通常はフリーランサーがリマインダーを送るとすぐに解決することが多いです。

クライアントが報酬を払うことができない

次に、クライアント自体が経済的な困難に直面している場合、報酬の支払いが遅れる、あるいは一切されないことがあります。これは、特に新興のスタートアップ企業や不安定な財政状況の会社がクライアントである場合によく見られます。

こうしたクライアントは、プロジェクトの運営資金がなくなり、その結果、フリーランサーへの支払いを行えなくなる可能性があります。このような状況では、クライアントは複数の支出の優先順位をつける必要があり、残念ながらフリーランスへの支払いが後回しになることもあります。この問題を未然に防ぐために、フリーランスの仕事を始める前にクライアントの財政状況を調査し、可能な限りリスクを予測することが重要となってきます。

フリーランスの成果物に不満や疑問が残っている

もう一つの一般的な理由として、クライアントがフリーランサーの提供した成果物に対して不満を抱いていたり、疑問を持っている場合があります。クライアントが提出された作業の品質に不満を持ったり、期待していた結果と異なると感じた場合、報酬の支払いを遅らせるか、全く行わない可能性があります。これは、フリーランスが提供するサービスの質を維持し、クライアントの期待を満たすために常に最善を尽くす必要があることを示しています。また、クライアントとのコミュニケーションを密に保つことで、期待のズレを最小限に抑え、不満がエスカレートするのを防ぐことができます。

以上の原因を理解し、それに対する適切な対策を講じることで、フリーランサーは報酬未払いのリスクを軽減できます。これらの原因を理解することで、フリーランスは報酬未払いのリスクを減らし、自身のビジネスを保護するための戦略を立てることができます。

フリーランスが「報酬未払い」にあった時の対処法とは

フリーランスとして働くことは多くの自由を提供しますが、その一方で、報酬未払いというリスクも内包しています。この問題に直面した場合、正しい対処法を知っていることは極めて重要です。対処法を理解し、正しい対処をすることで、この問題を解決することができます。以下では具体的な対処法について解説します。

まずは契約内容を確認

何か問題が起こったとき、まず最初にすべき行動は契約内容の再確認です。契約書は、フリーランスとクライアントとの間で交わされる公正証書で、あなたとクライアント間のビジネス関係の基盤をなす重要な文書になります。この契約には、あなたの役割と報酬、そしてそれがいつ支払われるべきかなどの詳細が記載されています。あなたの報酬が支払われていない場合、契約書を詳細に調べ、クライアントがその条項を遵守していないことを特定します。その後、それを基にクライアントに対して次のステップを踏んでいきます。

直接クライアントと連絡をとって話し合う

契約書を再確認した後、次はクライアントと直接連絡を取り話し合うことです。この時点では、未払いが単純な誤解や不注意によるものである可能性があります。電子メール、電話、または対面での会議など、あなたとクライアントの関係に最も適した方法で連絡を取ります。このステップでは、丁寧さと尊重を保ちつつ、明確に報酬の未払いについて話すことが重要です。

メール・内容証明郵便で催促する

もし直接の会話で解決しなかった場合、次に行うべきは書面による催促です。メールや内容証明郵便を使用して未払いの事実とその解決を求めることを伝えます。これは、あなたの要求とクライアントへの催促が公式に記録に残されるため、これからの手続きにおいて重要な役割を果たします。特に法的な対応を求める可能性がある場合、この文書は強力な証拠となる可能性があります。

裁判所から支払督促を送付してもらう

未払いが続く場合、裁判所を通じて支払督促を送付するという手段もあります。支払督促とは、債権者が裁判所を通じて債務者に対して支払いを促す手続のことです。これにより、裁判所がクライアントに対して直接支払いを求めるので、これを無視するとクライアントに対して法的な影響が及びます。この手続きはクライアントに法的な圧力をかけ、その事態の重大性をクライアントに認識させる有効な手段となるでしょう。

弁護士を立てて法的な手段をとる

さらに未払い問題が続くようであれば、最終手段として弁護士を通じて法的手段を採ることを検討します。弁護士は法律の専門家であり、あなたの権利を守るために、法律手続きを助けてくれます。この手段は時間と費用を要する可能性があるため、最終的な選択肢として考慮することが多いです。しかし、大きな金額が未払いである場合や、クライアントが連絡を完全に遮断している場合など、その他の手段が効果を上げられない場合には必要となるでしょう。この方法を取る場合、その費用と報酬の額を天秤にかけてすべきかどうかを判断する必要があります。

報酬未払いに対する対処法は多岐にわたりますが、それらの手段は全てフリーランサーが自身の権利を守るためのものです。しかし、最善の策は問題が発生する前に適切な予防策を講じることです。具体的な契約書作成やクライアントとのコミュニケーションの強化などを通じて、未払い問題を未然に防ぐことが可能です。

フリーランスが報酬の未払いを事前に防ぐためにすべきことは?

フリーランサーとして働くときには、さまざまな問題に遭遇する可能性がありますが、その中でも特に厄介なのが「報酬未払い」です。これに対処するためには、事前に対策を講じ、問題を未然に防ぐことが求められます。具体的には、どのような対策が必要でしょうか?以下に詳しく解説します。

契約する前に信頼できるクライアントか見極める

フリーランサーが受ける仕事は、クライアントから依頼されるものですが、全てのクライアントが信頼できるとは限りません。そのため、仕事を受ける前に、クライアントの信用性を見極めることが重要です。

クライアントの信用性を判断するためには、過去の業績や評判、他のフリーランサーからのフィードバックなどを調査します。また、初期のコミュニケーションでクライアントの態度や対応を見ることも有用です。クライアントが期日を守ることができない、または不適切な対応をするなどの問題がある場合、それは報酬未払いのリスクがある可能性を示しているかもしれません。

契約書を交わす前に業務を始めない

仕事を始める前には、明確な契約書の作成と交換が不可欠です。契約書は、仕事の内容、期間、報酬、支払い方法、支払い期日など、仕事に関する全ての細部を詳細に記載することが求められます。契約書を作成することで、後で報酬未払いなどの問題が発生したときに、自分の権利を守るための具体的な基準となるドキュメントが手元にあります。そのため、契約書の作成は、報酬未払いを防ぐための基本的なステップであると言えます。

仕事上のやりとり・打合せなどのファクトを残しておく

また、仕事上のやりとりや打合せの記録を残しておくことも、報酬未払いを防ぐために重要です。クライアントとのコミュニケーションや、仕事の進捗状況に関する情報は、後で問題が発生したときに証拠となり得ます。特にEメールのやり取りや、電話やビデオ会議のメモ、仕事の進捗報告などは重要な情報を含むため、これらを適切に管理し、必要に応じて保存しておくことが求められます。

リスクヘッジとして弁護士に相談できる環境を整える

報酬未払いといった問題に対処するためには、法的な知識やサポートが必要となることがあります。そのため、弁護士や法律事務所と連携し、必要に応じてアドバイスを得られる環境を整えておくことも重要です。具体的には、仕事を始める前に、弁護士との連絡先を交換しておく、または法的なアドバイスを提供するプロフェッショナルサービスを利用することが考えられます。

支払期日・請求フローのすり合わせしておく

最後に、明確な請求フローと支払期日の設定も忘れてはなりません。これにより、クライアントとの間で支払いについての誤解を避け、スムーズな取引を実現することができます。例えば、請求書の発行から支払いまでの流れ、支払い方法、支払いの期限など、具体的な手順をクライアントと確認し、合意しておくことが重要です。

以上のような措置を講じることで、フリーランサーとしての報酬未払いのリスクを大幅に軽減することができます。また、これらの措置は、自分自身を守り、フリーランスとしての業績を安定させるための重要な基盤となります。

何かあったら「フリーランス・トラブル110番」を活用する

フリーランスとして働くということは、自分自身がビジネスの全てを担当するということです。そのため、仕事の獲得から成果物の提出、そして報酬の受け取りまで、全てが自己責任となります。その中で、特に難しい問題となるのが「報酬未払い」です。しかし、そんな時に頼りになるのが「フリーランス・トラブル110番」です。

フリーランス・トラブル110番は、第二東京弁護士会が運営し、厚生労働省、内閣官房、公正取引委員会、中小企業庁と連携しているサービスです。フリーランスや個人事業主が仕事上のトラブルに直面した際に、法律的な問題に詳しい弁護士が一対一で相談に乗り、解決策を提案します。具体的には、報酬の未払いや契約に関する問題、ハラスメントなど、フリーランスが抱える可能性のある様々な問題に対応しています。報酬未払いは、フリーランスが直面する最も一般的な問題の一つで、これに対する対策や解決策を提供します。また、契約に関する問題も同様に、フリーランスが直面する可能性のある問題です。契約内容の不明確さや、契約違反など、様々な契約上の問題に対するアドバイスや解決策を提供します。

フリーランス・トラブル110番のサービスは、相談から解決までを一貫してサポートします。相談は無料で、匿名でもOKです。電話やメール、対面やWeb(ビデオ通話)でも相談が可能です。また、相談内容は秘密厳守とされ、相手方への連絡も行われません。

フリーランス・トラブル110番は、フリーランスが抱える問題を解決するための強力なツールです。何か問題が発生した場合は、まずはフリーランス・トラブル110番に相談してみてください。あなたが抱える問題を共有し、専門的なアドバイスを得ることで、問題解決の一助となるでしょう。フリーランスとしての働き方を続けるためにも、このようなサポートサービスの存在を知っておくことは重要です。

まとめ

フリーランスが報酬未払いに直面する原因は、クライアントの忘れ、財政状況、成果物に対する不満など多岐にわたります。こうした問題に直面したときの対処法としては、まず契約内容を再確認し、問題の本質を理解することが重要です。その上でクライアントと直接対話を行い、双方の認識を確認します。対話による解決が難しい場合は、催促状の送付や裁判所からの支払督促を求める、さらには弁護士を立てて法的手段を取るなどが考えられます。未然に防ぐためには、信頼できるクライアントの選定、契約書の作成、業務の詳細な記録、弁護士とのコンタクト、支払い期日の確認などが必要です。また、「フリーランス・トラブル110番」の活用も有効です。これらを通じて報酬未払いリスクを減らし、フリーランスとしてのキャリアを守ることが重要です。

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