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プログラマーは簿記を学んだほうがいい?簿記を学ぶメリットと勉強方法を解説

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

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経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。プログラマーの案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

はじめに

プログラマーとしてスキルを高めたいと考えているなら、簿記の学習が役立つかもしれません。

ビジネス全体の流れを理解し、経理や会計の知識を持つことで、エンジニアとしての市場価値がさらに向上します。

本記事では、プログラマーが簿記を学ぶべき理由と、そのメリットについて解説します。

<この記事を読むメリット>

  • ビジネス全体の理解が深まり、プロジェクトでの提案力が向上する
  • 会計システムの構築やクライアントとのコミュニケーションがスムーズになる
  • 他のエンジニアと差別化でき、市場価値が上がる
  • 起業やフリーランス活動にも役立つ

プログラマーとして簿記を学ぶメリットや効果的な勉強方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

プログラマーは簿記を学んだほうがいい?

2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」により提唱された「2025年の崖」が、とうとう来年に迫りつつあります。

2025年の崖とは、2025年に日本のIT業界が直面する課題を総称したものですが、中でも解決が難しいとされているのが深刻な人材不足です。

2025年には、約43万人ものITエンジニアが不足するとされており、現在企業はこぞって優秀な人材獲得に躍起になっています。

一見ネガティブな印象を受ける2025年の崖ですが、見方を変えてみれば以前よりも大手企業に転職しやすくなったともいえます。

そのため、先見の明があるプログラマーは、来年度に向けてスキルアップやリスキリングに勤しんでいるのです。

しかし、大企業に転職できるような優秀な人材は、長年キャリアを積んできた歴戦の猛者が多い傾向にあります。

同じ土俵で戦っても勝ち目がない人もどうしても出てきてしまいます。

そこでおすすめなのが「簿記の資格」です。

一見すると、プログラマーとは全く関係のないように思える資格ですが、取得することで他のプログラマーと差別化戦略を取れます。

ここからは、プログラマーに簿記の資格がおすすめな理由について解説します。

プログラマーが簿記を学ぶメリット

まず、プログラマーが簿記を学ぶメリットは以下の6つです。

  1. ビジネス全体への理解が深まる
  2. 会計や経理システムの構築に役立つ
  3. 営業先とのコミュニケーションが円滑になる
  4. 他のエンジニアと差別化できて市場価値が上がる
  5. キャリアの選択肢が増える
  6. 起業した時やフリーランスになった時に役立つ

それぞれのメリットについて、以下で詳しくみていきましょう。

ビジネス全体への理解が深まる

簿記の資格を取得すると、プログラマーはビジネス全体の流れをより深く把握できるようになります。

売上や費用、利益の関係性を理解することで技術的な側面に加えて、ビジネス的な視点を持つことが可能です。

また、プロジェクトのコスト管理や効率化を意識した提案ができるようになり、組織内での評価も向上します。

こうした知識を持つことで、経営層とも円滑なコミュニケーションが取れるようになり、業務への貢献度が高まるでしょう。

会計や経理システムの構築に役立つ

簿記の知識は、会計や経理システムの構築において大きな強みになります。

会計の基本を理解することで、経理部門のニーズを把握し、それに応じたシステム設計が可能です。

これにより、システム開発時の修正が少なくなり、プロジェクトの進行がスムーズに行われるため、効率的なシステムを構築できるようになります。

こうしたスキルは、会計ソフトの開発企業やERP導入時に特に重宝されるでしょう。

営業先とのコミュニケーションが円滑になる

簿記の資格を持つことで、営業先やクライアントとの会話がより円滑になります。

特に、売上やコストに関連する議論において、簿記の知識があれば相手の理解を得やすくなります。

ビジネス面での知識を持つことで、技術的な話題だけでなく財務的な観点からも貢献でき、営業先からの信頼を得るきっかけとなるでしょう。

また、コミュニケーションの幅が広がり、案件の獲得にも有利に働く効果が見込めます。

他のエンジニアと差別化できて市場価値が上がる

簿記の資格を取得することで、他のエンジニアと明確に差別化できます。

多くのエンジニアは技術的な資格に焦点を当てがちで、財務や会計の知識を持つエンジニアは少数派です。

この付加価値により、特に経理システムやERPなどのビジネスソフトウェアを扱う企業で高く評価されるようになります。

さらに、業務の幅を広げることでプロジェクトリーダー(PL)や管理職へのステップアップも期待でき、市場価値が大きく向上するでしょう。

キャリアの選択肢が増える

簿記の知識は、エンジニアとしてのキャリアにも多様な選択肢をもたらします。

例えば、財務や会計関連のシステム開発に特化することで、金融分野におけるスペシャリストとしての地位を確立することも可能です。

また、会計知識を持つエンジニアは、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャー(PM)など、経営に近いポジションへのキャリアチェンジも視野に入れやすくなります。

技術とビジネスの両面をあわせ持つエンジニアというのは非常に稀なので、特に上流キャリアを目指す際に大いに役立つでしょう。

起業した時やフリーランスになった時に役立つ

起業やフリーランスとして活動する際、簿記の知識は必須といえるかもしれません。

特に、売上管理やコスト計算、税務処理など、経営における基本的な業務を自分で行えるようになるため、コスト削減や効率的な経営が可能です。

また、財務管理に長けていることは取引先からの信頼感を得る要因にもなります。

これにより、スムーズな経営が実現し、ビジネスを成功させやすくなります。

簿記の資格を取得するための勉強方法

プログラマーにとって簿記の資格が非常に有益であることはご理解いただけたかと思います。

では、簿記の資格を取得するためにはどのような勉強方法が効率的なのでしょうか?

ここからは、おすすめの簿記資格の勉強方法を3つ厳選してご紹介します。

参考書を購入して勉強する

簿記の資格を取得するための最も手軽な勉強方法の一つは、参考書を購入して学習することです。

現在では多くの簿記参考書があり、3級から2級、さらには1級までの内容を網羅したものが豊富に揃っています。

自分の学習ペースに合わせて進められるため、時間に制約のある方や、自分で計画を立てて学びたい方には非常に適しています。

また、参考書には問題集や模擬試験が付属しているものも多く、インプットとアウトプットをバランスよく学習できる点もメリットです。

簿記は参考書での独学でも取得できる

簿記の資格は、参考書を使った独学でも十分に取得可能です。

特に簿記3級は、比較的内容が基本的なので独学で勉強を進める方も多く、実際に多くの合格者を輩出しています。

独学の強みは、自分のペースで勉強できる点です。

忙しい社会人や学生であっても、スケジュールに合わせて計画的に学習を進められます。

また、現在の参考書は、初心者でも理解しやすいように図解や具体例が豊富に取り入れられているため、簿記の基礎からしっかりと学べます。

費用が安くすむ

参考書を購入して勉強する方法の大きなメリットの一つは、費用を抑えられることです。

簿記の講座やスクールに通う場合、数万円以上の費用がかかることが一般的ですが、参考書での独学なら、1冊数千円程度で済みます。

さらに、問題集や模試も含まれている参考書を選べば、追加で費用をかける必要がなく、経済的にも負担が少ない点が魅力です。

資格試験を目指す上で費用を最小限に抑えたい方にとっては、この方法が最も効率的かつコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

通信講座やオンライン講座を受講する

簿記の資格を取得するための勉強方法として、通信講座やオンライン講座を受講する方法も非常に効果的です。

オンライン講座では、プロの講師による分かりやすい授業を受けられるため、特に独学に不安がある方におすすめです。

自宅にいながら高品質な指導を受けられるだけでなく、通学時間も節約できるので、忙しい社会人や学生にも適しています。

また、カリキュラムが体系的に組まれているため、初学者でも順序立てて学習を進めることが可能です。

参考書より解説が丁寧でわかりやすい

通信講座やオンライン講座の大きなメリットは、参考書に比べて解説が非常に丁寧でわかりやすい点です。

参考書では難しい概念や複雑な計算が文章だけで説明されることが多いですが、オンライン講座では動画やスライドを活用して視覚的に理解できるため、難解な部分もスムーズに理解できます。

また、講師がリアルタイムで質問に答えてくれる場合もあり、わからない箇所をその場で解消できるのも魅力の一つです。

これにより、学習の効率が大幅に向上し、合格する可能性が高まります。

自分の都合のいい時に受講できる

通信講座やオンライン講座の最大の魅力は、自分の都合のいい時間に学習を進められることです。

録画された講義を利用すれば好きな時間に受講でき、忙しい日常生活の中でも学習時間を確保しやすくなります。

これにより、仕事や家庭のスケジュールに合わせて柔軟に勉強を進めることが可能です。

また、学習進度を自分でコントロールできるため、理解が不十分な部分を何度も見直すことができ、効率よく簿記の知識を身につけられます。

こうした柔軟性が、合格への大きな後押しとなるでしょう。

資格の専門予備校に通う

簿記の資格を取得するために、資格の専門予備校に通うことも非常に効果的な選択肢です。

専門予備校では、簿記の試験対策に特化したカリキュラムが組まれており、基礎から応用まで体系的に学べます。

授業の進行に合わせて学習を進められるので、独学では見落としがちな部分もしっかりとカバーでき、最も深い学びが得られるでしょう。

わからないところを質問できる

資格の専門予備校に通う最大のメリットの一つは、わからないところをその場で質問できることです。

独学やオンライン講座では疑問が解決できずに進めなくなることもありますが、予備校では経験豊富な講師がリアルタイムで対応してくれるため、理解が深まりやすくなります。

また、他の受講生との交流もあり、同じ目標を持つ仲間と情報を共有することで学習内容をさらに掘り下げられます。

モチベーションを維持しやすい

資格の専門予備校に通うことで、学習のモチベーションを高く維持できます。

予備校では定期的に通学することになるので、学習リズムが整い、勉強を習慣化しやすくなります。

また、同じ目標を持つ仲間との交流が刺激となり、自然に意欲が湧いてくるでしょう。

「資格の勉強を初めてみたけど続いた記憶がない…。」という方には特におすすめです。

確実に合格したい人におすすめ

簿記の資格取得を確実に目指したい方は、専門予備校に通うことが最適です。

予備校では、最新の試験情報や過去問分析に基づいた対策が行われ、試験直前のフォローアップも充実しています。

また、模擬試験や試験直前の集中講座など、合格に向けた多角的なサポートが受けられるため、自信を持って本番に臨めます。

これにより、合格率が飛躍的に向上し、安心して試験に臨むことができるでしょう。

しかし、どうしてもコストと時間が最もかかってしまう勉強方法でもあるので、予算と時間に余裕がある方は検討してみましょう。

日商簿記の試験日程と難易度

最後に、日商簿記の試験日程と難易度についてご紹介します。

試験日程

日商簿記の試験は、年に複数回実施されています。

統一試験(ペーパー試験)は年3回、通常6月、11月、2月に行われます。

2024年度の場合、10月27日と2025年2月9日に実施予定です。

一方、ネット試験は随時実施されており、全国のテストセンターで受験が可能です。

詳しくは商工会議所の公式サイトより確認可能ですので、こちらのリンクからご確認ください。

試験の難易度と合格率

<日商簿記と基本・応用技術者試験の難易度比較>

試験名 概要 必要な勉強時間 直近の合格率
日商簿記3級 基礎的な商業簿記を扱う入門レベルの資格 80〜100時間 約30〜50%
(ネット試験:約40%)
日商簿記2級 商業簿記と工業簿記を扱う。実務的な内容も含む 150〜300時間 統一試験:約20%
ネット試験:約35〜40%
日商簿記1級 商業簿記、工業簿記、会計学、原価計算などの高度な知識 800〜2000時間 約8〜13%
基本情報技術者試験(FE) ITの基礎知識を問う。午後試験でアルゴリズムが重要 200〜300時間 約40〜56%
応用情報技術者試験(AP) IT技術に加え、マネジメントや経営戦略も含まれる 300〜500時間 約20〜27%

日商簿記の試験難易度は、受験するレベルに応じて大きく変化します。

3級であれば、少しの勉強時間で十分に合格する可能性がありますが、2級・1級になると難易度が段違いに難しくなります。

以下で詳しくみていきましょう。

簿記3級

日商簿記3級は、簿記の基礎的な知識を問われる入門資格です。

主に商業簿記を学び、仕訳や勘定科目など基本的な知識を習得します。

難易度は比較的低く、勉強時間の目安は80〜100時間程度で、多くの受験者が3か月以内の学習で合格を目指せます。

合格率は30〜50%前後で推移しており、ネット試験では40%前後で安定しています。基礎をしっかり学習すれば合格が可能な試験です。

簿記2級

日商簿記2級では、商業簿記に加えて工業簿記も出題されます。

工業簿記は製造業に関わる会計知識を学び、原価計算や製品のコスト管理などが問われるのが特徴です。

必要な勉強時間は150〜300時間とされ、簿記の実務に近い内容が含まれるため、より深い理解が求められます。

合格率は統一試験で約20%前後、ネット試験では35〜40%程度と、3級よりも難易度が高い資格です。

簿記1級

日商簿記1級は、最も高度な簿記資格であり、商業簿記、工業簿記、会計学、原価計算などの専門的な知識が求められます。

また、財務諸表の作成や経営分析など、経理・会計の実務に直結する内容も含まれるのが特徴です。

勉強時間の目安は800〜2000時間とされ、試験範囲が広く難易度も非常に高いです。

合格率は約8〜13%と低く、公認会計士や税理士を目指す方の登竜門となっています。

フリーランスエンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ

エンジニアスタイル

フリーランス向けのクラウドソーシングサービスを展開しているランサーズ株式会社の調査によると、フリーランスの数は2021年時点で労働人口の約22.8%を占めています。

年々フリーランスになる人の数も右肩上がりで増え続けているので、プログラマーの2人に1人はフリーランスという時代も到来するかもしれません。

しかし、「フリーランスになっても自分1人で仕事を見つけられる気がしない…。」と考えてなかなか最初の一歩が踏み出せない方も多いでしょう。

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登録は無料なので、この機会にぜひエンジニアスタイルのご利用を検討してみてください!

まとめ

本記事では、プログラマーが簿記を学ぶことのメリットや、効率的な勉強方法について解説しました。

簿記の知識を身につけることで、ビジネス全体の理解が深まり、会計システムの構築やクライアントとのコミュニケーションが円滑になります。

また、他のエンジニアと差別化できるため、市場価値を高める一助となります。

プログラマーが簿記を学ぶことは、技術力だけでなくビジネススキルの向上にも繋がるので、今後さらに需要が高まるかもしれません。

特に、IT業界における経営や財務の知識は、プロジェクトマネジメントやスタートアップの運営など、さまざまな場面で役立つでしょう。

本記事を参考に、簿記の学習を通じて新たなスキルを身につけ、プログラマーとしてのキャリアを広げてください。

エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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