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フリーランスが金額提示をするのはメールがおすすめ!適切な金額設定の方法やメールの実例を紹介

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はじめに

フリーランスとして活動する際、報酬の金額提示は避けて通れない重要なプロセスです。特にIT業界では、プロジェクトごとに求められるスキルや期間が異なるため、クライアントに適切な金額を提示することが仕事のスムーズな進行に繋がります。この記事では、フリーランスエンジニアがメールを通じて金額を提示する際のポイントや、適切な金額設定方法、さらには具体的なメール例文を紹介します。これを参考に、プロフェッショナルな対応を心がけ、クライアントからの信頼を得る手助けにしてください。

フリーランスが金額提示をするのはメールがおすすめ

フリーランスのエンジニアがクライアントに金額提示を行う際には、いくつかの方法があります。対面での話し合いや電話、オンラインミーティングを利用する手段も考えられますが、最もおすすめの方法は「メール」を使ったアプローチです。メールを使うことで、冷静かつ正確なやりとりが可能となり、誤解を防ぐことができるという大きなメリットがあります。特に、報酬に関わる話題では感情的なやりとりを避け、客観的かつプロフェッショナルに進めることが重要です。メールでのコミュニケーションには、さらに多くのメリットがありますが、具体的にはどのような点で有効なのでしょうか?次に、メールによる金額提示が推奨される理由について詳しく見ていきます。

メールで金額提示を行うメリットは?

メールで金額提示を行うことには多くの利点があり、フリーランスエンジニアにとって特に有効な手段となります。ビジネスの場において、金額交渉はしばしば繊細なテーマとなり、適切な方法で伝えることが重要です。ここでは、メールを使って金額提示を行う際の代表的なメリットについて詳しく解説します。

記録が残る

メールの最大のメリットの一つは、やりとりが記録として残ることです。口頭やチャットでの会話では、後で内容を確認するのが難しいことがありますが、メールはその内容が明確に文章として残ります。そのため、後で確認することが可能であり、誤解やトラブルが発生した際には、当初の約束や合意事項を振り返ることができるという大きな利点があります。特に、金額提示のような重要な話題においては、この記録があることで安心感が得られます。仮にクライアントと見解の相違が生じた場合でも、メールに残った証拠をもとに問題を解決できるため、業務の透明性を保つ上で非常に役立ちます。また、過去のメールを参照することで、自分自身の対応を振り返り、今後のコミュニケーションの改善にも繋げることができます。

フォーマルな印象を与える

メールは、対面での会話やチャットと比較して、よりフォーマルなコミュニケーション手段です。フリーランスとしてクライアントからの信頼を得るためには、時にビジネスライクな対応が求められることもあります。特に、金額や契約に関するやりとりにおいては、フォーマルな形式で伝えることが相手に安心感を与えます。メールを使って金額提示を行うことで、「プロとしての姿勢を示している」と感じてもらえ、クライアントに対してもビジネスパートナーとしての誠実さや信頼感を与えることができるのです。また、文面を通じて丁寧な言葉遣いや挨拶文を付け加えることで、相手に対してより良い印象を与えることができます。フリーランスとして継続的な案件を得るためには、このようなフォーマルな対応が非常に効果的です。さらに、メールでのフォーマルなやりとりは、相手のビジネスマナーに対する期待にも応えることができ、プロフェッショナル同士の信頼関係を深める一助となります。

冷静で客観的な対応が可能

金額の交渉は時にデリケートな話題となることがあります。特に、直接対面や電話で金額を提示する際には、感情が入り込んでしまい冷静さを保つのが難しい場合もあります。しかし、メールでは時間をかけて文章を練り、冷静かつ客観的な説明をすることが可能です。文章にして伝えることで、余計な感情を排除し、金額の理由や内訳をわかりやすく説明できます。また、文章を構成する際に何度でも見直すことができるため、自分の意図を正確に伝えることができます。クライアントとのやりとりにおいても、客観的な姿勢を保ちながら、プロフェッショナルな対応をすることができるため、交渉が円滑に進む傾向があります。さらに、メールを通じて資料や見積書を添付することで、詳細な情報を提供し、相手に理解を深めてもらうことも可能です。これにより、双方が納得のいく形で交渉を進めることができ、良好なビジネス関係を築く基盤となります。

時間の制約がない

対面や電話でのコミュニケーションでは、相手がその場で対応しなければならず、時間に制約があります。しかし、メールを使ったやりとりには、時間的な制約がないという大きな利点があります。クライアントが忙しい場合でも、メールであれば後で落ち着いて内容を確認することができ、相手に余裕を与えることができます。このため、クライアントにとっても負担が軽減され、対応に時間をかけることが可能です。

また、フリーランス側にとっても、時間に縛られず自分のペースでメールを作成できるため、焦らずに適切な内容を考えることができます。金額提示は慎重に行う必要があるため、何度も内容を見直し、丁寧に文章を整えることで、よりプロフェッショナルな印象を与えることができるでしょう。メールを使うことで、フリーランスとクライアント双方にとって都合の良いタイミングでコミュニケーションを取ることができ、負担が少なく、効率的な取引が期待できます。このように、メールでの金額提示は、時間の制約を受けないことで、双方にとって柔軟でストレスの少ない方法と言えます。

相手がじっくり検討できる

金額提示はクライアントにとって重要な決断を伴うため、その場で即答を求めるのは難しいことが多いです。特に、電話や対面でのやりとりでは、その場で判断を迫る状況になりがちで、クライアントに負担をかけてしまうことがあります。しかし、メールで金額を提示することで、クライアントにじっくりと考える時間を提供でき、無理のない判断を下してもらうことが可能です。

クライアントは、提示された内容を落ち着いて確認し、納得した上で回答することができるため、後々のトラブルや誤解を未然に防ぐことができます。また、フリーランスとしても、相手に十分な検討時間を提供することで、冷静な対応を促すと同時に、自分自身の信頼度を高めることができます。クライアントに配慮し、プレッシャーをかけずに検討を促す姿勢は、より良いビジネス関係を築く上で非常に重要です。

このように、メールでの金額提示は、相手に時間的余裕を持たせ、冷静な判断を促すという点でも非常に効果的です。クライアントが時間をかけて検討することで、フリーランスの提案に納得し、スムーズな取引が進む可能性が高まります。メールを使った配慮ある対応は、長期的な信頼関係の構築に寄与し、持続的なビジネスの成功に繋がるでしょう。

金額提示のメールに入れるべき内容

フリーランスとしてクライアントに対して金額提示を行う際、メールにはいくつかの重要な要素を含めることが必要です。特に、信頼感を与えるためには、適切な構成と明確な内容が求められます。以下では、金額提示メールに欠かせない主なポイントについて詳しく解説します。これらを抑えることで、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになり、誤解やトラブルを避けることができるでしょう。

挨拶

メールの冒頭では、必ずクライアントに対して丁寧な挨拶を述べることが重要です。ビジネスコミュニケーションにおいて、礼儀正しい挨拶は基本であり、好印象を与えるための最初のステップです。挨拶の中では、これまでのプロジェクトの進捗状況や、依頼内容に対する感謝の気持ちを述べると良いでしょう。例えば、「お世話になっております」「この度はご依頼いただき、ありがとうございます」といった一文を入れることで、クライアントとの信頼関係をより深めることができます。また、依頼が継続案件であれば、「引き続きお付き合いをいただき、誠にありがとうございます」といった形で感謝の意を表現することも効果的です。

プロジェクトの概要

金額提示に進む前に、まずはプロジェクトの概要を簡潔に説明することが必要です。クライアントが依頼したプロジェクトの内容を再確認することで、提示する金額がその作業内容に基づいて算出されたものであることを裏付けます。プロジェクトの範囲や目的、納期などを明示し、クライアントに対して透明性を持たせることがポイントです。例えば、「〇〇のシステム開発」「〇〇機能の実装」など、具体的な作業内容や目標を明記することで、プロジェクトの全体像が把握しやすくなります。これにより、クライアントが提示された金額に納得しやすくなり、説明不足による誤解や疑問が減ります。

金額の詳細

金額提示の際には、総額だけでなく、その内訳や理由を明確に説明することが不可欠です。例えば、「開発作業に〇〇万円」「テスト作業に〇〇万円」といった形で、各作業の費用を細かく示すことで、クライアントに対して納得感を与えることができます。特に、フリーランスエンジニアが提供するサービスには専門的な知識やスキルが求められるため、ただ「〇〇万円」と提示するだけでは、その価格がどうして適正なのか理解してもらえない場合があります。そのため、「この作業には高度なスキルが必要であり、作業時間が〇〇時間かかるため、この価格となります」といった具合に、作業の具体的な内容や難易度も含めて説明することが重要です。透明性の高い金額提示を行うことで、クライアントも価格に納得しやすくなり、交渉がスムーズに進む可能性が高まります。

支払い条件

金額提示の際には、単に価格だけを伝えるのではなく、支払い条件についても詳しく説明することが必要です。支払い条件が明確でないと、後々のトラブルや誤解を招くことがあります。たとえば、「作業開始前に〇〇%を支払いいただき、残額は納品後にお支払いいただきます」といった形で、分割支払いのスケジュールや支払いのタイミングを明確に示すことが重要です。また、クライアントによっては一括支払いを希望する場合もあるため、その場合にも柔軟に対応できる姿勢を示すと良いでしょう。支払い方法についても、「銀行振込」「クレジットカード決済」「請求書払い」など、選択肢がある場合はそれを明示しておくと、クライアントにとっても安心感があります。さらに、支払い遅延を防ぐために、支払い期日も明確に記載しておくことが推奨されます。

メールの例

以下に、金額提示メールの具体例を紹介します。この例を参考にしながら、自分のスタイルに合った適切なメールを作成しましょう。

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件名: プロジェクトAの見積もりに関するご連絡

本文:
〇〇様

お世話になっております。先日ご依頼いただきましたプロジェクトAに関しまして、以下の通りお見積もりをお送りいたします。ご確認いただき、ご不明な点やご質問がありましたら、どうぞお気軽にお知らせください。

【プロジェクト概要】

  • 開発期間:〇〇月〇〇日〜〇〇月〇〇日
  • 必要な作業:〇〇の設計・実装および〇〇のテスト

【見積もり金額】
総額:〇〇万円(税込)

【内訳】

  • 開発作業:〇〇万円
  • テスト作業:〇〇万円

【支払い条件】
作業開始前に〇〇%、納品後に残額をお支払いいただく形でお願いしております。お支払いは銀行振込にて承りますが、他の方法をご希望の場合はお知らせください。

今後も引き続きよろしくお願い申し上げます。
何かご不明な点がございましたら、どうぞご連絡ください。

フリーランス 太郎

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このような形で、挨拶から始まり、プロジェクトの詳細、金額の内訳、支払い条件といった基本的な内容を順序よく記載することで、クライアントに対して信頼感を与えるメールを作成することができます。プロフェッショナルな対応を心がけることで、クライアントとの関係を良好に保ち、スムーズな取引に繋げることができるでしょう。

適切な金額を設定するには?

フリーランスのエンジニアがクライアントに金額提示を行う際、最も重要なのは「適切な金額を設定すること」です。適正な価格を提示することは、クライアントとの信頼関係を築くだけでなく、将来的なビジネスチャンスにも繋がります。過剰な高額設定や安すぎる価格設定は、いずれも相手の信頼を損ない、案件の成約率を下げる可能性があります。そこで、適正な価格を導き出すためのいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。以下に、適切な金額設定を行うためのステップを詳しく解説します。

市場の相場を知る

まず第一に、自分が提供するサービスやスキルが市場でどれほどの価値を持っているのかを把握することが非常に重要です。エンジニアの職種は多岐にわたるため、具体的に自分の専門分野に関連する市場相場を調べることが求められます。例えば、Web開発エンジニア、モバイルアプリ開発エンジニア、データサイエンティスト、クラウドエンジニアなど、職種によって相場は大きく異なります。インターネット上での検索やフリーランス仲間からの情報を活用し、現在の市場相場を知ることで、適正価格を見定めるための指標が得られます。特に、IT業界は急速に進化しているため、最新の情報に基づいた調査が重要です。

エンジニアスタイル(https://engineer-style.jp/)は取り扱っている豊富な案件からエンジニアの職種ごとの相場を知るのに便利です。こういったサイトを活用することで自分がクライアントに提示する金額の参考にすることができます。また、実際の案件をみてみることで、具体的にどんなスキルのある人に対してどれくらいの報酬が支払われているのかを調べることができます。これにより、自分のスキルセットがどれほど市場で需要があるのか、またどの程度の報酬を要求しても問題がないのかを把握することができます。

また、相場を知ることによって、自分のスキルや経験が市場でどれだけ評価されるかを理解しやすくなります。例えば、エンジニアとして5年以上の経験がある場合や、希少なスキル(例:AIや機械学習、ブロックチェーン技術)を持っている場合は、市場相場よりも高めの金額を提示することも十分に可能です。逆に、経験が浅い場合やスキルの専門性が低い場合には、市場相場に合わせた価格を設定することで、案件を獲得しやすくなるでしょう。

相場よりも安すぎる価格を提示してしまうと、クライアントに自身のスキルや価値を過小評価される恐れがあります。また、適正価格を下回ることで、プロジェクト自体に対する信頼感が低下し、結果として選ばれにくくなる可能性もあります。一方で、高すぎる価格設定を行うと、他のエンジニアとの競争において不利になるリスクもあります。したがって、職種ごとの市場相場を理解し、バランスの取れた金額を設定することが、クライアントからの信頼を得るための第一歩となります。

スキルや経験を反映して価格を決める

市場の相場を知った上で、次に考慮すべきは「自分のスキルや経験を反映させる」という点です。フリーランスとしての実績やスキルセットは、プロジェクトの報酬に直接影響を与えます。単に市場の相場に合わせるのではなく、自分が提供できる付加価値を考慮して価格を設定することが求められます。以下に、スキルや経験に基づいた価格設定のポイントを具体的に見ていきます。

高い技術力がある場合

高度な技術力や専門知識を持つエンジニアは、相場より高めの価格設定を検討しても問題ありません。特に、AIや機械学習、クラウドインフラ、ブロックチェーンなど、技術的に高度で専門性が求められる分野に精通している場合は、希少価値が高いため、クライアントに納得してもらいやすいです。

例えば、AIや機械学習エンジニアで、TensorFlowやPyTorchを使いこなし、企業の競争力を向上させる技術を提供できる場合、プロジェクトの成功に大きく貢献できるため、高い報酬を要求することが正当化されます。また、AWSやGoogle Cloudのエキスパートであれば、効率的にインフラを構築できるため、その価値に見合った金額を提示してもクライアントは納得しやすいでしょう。

技術力が高ければ作業効率も向上し、短期間で高品質な成果物を提供できるため、相応の価格設定が適切です。「高額でも、それに見合う価値がある」という自信を持って価格を提示しましょう。

経験が浅い場合

経験が浅いエンジニアの場合は、相場より少し低めの価格を提示するのも一つの手です。まだ実績が少ない段階では、まずは信頼を得ることが重要で、最初の案件で実績を積み上げ、徐々に報酬を引き上げていくという戦略が有効です。

たとえば、フロントエンドエンジニアとしてJavaScriptやHTMLの基本的なスキルはあっても、ReactやVue.jsなどモダンフレームワークの経験が少ない場合、まずは小規模なプロジェクトで経験を積むことが良いでしょう。また、バックエンドエンジニアでも、API構築やデータベース設計の実務経験が少ない場合は、まず実績を積みながら信頼を得ていくことが大切です。

ただし、あまりにも安すぎる価格は、クライアントに「質が低い」と見なされるリスクがあるため、慎重に設定する必要があります。自分のスキルに見合った適正な価格を提示し、その価値を説明できるようにしましょう。

クライアントの予算に合わせて金額を提示する

エンジニアとして金額提示を行う際、クライアントによっては予算に制限があることが多々あります。そのため、提示する金額がクライアントの期待を上回ってしまうと、予算オーバーで依頼が流れてしまう可能性もあります。こうした事態を避けるためには、事前にクライアントの予算感を確認し、その範囲内で柔軟に対応することが重要です。特にITプロジェクトでは、機能や開発期間に応じてコストが変動するため、クライアントに納得してもらえる金額を提示することが大切です。

予算に限りがある場合は柔軟に対応

クライアントから「予算が厳しい」といった話が出た場合には、フリーランスエンジニアとして柔軟な提案が求められます。たとえば、ウェブサイトのフロントエンドとバックエンドの両方の実装を依頼された場合、「まずはフロントエンドのみの実装に絞り、残りは予算が確保できた際に追加対応します」といった段階的な提案を行うことで、クライアントの予算に合わせつつ作業を進めることが可能です。これにより、クライアントの限られた予算の中でも、最低限の成果を提供しつつ、後日追加作業の依頼を受けやすくなります。

また、スケジュールに余裕がある場合には、作業の優先順位を再調整する提案も有効です。例えば、クラウドインフラの設計を依頼されたが予算が不足している場合には、「まずは小規模なインフラ設計を行い、将来的にスケーラブルな環境に拡張する」といった提案ができるでしょう。クライアントの課題を理解し、部分的な対応や段階的な実装を提案することで、両者にとって納得できる解決策が見つけやすくなります。

このように柔軟な対応を見せることで、クライアントに「このエンジニアは親身に対応してくれる」という印象を与え、信頼感を高めることができます。特にフリーランスの世界では、信頼関係が重要な資産であり、こうした気配りが次回の案件に繋がりやすくなるため、長期的なビジネス関係を築くためのカギとなります。

複数の料金プランやオプションを用意

クライアントの予算に合わせて複数の料金プランを提示することも、フリーランスエンジニアとして効果的な方法です。たとえば、Webアプリケーション開発の案件では、基本的なフロントエンド機能を含む「ベーシックプラン」、さらにユーザー認証やセキュリティ強化機能を追加した「スタンダードプラン」、そして高度なバックエンド統合やクラウドサーバーの自動化機能を含む「プレミアムプラン」といった複数の選択肢を提供することができます。

具体例として、クライアントがシステム開発を依頼する際、予算に合わせて「基本プランは30万円で基本機能のみの実装を行いますが、追加で認証システムを導入する場合はプラス10万円となります」というように、各オプションごとのコストを明示することで、クライアントがニーズに合ったプランを選べるようにします。これにより、クライアントは自分の予算内で最適なプランを選択できるため、費用対効果の高い提案だと感じてもらいやすくなります。

他の例だと、モバイルアプリ開発のプロジェクトでは、基本プランとしてiOS向けのアプリ開発を提供し、オプションとしてAndroid対応や追加機能の実装を別料金で提案することも可能です。このように、予算に応じて柔軟にプランを調整することで、無理のない範囲で報酬を引き上げることも可能になります。

適切な金額を設定するには、市場の相場を参考にしつつ、自分のスキルや経験を加味し、クライアントの予算感にも配慮することが重要です。これにより、クライアントに納得してもらえる価格設定ができ、スムーズな取引が期待できるでしょう。

シチュエーション別金額提示メールの例文

金額提示を行う際には、クライアントの状況や関係性に応じたアプローチが求められます。新規クライアントに対しては信頼関係を築くために丁寧な対応が必要ですし、リピーターや長期契約のクライアントには既に信頼関係があるため、スムーズに進められることが多いです。シチュエーションごとにメールの内容やトーンを変えることで、より効果的なコミュニケーションを図ることができます。以下では、新規クライアント、リピータークライアント、長期契約クライアントの3つのシチュエーションに分けて、それぞれの状況に適したメールの例文と解説を紹介します。

新規クライアント向けの例文

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件名: 初回お取引に関するお見積もりのご連絡

本文:

はじめまして、〇〇と申します。この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。〇〇様からご依頼いただいたプロジェクトに関しまして、お見積もりを以下の通りご提示させていただきます。

【プロジェクト概要】

作業期間:〇〇月〇〇日〜〇〇月〇〇日

作業内容:〇〇の設計・実装、〇〇のテスト

【お見積もり金額】

合計:〇〇万円(税込)

【内訳】

設計:〇〇万円

実装:〇〇万円

テスト:〇〇万円

【支払い条件】

初回契約時に50%、納品時に残額の支払いをお願いしております。

今後もご質問等がありましたら、お気軽にご連絡ください。

何卒よろしくお願い申し上げます。

フリーランス 太郎

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新規クライアント向けのメールでは、特に信頼感を醸成することが最も重要です。初めての取引においては、クライアントはあなたのスキルやサービスについて十分に把握していないことが多いため、まずは丁寧でプロフェッショナルな対応を心がける必要があります。このメールの構成では、最初に丁寧な挨拶を行い、その後、プロジェクトの概要を明確に示すことで、クライアントに安心感を与えています。

プロジェクトの詳細や作業内容を具体的に記載することで、クライアントはどのような作業が行われるかを把握でき、それに伴う金額の妥当性を感じやすくなります。また、支払い条件を明確に提示している点もポイントです。初回の取引では、支払いに関するトラブルを防ぐために、契約時の支払いスケジュールを明示することが重要です。メールのトーンはフォーマルでありながら、フレンドリーな印象を与えるために「お気軽にご連絡ください」といったフレーズを使用しており、クライアントが気軽に質問できる雰囲気を作り出しています。

リピーター向けの例文

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

件名: 継続案件に関するお見積もりのご連絡

本文:

〇〇様

いつも大変お世話になっております。今回もご依頼いただき、誠にありがとうございます。継続案件についての見積もりを以下にてお送りいたします。

【プロジェクト概要】

作業期間:〇〇月〇〇日〜〇〇月〇〇日

内容:前回同様の〇〇システムの保守・追加機能の実装

【お見積もり金額】

合計:〇〇万円(税込)

前回と同様の条件での作業になりますため、金額は変更ございません。

【支払い条件】

前回と同様の条件(納品時に一括支払い)を適用させていただきます。

引き続きご確認いただき、ご不明な点がありましたらご連絡ください。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

フリーランス 太郎

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リピーター向けのメールでは、すでに取引経験があるため、前回の取引の成功を踏まえてスムーズなやりとりが可能です。この場合、クライアントとの信頼関係が構築されていることを前提に、前回と同様の条件で対応することを強調し、安心感を与えることがポイントです。新規クライアントの場合とは異なり、詳細な自己紹介やプロジェクトの説明は不要となり、前回のプロジェクトを基に簡潔に説明を行うことが重要です。

また、金額が前回と同様であることや、支払い条件も変わらないことを明確に伝えることで、クライアントに対する透明性と信頼感を強化しています。このように、リピーター向けのメールでは、過去の実績をベースにして迅速かつ効率的に取引を進めることが求められます。メールのトーンは、新規クライアントに比べてややカジュアルな印象を与えつつも、ビジネスのフォーマリティを保っており、適度な距離感を維持しています。

長期契約しているクライアント向けの例文

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件名: 長期プロジェクトに関する月次のお見積もり

本文:

〇〇様

いつもお世話になっております。長期プロジェクトの〇月分の作業に関するお見積もりを以下の通りお送りいたします。

【作業内容】

〇〇の定期メンテナンス

新規機能の実装(〇〇機能)

【お見積もり金額】

〇〇万円(税込)

前月の作業量に比べ、追加の作業があるため、前回よりも若干金額が上がっております。詳細につきましては、別途ご説明も可能ですので、ご不明点がございましたらお知らせください。

【支払い条件】

これまで通り、毎月末に請求書を発行いたします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

今後も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

フリーランス 太郎

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

長期契約クライアント向けのメールでは、すでに安定した信頼関係があるため、多少の料金変更や追加作業があっても柔軟に対応してもらいやすい状況にあります。この場合、前月と比較して変更点がある場合はその理由を丁寧に説明することが大切です。たとえば、追加作業が発生したことや、新しい機能を実装する必要があるため、若干の金額上昇があることを事前に知らせておくことで、クライアントは納得しやすくなります。

また、支払い条件についてはこれまでの慣例を継続する旨を明示することで、クライアントに対しての一貫性と信頼感を維持します。長期契約では、取引がスムーズに進むための効率的な手続きを維持しつつ、必要に応じて丁寧な説明を加えることで、双方が快適にプロジェクトを進行できる環境を作り出します。メールのトーンは非常に親しみやすく、かつビジネスとしてのプロフェッショナルさを保っているため、長期的なパートナーシップを維持するために最適なスタイルです。

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まとめ

フリーランスとして金額提示を行う際には、メールを活用することで冷静でプロフェッショナルな対応が可能です。メールの最大のメリットは、やりとりが記録として残ることや、相手にじっくりと検討してもらえる点です。金額設定は適正に行い、シチュエーションごとのメール例文を参考にすることで、クライアントとの信頼関係を築き、円滑な取引が期待できます。また、フリーランスエンジニアとして新規の案件を効率よく探すには、エンジニアスタイルを活用して、豊富な案件から自分に合ったものを探して新たなビジネスチャンスを広げて行きましょう。

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