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フリーランスエンジニアがスキル不足になってしまうリスクとその解消方法とは。具体的なスキルやロードマップを紹介


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目次

スキル不足のエンジニアがフリーランスになることはオススメしない理由

スキルアップする時間を確保できない

正社員雇用のエンジニアとして働いているときには個々の実力に差があったところで、労働時間内の給料は約束されていますね。しかし、フリーランスとなると自分のスキルが売りになってきます。

独立当初は仕事が安定せずに営業を続ける日々で、やっと受注できた案件もクライアントや仕事を紹介してくれたエージェントに、スキル不足だと指摘されてしまうとその後も案件獲得は難しいでしょう。

その結果、単価の低い仕事ばかりになってしまい、自分のスキルアップに使える時間が確保できないという悪循環に陥ってしまうこともあります。

信頼を失うリスクがある

仕事をするうえで信頼関係を築くことは最も重要といえるでしょう。やっとの思いで仕事を受注しても、継続案件に繋がらない場合もあります。

継続案件のためには、自分が信頼できる人材であることを証明しなければなりません。依頼された案件に取り掛かり始めても、スキル不足だと一人で進めていくことが困難になってきます。

調べながら作業するにはかなりの時間を要するうえに、やっぱりできませんでしたということになってしまうと、簡単に信頼を失ってしまうことでしょう。

悪条件の案件が多くなってしまう

収入を得るためにも好条件な案件を受注したいところですが、スキル不足だとそれは叶いません。

雇用年数やスキルの高さで収入は増えてきます。自分の実力が応募案件の基準を満たしていないと単価が高い案件に応募することすらできず、収入面に不安を抱えることになってしまいます。

さらに低単価な案件は簡単だというわけでなく作業量や要望が多く、報酬は少ないのに仕事が合わないという負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。

悪条件の案件を受けないためにもスキルアップの時間は必要になってくることでしょう。

精神的な負荷が大きい

フリーランスのエンジニアとなると会社員時代の頃のように上司や先輩にわからないところを聞くことができず、一人で解決していく必要があります。

スキル不足だと納期に間に合わず、クライアントやプロジェクトのメンバーに迷惑をかけてしまうことも増えてしまうでしょう。

急いで作業しなければと焦って長時間労働をくり返していたら体と心への負担が大きくなり精神的に支障をきたすことにならないためにも、スキルを磨いて一人で案件を受注し遂行できた経験を積むことが重要ですね。

スキル不足なフリーランスエンジニアに重ねて襲い掛かるフリーランスになることのデメリット

実力不足なフリーランスエンジニアが抱えるデメリットは仕事内容だけではありません。エンジニアだけに限らずフリーランスとして働く方に共通して関わるデメリットを紹介します。

社会的な信用が低くなる

会社員は就労時間で決まった額が支払われますが、フリーランスエンジニアとなるとそうはいきません。

特にその差を感じることになるのが、クレジットや賃貸の審査に通りにくくなる点です。

フリーランスエンジニアが社会的信頼を得ることが難しいのは以下の理由が挙げられます。

  • 成果型報酬のため収入面で安定しない
  • 仕事の実態が分かりにくい
  • 社会的認知度が低い

自分の好きな時間や場所で働けるフリーランスとしての働き方は、日本の社会的にはいまだ浸透はしておらず、怪しいと感じている人がいるのが現状です。

クレジットカードを作るための審査では、ローンや返済状況等の支払状況に関する信頼情報機関に照会してカード申請者の情報を調べます。

その情報に加えて年齢や職業、勤続年数を点数化しているため、企業に属していないフリーランスエンジニアは点数が足りずに申請が通らない場合が多くなってしまいます。

更に狭き門なのが、賃貸を借りることです。不動産からしたら安定しないフリーランスにいい印象を抱いていないことが多く、審査以前に断られてしまう場合もあります。

審査を受けることができたとしても、独立したばかりの頃は収入を証明することができないので家賃を支払っていくことが難しいと判断されてしまうでしょう。

連帯保証人を立てることで信頼度が上がり借りられる確率は高まりますが、会社員と比べると賃貸契約までの道のりは長いですね。

引っ越しを考えている場合には、独立する前に済ませておくことをオススメします。

会社員時代よりも税金や保険の負荷が大きくなる

フリーランスエンジニアになると、会社の経理担当者が行っていたこと全てを自分で行わねばなりません。税金や保険の知識がない場合はしっかりと学ぶ必要があります。

会社員時代は毎月の給与から先に税金や保険料を差し引きされていますので、納税している感覚は薄いですが、自分で手続きして支払うとなると額は大きく感じます。特に住民税は、前年の所得に応じて支払う額が決まりますので、会社員時代に安定して収入を得ていた翌年に独立したとすると、安定していない収入の中から住民税を支払わねばならないため、生活にも影響することでしょう。

想定外の出費を押さえるためにも税金や保険に必要な額を把握しておきましょう。

有給休暇や時間外手当をもらえない

会社員は、業務時間外の業務は時間外手当が付きますし年5回の有給取得が義務化されていますね。

一方でフリーランスエンジニアは時間や場所に縛りがないため自由や就業スタイルを保てますが、働いた分だけ報酬が発生するため保障の面では手薄になります。

納期を守り納品してしまえば、自由な時間は手に入りますが、スキル不足の場合には、たくさんの案件を受注しなければならず、一人ブラック企業状態になることも珍しくはありません。

フリーランスエンジニアになったら自分が体調を崩したときに代わりに作業を進めてくれる人はいません。具合が悪くても作業しなければならないという状況に陥らないためにも、体調管理を大切にしていきましょう。

フリーランスエンジニアになるために必要なスキルとは

フリーのエンジニアとして活躍するために必要なスキルについて紹介しましょう。

エンジニアとしての実務経験・実績

エンジニアとしての経験が浅い20代前半でフリーランスになることも不可能ではありませんが、案件獲得が難しいのが現状です。発注する側としても高度なスキルや実務経験がないエンジニアに依頼しようとはしません。

「実務経験者限定」と必要スキルを明記している場合には応募すらできませんので、ある程度の実務経験を積み実績を作ることが必要です。

特定の専門分野を有している

フリーランスエンジニアとして他者との差別化を図るには、特定の分野のスキルを身につけることが重要です。インターネット技術が進化していて今後もますますIT業界の需要が高まることでしょう。その中でも将来性が高い分野として挙げられるのが以下の4点です。

  • 人工知能(AI)の発展
  • IoT(モノのインターネット)の活用
  • クラウド技術
  • インターネットセキュリティ関連

これらの4つの分野は今後ますます需要が伸びてくると予想されています。

AI機能を使った問い合わせ機能や、仕事中に自宅のペットの様子を見守ることができるIoTの活用等、生活の中に導入されているサービスは増えていることから専門の知識を要する人材が求められることでしょう。

また、ネットワークビジネスがある限りクラウドを導入する企業が増えて、常にセキュリティ精度を上げていかなければなりません。

仕事を受注する際に自信を持ってアピールできる専門分野を磨きましょう。

上流の開発工程の経験と実績

システム開発の方法には種類があります。その中で工程が上から下に流れる滝のように開発が進められていくことから名付けられた、ウォーターフォール型開発という手法が最も現場で使われています。

  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 開発
  • 単体テスト
  • 結合テスト
  • システムテスト

ウォーターフォール型開発は上記のように順番に工程をこなしていきます。クライアントにヒアリングし企画やプログラムの要件定義、設計までの1〜3までの過程を上流工程、その後の開発、テストの4〜7までの工程のことを下流工程と呼ばれています。

上流工程はクライアントのニーズを汲み取り企画、設計を進めていくことからコミュニケーション能力やクライアントが求めている内容をイメージするヒアリング能力というように様々なスキルが必要です。

ウォーターフォール型開発に携わり上流工程を経験したことがあれば実績となり、案件受注する際のアピールポイントになるでしょう。

営業力・交渉力

全ての仕事を自分で担うフリーランスエンジニアは案件獲得までに営業と交渉を重ねることは欠かせません。

企業に直接アピールするには、メールを送ったりSNSを活用したり、知人に紹介してもらったりと様々な方法がありますが、共通して必要なスキルといえば上記にもあるようにコミュニケーション能力ですね。

会社員時代はシステム開発メインで営業の経験は少なくとも、フリーランスエンジニアとなったからには人との付き合いは避けられないので、一つ一つの仕事を丁寧に行い信頼と実績を積み重ねていきましょう。

フリーランスとしての基礎知識(確定申告・社会保険など)

独立してフリーランスエンジニアとして働くためには、税金や保険の知識は必須です。

会社員時代に経理担当者が年末調整という形で、源泉徴収した所得の合計額と実際の所得税の差額を清算してくれますが、独立すると自分で所得金額、税金関連を計算し税務署に申し出る確定申告をしなければなりません。

お金の流れを把握するためにも簿記の知識が必要となります。また、税金だけでなく保険を自分で選んで加入しなければなりません。

選択肢としては以下の通りです

  • 国民健康保険に加入
  • 会社員時代の健康保険を任意継続
  • 国民健康保険組合に加入

自営業者や年金自給者など会社に属さない人の多くは国民健康保険に加入します。

年齢や所得、そして扶養人数によっては保険料が高くなり、会社員時代の保険の方が有利なケースもあります。

とはいえ、最長2年までという期限があり、会社員の頃には保険料を会社が半額負担しているため退職後は負担が2倍となります。どちらにせよフリーランスエンジニアになることで負担額は増すことは間違いないでしょう。

また、同業者の組合員で構成されている国民健康保険組合に加入するという選択肢もあります。

所得に応じて保険料が変わることがないので、所得が増えても負担額が変わらないのがメリットですが、フリーランスエンジニアが加入できる組合が少なく加入条件も厳しいため、加入難易度は高いと言えるでしょう。

既に実績や経験があるエンジニアの場合のフリーランスエンジニアになるロードマップ例

では、実績や経験があるエンジニアがフリーランスを目指す場合にはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

スキル不足でフリーランスを目指すことに比べたら、案件探しは比較的容易にできることでしょう。しかし経験や実績があるから必ず大丈夫とはいかないのが現状です。

フリーランスとして働く際のリスクを把握して対処できるといいですね。

① 案件の見込みがなければ、副業案件から探してみる

いきなりフリーランスになって案件獲得には難易度は高いですが、副業から始めてみれば収入は増加しスキルアップにも繋がります。

案件を受注し進めてきた仕事が実績になりますので、独立した際の案件受注も有利になることでしょう。

② 会社員とフリーランスの働く環境の違い、メリデメをきちんと把握しておく

フリーランスになれば自分の好きな時間や場所で、上司との人付き合いにも悩まされずに働くことができることが最大のメリットですね。しかし会社員としての実績豊富であれば、所属している会社で積み上げてきたものも大きいはずなので、フリーランスになった際のリスクもあります。

会社員時にあった福利厚生はなくなる

会社員として働いている時には当たり前にあった福利厚生がフリーランスになると対象外です。雇用保険や健康保険だけなく、労災や育児休業中の収入を保証する育児休業給付金など、働けない間の収入の保証がないのがデメリットです。

福利厚生面を見ると会社員はとても手厚くサポートされているので、保障の手厚さか自由な仕事スタイルか、どちらを優先したいのか自分の生活スタイルに合わせて考えましょう。

有給や時間外手当、ボーナス等がなくなる

フリーランスになると有休や時間外手当そしてボーナス等はありません。デメリットにしか感じないかとは思いますが、フリーランスは成果報酬型のため、成果が出ればボーナス以上に収入が増える可能性もあります。

また、節税を意識することで税金対策をすればより手元に残るお金は増えるでしょう。

③ リスクヘッジをしておく

フリーランスエンジニアとして働く時のリスクを事前に把握しておくことで想定外の出来事に備えましょう。

向こう6ヶ月分の資金は貯めておく

独立するにあたって一番心配なのが収入面ではないでしょうか。なかなか案件獲得に至らず、やっと受注できたとしても継続とならない場合もあります。

仕事がなくて生活費に困ることがないように安定収入を得ることができる会社員のうちに向こう6ヵ月程度の資金を貯めておくといいですね。

ライフステージに応じてライフシミュレーションをしておく

リスクと聞くとマイナスなイメージを連想する場合が多いですが、家族ができた時、子どもができた時、家を建てるときなど、ライフステージに応じて備えることも重要です。

ライフシミュレーションを明確にすることで、どのタイミングに資金が必要になるのかローンを組むことができるのか等を事前に考えることができますね。

継続案件がなくなった時のための副業案件探しや人脈形成

継続案件がなくなると不安感が増すことでしょう。そのような時に備えてビジネスマッチングアプリやフリーランスエージェントに登録して案件を探したり、事業に活かせる人脈を作ったりすることを視野に入れておきましょう。

人脈によるメリットは案件数が増えるだけでなく業界の情報収集や仕事へのモチベーションを上げることにも繋がります。

フリーランスとして働く上で人脈形成は欠かせないので、積極的にセミナーに参加したりSNSの利用をしたりして交流していきましょう。

フリーランスエンジニアになってスキル不足を感じている人がスキル不足を解消する方法とは

上記でも紹介しましたが、スキル不足を感じながらフリーランスを続けていくのは難しいですね。しかしエンジニアに向いていないと諦めるのではなく、再び会社員に戻り経験と実績を積むことをオススメします。

会社員に戻って開発に集中できる環境を手に入れる

フリーランスエンジニアになると営業、事務作業等の様々な業務を一人で行うため、開発に専念する時間は少なくなってしまいます。しかし一度会社員に戻ることで他のことを考えずに開発に集中しスキルアップに繋がりますね。

会社員に戻って副業案件を持つ

独立後は常に収入面での不安はありますが、会社員として働きつつ副業案件を持てば、手厚い保証を受けながら副業で案件を受注することで実務経験を積むことができますね。

副業案件を詰め込みすぎてしまうと負担が大きくなってしまうので、ワークバランスを考えて副業案件を受注していきましょう。

フリーランスエンジニアは知っておきたい!エンジニア強いフリーランスエージェント

エンジニア向けのフリーランスエージェントは以下の5つです。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ(ITPRO PARTNERS)のエージェント情報 | フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【エンジニアスタイル】 (engineer-style.jp)

  • 週2日から働ける
  • クライアントと直接契約で高単価
  • 専属エージェントが案件紹介

Midworks

Midworks(ミッドワークス)のエージェント情報 | フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【エンジニアスタイル】 (engineer-style.jp)

  • 報酬保障最大60%あり(審査・一定の条件あり)
  • 通勤交通費支給(上限3万)
  • 非公開案件80%以上

テックビズフリーランス

テックビズフリーランスのエージェント情報 | フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【エンジニアスタイル】 (engineer-style.jp)

  • 業務時間後や土日に税務面での相談可能
  • 記帳や確定申告を税理士が実質無料でサポート
  • リモート案件が増加しており選択肢の幅が広がる

フリーランスポート(Freelance Port)

フリーランスポート(Freelance Port)のエージェント情報 | フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【エンジニアスタイル】 (engineer-style.jp)

  • フリーランスもクライアントも審査を通ることで良質な関係を築ける
  • 顧客調整や交渉を仲介してくれるため開発に専念できる
  • 優秀で経験豊富なメンバーとの人脈形成やチーム形成が実現できる

TechStock

TechStockのエージェント情報 | フリーランスエンジニア向けIT求人・案件サイト【エンジニアスタイル】 (engineer-style.jp)

  • 会員限定の福利厚生サービスが受けられる
  • 18年の実績により好待遇な案件の紹介が可能
  • 開発以外にもコンサル案件も紹介可能

まとめ

スキル不足のままフリーランスエンジニアを続けることは、様々なリスクを伴いますね。

会社員とフリーランスそれぞれのメリットとデメリットを理解した上で自分に合った働き方を見つけていきましょう。

  1. スキル不足のフリーランスエンジニアは案件獲得が難しく、収入も安定しないため社会的信頼も得にくい。また、低単価の案件しか受注できずスキルアップに費やす時間が確保できない場合が多い。
  2. フリーランスエンジニアになるためには、経験や実績を積み専門スキルを磨くことが重要である。独立後は全て自分で行わねばならないので確定申告等の基礎知識は身につけよう。
  3. フリーランスになってから案件獲得ができない場合などのリスクを想定して備えておくことが重要である。
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