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【2023年最新】ネットワークエンジニアに将来性と生き残るのに必要なスキルとは


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目次

はじめに

変化の激しい現代社会において、ネットワークエンジニアの将来的な需要を危惧している方も多いのではないでしょうか。

自身のキャリアパスを考える上でも、ネットワークエンジニアの将来性を知っておく事は非常に大切です。

そこで本記事では、ネットワークエンジニアの将来性について詳しく解説していきます。生き残るのに必要なスキルも合わせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ネットワークエンジニアのキャリアパスを考える上で知っておきたい!求められているスキルの変化とは

デジタル技術の発展に伴い、ネットワーク環境は今後も変化していきます。そのため、企業や組織は時代に合わせたネットワークインフラの整備が必要です。

結果、ネットワークに関して高度な知識とスキルを持ち合わせたネットワークエンジニアの需要は今後も高まっていくと予想されます。

ただし、ネットワークエンジニアに求められるスキルや知識も常に変化していくので注意が必要です。

この項目では、ネットワークエンジニアのキャリアパスを考える上で知っておきたい知識と、求められるスキルの変化を紹介していきます。

企業が持つネットワークの種類

企業が持つネットワークの種類はあらかじめ把握しておきましょう。以下、企業が主に採用しているネットワークの紹介。

  • オンプレミス

コンピューターシステムやソフトウェアなどが、自社で運用するサーバー、またはハードウェアにインストールされている状態を指します。自社で管理している分セキュリティ面での管理がしやすいですが、一方でシステム構築や保守にコストと時間がかかります。

  • クラウド

インターネット上にあらかじめ用意されたサーバーやストレージ、データベースなどを必要に応じて利用できるサービスです。自社内でサーバーなどを用意する必要がないため、導入コストやハードウェアの管理や保守が不要になります。AWSやAzureといったクラウドサービスを利用している企業が多いです。

ネットワークエンジニアの需要に関する概要

ネットワークエンジニアは、コンピュータネットワークやサーバーなどのインフラストラクチャを構築、運用、維持するためのエンジニアです。

インターネットやクラウドなどの新しい技術の導入や、ネットワークインフラの構築など、ビジネスの成長を支えることが求められています。また、IoT(Internet of Things)の普及によって、エッジコンピューティングなどの新しいインフラストラクチャが求められるケースも増えてきました。

ネットワークエンジニアは、これらのトレンドに対応しながら、インフラストラクチャを適切に運用し、セキュリティや高可用性を維持することなどが要求されています。

ネットワークエンジニアに求められるスキル

デジタル技術の発展により、ネットワークエンジニアに求められるスキルも変化してきました。ここでは、ネットワークエンジニアに新しく要求されるようになったスキルを2つ紹介します。

ネットワークエンジニアを取り巻く業界変化① プログラミング言語の習得を求められている

クラウドが普及したことで、ネットワークエンジニアはプログラミング言語を書く機会が増えました。なぜならクラウドサービスを利用する場合、インフラストラクチャの管理や自動化は、プログラミング言語を用いて行われることが多いからです。

また、AWSやAzureなどのクラウドプロバイダーはAPIを提供しています。これらのAPIを使ってネットワークインフラストラクチャの管理を行うためには、プログラミング言語の知識が必須です。

このように、クラウドの普及に伴いネットワークエンジニアに求められるスキルも徐々に変化しています。プログラミング言語の習得は、自身のキャリアアップや今後の需要にも大きく影響してくるので、ぜひ身につけておきましょう。

ネットワークエンジニアを取り巻く業界変化② フルスタックエンジニアのニーズが高まっている

近年、IT業界ではフルスタックエンジニアのニーズが高まっています。

フルスタックエンジニアとは、エンジニアが関わる開発などの業務をすべて行える人材を指します。

以前であれば、それぞれの専門分野に特化したエンジニアが存在していました。しかし、

複数のエンジニア雇用が難しい企業や、テクノロジー技術の進歩によるスキルの多様化などを理由に、フルスタックエンジニアを求める企業は増えています。

ただし、フルスタックエンジニアは複数のエンジニアで行っていた分野を1人で担うため、学習のハードルが高いとされています。目指すのが難しい分、今後のニーズに大きな期待が持てるので、努力する価値は大いにあるでしょう。

ネットワークエンジニアがキャリアパスを考えるときに押さえておきたい3つのポイント

ネットワークエンジニアは将来のキャリアパスが豊富にあります。そのため、自分にあったキャリアパスを適切に考えることは非常に重要です。

ここでは、ネットワークエンジニアがキャリアパスを考えるときのポイントを3つ紹介します。

自分のスキルセットを整理

まずは、自分がどのようなスキルを持っているかリストアップしてみましょう。

自分がどの分野に強いのか、どの分野が苦手なのかを明確にすることが重要です。ネットワーク関連や、プログラミング知識、またコミュニケーション能力なども踏まえて考えてみてください。このリストは面接など自分自身をアピールする際にも役立ちます。

自分のスキルを確認したら、どのようなキャリアパスを目指していくのか目標を立てましょう。目標を設定することで、やるべきことがより明確になります。足りない能力や、伸ばすべき分野をしっかり見極め、自分の目指すキャリアパスに向けて努力していきましょう。

ジェネラリストかスペシャリストかを見据える

ネットワークエンジニアがキャリアパスを考える際には、ジェネラリストかスペシャリストのどちらかを見据えることが重要です。

ジェネラリストは、複数の分野に対する幅広い知識とスキルを持つエンジニアです。プロジェクト全体の管理やITコンサルなど、主に管理者としての活躍が期待できます。

一方、スペシャリストは、特定の分野に特化した専門知識とスキルを持つエンジニアを指します。深い専門知識を持ちながら多くの経験も積んでいるため、企業からの評価は高いです。

自分の強みや興味のある分野を検討し、自分にとって最適なキャリアパスを選ぶようにしましょう。

自分自身のライフプランや将来、キャリアプランから考える

自分自身のライフプランや、キャリアプランを考慮してキャリアパスを考えてみましょう。

自分がどのような将来を望んでいるのか、そのために必要なスキルや知識はなにか、あらかじめ把握しておくことが重要です。

たとえば、安定した収入を得ながら、プライベートな時間もある程度確保したいと考えているのなら、勤務時間や業務量が決まっている企業への就職を目指すとよいでしょう。一方で、フリーランスのような働き方を望むのであればエンジニアとしての知識の他に、ある程度のビジネススキルも必要となります。

自分自身のライフプランやキャリアプランを考慮して、どのようなキャリアパスを選ぶか考えることが重要です。そのためには、自分自身の強みや弱みを正確に把握し、それに基づいて目標を設定することが大切です。

ネットワークエンジニアが選択できるキャリアパス

ネットワークエンジニアは豊富なキャリアパスが選択できることも魅力の1つです。自分の得意な分野や興味のあることを参考に、キャリアパスを選んでみてください。

スペシャリストの場合

特定の分野に特化した知識やスキルを持ちたい方には、以下のようなキャリアパスが存在します。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、企業などが利用するネットワークやサーバーなどのインフラストラクチャを設計、構築、運用するエンジニアのことです。ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの業務を1人で担います。ネットワークの知識はすでに備わっているので、サーバーについての専門的な学習が必須となります。

企業や組織の業務に欠かせないITシステムの運用を支えることが主な役割で、高い技術力と経験が求められます。近年では、クラウド技術の普及に伴い、クラウドインフラストラクチャの構築や運用にも関わることが多いです。

SRE

SRE(Site Reliability Engineering)とはGoogleが提唱、実践しているシステム管理とサービス運用手法です。サービスやプロダクトの信頼性の向上を図るため、システム運用の自動化や効率化を行います。

往来の運用と異なり、SREはシステム運用を自動化することで作業の効率化や人為的ミスの減少、安定したサービスの提供が可能です。

SREの役割は、従来のシステムエンジニアやインフラエンジニアとは異なります。システム設計や構築作業も行いますが、その他にもITシステム全体の自動化と効率化を図り、サービスの安定性や信頼性の向上に重点を置いています。

セキュリティエンジニア・コンサルタント

情報セキュリティに関する問題解決を専門に扱う技術者がセキュリティエンジニアです。また企業や組織のセキュリティに関する課題を解決し、専門的なアドバイスやサポートなどのコンサルティングも行います。

ネットワークエンジニアとして経験を積んでいれば、セキュリティに関する知識はある程度身に付くため比較的目指しやすいポジションです。

セキュリティの知識や、問題解決能力、コミュニケーション能力など、幅広いスキルが求められます。セキュリティに関する最新の技術動向を常に把握し、継続的な学習とスキルアップが必要な職種です。

ジェネラリストの場合

エンジニアとしてのスキルの他に、コミュニケーション力やマネジメント力を磨いて、幅広く活躍したい方は、以下のようなキャリアパスを目指してみてはいかがでしょう。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、企画や開発などのプロジェクトにおいて、進捗管理や品質管理などを担当する管理職です。

プロジェクト内のリーダーとして、チーム全員を目標達成にむけて導く必要があります。そのため、コミュニケーション能力やマネジメント力など、幅広いスキルが求められます。

始めはネットワーク関連のプロジェクトから担当していくと良いでしょう。ネットワークエンジニアとしての知識を生かしながら、プロジェクトマネージャーとしての経験を積むことができます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、情報技術に関する知識が必要とされるため、ネットワークエンジニアと相性が良い職種です。

クライアントからの悩みや問題点を聞き取り、改善策やシステムの導入プランを提案します。ネットワークエンジニア出身であれば、ネットワークに関する知識や経験を生かしたコンサルタントが可能です。

人と接することが多い職種なので、幅広い知識と高いコミュニケーション能力が求められます。

キャリアチェンジする場合

キャリアチェンジを考えている場合でも、ネットワークエンジニアの経験や知識が活かせるキャリアパスを2つ紹介します。今後の参考にしてみてください。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、大量のデータを収集・分析し、その中から有用な情報を抽出することで企業の意思決定や、課題解決をサポートします。

近年では、ビッグデータ時代に必要不可欠な人材としてニーズを高めています。

ネットワーク上でのトラフィックやリソース使用率などのデータ収集・分析が求められる場面も多いので、ネットワークエンジニアとしての経験や知識が生かせる職種です。

フロントエンド・バックエンドエンジニア

ネットワークエンジニアからフロントエンド・バックエンドエンジニアへのキャリアチェンジを考えている方は、追加の知識やスキルの習得が必要です。

フロントエンドエンジニアを目指す場合は、HTML、JavaScriptなどのプラグラミング言語や、ユーザーインターフェースなどの設計能力が求められます。また、ユーザーの目に触れる視覚的な部分を設計するため、デザイン能力も必要とされるでしょう。

一方で、バックエンドエンジニアは、サーバーサイドの技術やデータベースを扱える知識が必要になります。そのためPHP、Python、Ruby、Javaといったプログラミング言語の習得が必須です。それぞれの言語には特徴があり、用途によって使い分ける必要があります。

例えば、PHPはブログなどの簡易的な開発に適しており、初心者でも扱いやすい言語です。また、PythonやRubyはWebアプリケーションのバックエンド開発に使用されることが多いです。Javaは非常に人気の高いプログラミング言語となっており、多くのシステム開発で使用されています。

フロントエンド・バックエンドエンジニアにキャリアチェンジする場合は、自身のスキルセットをしっかりと把握し、必要とされる知識やスキルの習得を目指していきましょう。

その他

これから紹介するキャリアパスは、自分の努力次第で活躍の幅が大きく変化します。やりがいを感じられることが多い職種なので興味を持った方は、目指してみてはいかがでしょう。

フルスタックエンジニア

先述したとおり、昨今ではフルスタックエンジニアのニーズは非常に高いです。複数の技術領域について理解しなければならないため、かなりの努力が必要となるでしょう。

ただし、プログラミング言語の習得や、Webアプリケーションの開発など、フルスタックエンジニアを目指す上で必要な知識や経験は、自身のキャリアアップに直接つながります。また、さまざまな知識やスキルを身につけている途中で、別の選択肢が見つかる可能性もあるでしょう。

目指すだけでも自身にとって大きなプラスとなり得るので、興味を持った方はフルスタックエンジニアを目標に努力してみてはいかがでしょうか。

フリーランスエンジニア

ネットワークエンジニアがフリーランスエンジニアとしてキャリアを積むことも可能です。

フリーランスで活動するには、エンジニアとしての知識やスキルの他にクライアントとの交渉も自身で行うため、高いコミュニケーション能力が求められます。また、継続的に仕事があるわけではないので、収入面や仕事量の調整、体調管理などが重要になってきます。

ただ、フリーランスエンジニアは自分のスキルや経験が年収に直結してくることから、やりがいを感じる方は多いです。フリーランスエンジニアとして活躍するには、技術力だけでなく、ビジネスに関するスキルも身に付けることが重要です。

ネットワークエンジニアとして持っておきたいスキルや資格

ここでは、ネットワークエンジニアとして持っておきたいスキルや資格を紹介していきます。キャリアパスやキャリアアップを目指した際に必ず役に立ちますので、ぜひ挑戦してみてください。

上流工程の経験とスキル

上流工程とは、システムやソフトウェア開発を行うための初期段階のことです。主に要件定義や基本設計と呼ばれる工程になります。ここで決めた仕様に沿って、プロジェクトが進行していくので非常に重要度が高い工程です。

ネットワークエンジニアが上流工程の経験とスキルを身につけると、プロジェクトの全体像を把握することができるため、より高度な問題解決能力やビジネス理解が得られます。

ただし上流工程を担当するためには、ネットワークの設計・構築スキルと実務経験が求められます。ネットワーク技術への知識や理解を日々の業務から高めておきましょう。

AWSをはじめとしたクラウドサービスに関するスキル・知識

昨今では、多くの企業がクラウドサービスを利用するようになりました。そのため、ネットワークエンジニアはAWSをはじめとしたクラウドサービスに関するスキルや知識が求められています。

現在ではAWSの他に、GCP、 Azureが3大クラウドサービスと呼ばれています。それぞれ特徴や使い方が異なるため、実際に操作して覚えておきましょう。

また、それぞれのクラウドに関する資格もあるので、試験勉強をしながら学んでいくのもおすすめです。

クラウドサービス全般の知識(SaaS 、PaaS、IaaS)

クラウドサービスは主に3つのカテゴリーに分類されます。

  • SaaS(ソフトウェア)

SaaSとは、ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービスのことです。具体的には、WebメールやSNSなどが挙げられます。SaaSのメリットは、比較的導入が簡単なことです。自社でソフトウェアを開発する必要がなく、Webブラウザや専用のアプリケーションだけで利用できます。

  • PaaS(プラットフォーム)

PaaSは、アプリケーションを開発するためのプラットフォームを提供するサービスです。ユーザーは、必要なツールや開発環境が整っているプラットフォームをネットワーク上で利用でき、すぐにアプリケーションの開発を行うことができます。

  • laas(インフラストラクチャ)

laaSは仮想のインフラストラクチャを提供するサービスです。laaSを利用すれば物理的なサーバーやストレージは必要ありません。ユーザーは必要な時に、必要な分だけ仮想サーバーやストレージをインターネット経由で利用できます。

以上が、クラウドサービスの3つのタイプであるSaaS、PaaS、laaSについての概要です。今後もクラウドサービスを利用する企業は増えていくと予想されるため、これらの知識はしっかりと覚えておきましょう。

セキュリティに配慮した設計・構築力

企業や組織が運用するネットワークは常に、外部からの攻撃を受けるリスクが伴います。機密情報の漏えいなどは、大きな信用問題に発展するため、なんとしても防がなければいけません。そのため、セキュリティに配慮した設計・構築力を持ち合わせたネットワークエンジニアの需要は非常に高いです。

デジタル技術の発展に伴いサイバー攻撃も変化しているので、セキュリティ関連の情報は常に把握する必要があります。またファイアウォールや暗号化技術、IDS/IPSなどのセキュリティ対策技術に関する深い知識やスキルも必要です。

ネットワーク仮想化の知識とスキル

昨今では、ネットワークの仮想化が注目を集めており、SDNやNFVといったさまざまな技術が開発されています。

メリットとしては往来の物理的なネットワーク構成よりも、素早く柔軟にネットワークを構築・運用することが可能です。また、複数のネットワークを仮想的に統合できるので、一元的な管理が可能となります。他にも物理的なネットワーク機器を必要としなくなることから、大幅なコストカットが期待できます。

ネットワークエンジニアにとっては新しいネットワーク構成の形になるので、今のうちから対応できるように学習しておきましょう。

ネットワーク仮想化に対応可能なプログラミングスキル(Ruby、Java、Python)

ネットワーク仮想化に対応可能なプログラミングスキルとして、Rnby、Java、Pythonが挙げられます。これらの言語はどれもネットワーク仮想化に必要なスキルになるため、習得しておくと良いでしょう。

  • Ruby

Rubyはコードがシンプルで解りやすいため、プログラミング初心者でも覚えやすいのが特徴です。Rubyを理解すれば、ネットワーク仮想化に必要なプログラムを簡単に書くことができるようになります。

  • Java

Javaは多くのプラットフォームで使われているプログラミング言語です。一度覚えてしまえばネットワーク仮想化以外にも役に立つ場面は多いです。Javaを使えればネットワークデバイスの管理や、SDNを効率的に構築することができるでしょう。

  • Python

Pythonはシンプルな上に汎用性が高いのが特徴です。Pythonには、ネットワーク仮想化に必要なライブラリやフレームワークが豊富に用意されているため、初心者におすすめできるプログラミング言語の1つです。

データベースに関する知識・データベース言語

データベースは、集めたデータを管理するための仕組みです。複数の情報を効率的に管理しているため、必要な情報を素早く取り出すことができます。主にMySQL、Oracle、SQLSeverが代表的なデータベース管理システムです。それぞれ違った特徴があるため、利用目的にあわせて使い分ける必要があります。以下、簡単に説明します。

  • MySQL

MySQLは、非常に人気の高いオープンソースのデータベース管理システムで、非商用利用であれば無料で使用できます。スケーラビリティに優れるほか、動作も高速で安定しているため実用性は高いです。オープンソースのデータベースシステムを探している方は、MySQLを選んでおけば間違いありません。

  • Oracle

Oracleは、高度なセキュリティや拡張性を提供しているため、企業向けのデータベース管理システムと言えます。大量のデータの扱いに向いていることや、移植性の高さが特徴です。ただし、使用するのには高額な費用がかかるため、個人や小規模なビジネスには向いていません。

  • SQLSever

SQL ServerはMicrosoftが開発するデータベース管理システムです。そのため、Windows上での使用に最適化されています。また、初心者でも扱いやすくセキュリティ面でも高い信頼性を実現しています。有料版と無料版の2つのサービスが提供されているため、予算や用途に合わせた使い分けが可能です。

以上の3つが現在主流のデータベース管理システムとなっています。

ネットワークエンジニアが上記のようなデータベースに関する知識やスキルを身につけることで、業務の効率化や高度なデータ管理が可能となります。

ただし、データベースを取り扱うためにはデータベース言語も理解しなければなりません。いくつか種類がありますが、代表的なものとしては、SQL(Structured Query Language)が挙げられます。特徴としては、少ない質問で必要とするデータの検索ができるため、操作が簡単です。また、SQLは国際標準化されているのでさまざまなデータベースで利用できます。

データベースに関する知識を身につけることで、ネットワークエンジニアはより高度な業務を効率的に行えるようになるので、早めの習得をおすすめします。

ネットワークエンジニアとしての価値を高める資格

ここからは、ネットワークエンジニアとしての価値を高める資格を紹介していきます。自身が持っているスキルの証明になるので、転職やキャリアアップの際など役に立つ場面は多いです。積極的に挑戦していきましょう。

CompTIA(コンプティア)

CompTIAは、業界標準に基づく認定試験を提供しているIT業界団体です。CompTIAを取得すれば、基本的なITスキルが身についていることを証明できます。

ネットワークエンジニアは、CompTIA Network+認定資格を目指すとよいでしょう。ネットワークの設計、構築、トラブルシューティングなどネットワークエンジニアに必要な知識が問われる試験となっています。

CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

シスコ技術者認定(CCNAなど)

シスコ技術者認定(Cisco Certified Network Associate、 CCNA)は、ネットワークエンジニアにとって重要な資格の一つです。この資格を取得していれば、シスコ製品を使用したネットワークの設計、構築、トラブルシューティングなどの基礎知識を身につけている証明となります。

シスコ技術者認定資格は5つのレベルに分かれており、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」の順に難易度が高くなっていきます。その中でもCCNAは「アソシエイト」に該当するレベルの難易度です。

シスコ技術者認定資格の取得は、ネットワーク技術者としての信頼性を高めることができ、就職・昇進・報酬の向上などが期待できます。ネットワークエンジニアとしてのキャリアパスも広がっていくので気になった方はぜひチャレンジしてみてください。

シスコ認定試験 – Cisco

LPIC(エルピック)(Linux Professional Institute Certification)

LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、Linuxを使ったシステム管理や運用に必要な知識・技能を認定する国際的な資格です。LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3という3つのレベルに分かれており、それぞれのレベルに合わせた問題が出題されます。

Linuxを使ったネットワークサービスやシステムの設計・構築・運用に携わる場合には、LPICを取得しておくことで、高い技術力を証明できます。クラウドサービスにもLinuxが採用されていることが多いため、LPICを取得したネットワークエンジニアの需要は高まっていくでしょう。

Linux Professional Institute LPIC-1 | Linux Professional Institute

LinuC(リナック)

LinuC(リナック)は、Linuxに関する技術力を証明するための資格認定試験です。先述したLPICと同じLinux技術者認定資格ですが、運営している組織がちがいます。

LinuCは、LPI-Japanが実施する日本発祥の認定資格であるため、日本のIT業界においては広く認知されています。

一方、LPICは、「Linux Professional Institute」が提供する国際的な認定資格で、グローバル市場を対象とした資格です。

現状、LPICとLinuCの評価はほぼ同じであるため、どちらの資格を取得しても問題ありません。強いて言うのであれば、将来的にグローバルな活躍を目標にしているネットワークエンジニアの方はLPICの取得をおすすめします。

IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan

AWS認定資格

AWS(Amazon Web Services)は、代表的なクラウドサービスの1つで、多くの企業や組織が利用しています。そのため、AWSが提供する認定資格を取得することで、ネットワークエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップが期待できるでしょう。

AWS 認定 | AWS トレーニングと認定

ネットワークエンジニアは「きつい」と言われている背景とは

ネットワークエンジニアは、平均年収が高い一方で、プライベートの時間が取れない、労働時間が長い、勤務時間が不規則など人によっては割に合わないような仕事が大半を占めます。

では、具体的にどういう仕事が多いのでしょうか?

勤務時間が不規則・残業・休日出勤をするケースがある

ネットワークシステムは、企業や団体のビジネスの継続性を保ち、サーバーやネットワーク設備などのインフラ資産を最大限活用するため、常時稼働していることが求められます。

さらには、エンタープライズや政府などの大規模なシステムにおいては、停止時間が発生すると大規模な損失や影響が生じてしまいます。

それらの多大な損害を未然に防ぐためにも、ネットワークシステムは、常時ネットワークエンジニア監視の下、24時間365日稼働させなくてはなりません。

急な障害対応を求められることがある

小規模なトラブルであれば、僅か数分から数時間程度で復旧することができますが、大規模なトラブルやセキュリティインシデントの場合、数日から数週間の労力と時間が必要になります。

その場合、下記のステップで対応します。

  1. トラブルの調査
  2. 発生状況の確認
  3. 暫定対応
  4. 原因特定
  5. 復旧作業
  6. 再発防止
  7. 予防的メンテナンス

セキュリティインシデントの場合、スキルと経験が必要なので対応できる人数が限られてしまう上に、人材不足の影響でネットワークエンジニア一人にかかる負担が大きいのが現状です。

ミスが許されないプレッシャーがある

経済活動が安定するには、サーバーやネットワーク機器、通信回線などのコンピューターネットワークの設備が正常に稼働していなければなりません。

昔と違いこれらの設備は、今ではビジネスなどのサービスを安定して提供するために、必要なインフラとなっています。

こういったインフラストラクチャは、ビジネスなどの経済活動を支える柱となるため、堅牢かつ信頼性の高いものを構築・維持することが求められます。

既にインフラと化したネットワークシステムにおいて、障害や停止などが発生してしまった場合、ビジネスに大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

システム一つ一つの細かい作業にも細心の注意を払い、正確かつ確実な作業を行うことがネットワークエンジニアの責務であるため、絶対にミスは許されません。

いくら平均年収が高いとはいえ、労力と労働時間を鑑みると、これらのプレッシャーに対し割に合わないと感じるネットワークエンジニアも少なくないのが現状です。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

ネットワークエンジニアの需要は今後も高まっていくと予想されます。

ただし、クラウドサービスの普及や、ネットワーク仮想化などの技術の発展に伴い、ネットワークエンジニアを取り巻く環境は変化しています。そのため、求められるスキルや知識も常に変化していくでしょう。

これからもデジタル技術は常に成長していきます。ネットワークエンジニアとして今後も活躍していくためには、常に最新の情報を把握し、自身のスキルや知識をアップデートしていく必要があるでしょう。

また、ネットワークエンジニアとしてのキャリアパスやキャリアアップを目指している方は、本記事で紹介した資格取得に積極的に挑戦してみてください。自身の知識やスキルの証明は、ネットワークエンジニアとしての将来的な需要を高めることにもつながっていくでしょう。

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