1. TOP
  2. エンスタマガジン
  3. 学習
  4. MATLABを今から学ぶ時にオススメな入門参考書6選

MATLABを今から学ぶ時にオススメな入門参考書6選


はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

コラムページでは、ITフリーランスに向けてお役立ち情報を発信します。Twitterではホットな案件を紹介してまいりますので、ぜひフォローをお願いいたします!
本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。MATLABの案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

MATLABというプログラミング言語について

MATLABは、科学技術計算やデータ解析、機械学習などさまざまな分野で利用される高性能なプログラミング言語です。その特徴的な機能や使いやすさから、多くの研究者やエンジニアに愛用されています。まずはMATLABの概要や誕生の背景、主な特徴について詳しく見ていきます。

MATLABの概要・誕生した背景と歴史

MATLABは、MATrix LABoratory(行列計算環境)の略称であり、数値計算やデータ解析、グラフ作成などに特化した高レベルプログラミング言語です。1970年代に米国のMathWorks社によって開発され、以来、科学技術分野で広く使用されてきました。

MATLABの開発は、当初、数値解析ソフトウェア「LINPACK」と「EISPACK」の利用を容易にするためのツールとして始まりました。当時、数値計算は主にFortranやCなどの低レベル言語で行われていましたが、これらの言語は複雑で扱いづらいという問題がありました。

これに対してMATLABは、ユーザーが数学的な表現に近い形でプログラムを記述できる高レベル言語として設計されました。行列演算による数値処理や信号処理、画像処理などが容易に行えるようになっており、簡潔かつ効率的なコード記述が可能です。その結果、MATLABは科学技術分野での研究や開発において非常に重要なツールとなり、数値計算や科学技術分野におけるデータ解析やモデリングに広く利用されるようになりました。

MATLABの主な特徴

MATLABは、その特有の特徴により多くのユーザーに支持されているプログラミング言語です。このセクションでは、MATLABの主な特徴について詳しく探求していきましょう。MATLABのインタプリタ言語としての利点や、C言語で記述されていることの意味について解説します。

MATLABはインタプリタ言語である

MATLABはインタプリタ方式で動作するプログラミング言語です。これは、プログラムを逐次的に解釈しながら実行する方式を指します。MATLABのインタラクティブな環境では、コードを書いて即座に結果を確認することができます。このリアルタイムなフィードバックは開発効率を飛躍的に向上させます。また、インタプリタ言語の特徴により、プログラムの動作中に変数の値や計算結果を即座に調べたり、コードを修正したりすることが容易です。そのため、MATLABはデータの可視化や解析のためのプロトタイピングやスクリプト作成に非常に適しています。

MATLABはC言語で記述されている

MATLABのコア部分はC言語で実装されています。C言語は高速かつ効率的な処理が可能な言語であり、MATLABの数値計算やデータ処理のパフォーマンスを支えています。C言語の高速性とMATLABの柔軟性が組み合わさることで、MATLABは大規模な計算や複雑なアルゴリズムにも対応できます。また、C言語との相互運用性が高いため、MATLABではC言語で書かれた関数やライブラリを直接呼び出すことができます。これにより、MATLABの豊富なツールボックスとC言語の広範なライブラリを組み合わせて利用することができ、より高度な数値計算やデータ処理を実現することができます。

MATLABは世界でも多く使われている

MATLABは世界的に広く使われているプログラミング言語の一つです。その人気と普及度は、以下の要素によって支えられています。

  • 学術研究および教育分野での利用

MATLABは数値計算やデータ解析において非常に強力な機能を持っており、特に工学、数学、物理学、統計学、生物学などの学術研究分野で幅広く利用されています。多くの研究機関や大学ではMATLABを授業や研究の一環として取り入れており、学生や研究者がMATLABを学び、利用することが一般的です。

  • 産業界での利用

MATLABは産業界でも広く利用されています。特に自動車、航空宇宙、通信、電力、金融などの分野で、シミュレーション、制御システム設計、データ解析、アルゴリズム開発などに活用されています。MATLABの高度な数値計算能力や豊富なツールボックスは、エンジニアや研究開発者にとって強力な支援ツールとなっています。

  • オープンなエコシステムとコミュニティ

MATLABはオープンなエコシステムを持ち、多くのユーザーコミュニティが存在しています。MATLAB Centralなどのオンラインフォーラムやウェブサイトを通じて、ユーザーは情報や知識を共有し、相互にサポートし合っています。さらに、MATLABの公式ドキュメントやチュートリアル、サンプルコードも豊富に提供されており、初心者から上級者まで幅広いユーザーが学びやすい環境が整っています。

また、MATLABはプログラミング言語の人気ランキングであるTIOBEインデックスでも上位にランクインしていることからも正解中で使われていることが伺えます。

MATLABを使う上での特徴

文法が容易で使いやすい

MATLABの文法はシンプルで直感的な構造を持ち、数学的な表記法に近いため、初心者にとっても理解しやすいです。変数の宣言や代入、条件分岐、ループなどの制御構造もわかりやすく、コードを読み書きする際にスムーズな作業が可能です。また、MATLABはインタラクティブな環境であるため、コマンドライン上で直接コードを実行し、即座に結果を確認することができます。

数値処理計算能力が高い

MATLABは数値計算に特化した言語であり、高度な数値処理を効率的に実行できます。行列演算やベクトル演算に最適化されており、線形代数や数値解析、最適化、統計解析などの計算を高速かつ正確に実行することができます。MATLABは内部的に高度な最適化手法やアルゴリズムを使用しており、ユーザーが手動で最適化を実装する必要がないため、短期間で効率的な数値計算を行うことができます。

豊富な機能を備えている

MATLABは幅広い機能を備えており、さまざまな領域での問題解決に対応しています。MATLABには多くのツールボックスが提供されており、画像処理、信号処理、制御システム設計、最適化、統計解析、機械学習などの分野で特化した機能を利用することができます。また、MATLABは拡張性が高く、ユーザー自身が関数やスクリプトを作成し、独自の機能を追加することも可能です。これにより、MATLABはさまざまなアプリケーションに柔軟に対応できる汎用的なプログラミング言語としての側面も持っています。

初心者にオススメしたい3つのプログラミング学習方法

実際にマトラボを学習する際の具体的な学習方法についてご紹介します。

オンラインサイトで独学する

オンラインサイトは、柔軟な学習スケジュールと手軽さが特徴であり、自宅や自分のペースで学習を進めることができます。

ドットインストール

ドットインストールは、短い動画形式のレッスンを通じてプログラミングを学ぶことができるオンラインサイトです。MATLABの基礎的な文法や使い方をわかりやすく解説しており、手軽に学習を始めることができます。

Udemy

Udemyは、世界中のインストラクターによる多様なオンラインコースが提供されているプラットフォームです。MATLABに関連したコースも多くあり、初心者向けのコースから応用的なコースまで幅広い選択肢があります。ビデオレッスンや演習問題を通じて、自分のペースで学習を進めることができます。

プログラミングスクールで学習する

プログラミングスクールは、専門の講師から実践的なスキルを学ぶことができる環境であり、集中的なカリキュラムや実際のプロジェクトを通じて学習を深めることができます。

CodeCamp.jp

CodeCamp.jpは、日本国内で人気のあるプログラミングスクールです。初心者向けから応用的なコースまで幅広い学習プランがあります。専門の講師から直接指導を受けながら、実践的なプログラミングスキルを身に付けることができます。

TechAcademy

TechAcademyは、オンライン学習プラットフォームであり、さまざまなプログラミング言語のコースを提供しています。初心者向けから上級者向けまで、幅広いレベルのコースがあります。ビデオレッスンや演習課題を通じて学習を進め、実践的なスキルを身に付けることができます。

テックキャンプ

テックキャンプは、日本国内で人気のあるプログラミングスクールの一つです。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しています。実際の開発プロジェクトを通じて実践的なスキルを身に付けることができるほか、就職支援やキャリアアドバイスも受けることができます。

本で独学する

本を利用して独学でMATLABを学ぶことも可能です。本は手元に置いて随時参照することができるため、自分のペースで学習を進めることができます。以下でMATLAB初心者が学習本を選ぶ際のポイントやおすすめの書籍についても紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

初心者がMATLABの本を選ぶときのポイントは?

それでは実際にMATLAB初心者が学習書籍を選ぶ際にどのようなポイントを選べば良いのかをみていきましょう。以下のポイントは他の言語の学習書籍を選ぶ際にも応用ができるのでぜひ抑えておきましょう。

出版日が新しい、更新がされているかを確認する

MATLABはバージョンアップや新機能の追加が頻繁に行われます。そのため、出版日が新しい本を選ぶことで、最新の機能やアップデートについて学ぶことができます。また、更新がされているかを確認することも重要です。MATLABのバージョンが進化するにつれて、旧バージョンの本では新機能や改良された構文に対応していない場合があります。

サンプルが多い

初心者にとっては、具体的なサンプルコードが多く含まれている本が役立ちます。サンプルコードを通じて実際のプログラムの動作や応用方法を学ぶことができ、自分で応用できるようになることが重要です。実際の例を通じて解説されたコードは、学習者が自分自身で試してみる際の参考となり、学習の進行をスムーズにするメリットがあります。実践的な問題や演習も取り扱われている本を選ぶと、より実践的なスキルを磨くことができます。

図解や専門用語の解説がある

MATLABは数値計算やデータ処理に特化した言語であり、専門的な用語や概念が多く登場します。初心者にとっては、わかりやすい図解や用語の解説がある本が役立ちます。図解や具体的な例を通じて概念を理解し、MATLABの文法や機能をスムーズにマスターすることができます。

具体的なアウトプットを出せるようになっている

学習の目標は、MATLABを使って具体的なアウトプットを作成できるようになることです。本が学習者を具体的なアウトプットに導くような構成や演習問題を含んでいるかを確認しましょう。例えば、数値計算、グラフ描画、データ解析など、実践的な課題に取り組むことで実力を高めることができます。

自分に合っているかを確認する

最後に、本のスタイルや内容が自分に合っているかを確認しましょう。学習は個人のスタイルや好みによって異なるため、わかりやすい解説や読みやすいテキストなど、自分に合った本を選ぶことが重要です。書店やオンライン書店で一部を試し読みするか、他のユーザーのレビューを参考にすることで、自分に適した本を選ぶことができます。

これらのポイントを考慮しながら、自分の学習スタイルや目標に合ったMATLABの本を選ぶことが重要です。初心者向けの入門書から応用的なテーマまで様々な本がありますので、自分のレベルや興味に合わせた本を選んで学習を進めましょう。

MATLABの学習にオススメできる入門書

MATLABの学習において、適切な入門書を選ぶことは重要です。このセクションでは、初心者にオススメできるMATLABの入門書を紹介します。これらの書籍は、基礎から応用まで幅広い内容を網羅しており、MATLABを初めて学ぶ人にとって理解しやすい形式で構成されています。先ほどまでのポイントを意識しながら自分にあった書籍を選んで学習してみましょう。

はじめてのMATLAB – 近代科学社

この本はMATLABの基礎から始め、数値計算やグラフ描画、データ解析など、MATLABの主要な機能を実際の例を交えて詳しく解説しています。初心者に適したテキストであり、具体的なアウトプットの作成に焦点を当てています。

MATLABプログラミング入門 – 牧野書店

この本はMATLABの基本的なプログラミングスキルを習得するための入門書です。MATLABの文法や制御文、関数の作成など、プログラミングの基礎的な概念を詳しく解説しています。サンプルコードや実践的な演習問題も豊富に用意されており、理論と実践を組み合わせて学習できます。

MATLABではじめるプログラミング教室 – コロナ社

この本はMATLABを使ったプログラミングの基礎を学ぶための教材です。プログラミングの基本的な概念から始まり、条件分岐、ループ、関数などの詳細な解説を提供しています。また、グラフ描画やデータ解析などの実践的な応用例も取り上げており、MATLABの幅広い機能を学ぶことができます。

最新MATLABハンドブック – 秀和システム

この本はMATLABの基礎から応用まで幅広くカバーしています。MATLABの文法やデータ処理、グラフ描画、最適化、信号処理などのトピックを網羅的に解説しています。実践的な問題やプロジェクトも含まれており、MATLABの使い方を体系的に学ぶことができます。

MATLABクイックスタート: 数式処理から機械学習まで – 東京大学出版会

この本はMATLABを使った数式処理から機械学習までを網羅的に解説しています。MATLABの基本的な使い方から数学的な計算、データ処理、機械学習アルゴリズムまでを学ぶことができます。豊富なサンプルコードや実際の応用例も提供されており、MATLABの幅広い機能を活用したい方におすすめです。

最新 使える!MATLAB 第2版 – 講談社サイエンティフィク

この本はMATLABの基本的な使い方から実践的な応用までを解説しています。MATLABを使った数値計算、信号処理、画像処理、最適化、統計など、幅広い領域のテクニックを学ぶことができます。実践的なコード例や演習問題が豊富に含まれており、自己学習に最適なテキストです。

これらの入門書はMATLABの初心者にとって理解しやすく、実践的な学習をサポートする内容を提供しています。選ぶ際には自分の学習スタイルや興味に合った本を選び、自己学習のサポートとして活用してください。

まとめ

MATLABは優れた数値処理言語であり、初心者にも扱いやすい特徴があります。オンラインサイトや本など、さまざまな学習方法がありますが、自分の学習スタイルやニーズに合った方法を選ぶことが重要です。本の選び方では出版日や更新の有無、サンプルの豊富さ、図解や専門用語の解説、具体的なアウトプットの提供などをチェックしましょう。入門書としては『はじめてのMATLAB』や『MATLABプログラミング入門』などがおすすめです。これらの本は基礎から応用まで幅広いトピックをカバーし、実践的なアプローチで学習をサポートしています。MATLABの学習に取り組む際には、適切な学習資料を活用しながら、自分の目標に向けて着実にスキルを磨いていきましょう。

SNSシェア
CATEGORY
学習
新規会員登録エージェントとの初面談1社につきAmazonギフト券3,000円分全員にプレゼント!

あわせて読みたい関連記事


エンジニアスタイルでMATLABの案件を見る

おすすめ&新着求人・案件


各種SNSで情報を
発信中フリーランスで働くエンジニアに役立つ情報を発信しています。
フリーランス求人・案件の選び方や注意点、単価を上げるコツなどをエンジニアスタイルの編集部が発信しています。
フォロー・友達に追加していただき最新の情報をGETしてください。