フリーランスエンジニアが競争に勝つための戦略は?効果的なアピール方法も紹介

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目次
はじめに
フリーランスエンジニアとして活躍し続けるためには、スキルを磨くだけでは不十分です。
フリーランス市場が拡大し続ける一方で、競争も激化しており、単に「技術力がある」だけではクライアントに選ばれにくくなっています。
では、どのようにしてライバルと差をつけ、安定的に案件を獲得できるのでしょうか?
そこで本記事では、フリーランスエンジニアが競争に勝つための戦略を詳しく解説します。
<この記事を読むメリット>
- フリーランス市場の最新動向を把握できる
- 競争に勝つための具体的な戦略が分かる
- 効果的なアピール方法を学べる
- 安定的に案件を獲得するためのヒントが得られる
競争の激しいフリーランス市場で生き残り、成功を掴むためには「戦略」が欠かせません。
フリーランスとしてさらなるステップアップを目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください!
フリーランスエンジニアが直面している現状
新型コロナ以降、社会全体で柔軟な働き方が強く意識された結果、フリーランスになる人が急激に増加しています。
特にエンジニアは仕事の性質上、リモートで完結できる業務が多いため、フリーランスと非常に相性の良い職種です。
フリーランスエンジニアになれば、好きな時間に好きな場所で仕事ができますし、面倒な人間関係のストレスからも解放されます。
また、人材不足の解決策として業務委託を検討する企業も増加しつつあるので、フリーランスエンジニアは今まさに狙い目といえるかもしれません。
しかし、2025年現在では、フリーランスエンジニアを取り巻く状況も変化しつつあります。
そこでここでは、フリーランスエンジニアが直面している問題について詳しく見ていきながら、現状を正しく把握していきましょう。
フリーランス市場の拡大
現在、フリーランス市場は急激に拡大しています。
特に、新型コロナが世界中で猛威を奮った2020年から2021年頃が顕著で、ランサーズ株式会社が発表している「フリーランス実態調査 2021」によると、2020年から2021年にかけて国内フリーランス人口は197万人近く増加したとのことです。
現在も引き続き増加傾向にありますが、人口以外にも市場の拡大を裏付けるデータがいくつかあります。
フリーランスエンジニアの需要増加
フリーランスエンジニアの需要も着実に増加しつつあります。
株式会社みらいワークスが2022年に実施した調査によると、業務委託契約の決裁権を持つ事業部長・経営者・役員のうち、約83.4%が「今後プロ人材の業務委託が必要になる」と回答しました。
特にエンジニアに関しては、システム開発やDX推進のニーズが高まり、企業が即戦力となるフリーランスを求める動きが顕著になっています。
これは、日本のIT業界は慢性的なIT人材不足が今後も続くことが予測されているからです。
経済産業省の調査では、2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると予測されており、企業は正社員採用だけでなく、フリーランスの活用によって人材不足を補わざるを得ない状況に直面しているのです。
特に、クラウド、AI、データ分析などの分野では高度人材の確保が困難なため、柔軟に契約できるフリーランスエンジニアの価値は今後も高まり続けるでしょう。
出典1:「企業の業務委託利用」に関する実態調査|株式会社みらいワークス
出典2:IT分野について|経済産業省
オンラインプラットフォームの普及
フリーランス案件の受注を簡単にできるオンラインプラットフォームが普及したことも、フリーランス市場が拡大した一因といえるでしょう。
今まで、フリーランスになるためには確固たる人脈を形成し、そのネットワークを駆使して案件を獲得するのが普通でした。
しかし、現在ではLancers(ランサーズ)やCrowdworks(クラウドワークス)などのクラウドソーシングサービスの普及により、参入の敷居が大幅に下がっているのです。
この他にも、スキルシェア型(ココナラ、タイムチケット)やエージェント型(レバテックフリーランス、Midworks、Pe-BANK)など、多様なサービスが登場しています。
特に、エンジニアやデザイナーなどの専門職においては、「プロ人材を必要な期間だけ活用したい」という企業のニーズが高まっていることも相まって、高単価案件を受注できる可能性も高まりつつあります。
多様化するフリーランスエンジニアの働き方
フリーランスエンジニアの働き方が多様化したのも大きく影響しています。
これまでもフリーランスとして活躍するエンジニアは一定数いましたが、働き方に関していえば「客先常駐型」が最も多かったのです。
客先常駐型の案件では、委託元企業の一員ではないにもかかわらず、実際にその会社まで通勤し、社内ですべての業務を行います。
つまり、実質的に会社員と同じような働き方になり、フリーランスとしての恩恵を享受しづらかったのです。
しかし、最近ではこのような働き方ではなく、リモートで完結できる案件が増加しています。
これは、クラウドソーシングの発展や企業のDX推進が後押しとなり、多くの企業がリモートワーク前提の環境を整えたことに起因しています。
従来はシステム開発案件が中心だったフリーランスエンジニアの仕事も、AI開発、データ分析、クラウドインフラ構築、Web3.0関連など、専門領域ごとに細分化され、多様な働き方が可能になったことも、フリーランス市場が拡大した要因の一つといえるでしょう。
フリーランスエンジニアの競争の激化
出典:総務省統計局
2020年から2021年頃は、フリーランスとしての働き方が注目されたばかりだったこともあり、市場は完全に「売り手市場」といえる状況でした。
しかし、2025年時点では状況が変化しつつあります。
新規参入者が増加している
フリーランスエンジニア同士の競争が激化している要因は複数ありますが、最も大きな要因は新規参入者が増加したことによるものです。
INSTANTROOM株式会社が2024年11月に発表した資料によると、2023年のフリーランスエージェント市場は2,063億円(前年比+142.8%)にまで拡大し、2027年までには4,000億円を突破すると予測されています。
人材割合でいうと、2027年までにエンジニア全体の約1/3がフリーランスエンジニアになる計算です。
また、2018年頃から始まった副業ブームも相まって、最近では副業フリーランスの数も増加傾向にあります。
したがって、新規参入者の数は今後ますます増加することになり、それと比例して競争も激化の一途を辿るでしょう。
出典:フリーランスエージェント及びITフリーランス人材の市場調査【2024年版】|INSTANTROOM株式会社
クライアントの選択肢が広がる
これまで、フリーランスエンジニア市場は「売り手市場」、つまり需要に対して圧倒的にエンジニアの数が足りていない状況でした。
しかし、IT企業もこれに対してなんの策も講じていなかったわけではありません。
つまり、人材不足の解決策をフリーランスエンジニア以外にも見出しつつあるのです。
例えば、最近では海外エンジニアの活用が急速に進んでいます。
リモートワークが普及したことで、企業は国内のエンジニアに限定せず、コストの安い海外のフリーランスエンジニアを積極的に採用することができるようになったのです。
プラットフォームを利用すれば、インドや東欧、東南アジアなどの優秀なエンジニアと容易に契約できるため、日本国内のエンジニアの競争は必然的に激化します。
さらに、ノーコード・ローコードツールの進化も一つの要因といえます。
従来、システム開発には高度なプログラミングスキルが必要でしたが、最近ではノーコードツールを利用すれば、非エンジニアでも一定レベルのWebアプリや業務システムを構築できるようになりました。
この流れがさらに加速すれば、日本国内のフリーランスエンジニアも激しい競争に晒されることは避けられないでしょう。
クライアントがフリーランスエンジニアに求めることは?
ここまで解説してきたように、現在の日本ではITエンジニアが全くといっていいほど足りていない状況です。
しかし、「需要があるからフリーランスエンジニアになれば将来安心」というような楽観的な見方をするのは危険です。
これからは、クライアントのニーズに合致したスキルを有しているフリーランスエンジニアしか生き残れないかもしれません。
そこでここからは、クライアントがフリーランスエンジニアに求めるスキルについて、詳しく解説していきます。
高い技術力と専門性
フリーランスエンジニアはさまざまな業界のプロジェクトに携われるため、非常に幅広い領域のスキルを身につけられるのがメリットの一つです。
しかし、これからは誰でもできるような単純なスキルは必要とされないかもしれません。
これは、AI(人工知能)の進化速度が今後も加速度的に増加していくことが予測されるからです。
例えば、従来エンジニアが手作業で行っていたコーディング、デバッグ、テストは、すでにAIによって一部代替されています。
特に最近では「AIエージェント」と呼ばれる技術が注目されており、AIが単なる補助ツールを超えて、意思決定やタスクの自動実行までするようになりました。
これにより、エンジニアが担っていた多くの業務がAIによって代替される未来も考えられます。
したがって、今後のフリーランスエンジニアに求められるのは、「AIに置き換えられない技術領域を深く極めること」、もしくは「AIを活用し、より高度な業務に対応できるエンジニアになること」だといえるでしょう。
柔軟性と迅速な対応力
IT企業は、日々変化するビジネス環境に対応する必要があるため、要望がコロコロ変わることも珍しくありません。
そのため、必然的にフリーランスエンジニアにも柔軟な対応力が求められます。
特に開発現場では、従来のウォーターフォール型開発手法ではなく、クライアントのニーズに合わせて迅速に仕様変更や機能追加を行えるアジャイルやスクラム型の開発手法が主流になりつつあります。
これらの手法では、短期間でのリリースとフィードバックのサイクルが繰り返されるため、その場その場で素早く対応しなければなりません。
また、フリーランスエンジニアは企業の正社員と異なり、プロジェクトごとに異なる環境で仕事をするため、企業文化や開発環境に素早く適応できる能力も必要です。
使用するプログラミング言語やフレームワークがプロジェクトごとに異なることも珍しくなく、そのたびに新しいツールや開発手法を習得する必要があります。
したがって、「自分のやり方に固執せず、状況に応じて最適な方法を模索できる柔軟性」が、エンジニアの価値を大きく左右するでしょう。
コミュニケーション能力
フリーランスエンジニアというと、「1人で自由に仕事ができる」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、これはケースバイケースです。
例えば、客先常駐型の業務委託案件では、クライアントのチームと密接に連携しながら作業を進めることが求められます。
チームの一員として働く以上、ただコードを書くだけではなく、要件の確認、進捗報告、仕様変更への対応など、コミュニケーションを通じてプロジェクトを円滑に進めるスキルが不可欠です。
また、リモートワークの場合でも、SlackやZoom、メールなどを活用してクライアントやチームメンバーとの意思疎通を図る必要があります。
特に、開発プロジェクトにおいては、クライアントが必ずしも技術に詳しいとは限りません。
ビジネスサイドの担当者や非エンジニアの関係者に対して、専門的な内容をわかりやすく説明し、合意を得る必要もあります。
このように、フリーランスエンジニアに求められるコミュニケーション能力は、単なる雑談スキルではなく、「相手に合わせた情報伝達」「円滑なチームワーク」「ビジネス上の交渉スキル」といった、実務に直結するスキルです。
マネジメント能力
フリーランスエンジニアとして成功するためには、マネジメントスキルも欠かせません。
フリーランスという働き方は、単に「技術力があれば成り立つ」ものではなく、自分のキャリアを戦略的に設計し、案件の管理やスケジュール調整、さらには事務処理などの管理スキルも必要になります。
また、基本的に高単価案件は上流工程に集中するのが一般的です。
上流工程では、システム全体の設計や要件定義、クライアントとの折衝などが主な業務になります。
そのため、単にコードを書くスキルだけではなく、プロジェクト全体を俯瞰し、チームをまとめ、開発の方向性を決定する力が必要です。
さらに、フリーランスエンジニアは個人事業主として活動するため、税務処理も避けて通れません。
確定申告や経費管理を適切に行わなければ、余計な税金を払うことになったり、最悪の場合、税務上のトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
したがって、長期的に成功するためには、プロジェクトの管理、スケジュール調整、クライアント対応、税務処理など、ビジネス全体をマネジメントする力も求められるのです。
フリーランスエンジニアが競争に勝つための戦略
では、フリーランスエンジニアとして今後の激しい競争環境で生き残るには、どのような戦略が有効なのでしょうか?
ここからは、フリーランスエンジニアとして長期的に成功するための戦略をいくつかご紹介します。
自分の強みや専門分野を明確にする
1つ目の戦略は、自分の強みや専門分野を明確にして、それを基軸にスキルを成長させていく戦略です。
フリーランスエンジニアは多様な案件に対応できることが強みですが、「何でもできます」では市場で埋もれてしまう可能性があります。
クライアントは特定の分野に強い専門家を求める傾向が強いため、自分が最も得意とする技術や業界を明確にし、それを徹底的に磨くことも重要です。
例えば、Web開発のエンジニアであれば、「フロントエンド開発が得意」ではなく、「ReactとNext.jsを使ったパフォーマンス最適化が得意」といった形で具体的に強みを定義すると、クライアントにとって選びやすい存在になります。
また、インフラエンジニアであれば、「AWSの設計・運用に強い」だけでなく、「AWSのコスト最適化やセキュリティ対策が得意」といった強みを打ち出すことで、競争優位性を確立できるでしょう。
ニッチ分野や特化型スキルで差別化する
2つ目の戦略は、ニッチ分野や特化型スキルを活かして、競争の少ない市場で差別化を図ることです。
現在はフリーランス市場の競争が激化しているので、汎用的なスキルだけでは差別化を図れません。
また、専門分野を持ってたとしても、その分野に人気が集まり過ぎると陳腐化してしまうリスクも考えられます。
一方で、特定のニッチ分野に特化することで、激しい競争に晒されるのを避けながら高単価案件を獲得することができるようになります。
例えば、既存システムのリプレイス案件は、常に一定以上の需要があるものの、対応できるエンジニアが不足している分野の一つです。
特に金融機関や大手企業では、長年使われてきたレガシーシステムが多く、最新のクラウド技術やモダンなアーキテクチャへの移行が喫緊の課題になっています。
しかし、古いシステムを理解し、新しい環境へスムーズに移行できるエンジニアは限られているため、COBOLやメインフレームの知識を持ち、クラウド環境への移行に精通しているエンジニアは、非常に価値の高い存在となります。
こうした特化分野のスキルを持つことで、競合が少ない市場(ブルーオーシャン)で比較的ラクに案件を獲得できるようになるでしょう。
これまでの実績を可視化する
3つ目の戦略は、これまでの実績を可視化し、クライアントに対して自分のスキルや経験を明確に伝えることです。
フリーランスエンジニアとして案件を獲得する際、クライアントが最も重視するのは信頼性です。
そのため、過去の実績やスキルセットをわかりやすく提示し、クライアントが安心して依頼できるようにすることも重要になります。
実績を可視化する方法はいくつかありますが、特に効果的なのはポートフォリオサイトの作成です。
GitHubや個人ブログ、ポートフォリオサイトを活用し、自分がこれまで携わったプロジェクトの概要や成果物を整理しましょう。
WordPressなどのCMSソフトを導入すれば、誰でも簡単にWebサイトを構築できるので、時間に余裕があれば一度試してみるといいかもしれません。
プロとしての信頼性を高める
4つ目の戦略は、フリーランスエンジニアとしての信頼性を高めることです。
フリーランスは企業の正社員とは異なり、長期的な雇用関係がないため、一度の仕事で信頼を勝ち取ることが成功のカギになります。
信頼は一朝一夕で勝ち取れるものではありませんが、仕事をする上で以下の5点は必ず守りましょう。
- 納期は絶対に厳守:スケジュール管理ツール(Trello、Notion、JIRAなど)を活用
- レスポンスは迅速に:進捗報告を定期的に行い、不安を与えない
- 品質の高い成果物を納品:契約書で定められたもの以上の成果物を意識
- 継続的なスキルアップ:新しいツールや開発手法を積極的に取り入れる
- クライアントの期待を超える対応:長期的な関係を築くため、終了後のフォローアップを行う
上記は簡単なことのように思えるかもしれませんが、フリーランスエンジニアのクライアントは1社のみではありません。
クライアントの数が増えれば増えるほど対応が疎かになり、基本的なこともできなくなってきます。
プロとして認められるためには、こういった当たり前のことをどんな状況においても実行できる意識が大切です。
競争に勝つために効果的なアピール方法
フリーランスエンジニアは、数多く存在する競合の中で案件を勝ち取らなければなりません。
しかし、どれだけ魅力的なスキルを有していたとしても、それを効果的にアピールできなければ宝の持ち腐れです。
そこでここでは、フリーランスエンジニアにおすすめのアピール方法を厳選してご紹介します。
実績をアピールする方法
実績をアピールするおすすめの方法は以下の3つです。
- 実績を数字や成果で具体的に示す
- ポートフォリオでスキルや成果をアピールする
- 良い評価やレビューを集める
それぞれについて、以下で具体的にみていきましょう。
実績を数字や成果で具体的に示す
ただ単純に実績を羅列するだけでは、クライアントに響きません。
実績をアピールする際は、定性的な表現ではなく、定量的な実績に落とし込んで記載しましょう。
例えば、簡単なWebサイトのリニューアル案件を担当したことがあるのなら、単に「Webサイトの改善に携わった」と書くのではなく、具体的な成果として「リニューアル後、サイトの月間訪問者数が30%増加し、問い合わせ件数が20%アップした」と記述します。
このように、数字や具体的な成果を示すことで、クライアントはあなたがどの程度の影響力を持つか、どのような価値を提供できるかを直感的に理解できます。
ポートフォリオでスキルや成果をアピールする
実績をアピールするには、ポートフォリオが必要になってきます。
ポートフォリオとは、簡単に言えば「エンジニア版の職務経歴書」のようなものです。
案件の話が進んでいくと、多くのケースでクライアントから「では、ポートフォリオを提出してください」と言われます。
この際にポートフォリオをすぐに提示できないと、案件獲得のチャンスを逃してしまいかねません。
ポートフォリオはPowerPointやPDFファイルにまとめても構いませんが、WordPressなどのCMSソフトを活用してポートフォリオサイトを構築しておくとよいでしょう。
それだけである程度のフロントエンドスキルをアピールできます。
プロフェッショナル感も演出できるので、他者との差別化のためにもぜひ一度トライしてみましょう。
良い評価やレビューを集める
フリーランスエンジニアとして成功し続けるためには、実績だけでなく良い評価やレビューを蓄積していくことも非常に重要です。
ポートフォリオやプロフィールに「クライアントからの声」「レビュー・評価」を掲載するだけで、自分の信頼度や仕事ぶりを客観的に示せます。
ただし、ほとんどのクライアントは案件終了後にわざわざレビューや評価をしてくれません。
そのため、プロジェクトがひと段落ついたタイミングで、クライアントに「今後の参考にさせていただきたいので、よければ評価やご感想をお聞かせいただけますか?」といった形でそれとなくお願いしてみましょう。
ブランディングを確立する方法
ブランディングを確立するおすすめの方法は以下の2点です。
- SNSやYoutubeなどを活用する
- 自分の知識や考えを発信する
それぞれについて、以下で具体的にみていきましょう。
SNSやYoutubeなどを活用する
会社員は自社のブランドを活用できますが、フリーランスエンジニアにそのような後ろ盾はありません。
そのため、さまざまなチャネルを駆使して自己ブランディングする必要があります。
そこでおすすめなのがSNSやYouTubeです。
特に、Twitter(X)、LinkedIn、Facebook などのSNSは、自分の専門知識や最新の技術情報を発信するのに最適です。
例えば、Twitterではトレンド技術に関する短文投稿を行ったり、LinkedInでは過去の実績やプロジェクトについて深掘りした記事を投稿したりすると、同業のエンジニアやクライアントの目に留まりやすくなります。
他にも、オンラインコミュニティ(GitHub、Qiita、Stack Overflowなど)に積極的に参加して他のエンジニアと交流することで、自分の名前を広めるのもよいでしょう。
YouTubeは若干難易度が高いかもしれませんが、昨今では動画編集スキルを蓄えておいて損はありません。
動画編集スキルを磨けば、プレゼン資料の作成や営業活動にも役立つため、長期的なブランディング戦略として活用する価値があります。
自分の知識や考えを発信する
なお、SNSやYouTubeで情報を発信する際は、プライベートな情報発信は極力控えましょう。
なるべく自分の専門分野に関する情報や、それについての自分の考えを発信していくことが重要です。
例えば、アプリエンジニアであれば、「最新のFlutterのアップデート」「iOS開発におけるSwiftのベストプラクティス」など、業界に関連する話題を中心に発信しましょう。
また、知識を発信する際におすすめなのが、QiitaやZennなどの技術系ブログプラットフォームを活用することです。
実際に経験した技術的な課題とその解決策を記事にまとめることで、他のエンジニアにとって有益な情報となり、自分の技術力もアピールできます。
独自のポジションを築く方法
独自のポジションを築くおすすめの方法は以下の2点です。
- 専門的な領域に特化する
- 技術的なスキル以外の付加価値をつける
それぞれについて、以下で具体的にみていきましょう。
専門的な領域に特化する
競争が激しくなってくると、汎用性の高いスキルは徐々に単価が安くなっていきます。そのため、なるべく専門的な領域に特化して他者との差別化を図る必要があります。
例えば、以下の技術領域は将来的にも需要がそこまで落ちる心配がないのでおすすめです。
- AI・機械学習
- セキュリティ
- クラウドインフラ(AWS、GCP、Azureなど)
- IoT関連技術
- ブロックチェーン
これらの領域に注力することで、単なるプログラミングスキルだけでなく、業界固有の知識や最新トレンドに精通しているエキスパートとして認知されやすくなります。
技術的なスキル以外の付加価値をつける
独自のポジションを築くためには、技術的なスキルだけでなくソフトスキルも重要になってきます。
ソフトスキルとは、コミュニケーション能力、問題解決力、プロジェクトマネジメント能力、クライアントとの信頼関係の構築など、技術以外の部分で提供できる価値のことです。
例えば、開発現場での円滑なコミュニケーションや、チーム全体の進捗を見据えた調整役としての役割を果たすことで、技術力だけでは補えない「安心感」をクライアントに与えることができます。
また、納期や品質に対する徹底した意識、柔軟な対応力、そして自ら学び続ける姿勢も大きな付加価値となります。
技術的なスキルは時代の流れによってすぐに陳腐化してしまう恐れもありますが、ソフトスキルは時代の流れに左右されないという点でも非常に効果的です。
何度もいうように、フリーランスはクライアントとの信頼関係が重要な働き方なので、技術的スキルだけに囚われず、ビジネスマンとしてのソフトスキルも成長させていきましょう。
フリーランスエンジニアの仕事探しはエンジニアスタイルがおすすめ
フリーランスエンジニアは、仕事探しで悩むことも少なくありません。
もし案件探しでお悩みなら「エンジニアスタイル」をご活用ください!
エンジニアスタイルは、数ある案件検索サイトの中でも業界最大級の30万件以上の掲載数を誇ります。
リモートでの作業やテレワーク可能な案件を絞って検索することもできるので、きっと希望に沿った案件が見つかるはずです。
契約前のサポートはもちろん、契約後のアフターサポートが充実しているので、初心者でも安心なのもうれしいポイント。
登録は無料なので、この機会にぜひエンジニアスタイルの利用を検討してみてください!
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まとめ
本記事では、フリーランスエンジニアが競争に勝つための戦略について解説しました。
市場の拡大とともにフリーランスエンジニアの需要は高まっていますが、それに比例して競争も激化しています。
その中で生き残るためには、自分の強みを明確にし、ニッチ分野で差別化を図ることが重要です。
また、実績を可視化し、プロとしての信頼性を高めることが、クライアントに選ばれる鍵となります。
フリーランス市場は今後も拡大を続け、より多様な働き方が可能になる一方で、求められるスキルや対応力も進化していくでしょう。
単に技術力だけを高めるのではなく、コミュニケーション能力やマネジメントスキル、自己ブランディングの力も不可欠となります。特に、オンラインプラットフォームやSNSの活用は、今後ますます重要になるはずです。
「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったフリーランスエンジニアにとって役立つ最新情報を随時お届けいたします。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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この記事を書いた人

海外、コスメが好きな東北人。2015年に世界一周一人旅をしたアクティブ女子。 コスメECの運営業務に従事後、独立し。現在は、取材を中心にフリーランスWEBライターとして活動中。
この記事を監修した人

大学在学中、FinTech領域、恋愛系マッチングサービス運営会社でインターンを実施。その後、人材会社でのインターンを経て、 インターン先の人材会社にマーケティング、メディア事業の採用枠として新卒入社し、オウンドメディアの立ち上げ業務に携わる。独立後、 フリーランスとしてマーケティング、SEO、メディア運営業務を行っている。