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【2022年最新】フリーランスが直面する厳しい現実を会社員と比較して紹介。データを元にしたフリーランスの声も紹介


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目次

フリーランスに憧れるのはなぜ?フリーランスになるメリットとは

企業や組織に所属せず、自分で契約して仕事をするフリーランス。近年このフリーランスとして働く人が増えていますが、フリーランスがしばしば羨望の眼で見られるのはなぜでしょう。まずはフリーランスになるメリットから紹介します。

収入をあげられるケースが多い

フリーランスは会社員として働くよりも収入アップが狙える点がひとつめのメリットです。

会社員の場合、一般には企業の昇給タイミングやボーナスの査定によって年収が上がります。しかしこのご時世、定期昇給で大幅に給料が上がるとは考えにくく、頑張って良い成績を上げても昇給につながらないケースも少なくありません。

一方フリーランスの場合、自分で好条件の仕事を選ぶことで収入アップが期待できます。契約次第で同じ業務でも報酬アップにつながったり、競合の少ない分野で単価を上げたりする働き方もフリーランスなら可能です。自分の頑張りがダイレクトに収入につながる実感は、フリーランスの醍醐味ともいえるかもしれません。

比較的自由に時間を使える

フリーランスは基本的に自分でスケジュールを立てて仕事をします。会社員のように、決められた時間・決められた場所で仕事をしなければならないという制限がありません。

もちろん、クライアントとの打ち合わせなど先方の時間に合わせることはありますが、日々の就業時間に取り決めがないため時間の使い方は自由です。契約に応じた成果を上げてさえいればビジネスとして問題なく、仕事が落ち着いているときには平日をオフにして楽しむこともできます。

人間関係のストレスが軽減

誰もが一度は経験したことがある社内の人間関係のトラブル。フリーランスはこの人間関係のストレスとも無縁です。

フリーランスは自分で契約を取り、仕事をするスタイルです。仕事を発注してくれるクライアントとの人間関係はありますが、会社員のように社内の派閥争いや口うるさい上司、噂好きの同僚との関係に悩まされることはありません。フリーランスはこうした人付き合いのストレスが軽減されるのが大きなメリットで、仕事に集中することができます。

自分の専門分野をより深めることができる

フリーランスは、自分がやりたい仕事に注力できるため、専門性を深めることができます。会社員ならだれもが一度は嫌な仕事を任されることがあります。できればやりたくない仕事もこなさなければいけないことにストレスを覚えることもあるでしょう。

これに対しフリーランスは自分で仕事が選べるため、専門分野に特化した仕事でよりスキルを磨いたり高めたりすることができます。フリーランスとして働く上で、磨いたスキルはさらに強みとなるでしょう。何より、やりたい仕事に専念できるというのは仕事のやりがいにもつながります。

今までにない知見や経験を得ることができる

フリーランスとなり、世界が広がったという声も多く聞かれます。フリーランスは仕事の契約から納期までのスケジューリングなどすべて自分で行います。企業に属していたころは経理や人事がやってくれていたことも自分でこなすようになり、大きな学びにつながることも多いです。特に税金などお金に関する知識は、人生でも役立ちます。

また、社名や肩書を抜きに一から人間関係を築く必要があるため、人としての経験値もぐっとアップすることでしょう。

フリーランスになった人が直面する厳しい現実とは?会社員と比較

自由でかっこいいイメージを持たれがちなフリーランス。実は会社員生活に比べ煩わしいこともいくつかあります。中でも、フリーランスとなった人がまず直面する問題にはどういったものがあるのでしょう。

保険料が高くなる

健康保険をはじめとした社会保険料は、会社員の場合その半分を企業が負担しています。フリーランスの場合、この社会保険料が全額自己負担となるため、個人で支払う分の負担がぐっと高くなります。

仮に、会社員時代の給与と同じ額の報酬だった場合、簡単にいうと社会保険料の額が2倍になります。これまでの給与明細に書かれている額の倍は保険料として必要になると覚悟しておきましょう。

有給休暇や育児休暇を取得できない

フリーランスは時間的な自由度が高いことをメリットのひとつとして挙げましたが、一方で有給休暇のような休暇制度はありません。契約に応じた成果を上げ、それに伴い報酬(収入)が発生するのがフリーランスです。そのため、仕事をしなかった日=休日が収入の対象となることはなく、有給休暇も存在しないのです。

また、フリーランスには企業が定めるような育児休暇もありません。ここで言葉の説明をしておくと、「育児休暇」とは会社が従業員の育児のために設置した休暇制度を指します。これに対し「育児休業」とは国が定めた労働者の権利です。育児休業に関して要件を満たした場合に受けられる給付金制度(育児休業給付金)もありますが、フリーランスは雇用保険の加入対象外であるため、育児休業給付金も対象外となります。つまり、育児を理由に仕事を休んだ場合も無給なのです。

クレジットカードや賃貸の審査が会社員時代よりも厳しくなる

フリーランスは「企業に所属していない」というだけで、クレジットカードや賃貸物件入居の審査に落ちてしまうことがあります。

クレジットカードや賃貸の入居審査、ローンの審査などは、安定した収入があることが重視されます。フリーランスは仮に年収が高くても、その年収が継続できるものかどうか怪しいと判断され、審査が厳しくなりがちです。

昨今はフリーランスの増加に伴い、フリーランス向けの保険やクレジットカードなどといったサービスも登場していますが、会社員時代と同じ扱いとはいかない点には注意が必要です。

社会的な信用が低くなる

先述の「審査が厳しくなる」ことも良い例ですが、フリーランスというだけで社会的な信用が低下する懸念もあります。日本では企業の規模や勤続年数、収入で社会的に信用できるかどうか判断されることが多く、企業名という看板がないことは「どこのだれかわからない」と相手の不安につながることが理由です。特に大手で働いていた人ほど周囲からの反応のギャップに驚くでしょう。

確定申告が面倒

会社員と異なりフリーランスは日常的に発生する経理などの事務はもちろん、確定申告も自分で行う必要があります。「確定申告」とはその年の収入や支出、利益などを申告し税金を確定するためのもので、例年2月16日〜3月15日の一か月間が提出期限です。会社員の場合、年末調整として経理や人事が行いますが、フリーランスはこの確定申告も自分でやらなければいけません。

確定申告には保険料控除明細書・医療費控除明細書などの細かい書類や様々なルールがあるため、慣れないうちは非常に面倒で難しいと感じます。税理士の先生に依頼することも可能ですが、費用が発生するため自分で行う人も多いです。

福利厚生がない

フリーランスには福利厚生もありません。そもそも福利厚生とは、企業が非金銭的報酬として従業員に提供するものです。広い意味では社会保険もそのひとつで、住宅手当や交通費、健康診断費用を企業が負担するのも福利厚生です。このほか、レジャー施設の割引などといった福利厚生もあります。

先述のように、福利厚生は企業が従業員に対して提供するものなので、フリーランスにはありません。これまで住宅手当を受け取っていた人は家賃の全額が自己負担となります。

フリーランスにつきまとう具体的な悩みや不安

フリーランスは仕事をする上での事務・雑務が増えるだけでなく、他にもフリーランスならではの悩みや不安もつきまといます。中でも代表的な心配事を紹介しましょう。

仕事がなくなる・仕事を継続してもらえるかわからない

フリーランスは仕事がなくなると収入もなくなります。会社員のように、所属していれば何かの仕事を回してもらえるというわけではないため、いつか契約を切られてしまうかもしれない、契約が途切れ仕事がなくなるかもしれないという不安は当然付きまといます。あわせて、無事に契約が取れるかといった悩みもフリーランスにはつきものです。

自分のスキルが廃れていないか・最近の技術に追いつけるか

フリーランスとして仕事をしていく場合、スキルのアップデート・知識のアップデートが必要です。特にITのように日夜技術が進歩するような世界では、今の自分のスキルが果たして最新のそれと勝負できるか不安に思う人も多いものです。

会社員の場合、周囲から自然と情報が入ってきたり、同僚から刺激を受けたりしますが、フリーランスは情報収集も自分で行います。自分のアンテナに頼ることになるため、不安を感じることも多いようです。

仕事の相談相手がいない

社内の人間関係から解放されるフリーランス。面倒な人間関係がない一方で、相談相手に困ることもあります。ちょっとした相談ができず、すべて自分で判断しなければならないことは不安やストレスにもなるのです。また、取引先とのコミュニケーションがメインなので、同僚と些細な愚痴を言い合うことができないことも意外なストレスかもしれません。

加えて、相談相手がいないことから孤独感を覚えたり、「誰とも口をきかないまま一日が終わった」と虚しさを感じたりする人もいます。相談相手とまではいかなくても愚痴相手を見つけておくのが不安解消にはおすすめです。

自分の将来的なキャリア・生活の両方で不安が残る

フリーランスは自分で仕事をとり、契約を結び収入を得ます。会社員のような安定がないことは先述した通りですが、会社員のような出世・定年退職といった制度もありません。将来的に自分はどうなっていくのか、この仕事・この生活を維持できるのかといった不安もフリーランスの悩みの種です。

仕事に限らず、健康面の不安からフリーランスとしてのキャリアに不安を覚える人もいます。フリーランスは時間的な制約が少ない分不規則な生活に陥る例が多いのがその理由といえるでしょう。

データで見るフリーランスの現実。コロナ禍の影響はどれくらいある?

コロナ禍によってわたしたちの生活は大きく変化しましたが、フリーランスはどうなのでしょう。フリーランス白書(2021)をもとに、フリーランスの現実・実態を紹介します。

なぜフリーランスという働き方を考えたのか

フリーランスとして働く人はどういった理由でその道を選んだのでしょう。フリーランスという働き方をはじめた理由では、「自分の裁量で仕事をするため」と回答した人が55.8%と最も多く、「働く時間・場所を自由にするため(50.8%)」が続きます。ここから、より自分のライフスタイルにあった働き方を探してフリーランスに行き着いた人が多いことが伺えます。

一方、会社から解雇されたため(5.2%)や子育てのため(10.1%)、介護のため(2.7%)などやむを得ない事情からフリーランスの道を選んだ人もいます。多様な働き方、多様なライフスタイルに合わせやすいフリーランスの自由度も一因となっているようです。

フリーランス白書2021

フリーランスが考えている、今の働き方を続ける上での課題

フリーランスとして今後も働き続ける上での課題については、「収入がなかなか安定しない」と答えた人が全体の64.2%に上ります。これは2019年の調査から9.1%と増加傾向にあり、「仕事がなかなか見つからない(29.8%)」とあわせてみても、不安定さや見通しがつかない点がフリーランスを続ける上での大きな課題のようです。

一方、自身の能力・スキル面に関する回答も多く、下記の結果からもスキルの向上や求められるスキルについて課題を抱えている事が伺えます。

  • 自分のスキルが向上しているのかわからない 20.7%
  • スキルを向上させることができない 7.4%
  • どのようなスキルが求められているのかわからない 7.3%

フリーランス白書2021

コロナ禍が業務に与える影響の内容は具体的に何があるのか

コロナ禍によって社会全体が大きく変わりましたが、フリーランスはどのような影響を受けているのでしょう。回答結果を見ると、何らかの理由で取引の停止に至った人があわせて65%超と、影響が少なくはないことが伺えます。

  • 取引先の業務自粛による取引停止 44.4%
  • 取引先の財政困難による取引停止 21.3%

このほかにも「客数の減少(37.9%)」「新規事業開発の延期(20.3%)」などといった回答も目立ちました。多くの企業が苦境に立たされる中、フリーランスも例外ではないことが分かります。また、「家族の在宅による業務効率の低下(18.9%)」というコロナ禍ならではの影響を挙げる声も見られます。

フリーランス白書2021

フリーランスが将来を考えた時に具体的に何を不安に思っているのか

長引くコロナ禍の影響もある中、フリーランスとして働く人はどういった不安を抱えているのでしょう。実際に希望の年齢まで働くことを考えた際の不安として多いのは「健康(73.7%)」「体力(70.6%)」という回答です。これらは時間を問わずに対応したり、不規則な生活に陥ったりしやすいフリーランスの環境からくる不安ともいえるでしょう。「気力(42.9%)」というメンタル面を不安視する回答も40%超と少なくありません。

また、フリーランスを続ける上での課題としてあがったスキル面を不安に思う声も多いです。

  • スキルの陳腐化 45.7%
  • 市場価値の低下 44.5%

いずれも「報酬額(35.0%)」よりも上位にあり、自らの市場価値を高めることや競争に勝つことの大変さ、苦労が伺える結果といえるでしょう。

フリーランス白書2021

フリーランスを考えているエンジニアが把握しておきたいこと

副業から始めてみる

いつかはフリーランスを考えている人や本職以外にも収入を得たい方は、ぜひ副業案件から始めてみてください。
いきなりフリーランスになるのも良いですが、副業案件でクライアントとの信頼関係を築けていれば、
フリーランスとして独立をする際も案件に困ることはないでしょう。

そこから新たな案件を紹介してもらうことも多いです。

具体的な案件はエンジニアスタイルにも掲載しているので、ぜひ一度ご覧ください。

案件情報と自分のスキルは照らし合わせておく

自分が参画できる案件がどれくらいあるのかを把握しておくことで、
自分に今足りないことや、身につけておきたいスキルが明確になります。

その際、ポートフォリオを作っておくことが実は役に立ちます。
ポートフォリオ作成は自身のスキルの証明になるだけでなく、作成の過程で自分のスキルをあらためて棚卸することができるからです。

具体的なメリットや作成方法はこちらをご覧ください。

フリーランスになるメリットやリスクは知っておく

フリーランスになると、会社員と比較しても大きく環境が変わります。
例えば、ローンの審査や保育園の審査に通りにくくなることや、帳票をつける必要があるなどです。
特に社会保障面で会社員と異なることが多いので、これらを事前に把握して対策をしておきましょう。

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まとめ

フリーランスのメリットとフリーランスになって直面する問題について、実態データと共に紹介してきました。

  1. フリーランスは収入アップや自由度の高さ、しがらみからの解放などが魅力的
  2. 福利厚生がなく社会的信用が低下するなどといった課題もある
  3. コロナ禍の影響を考えると将来的に自分の市場価値をいかにキープするかがポイント

フリーランスには課題や不安もありますが、社会情勢が目覚ましく変化する昨今では“フリーランスならでは”と言えないことも増えているのではないでしょうか。フリーランスのメリットや課題と自分の人生観を照らしながら検討してみてください。

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