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iOSライブラリの仕組みとオススメのライブラリ11選


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ライブラリとは?

ライブラリとは、ある特定の目的に向けて、よく使われる関数やクラス、インターフェースなどを集めてパッケージ化したものです。プログラミングにおいて、一からすべてを開発するのではなく、既存のライブラリを使うことで効率的に開発することができます。

ライブラリを使用することで、プログラマーは煩雑な処理から解放され、開発効率を向上させることができます。また、ライブラリは同じ機能を複数のアプリケーションで再利用できるため、システムの保守性や品質を高めることができます。

さらに、オープンソースのライブラリを使用することで、コストを削減することもできます。ライブラリは、開発を容易にするために欠かせないツールの一つとして、現代のソフトウェア開発において不可欠な存在となっています。

Swiftにおけるライブラリとは?

Swiftにおけるライブラリは、プログラム開発において重要な役割を果たしています。ライブラリには種類が複数あり、言語による違いやCPUによる違い、拡張子による違いなどがあります。本セクションでは、Swiftでのライブラリについて解説します。

ライブラリには種類が複数ある

Swiftにおけるライブラリには、言語やCPU、拡張子などの違いによって、複数の種類が存在します。それぞれの種類には特徴があり、使用する環境や目的に応じて選択する必要があります。ここでは、Swiftにおけるライブラリの種類について詳しく解説します。

言語による違い

Swiftで使えるライブラリは、そのライブラリが書かれた言語によって使い方が異なります。

たとえば、SwiftでObjective-Cで書かれたライブラリを使用する場合、SwiftとObjective-Cのコードを混ぜて使う必要があります。

また、SwiftでC言語のライブラリを使う場合は、インターフェース部分をSwiftで宣言し、C言語の部分をラップする必要があります。

そのため、ライブラリの使用には、ライブラリが書かれた言語を理解し、それに応じた使い方を理解する必要があります。

CPUによる違い

ライブラリには、CPUによる違いによって異なるものが存在します。一般的に、CPUによって異なる種類のアーキテクチャを持ち、それに合わせてコンパイルされたライブラリが存在します。

iOSデバイスとMacコンピューターでは、CPUアーキテクチャが異なるため、異なるライブラリが必要です。

また、特定のCPUアーキテクチャに合わせた最適化されたコードを含むライブラリも存在します。これにより、実行速度が向上し、アプリケーションのパフォーマンスが向上することがあります。

したがって、開発者は、ターゲットデバイスのCPUアーキテクチャに合わせたライブラリを選択する必要があります。

Swiftにおいても同様に、CPUアーキテクチャによるライブラリの違いに注意する必要があります。

拡張子による違い

ライブラリの拡張子によっても種類が分かれます。一般的に、Swiftで利用されるライブラリの拡張子には、.swiftmodule、.dylib、.a、.frameworkがあります。

拡張子の違いによって、ライブラリを利用する方法が異なります。たとえば、.swiftmoduleファイルはSwiftのモジュールを表し、.dylibや.aファイルはC/C++で使われるライブラリ形式であることが多いです。

また、.frameworkは、複数のオブジェクトファイルとその他のリソースを1つのバンドルにまとめたもので、SwiftだけでなくObjective-Cでも利用されます。これらの拡張子によって、開発者はライブラリを適切に組み込んで利用することができます。

リンクとインポートとは?

「リンク」と「インポート」は、Swiftにおけるライブラリを利用する上で重要な概念です。

「リンク」とは、アプリケーションにライブラリを組み込むことを指します。リンクすることで、アプリケーションのビルド時にライブラリが組み込まれ、実行時に利用することができます。

「インポート」とは、ライブラリを利用するために、プログラム内でライブラリを宣言することを指します。ライブラリをインポートすることで、そのライブラリが提供する機能を利用することができます。

Swiftでは、ライブラリのリンクやインポートを行うために、プロジェクトに対して必要な設定があります。これらの設定を適切に行い、ライブラリを利用することで、開発効率を上げることができます。

モジュールとは?

モジュールは、Swiftにおいて複数のクラス、構造体、関数、プロトコルなどを組み合わせた一つの機能のまとまりを指します。モジュールは、SwiftのビルドシステムであるSwift Package Manager(SPM)やCocoaPodsといったツールを使って管理されます。

モジュールは、一つの単位としてビルドされ、外部から使用することができます。Swiftの標準ライブラリも、内部的に複数のモジュールから構成されています。モジュールを使用することで、必要な機能だけを組み込んでプログラムを開発でき、重複した定義を回避できます。

また、モジュールごとにアクセス制御を行うことができるため、外部からの誤った操作を防止できます。

オススメなiOSライブラリ

iOSアプリ開発において、効率的かつ高品質なアプリを作り上げるためには、豊富なライブラリが必要不可欠です。

このセクションでは、開発者にとっておすすめのiOSライブラリをいくつか紹介します。これらのライブラリを利用することで、開発効率が向上し、アプリの品質も向上させることができます。

Alamofire

Alamofireは、Swiftで記述されたHTTPネットワーキングライブラリで、シンプルで簡単に使用できます。ネットワークリクエストの作成、管理、レスポンスの処理をサポートしています。特に、REST APIに対するHTTPリクエストの実行に優れています。Alamofireを使用すると、簡単に非同期HTTP通信が実現できます。また、セッション管理、リダイレクトの処理、エラー処理などの多様な機能を提供しています。

Alamofireを導入することで、ネットワーク通信のコードをより簡潔かつ読みやすくすることができます。また、複雑なネットワークリクエストの管理をAlamofireが担うことで、アプリケーションの開発者はネットワーク関連の処理について心配する必要がありません。Alamofireは、アプリケーションの可読性、保守性、拡張性を高め、効率的なネットワーク通信を実現することができます。

RxSwift

RxSwiftは、Reactive Extensions for Swiftの略で、iOSアプリケーションの開発において、リアクティブプログラミングをサポートするライブラリです。RxSwiftは、非同期処理やイベント処理、ストリーム処理に対して、簡潔で簡単に記述できるため、コードが読みやすく、保守性が高くなることが特徴です。また、RxSwiftは、Swift言語に最適化されているため、Swiftの構文やAPIに親和性が高く、Swiftの強力な型システムを活用して、コンパイル時にエラーを検出することができます。

RxSwiftを導入することで、非同期処理やイベント処理をシンプルに記述できるため、開発者はコードを効率的に記述できます。また、RxSwiftは、MVC(Model-View-Controller)パターンを拡張したMVVM(Model-View-ViewModel)アーキテクチャにも適しているため、大規模なiOSアプリケーションの開発にも役立ちます。RxSwiftは、アプリケーションの性能を改善し、バグを減らすことができ、開発者にとって非常に有用なライブラリです。

SVProgressHUD

SVProgressHUDは、iOSアプリ開発においてプログレスインジケーター(進捗表示器)を簡単に追加できるライブラリです。ビルド中やサーバーからのレスポンス待ちなど、ユーザーが操作待ちの場合に表示することができます。表示内容はテキストメッセージやローディングアニメーションなど自由にカスタマイズできます。

SVProgressHUDを導入することで、インジケーターの見た目を統一でき、自作する手間を省くことができます。また、ビジュアルの面だけでなく、アプリケーションのスレッドをブロックすることなく、非同期処理を実行することができます。そのため、ユーザーにとってストレスを感じることなく、アプリのパフォーマンスを向上させることができます。SVProgressHUDは、Swift、Objective-Cの両方に対応しており、簡単な導入手順で使用できます。

Parchment

Parchmentは、タブバーとして機能する簡単なライブラリで、UIKitまたはUICollectionViewを使用してページングを実装することができます。複数のタブの間を簡単にスワイプすることができ、タブバーの外観もカスタマイズできます。

Parchmentを導入することで、タブバーの実装が簡単になり、カスタマイズがしやすくなります。特に、ページング機能が必要な場合に便利です。Parchmentを使用すると、ユーザーがアプリ内のコンテンツを簡単にナビゲートでき、アプリの使い勝手が向上します。また、Parchmentはオープンソースで、GitHubで利用可能です。これにより、他の開発者と共有し、共同で開発を進めることができます。

Kingfisher

Kingfisherは、iOSプロジェクトにおいて画像のダウンロードやキャッシュの管理を簡単にするためのライブラリです。このライブラリを使用することで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

Kingfisherの特徴は、シンプルで直感的なAPI、高速な画像ダウンロード、キャッシュ処理、バックグラウンドでのダウンロード、およびGIF画像のサポートです。また、SwiftUIとのシームレスな統合も提供されています。

このライブラリを導入することで、画像のダウンロードやキャッシュ処理を手動で実装する必要がなくなり、アプリケーションの開発時間を短縮することができます。また、Kingfisherは高速な画像ダウンロードとキャッシュ処理を提供するため、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

Reachability.swift

Reachability.swiftは、ネットワーク接続の状態を監視するためのiOS用のライブラリです。アプリ内でのネットワーク接続状態の変化を検知し、その変化に応じて適切な処理を行うことができます。

Reachability.swiftは、ネットワーク接続が可能かどうかを確認するための簡単なAPIを提供します。このライブラリを導入することで、アプリケーションがネットワーク接続可能な状態かどうかを確認し、接続不可の場合にはユーザーにエラーを表示するなどの処理を実行することができます。

このライブラリを導入するメリットは、ネットワーク接続状態を監視するためのコードを簡素化し、アプリケーションのエラーハンドリングを改善できることです。また、このライブラリはSwiftで記述されているため、Objective-Cとの互換性があります。

lottie-ios

lottie-iosは、iOSアプリケーションで高品質のアニメーションを実現するためのライブラリです。Airbnbが開発したlottieライブラリをiOS用に移植したもので、Adobe After Effectsで作成されたアニメーションをJSONファイルとしてインポートすることで、iOSアプリケーションにシームレスにアニメーションを統合することができます。lottie-iosは、Core Animationのレンダリングエンジンを使用しており、高度なアニメーションを非常に高速かつ滑らかに再生できます。また、アニメーションの変更や調整が容易になり、開発時間を大幅に短縮できます。lottie-iosは、多くのUI/UXデザイナーや開発者から支持されており、人気があります。

RealmSwift

RealmSwiftはiOSアプリ開発用の高速なモバイルデータベースであり、Swiftで記述されています。RealmSwiftはSQLiteやCore Dataよりも高速で、簡単にデータを保存、検索、取り出すことができます。RealmSwiftの最大の特徴は、リアルタイム同期が可能であることです。

つまり、データベースの変更がリアルタイムで反映され、アプリケーション内でリアルタイムな反応を得ることができます。RealmSwiftの導入メリットは、高速かつスムーズなアプリケーションのパフォーマンス向上や、リアルタイムなデータ同期を実現することで、ユーザーに迅速かつ正確なデータを提供することができます。

また、RealmSwiftは簡単に導入することができ、ドキュメントが豊富であり、モバイルデータベースの開発に慣れていない開発者でも扱いやすいという利点があります。

IDZSwiftCommonCrypto

IDZSwiftCommonCryptoはSwiftによるCommonCryptoフレームワークのラッパーライブラリで、iOSおよびmacOSプラットフォーム上でのセキュリティを向上させるために使われます。

CommonCryptoフレームワークは、ハッシュ関数、暗号化、復号化、鍵交換など、暗号化に必要なさまざまな機能を提供します。このライブラリは、CommonCrypto APIに基づく標準のSwiftライブラリと比べて、より簡単なAPIと多数のエラー処理機能を提供します。

IDZSwiftCommonCryptoを導入することで、暗号化に関するセキュリティ強化を簡単かつ効果的に実現できます。

KeychainAccess

KeychainAccessはiOSアプリで安全にパスワードや認証トークンなどの機密情報を管理するためのライブラリです。KeychainAccessは、iOSのキーチェーンに簡単にアクセスできるようにするシンプルで使いやすいAPIを提供しています。

このライブラリを使うことで、アプリ内でセキュアなデータの保存、読み込み、更新を簡単に行うことができます。また、KeychainAccessはタッチIDやFace IDなどのバイオメトリック認証にも対応しています。

アプリ内でユーザーの認証情報を安全に管理したい場合や、アプリ内で取り扱うデータが機密情報である場合には、KeychainAccessを導入することをおすすめします。

BetterSegmentedControl

BetterSegmentedControlは、カスタマイズ可能なセグメンテッドコントロールを提供するiOSのライブラリです。通常のセグメンテッドコントロールとは異なり、このライブラリは任意の文字、画像、または色を使用して各セグメントをカスタマイズできます。

また、各セグメントの選択時にアニメーションを追加できます。BetterSegmentedControlは、直感的で簡単な使い方をしているため、UIデザインやユーザビリティにこだわっているアプリ開発者に向けたライブラリとなっています。

さらに、Swiftで書かれたライブラリであるため、Swiftに慣れている開発者にとっては直感的に使えるでしょう。導入することで、UIの視覚的な改善や、ユーザビリティの向上が期待できます。

まとめ

この記事では、iOSにおけるライブラリの仕組みや、Swiftでのライブラリの導入方法について説明しました。また、iOSアプリ開発で便利な11のオススメライブラリについても紹介しました。

これらのライブラリを使用することで、アプリ開発の効率化や高速化、UI/UXの改善など、さまざまなメリットがあります。iOSアプリ開発を行っている方は、ぜひこの記事を参考にして、自分のプロジェクトに適したライブラリを選定してみてください。

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