【2023年最新】iOSエンジニアは知っておきたい8つの開発言語と開発環境とは?
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目次
iOSアプリの種類を確認
iOSのアプリ開発に必要な開発言語の前に、まずはiOSアプリにどのような種類があるかを確認しておきましょう。
以下で3種類のアプリについて解説します。
ネイティブアプリ
ネイティブアプリとは、アプリケーションストアからダウンロードし端末へインストールするタイプのアプリのことを指します。iOSでは、App Storeでダウンロードするアプリです。
一度インストールしてしまえば、ホーム画面に表示されるため次回からは簡単に起動できるという強みがあります。ネットワーク通信を使用しないアプリであればオフラインで使用できるのも強みでしょう。
また、Apple端末はiOS専用アプリをインストールするため、iPhoneのカメラなどの機能を最大限活用することができます。
Webアプリ
Webアプリは、ダウンロードやインストールが必要なく、SafariやGoogle ChromeなどのWebブラウザ上で使用されるアプリを指します。YouTubeやGmailが主なWebアプリの例です。
ネイティブアプリと違ってダウンロードが必要ないので、ネットに接続すればすぐに使用できることがメリットです。Webアプリはインターネットに常時接続して使用するので、動作スピードが早いというメリットもあります。
アプリケーションストアの審査がないので、自由に開発できる点もWebアプリの特徴です。
ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリとは、ネイティブアプリとWebアプリの良いところを組み合わせたアプリです。具体的には、AndroidやiPhoneを問わず動作するマルチプラットフォームというWebアプリの特徴と、カメラ機能やプッシュ機能といったそのデバイスの機能を使用できるネイティブ機能というネイティブアプリの特徴を組み合わせています。
ハイブリッドアプリは、マルチプラットフォームによって低コストで開発することができます。iOS用とAndroid用の二つを開発する必要がないからです。また、ネイティブ機能を用いることでアプリの幅を広げることができます。
iOSエンジニアが身につけたい8つの言語
ここからは、iOSエンジニアが身につけたい8つの言語を紹介します。これから紹介する言語はアプリ開発に必要な言語ですので、ぜひ身につけましょう。
iOS開発に適している開発言語
最初にiOS開発に適している開発言語を紹介します。Apple製品向けのアプリ開発には以下の言語が必要です。
Swift
SwiftはAppleが開発した言語であり、iPhoneだけでなくmacやApple WatchなどのApple製品全般で使用できるアプリを開発することができます。
Swiftは、言語仕様が洗練されており記述性・可読性が高いので処理速度も早いという特徴があります。そのような特徴から、今後のApple製品のネイティブアプリ開発の主流言語になっていくことが予想されます。
iOSエンジニアにとって習得必須の言語だと言えるでしょう。
Objective-C
Objective-CはC言語を発展させた言語でありApple製品で使われることが多い言語です。C言語やC++といった言語と共に使用することができ、それらの言語の知識がある人は有効活用できるでしょう。
ただし、言語仕様はSwiftと比べると複雑でコード記述も独特である点はデメリットです。かつてObjective-Cで開発されていたアプリもSwiftに移行することも増えています。
まずはSwiftを習得してからObjective-Cの知識を身につけるという順番をおすすめします。
Android開発に適している開発言語
続いて、Android開発に適している開発言語を紹介します。iOSエンジニアでもAndroidアプリ開発の知識を持っていて損はないですので、覚えておきましょう。
Kotlin
Kotlinは、Javaの仮想マシンで動作する言語であり、2017年にAndroidの公式開発言語に認定されるなど、注目が高まっている言語です。そのため、Androidでの開発を行うなら習得しておきたい言語になります。
LINEもKotlinを用いて開発されていることから、その注目度の高さが伺えます。
Kotlinは、過去のJavaのコードを共有し活用できるので、過去にJavaで開発したものからKotlinへの以降がしやすい点と、Javaよりもコード記述がシンプルだという利点があります。
Java
JavaはKotlinと同じように、Androidの公式開発言語の一つでありデファクトスタンダードになっている言語です。現在のAndroidアプリはほとんどがJavaで開発されており、Androidでアプリ開発するのなら、必須の言語になります。
メリットとして、Javaは情報処理速度が速くエラーが少ないという点があります。また、歴史のある言語で困った時に参照できる情報が多いという強みもあります。
Kotlinがアプリ開発専用のような言語であるのに対してJavaは汎用性が高く様々なことができるので、案件によって使い分けられるようになるのがベストです。
その他でiOS開発に適している開発言語
iOSやAndroidにこだわらないアプリ開発に適している開発言語を紹介します。PC向けのアプリの開発などで活かすこともできますので、ぜひ習得しておきましょう。
C#
C#はマイクロソフト社が開発した言語であり、Visual Studioなど、マイクロソフト社が提供する開発ツールと相性が良く、Windowsで作動するGUIアプリケーションの開発に適しています。
近年では、C#を使用するUnityというアプリ開発環境が提供されています。C#を習得することで、iOSアプリに限らないアプリやゲーム開発ができるようになることからゲームエンジニアなどへのキャリアチェンジも選択肢に入るでしょう。
将来の選択肢が広がることもあり、iOSエンジニアはぜひ習得したい言語です。
Dart
Dartは、Google社が開発した言語で、JavaScriptの代替として主にアプリ開発に使われています。Dartはモバイルアプリ開発フレームワークのFlutterの使用言語として覚えておきたい言語です。
Flutterは、一つのソースで異なるOSのアプリが開発できる便利なプラットフォームです。
つまり、Dartを用いてFlutterを扱えるようになれば、iOSアプリ開発だけでなくAndroidアプリ開発もできるようになり、ゲームエンジニアなどへのキャリアチェンジも可能です。
また、DartはJavaやJavaScriptの後継言語のため、JavaScriptで行われているWeb開発やWebアプリ開発エンジニアを目指すことも可能です。
Ruby
Rubyは、日本生まれの言語で主にWebアプリ開発のバックエンド開発に用いられる言語です。特徴としては、シンプルなコードで記述性・可読性に優れている点で広く普及している言語になります。
Rubyは様々な用途で使用されており、習得することでWebエンジニアとしてサイト開発をしたりシステムエンジニアとして社内システムを整備したりと、iOSエンジニアのキャリアパスを広げることができます。
仕事の幅を広げ将来の選択肢を増やすためにも、Rubyは習得しておきたい言語です。
Python
Pythonはアプリ開発だけでなく、組み込みや機械学習など様々な場面で使用できる言語です。そのため、IT業界で働くエンジニアであれば習得しておくことをおすすめします。
アプリ開発ではバックエンドの開発に使用されます。シンプルなコードで多くの処理が実行できるので、頻繁に使われる言語です。
また、Pythonは機械学習などにも用いることができるため、AIエンジニアとしてのキャリアチェンジも可能です。また、ブロックチェーン開発にも用いられるため、最新技術に対応できるIT人材として将来の可能性を広げることができます。
Webアプリのバックエンド開発だけでなく様々な使い道のあるPythonを習得して損することはありません。
iOSアプリ開発において使えるようにしておきたい5つの開発環境
アプリ開発には言語だけでなく、その言語を使う開発環境の知識が必要です。ここからはiOSアプリ開発において使えるようにしておきたい5つの開発環境を紹介します。
Visual Studio
Visual Studioはマイクロソフト社が開発した開発環境です。iOSやAndroidを問わず開発できる便利さや、開発に必要なツールが全て詰め込まれていることから非常によく使われる開発環境です。
Visual Studioは生産性にも優れており、開発に必要なデザイナー、エディターなどの機能が連携されており、一つの画面だけで開発を進めることができます。
言語は、C#やC++、Pythonを用いてコーディングします。したがってこれらの言語は身につけておくと良いでしょう。
便利な機能や生産性の高さから、頻繁に使用される開発環境ですのでiOSエンジニアはぜひ使えるようにしておきましょう。
Kotlin/Native
Kotlin/Nativeとは、Kotlinで書かれたプログラムをiOSやAndroidに対応させることができる開発環境です。主にネイティブアプリの開発環境になります。
この開発環境を使うことにより、KotlinのみでiOSアプリやAndroidアプリをつくることができるというメリットがあります。KotlinはAndroidの公式開発言語に認定されていますが、この言語でiOSアプリも開発できるので便利です。
Androidアプリを開発していて、Kotlinを使う方ならぜひともKotlin/Nativeの使い方も理解しておくと良いでしょう。
React Native
React NativeはFacebook社が開発した開発環境で、iOSとAndroidに対応したアプリを同時につくれるクロスプラットフォームと呼ばれる開発環境です。
OSごとに異なった言語で開発し直す必要がなく、JavaScriptを用いてiOSアプリとAndroidアプリを同時に開発できることから生産性が高く、頻繁に使用される開発環境です。
言語も、多くの人が学ぶJavaScriptを使用しているため学習コストの少ない開発環境だと言えるでしょう。
iOSエンジニアであれば、操作方法などを学んでおきたい開発環境です。
SwiftUI
SwiftUIは、Apple社が開発した開発環境で、Apple製品に対応しており、比較的簡単なコードでiPhoneアプリを開発できます。
言語は、同じくApple社が開発したSwiftを用いており、Apple社製品向けのアプリの開発に特化している環境であると言えるでしょう。
iOSエンジニアとしてアプリ開発に関わる人なら必ずといっていいほど、SwiftUIを用いた開発をするでしょう。したがって早いうちからSwiftUIの知識をつけることをおすすめします。
Flutter
Flutter は、Google社が開発した開発環境であり、iOSアプリとAndroidアプリを同時に開発できるクロスプラットフォームです。また、オープンソースの開発環境であるため、気軽に取り入れられる開発環境として知られています。
言語は、Googleが開発したDartを使用します。Dartは言語としてはマイナーですがFlutterの発達によって注目度が高まる可能性のある言語です。
2018年に開発された比較的新しい開発言語であることから、今後利用する企業も増える可能性もあり、その時の需要に対応するために学んでおくことは懸命な判断でしょう。
トレンドで見るiOS向け開発言語
多くの言語を紹介しましたが、どれから習得しようか分からないという人もいると思います。そこで、言語のトレンドランキングからiOS向け開発言語を見てみましょう。
このランキングを集計しているTIOBE社は毎月このようなレポートを出しており世界基準でのトレンドを知ることができます。
1位に輝いたのはPython。やはりアプリ開発だけではない汎用性の高さがトレンドの要因でしょう。iOSアプリ開発に適した言語で言えば、C#が5位、Swiftが15位・Rubyが16位にランクインしています。
このランキングはアプリ開発に限ったランキングではないので、あくまで習得する言語を決定する参考としてお使いください。
参照;TIOBE Index
iOS開発ではSwiftの活用がオススメ
やはり、iOSアプリ開発ではApple社が開発したSwiftの活用がおすすめです。Apple社が開発しただけあって、iOS環境での使いやすさは大きなメリットです。
オススメの理由を以下で紹介していきます。
高速なパフォーマンスが可能で安定性が高い
Swiftを用いて開発したアプリは処理速度が速いというメリットがあります。処理速度が速いと、ユーザーの満足度も上がります。具体的には、Objective-Cの2.6倍、Python2.7より8.4倍のスピードというデータもあります。
また、コードの安定性が高く不具合が起こりづらいことでも知られています。コードがシンプルで分かりやすい点もオススメのポイントです。
これらの特徴から、ユーザーサイドと開発サイドのどちらにも優しい言語であると言えます。
不具合やバグが起こりにくい
Swiftでは、これまで記述ミスが起こりやすかった箇所を文法的に解決し、必要なコードのみを記述できる可能性を高めました。その結果、人為的なミスが起こりにくくなり、不具合を減らすということに成功しています。
また、Playgroundという機能でリアルタイムでコーディングの内容をチェックすることができ、修正箇所がわかりやすくなったことで不具合やバグの可能性を低下させています。
開発の妨げになる不具合やバグを減らせるということはSwiftの大きなメリットです。
Objective-Cとの互換性がある
Swiftが開発される前は、Objective-Cが使われてきました。SwiftにはObjective-Cとの互換性がありC言語とも混在させることも可能です。
Objective-CとSwiftの間でAPIを共有するなど、言語の違いの枠を超えて使用することができます。つまり、これまでObjective-Cで開発してきたものを引き続き活用することができるのです。
これまで開発してきたものを1からやり直さなくても良いというのはSwiftのメリットと言えるでしょう。
まとめ
本記事では、iOSエンジニアに向けて、身につけたい言語や開発環境を紹介しました。
iOSアプリやAndroidアプリなどの種類によって使用する言語は違うので、仕事内容に沿った言語や開発環境を学ぶようにしましょう。
iOSエンジニアであれば、Apple社が開発したSwift、Swiftを使用するSwiftUIの習得から始めることをオススメします。
ある程度のスキルや経験がついたら、トレンドや自分のやりたい仕事内容に合わせて習得言語を学んでいきましょう。
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