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デザイン力を上げるにはどうしたら良い?勉強方法や基礎的なことまで解説

はじめまして、エンジニアスタイル編集部です!

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本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

経験がまだ少ない方にもわかりやすく説明するために、初歩的な内容も記載しております。記事も長いので、実務経験豊富な方は、ぜひ目次から関心のある項目を選択してください。Webデザイナーの案件の一例と、案件一覧を以下からご覧いただけますのであわせてご確認ください。

はじめに

柔軟な働き方がより強く求められるようになった昨今、Webデザイナーの人気は右肩上がりで上昇し続けています。

厚労省の調査によると、2023年度時点で日本のWebデザイナーの数は約20万人となり、過去最高を記録しました。

労働力不足が叫ばれる日本において、このような状況は非常に稀有なものといえるでしょう。

そんな注目のWebデザイナーという職業ですが、人気であるが故に競争も激しくなりつつあります。

そこで本記事では、Webデザインスキルをさらに磨いていくために、Webデザインのスキルをさらに磨くための具体的な方法を詳しく解説します。

一読すれば、Webデザインのスキルを基礎から応用まで幅広く学ぶことができ、仕事の効率を上げるだけでなく、キャリアアップにもつながる知識を得ることが可能です。

現役のWebデザイナーだけでなく、初心者にも必見の情報が満載なのでぜひ最後までお付き合いください。

<この記事のポイント>

  • Webデザインの基本的な知識
  • 必要なツールやソフトウェア
  • 基本スキルを身につけた後の応用スキル
  • Webデザイナーがキャリアアップするために役立つ資格

Webデザインの基礎

Webデザイナーになるためには、まずは以下の3点について理解しておきましょう。

  1. Web制作に必要なツール・ソフトウェアを使いこなす
  2. 画像素材(写真・イラスト)について
  3. 文字(フォント)について

それぞれについて、以下で詳しく見ていきます。

Web制作に必要なツール・ソフトウェアを使いこなす

Webデザイナーになるためには、専用ツールやソフトウェアを自在に扱えるようにならなければなりません。

これは、デザインの品質、効率性、そしてプロジェクトのスムーズな進行を保証するためにも不可欠です。

効率的なツールを使いこなすことで、時間を節約し、より複雑でクリエイティブなデザインを実現できます。

なお、現在ではWebデザイナー用のツールやソフトウェアというのは数えるのが難しいほど多くのものがリリースされています。

そのため、初心者はまずなんのツールやソフトウェアから学べばよいのかよくわからないでしょう。

参考までに、Webデザイナーがよく使用するツールやソフトウェアを以下の表にまとめました。

ツール名 簡単な特徴
Figma Webベースで協同作業が可能なUIデザインツール。リアルタイムでのコラボレーションが強み。
Sketch Mac専用のUIデザインツール。細かいUIの調整が得意で、使いやすいエディターを提供。
Adobe XD Adobe製のUIデザイン専用ツール。操作が快適で、デザイン初心者からプロまで幅広く支持されている。
GIMP 無料の画像編集ソフト。Photoshopの代替として使え、多機能である。
Inkscape 無料で使えるイラスト作成ソフト。Illustratorに似た機能を持ち、ベクターベースのデザインが可能。
Krita 無料のペイントソフトで、PhotoshopとIllustratorの機能を併せ持つ。PSDファイルも扱える。

画像素材(写真・イラスト)について

Webデザイナーになると必ず最初に「めんどくさい!」と感じるのが画像素材(写真やイラスト)などの選定です。

特に画像選定の際に注意しなければならないのが「著作権」です。

著作権は、写真家やイラストレーターなどのクリエイターが作成した作品に対する法的な権利を指します。

例えば、インターネットからランダムにダウンロードした画像をWebサイトに使用した場合、その画像の著作権を持つ人または企業から法的なクレームを受ける可能性が高いです。

最悪の場合、高額な賠償金を支払うことになるかもしれません。

また、Webサイト全体のイメージを損なうような画像もNGです。

Webサイトのデザインは、訪問者に対して企業や個人のブランドイメージを効果的に伝えるための重要な要素です。

不適切または低品質の画像を使用すると、サイト全体のプロフェッショナルさや信頼感が損なわれる可能性があります。

例えば、高級レストランのウェブサイトにカジュアルなファーストフードの画像を使用すると、訪問者は混乱し、レストランの品質に疑問を持つかもしれません。

したがって、適切な画像はサイトの目的やターゲットオーディエンスに合わせて慎重に選ぶ必要があります。

文字(フォント)について

Webデザイナーは文字のフォントにも気をつけなければなりません。

フォントとは簡単にいえば、テキストのスタイルやデザインを定義する文字の形状です。

フォントには書体、重さ(太さ)、サイズなどが含まれ、Webサイトの視覚的な印象や読みやすさを大きく左右します。

なお、最近ではWebフォントを利用するのが一般的です。

Webフォントとは、サーバーやクラウドサービスから提供されるフォントをインターネットを介してWebサイトに読み込み、表示する技術です。

この技術により、Webデザイナーは閲覧者のデバイスに依存することなく、任意のフォントをサイトに適用できます。

従来の方法では、閲覧者のデバイスにフォントがインストールされていない場合、意図しないフォントが表示されることがありました。

Webフォントを使用することで、どのデバイスからアクセスしてもデザイナーが意図した通りのフォントで情報を表示することが可能になります。

これにより、デザインの自由度が高まり、表現の幅も広がっています。

基礎を習得後のステップアップ

前項で解説した内容はあくまでもWebデザイナーとして基礎的な情報です。言い換えれば「Webデザイナーであれば誰でも知っているような知識」です。

現在では、Webデザイナーは柔軟な働き方が実現できるため、男女問わず非常に人気の職業になっています。

そのため、最前線で活躍するWebデザイナーになるためには他者との差別化をしなければなりません。

ここでは、Webデザイナーの基礎を習得したのちに優先して身につけたいスキルをご紹介します。

スマートフォン対応

現在では、若者だけでなく高齢者もスマホを使いこなす時代です。

そのため、Webデザインも基本的にスマホビューを意識してデザインするのが当たり前になってきました。

しかし、もちろんPCからWEBサイトを閲覧する人も依然として多いので、今の時代のWebデザイナーは「クロスプラットフォーム」の対応力を身につけなければなりません。

クロスプラットフォーム対応を可能にするための重要なスキルは「レスポンシブデザイン」です。

レスポンシブデザインとは、異なる画面サイズに応じてコンテンツの表示を自動的に調整するデザインのアプローチです。

これにより、スマートフォン、タブレット、デスクトップPCなど、さまざまなデバイスでウェブサイトが適切に表示されるようになります。

UI/UXデザインを意識する

インターネット上に存在するWebサイトの数は、今や星の数ほどあります。

その中で検索上位に表示されるようにする、つまりSEO効率を高めるためにはコンテンツの質や量も大事ですが、最も重要になってくるのが「見やすさ」「使いやすさ」です。

この「見やすさ」のことを「UI(User Interface)」と呼び、「使いやすさ」のことを「UX(User Experience)」と呼びます。

UIはWebサイトの視覚的な要素、つまりレイアウト、カラーパレット、タイポグラフィ、ボタン、メニューなどユーザーが直接触れるインターフェースのデザインを指します。

良いUIは一目で理解でき、直感的に操作が可能でなければなりません。

これにより、ユーザーはWebサイトをスムーズに閲覧することができ、求める情報やサービスを効率的に見つけることができます。

一方、UXはユーザーがサイトを使用する際の体験全般を指し、UIの実装方法だけでなく、サイトの応答速度、インタラクションの流れ、ロード時間、アクセシビリティ、そしてユーザーが最終的にどのように感じるかまでを包含します。

効果的なUX設計は、ユーザーがサイトを使いやすいと感じるだけでなく、ポジティブな感情を抱かせて再訪を促すことが重要です。

したがって、デザイナーがUIとUXの原則をしっかりと把握し、それを実践することは、Webサイトの成功に不可欠です。

Webディレクター・Webプロデューサーにキャリアアップも!

Webデザインのスキルを鍛え上げれば、WebディレクターやWebプロデューサーにキャリアアップも可能です。

ここでは、Webデザイナーがキャリアアップするためにおすすめの資格をご紹介します。

なお、フリーランスのWebディレクターの平均相場についてはこちらのリンクから確認できます。

こんな資格を持っていたら有利

Webデザイナーがキャリアアップするのにおすすめの資格は以下の5種類です。

  1. Web検定
  2. Webディレクター試験
  3. Webアナリスト検定
  4. Webクリエイター能力認定試験
  5. ネットマーケティング検定

試験概要や難易度などの詳しい情報について、以下で詳しく見ていきましょう。

Web検定

詳細
試験概要 Webリテラシー、Webデザイン、Webディレクション、Webプロデュースの4カテゴリ。CBT方式で90分、85問出題。
試験日 年末年始を除き毎日可能。全国約200会場またはリモートで受験。
試験料金 全資格共通で11,000円(消費税、決済手数料、合格証発行、資格登録料込み)
難易度 Webリテラシー試験の合格率は過去に63.2%、初学者向けに設定。
勉強時間 1〜2ヶ月の学習が推奨。Webの基礎知識、インターネットビジネスなどの範囲をカバーする必要あり。

Web検定は、Webデザインを含むWeb関連の業務に必要な知識とスキルを認定する資格試験です。

この試験は特に、Webデザインの基本的な知識、HTMLやCSSの基礎、インターフェースの設計といった、Webサイトのデザインや構築に必要な技術を網羅しています。

Web検定資格を持っていることで、専門的な知識と技術を有していると認められ、就職や昇進、プロジェクトの受注に有利に働きます。

初心者や、これからWebデザインの分野でキャリアを築きたい方に特におすすめの資格です。

基礎からしっかりと学び、実務で必要とされるスキルを体系的に習得できるため、未経験からでもWebデザイナーとしての一歩を踏み出すのに役立ちます。

Webディレクター試験

詳細
試験概要 Web検定の一種。Webディレクションに関する知識を問う、公式テキストを基に出題
試験日 年に数回、具体的な日程は公式サイトで確認
試験料金 ​11,000円(消費税、決済手数料、合格証発行、資格登録料込み)
難易度 合格率は80%前後、比較的合格しやすい
勉強時間 約30時間、経験がない場合はそれ以上が必要

Webディレクター試験は、Webプロジェクトのディレクション能力を評価し、そのスキルを証明する資格です。

具体的には、インターネットビジネス、プロジェクトマネジメント、Webサイトの企画、設計、マーケティングなど、Webサイトの運営に必要な広範な知識が問われます。

Webディレクター資格を持っていること自体が就職やキャリアアップに有利に働く場合が多く、特にWebデザインやプロジェクト管理のポジションを目指す人はぜひとも取得しておきたい資格です。

Webアナリスト検定

詳細
試験概要 70問の4択問題、合格基準は各カテゴリ40%以上、全体75%以上
試験日 年数回、具体的な日程は公式サイトで確認可能
試験料金 税込17,600円(※試験のみ)
難易度 合格率約80%、比較的取得しやすい
勉強時間 約1か月から2ヶ月

Webアナリスト検定は、一般社団法人日本Web協会(JWA)が主催する資格試験で、Webデザイナーを目指す初心者にとっても非常に有益です。

この検定は特にGoogleアナリティクスを中心に、データを収集・分析し、それをマーケティング戦略にどのように活用するかを学ぶことに焦点を当てています。

具体的には、Webサイトの訪問者行動を理解し、改善策を導くための基本的なアナリティクススキルをカバーしています。

Webデザインだけでなく、その背後にあるユーザー行動の理解が可能になるので、Webデザイナーを目指す初心者だけでなく、データ分析に興味がある人にもおすすめの資格です。

Webクリエイター能力認定試験

詳細
試験概要 HTMLやCSSを用いたWebページの制作スキルを測定。アクセシビリティやユーザビリティが重視されます。
試験日 年2回実施、1月下旬と7月下旬
試験料金 スタンダード:5,900円(税込)

エキスパート:7,500円(税込)
難易度 合格率約90%と高めで、比較的低い難易度
勉強時間 試験の1〜2ヶ月前からの準備が一般的です

「Webクリエイター能力認定試験」とは、Webデザインやコーディングの基本から応用までを網羅し、Web制作に必要な技術を証明する資格試験です。

試験では、Webサイトの制作に関する広範な知識と技術が問われ、HTML5やCSSなどの現代的なWeb技術に精通している必要があります。

主に「スタンダード」と「エキスパート」という2つのレベルがあり、それぞれのレベルで求められる技術力が異なります。

基本的なWeb制作技術が体系的に学べるので、Webデザイナーを目指す初心者や、すでにある程度の技術を持っているがさらなる認定を求めるプロフェッショナルまで幅広い方におすすめの資格です。

ネットマーケティング検定

詳細
試験概要 80分、40問の四択問題。インターネットマーケティングの基本知識から事例問題までカバー
試験日 年2回(2月と7月)。申込みは試験日の1週間前まで
試験料金 2024年3月まで6,000円、2024年4月から6,200円(税込)
難易度 合格率約63%。Web資格の中では比較的取得しやすい部類
勉強時間 1ヶ月未満

ネットマーケティング検定は、インターネットマーケティングに関する広範な知識を網羅し、Web上でのマーケティング活動に必要な理論と実践技術を学ぶことができる資格です。

試験は80分間で、40問の選択式問題を解く形式で行われ、インターネットマーケティングの基本から具体的なビジネスシナリオへの応用までが問われます。

昨今のビジネスにおいて、デザインはただ見た目を良くするだけでなくビジネスの成果に直接貢献するため、Webデザイナーはマーケティングの知識も非常に重要です。

また、マーケティングの理論だけでなく、具体的な事例をもとにした問題解決能力も身につけることができるため、初心者の方だけでなく、すでにマーケティング業界にいるが、さらに専門的な知識を深めたい方や、他部門とのコミュニケーションをスムーズに行いたい方にもおすすめの資格です。

Webデザインの勉強方法

では、Webデザインのスキルを身につけていくにはどのような方法があるのでしょうか?

ここでは、Webデザインスキルの勉強方法を3つ厳選してご紹介します。

Webデザインが学べるオンラインスクールに通う

1つ目のWebデザインの勉強方法はオンラインスクールに通って学ぶ方法です。

このアプローチの最大のメリットは、場所を選ばずに柔軟に学べる点にあります。

自宅からでも、カフェからでも、アクセスが可能な限りどこからでも学習を進めることができます。

また、多くのオンラインスクールでは、初心者からプロフェッショナルレベルまで様々なスキルレベルに対応したコースが用意されており、自分のペースで学べるため、忙しい人でも無理なく続けることが可能です。

さらに、実践的なプロジェクトや課題が多く含まれているため、学んだ知識をすぐに実際のデザイン作業に活かすことができます。

Webデザイナーに人気のオンラインスクールは以下の通りです。

  • DMM WEBCAMP:実践的なプロジェクトを通じて、即戦力となるスキルが学べる
  • デジタルハリウッドSTUDIO by LIG:クリエイティブ産業の第一線で活躍する講師から学べる+就職・転職サポートが充実
  • テックアカデミー:個別指導によるサポートが手厚く、副業案件の獲得も支援
  • 侍エンジニア:最短4週間の集中コースで基本的なコーディングスキルが学べ、コストパフォーマンスも良好
  • SHElikes:女性に特化したプログラムで、Webデザインの基本から応用までを安心して学べる環境

Webデザインの会社に就職する

2つ目のWebデザインの勉強方法は、Webデザインの会社に就職することです。

この方法の大きなメリットは、実際のプロジェクトに携わりながら学ぶことができる点にあります。

実務経験を通じて、デザインの基本から応用技術、クライアントとのコミュニケーション方法まで、実際の業務で直面する多種多様な状況に対処するスキルを身につけることが可能です。

また、経験豊富な先輩デザイナーやチームメンバーからのフィードバックや指導を受けることで、短期間でスキルアップが期待できます。

さらに、業界の最新トレンドや技術をいち早く取り入れる機会にも恵まれ、専門性を高めつつキャリアアップを目指すことができるでしょう。

実際に転職や就職をするのに抵抗がある方は、フリーランス案件を検討してみるのもおすすめです。

フリーランスのWebデザイナー案件では、副業としても参画可能な案件も豊富にあります。

書籍を読んだり、勉強会やセミナーへ参加する

3つ目のWebデザインの勉強方法は、書籍を読んだり、勉強会やセミナーへ参加することです。

この方法のメリットは、多角的に知識を深めることができる点にあります。

書籍を通じて、Webデザインの理論や歴史、ツールの使い方など、基本的な知識を広範囲にわたって学ぶことができます。

また、勉強会やセミナーに参加することで、最新のトレンドや技術を実際の業界で活躍するプロフェッショナルから直接学ぶことが可能です。

さらに、こうしたイベントは同じ分野に興味を持つ他の参加者とのネットワーキングの場となり、情報交換や意見の共有を通じて新たな視点を得ることもできます。

これらの交流は、自己のスキル向上だけでなく、将来的なキャリアの展開にも大きな影響を与える可能性があるので非常におすすめです。

まとめ

本記事では、Webデザインの基本から応用技術、さらには有益な資格取得に至るまで、Webデザイナーとしてのスキルを磨くための具体的な方法を幅広く解説しました。

Webデザインは、デジタル化が進む現代においてますます重要性を増している分野です。

技術の進化に伴い、デザイナーは常に最新のトレンドを取り入れ、ユーザーの期待を超えるクリエイティビティが求められます。

このような背景から、Webデザインの学び方やスキルの向上は、今後も変化し続けるでしょう。

「エンジニアスタイルマガジン」では、今後もこういったエンジニアにとって役立つ情報を随時お届けいたします。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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