【2023年最新】Ruby技術者認定試験はどんな資格?合わせて取りたいオススメな資格も紹介
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目次
Rubyエンジニアに資格が必要?
WebサービスやWebアプリケーションの開発に用いられる言語であるRuby。
Rubyは日本発祥で世界的にも有名な言語であり、オブジェクト指向言語であるとともに
短く簡潔なコードが書けることが特徴です。
Rubyは開発スピードが早いことから、急ピッチでのサービス展開が必要なスタートアップやベンチャー企業などで特に高い採用ニーズがあります。
そんなRubyエンジニアとして働く上で資格は必要となるのでしょうか。結論としては、資格は必要ありません。
ただクライアントや社内のメンバーに提案や説明を行う際などに、より明確な根拠や事例を持ってアピールしたほうが、圧倒的に説得力があります。そのために持っておくと良い資格は多くあります。
また資格は、取得するまでの勉強において体系的に知識を整理し学ぶ機会でもあります。
一定の実務経験を積んだあとに資格取得のための勉強を行うことは知識の再確認にもなりおすすめです。
Rubyエンジニアが資格を獲得する4つのメリット
Rubyエンジニアが資格を取得しているとどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは資格を保有するメリットを4つご紹介します。
スキルの証明になる
資格を取得しているということは、その資格で求められるスキルを保有しているということになります。つまり自分のスキルの客観的な証明になります。資格を取得していることで自分の発言や提案に説得力が生まれるなど周囲とのコミュニケーションにおいてもメリットがあります。Rubyはシンプルな文法のため比較的学習コストが低いことが特徴ですが、資格を取得することで客観的な指標でアピールをすることが可能です。
資格手当が出る
企業によっては資格を取得することで資格手当が出ることもあります。手当には一時金として合格した時に受け取れるものと毎月一定額が月給に加算されるものとがあります。毎月手当が支給されるのであれば、早く資格を取得すればするほどお得です。
そのためまずは資格手当をモチベーションに資格取得を目指してみるのもおすすめです。
転職の際に有利
資格を取得していると転職に有利になることがあります。取得した資格は履歴書や職務経歴書に書くことができ、アピールすることができます。
資格というのは客観的な証明になるため、人材を採用する企業側からすると資格取得の有無は確実な判断材料になります。ただし資格それ自体よりはRuby on Railsなど実際の開発で必要なスキルや経験をアピールできるほうが転職には有利なので気をつけましょう。経験がある上で資格を身に付けているとさらに強力にアピールできます。
年収アップにつながる
資格取得を行うことで年収のアップにもつながります。転職することでより高年収の仕事へ就いたり、資格手当による収入の増加などが見込めます。また資格を取得するということはスキルを身に付けているということを意味します。つまり資格取得それ自体が目的ではなく本来はスキルを習得することが目的です。スキルを身に付けていくことは今の環境でより高い成果を残すことにもつながります。より高いパフォーマンスを発揮できれば収入のアップにも直結します。
Rubyエンジニアにオススメしたいベース資格
Rubyエンジニアにおすすめの資格にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではエンジニアとして働いていくうえでベースとなる資格を3種類ご紹介していきます。いずれも国家資格です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT業界で働く上で基本的な知識の習得を目的とした試験です。
プログラミングやアルゴリズム・データベースそしてハードウェアなどの知識からプロジェクトマネジメント・経営戦略・企業活動そして法務など幅広い内容が試験対象です。
広大な試験範囲のため計画的に学習する必要があります。試験は午前と午後に分かれておりそれぞれ150分ずつです。合格基準はどちらも100点満点中それぞれ60点以上です。
合格率は約25%前後です。
Rubyエンジニアに限らず、基本情報技術者試験はエンジニアとして働く上で全員取得しておくべき入門資格です。
IT企業へ就職したい方やIT業界へ転職したい方にとっては本資格を取得しておくことで強力なアピールとなります。
また他のIT資格の取得を目指している場合でも、本資格に合格しておくことによりベースとなる知識を習得することができます。
【公式HP:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html】
応用情報処理技術者試験
応用情報処理技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格にあたる試験です。基本情報を取得した方が挑戦したり、IT業界で上を目指していきたいならぜひ取得しておきたい資格です。
基本情報よりさらに幅広くそして深い知識が要求されます。
試験時間は、基本情報と同じく午前と午後に別れそれぞれ150分ずつ、計300分です、
合格基準はどちらも100点満点中それぞれ60点以上です。合格率は約20%前後です。
基本情報と異なり、「記述問題」も増えるためより正確な知識が求められます。
応用情報処理技術者試験を取得するメリットはいくつかあります。
IT業務について深い知識を有していることの証明となるため、就職・転職に有利なことはもちろん社内や社外メンバーに対して発言する際にもより説得力が増します。
実務経験を5年程度積んでから受験する方が最も多く、受験者の平均年齢は20台後半前後です。IT技術への深い理解を証明できる本資格は、IT業界で上を目指すならぜひ取得しておきたい資格です。
【公式HP:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html】
ITパスポート
ITパスポートは、IT技術を利用そして活用する上で必要な知識の習得を目的とした試験です。
IT資格の中でもエントリー資格に位置付けられ、エンジニアなどのIT技術を提供する側というよりはIT技術を利用する学生・一般社会人を対象とした試験です。
対象範囲は、企業活動・経営戦略マネジメントなどのストラテジ系からソフトウェア開発・データベース・ネットワークなどのマネジメントやテクノロジ系まで含まれます。
試験時間は120分で問題数は100問。回答方式はコンピューターでのCBT方式で四肢択一方式です。
合格点は1000点満点中600点以上で合格率はおおよそ50%〜60%程度です。
ITパスポートを取得するメリットは、IT技術とその活用法に関して基礎的な知識を有していることを証明できることです。
現代では、あらゆる企業活動においてIT技術は必要不可欠です。IT技術が高度化するにつれ、それを利用する側にもIT基礎力が求められています。
つまりITパスポートはIT技術を利用する側としての知識を証明する資格です。
本資格を取得していれば、一般企業への就職や転職活動においてアピールポイントとなります。
ただし、エンジニアなどのIT専門職であれば最低でも基本情報技術者試験の取得を目指すようにしましょう。
【公式HP:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ip.html】
Rubyエンジニアにオススメしたい資格
Rubyエンジニアに特におすすめの資格にはどのようなものがあるでしょうか。ここではおすすめの資格を3つご紹介します。
Ruby技術者認定試験 Silver
Ruby技術者認定試験とは、Rubyを使って開発を行うエンジニアの知識や技能を認定するための資格試験です。Rubyの普及を行っている非営利団体であるRuby Associationが運営しています。Ruby AssociationはRubyの生みの親でもある、まつもとゆきひろ氏が理事長を務めます。試験自体は、SilverとGoldの2レベルに分かれております。時期はまだ未定ですが今後はPlatinumも開始予定です。
試験はコンピュータによるCBT方式で行われ、試験時間は90分間です。50問の選択式形式です。合格率は75%以上であると公表されています。
基礎レベルであるSilverは、Rubyの基本文法の知識やよく使われるクラス・オブジェクト、そして標準ライブラリなどに関する基本的な技術を問われます。
そのためRubyを勉強し始めたばかりのエンジニアや学生などが最初に目指す資格としておすすめです。
【公式HP:https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/】
Ruby技術者認定試験 Gold
続いてSilverの上位レベルにあたるGoldです。試験方式や問題数・合格率などの概要はSiverと共通です。Goldとしての認定を得るためには、Silverに合格している必要があるため注意してください。
Goldは、Silverに求められる文法やオブジェクト・ライブラリなどを更に深く掘り下げた内容となります。アプリケーションの設計に必要な知識やスキルなども追加され、実践的な内容になるとともにRubyによるプログラミング技術を持っていることの認定となります。
【公式HP:https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/】
Ruby技術者認定試験 Platinum
現在、Ruby技術者認定試験はSilverとGoldの2レベルしかありませんがPlatinumも現在設立中とのことです。
具体的な時期や内容は不明ですが、将来的にはPlatinumも含めた3レベル構成になる予定です。
Goldで問われる内容を更に深堀りした実践的な内容でRubyエンジニアのプロフェッショナルレベルになることが予想されます。
【公式HP:https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/】
Rubyエンジニアとして差別化できるスキル
Rubyエンジニアとして資格以外にも差別化できるスキルを持っていると有利になります。ここでは具体的なスキルをいくつかご紹介していきます。
フレームワークの習得
フレームワークとは、Webシステムやアプリケーション開発において必要な機能をパッケージとして提供するツールのことです。フレームワークを利用することでより効率的な開発を行う事が可能です。
Rubyと言えばRuby on Railsが最も有名です。多くのエンジニアに支持されており、Ruby on Railsを用いて様々なWeb開発が行われています。例えばRuby on Railsで開発された有名サービスには、クックパッド・食べログ・Hulu・Wantedly・グノシーなどがあります。
他のフレームワークにSinatra(シナトラ)・Ramaze(ラマゼ)・HANAMIなどがあります。これらのフレームワークはRuby on Railsに比べよりシンプルに利用できるようになっており、小規模な開発などに適しています。まずはRuby on Railsを習得すべきですが、余裕があれば複数のフレームワークを習得することでどのような開発現場にも対応することができるようになります。
別言語の習得
Ruby以外の言語も習得しておくことでエンジニアとして仕事の幅を広げることができます。また特定の言語にのみ依存せずリスク回避にもなります。習得がおすすめの他の言語としてはフロントエンドの開発であればJavaScriptやCSS・HTMLなどが、バックエンドであれば需要が高いPHPや今後将来性が期待できるPythonなどがあります。PHPはRubyと同じくWebアプリケーション開発において世界中で広く使用されており手堅いニーズがあります。一方PythonはAIや機械学習などの分野を得意としており近年注目されていることから将来性も極めて高いです。エンジニアとしての今後のキャリアイメージをもとに、次に学ぶ言語を決めると良いでしょう。
上流工程の経験
要件定義や企画設計を行う上流工程の経験を積んでおくとRubyエンジニアとしての視座を上げることができます。主にバックエンドの開発を担うRubyエンジニアとしては、上流工程を経験しておくことで開発プロジェクトの全体を俯瞰して考えることができたり、他のSEやフロントエンジニアとも相手の立場になってよりスムーズなコミュニケーションを取ることに繋がります。
クローリングなどの特定の業務スキル
別のスキルとしてクローリングなどの特定のスキルを身につけるという方法もあります。
クローリングとは、簡単に言うとWebサイト上から必要な情報を入手する作業のことを指します。主にHTMLファイルなどから必要な情報を取得します。似ているスキルに、クローリングで集めた情報から必要なものを抽出するスクレイピングと呼ばれるものもあります。これらの専門的なスキルを身に付けていることで関われる仕事の幅が広がりエンジニアとしてより広範囲へ対応できるようになります。また、Rubyを使ってクローラーを作ることなどもできるため技術・知識間のシナジーを生むことにも繋がります。
クラウドの知識
今後はクラウドなどの仮想サーバがより主流となっていくことが予想されます。クラウドサーバとは、物理サーバ内に構築された仮想サーバをネットを通じて利用するサーバのことです。主にバックエンド側を担うRubyエンジニアとしてもクラウドサーバへの知識・知見を持つことでより多様な開発案件への参画が可能となります。
クラウドに関する知識を身に付けることで今後インフラエンジニアとしてのキャリアパスに進むことや業務の幅を広げてフルスタックエンジニアなどを目指すこともできます。
クラウドサーバの代表的なものには、3大クラウドサーバと呼ばれるAWS(Amazon Web Services)・Microsoft Azure・Google Cloud Platform(GCP)があります。なかでもAWSは最も長い歴史がありシェア率もトップであるため、まずはAWSのスキルがあるとエンジニアとしての仕事の幅を広げやすいです。
Rubyエンジニアのキャリアパス
Rubyエンジニアにはどのようなキャリアパスがあるのでしょうか。ここでは4つのキャリアパスをご紹介していきます。
Rubyスペシャリスト
まずはエンジニアとしてRubyのスキルを伸ばしスペシャリストを目指すというキャリアです。純粋に開発・技術が好きという方は、スペシャリストを目指すのが良いでしょう。開発チームにおけるリーダー役を担うリードエンジニアとしてのポジションを始め、IT基盤の構築・保守などを行うインフラエンジニア、そして一人でも何役もオールマイティーにこなすフルスタックエンジニアなど多様なキャリアパスに繋げることができます。WebアプリケーションやECサイト開発などに用いられるRubyは、今後も安定した需要が見込まれるため高いスキルを身に付けているRubyエンジニアは重宝されるでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーとはシステム開発のプロジェクトにおいて全体を管理する責任者のことです。複数の開発チームをまとめて管轄したり予算管理をしたりとより大きな領域をマネジメントします。エンジニアとして目先の開発やコーディングよりも、プロジェクト全体の統括を経験したい・プロジェクトマネジメントの経験を積みたいという方におすすめです。多くのWebシステム開発現場で使われるRubyはプロジェクト案件の需要も多くあり、中でもトップシェアを誇るRuby on Railsの経験が豊富だと理想的です。
CTO
エンジニアからCTOを目指すキャリアパスもあります。CTOとは「Chief Technology Officer」すなわち「最高技術責任者」のことを指します。Rubyエンジニアとして技術を追い求めたり日々コードを書くことよりもより経営目線で開発に関わりたい場合はCTOのポジションを目指すと良いでしょう。エンジニアとして十分な経験を積み成果を残していれば、事業会社をはじめスタートアップ・ベンチャーでCTOポジションを狙えます。特にRubyはスピーディーな開発速度からスタートアップ・ベンチャー企業で多く採用されている言語でもあるので、スタートアップ系企業でCTOを目指したいRubyエンジニアとの相性も良いです。
フリーランス
エンジニアとして企業で働く以外に、独立してフリーランスを目指す選択肢もあります。
フリーランスは案件の受注も自分次第であるため、技術力はもちろんのこと営業力なども必要となります。会社員と異なり自分のペースで自分らしく働くことができ、成功すれば収入も大幅に上げることができます。Webアプリケーション開発は需要も高く、Rubyが必要な案件は数多く存在します。Rubyエンジニアとして十分な開発経験を積んだ後は、フリーランスを目指すという選択肢も視野にいれてみてはいかがでしょうか。
Rubyエンジニアとしてフリーランスを考えている人が把握しておきたいこと
副業から始めてみる
いつかはフリーランスを考えている人や本職以外にも収入を得たい方は、ぜひ副業案件から始めてみてください。
いきなりフリーランスになるのも良いですが、副業案件でクライアントとの信頼関係を築けていれば、
フリーランスとして独立をする際も案件に困ることはないでしょう。
そこから新たな案件を紹介してもらうことも多いです。
具体的な案件はエンジニアスタイルにも掲載しているので、ぜひ一度ご覧ください。
案件情報と自分のスキルは照らし合わせておく
自分が参画できる案件がどれくらいあるのかを把握しておくことで、
自分に今足りないことや、身につけておきたいスキルが明確になります。
その際、ポートフォリオを作っておくことが実は役に立ちます。
ポートフォリオ作成は自身のスキルの証明になるだけでなく、作成の過程で自分のスキルをあらためて棚卸することができるからです。
具体的なメリットや作成方法はこちらをご覧ください。
フリーランスになるメリットやリスクは知っておく
フリーランスになると、会社員と比較しても大きく環境が変わります。
例えば、ローンの審査や保育園の審査に通りにくくなることや、帳票をつける必要があるなどです。
特に社会保障面で会社員と異なることが多いので、これらを事前に把握して対策をしておきましょう。
Rubyのフリーランス・副業関連記事はこちらもオススメです。
まとめ
Rubyエンジニアが資格を取得するメリットとオススメの資格について紹介しました。エンジニアとしては実際の開発経験があることが一番重要ではありますが、資格を持っていることで社内メンバーやクライアントからも信頼度が増し自分の意見が通りやすくなるなどのメリットがあります。エンジニアとして自分の目指したい方向性をイメージしながら、目指したい資格を探してみるのが良いでしょう。
- Rubyエンジニアに資格は必須ではない。
- 資格取得をすることで、スキルの証明・年収アップ・転職での優位性などが手に入る。
- Rubyエンジニアとして自分の将来的になりたい姿をイメージしながら目指す資格を決めるのがオススメ。
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