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SIerエンジニアが取得を考えたい16個の資格とは?


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目次

【まずは確認】SIerエンジニアの仕事内容とは

Sler(エスアイヤー・システムインテグレーター)エンジニアとは、顧客のニーズに合ったソリューションを提供する専門企業で働くエンジニアの総称です。

Slerエンジニアはシステムの計画から設計・開発・テスト・導入・運用までの一連のプロセスを担当し、クライアントに対して高度な情報システムの構築・運用のサポートをしています。また、ハードウェアとソフトウェアの調整やトラブルシューティングも行い、システムの信頼性と安定性も確保しています。

この記事では、Slerエンジニアの仕事内容に触れた上で、スキルアップのために取得を視野に入れておきたい資格を16種類紹介します。

要件定義

Slerエンジニアの開発プロセスにおける要件定義は、顧客の要望とニーズを詳細にヒアリング・分析し、システムに求められる機能や性能、制約条件などを明確に定義する工程です。要件定義により、開発の方向性や範囲が確定され、顧客とのコミュニケーションが深まります。

外部設計

Slerエンジニアの外部設計は、要件定義を基にシステムの全体像を具体化する工程です。システムの構成や機能、インターフェース、データフロー、ネットワーク構成などを詳細に設計し、外部から見えるシステムの振る舞いを明確にします。外部設計の段階でクライアントとの確認が行われ、開発の方針が確定し、内部設計や実装の際の指針となります。

内部設計(プログラム設計)

Slerエンジニアの内部設計(プログラム設計)は、外部設計をもとにシステム内部の詳細なプログラム構造やアルゴリズムを設計する工程です。

内部設計では、主にプログラムのモジュール化やデータ構造の定義、処理の手順などを具体化し、実際のプログラム開発に必要な指針を提案します。内部設計を充実させることで、プログラム開発が効率的で一貫性のあるものとなり、システムの品質向上が期待できます。

開発(プログラミング)

Slerエンジニアの開発プロセスにおける開発(プログラミング)は、内部設計で定義された要件や設計をもとに、ソフトウェアのコーディングを行う工程です。

プログラマーがプログラミング言語を使い、システムの各機能を実装します。テストとの連携を大切にし、バグの早期発見や品質確保に努めます。完成後、テストフェーズに進んでシステムの正確性と安定性を確認します。

テスト

Slerエンジニアの開発プロセスでのテストは、開発したシステムが要件を満たし、正確で安定して動作するかを確認する重要な工程です。テストでは、機能テストや性能テスト、セキュリティテストなどさまざまな観点でシステムを評価し、バグや問題を発見して修正します。テストフェーズを経て、品質の高いシステムの納品につながります。

システム移行

Slerエンジニアの開発プロセスでのシステム移行は、既存のシステムから新しいシステムへの切り替えを行う工程です。

システム移行には、データ移行や設定の変更、テスト、そしてトレーニングが含まれます。安全性と信頼性を確保しつつ、スムーズな移行を実現し、移行の間に業務が中断されるのを最小限に抑えます。

運用・保守

Slerエンジニアの開発プロセスでの運用・保守は、システムの稼働後に行われる工程です。

システムの安定運用や障害対応、定期的なメンテナンスやアップデートを行い、問題を早期に解決し、システムの品質を維持・向上させます。顧客の要望に応じたサポート体制を提供し、長期間にわたり安心して利用できる環境を提供します。

SIerエンジニアになるには資格が必要なのか?取得するメリットを紹介

Slerエンジニアになるために特定の資格は必要ありませんが、関連する技術や知識を持つことでステータスの証明につながります。

客観的なスキルの証明になる・対外的にスキルを証明できる

SIerエンジニアが資格を取得することは、客観的なスキルの証明となります。資格は特定の知識や技術を持つことを証明するため、採用担当やクアイアントへの信頼性を高めて、業界内での競争力を向上できます。もちろん実務経験や実際の成果も重要ですが、資格はそれを裏付ける有効な手段です。

キャリアアップに有利にはたらく

SIerエンジニアが資格を取ると、キャリアアップにも有利に働きます。資格取得はスキルや専門知識を有している証明となり、信頼性が上がることで新しいプロジェクトのリーダーシップや高度な職務への昇進の機会が増える可能性があります。また、市場価値が向上し、他の企業からの引き抜きや給与アップの交渉にも有利になります。

給料アップや昇進につながる

資格はスキルや専門知識の証明として認知されているため、有資格者は企業からの評価が高まります。つまり、SIerエンジニアも資格を取得することで、給料アップや昇進の機会が増える可能性が高まります。また、昇進の際に有利な条件を獲得することができ、新しいプロジェクトや責任の拡大に選ばれるチャンスも増えるでしょう。

知識を体系的に習得できる

資格の勉強をすると、専門的な内容を網羅的に学べるため、実務だけで鍛えたスキルと比べて知識が欠落していたり、知識が断片的であったりする状態を防げます。

例えばプロジェクトマネジメントの資格であるPMPを取得することで、プロジェクトの計画、実行、監視、制御といった一連のプロセスを体系的に学ぶことができます。資格取得を通して知識を体系的に習得することで、実務でも役立つ知識が身に付きます。

企業によっては資格手当をもらえる

一部の企業では、SIerエンジニアが特定の資格を取得すると、資格手当を支給することがあります。資格手当は資格取得者のスキル向上を目指し、モチベーションを高めるための手段です。資格手当の支給条件や金額は企業によって異なりますが、資格取得によって手当だけでなく、給与面での評価アップも期待できます。

SIerエンジニアの資格には大きく2種類ある

SIerエンジニアが取得を考えたい資格は、大きく分けて「国家資格」と「ベンダー資格」の2種類があります。

国家資格

IT系の国家資格は、国が定める情報技術分野の専門資格です。例えば、日本の基本情報技術者試験(FE試験)、応用情報技術者試験(AP試験)があります。これらの国家資格はプログラミングやデータベース、ネットワークなど幅広いITスキルをカバーできる証明であり、就職やキャリアアップの際に役立ちます。

ベンダー資格

ベンダー資格とは、情報技術関連の製品やサービスを提供する企業が、その専門性と能力を証明するための資格です。具体例としては、CiscoのCCNA(Cisco Certified Network Associate)、MicrosoftのMCSE(Microsoft Certified Solutions Expert)、CompTIAのA+、AWSのSolutions Architectなどがあり、それぞれネットワーキング・クラウド・セキュリティなどの分野で専門知識を持つことを証明するベンダー資格です。

システムエンジニアにおすすめの国家資格一覧

次に、SIerエンジニアを含むシステムエンジニアにおすすめの国家資格について紹介します。

ITパスポート

ITパスポート試験は、基本的な情報技術スキルを測る試験です。コンピュータ操作、ネットワーク、セキュリティなどの基本的な知識が含まれ、ビジネスや情報処理の基礎学習に役立ちます。初学者向けで、合格するとITの基礎力が証明されます。受験料は7,500円(税込)で、ネット受験(CBT方式)が可能です。

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティに関するスキルと知識を評価する試験です。組織内で情報資産を保護しリスクを軽減する能力をテストし、セキュリティポリシー、リスク評価、対策策定などが含まれます。合格で、情報セキュリティの専門家としての資格を証明し、セキュリティ体制の構築や管理に貢献できます。受験料は7,500円(税込)で、ネット受験(CBT方式)が可能です。

情報セキュリティマネジメント試験(SG)

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験は、ITの基礎知識とスキルを測る国家試験です。コンピュータの仕組みやネットワーク、データベース、プログラミングなど、幅広いテーマが出題対象です。合格者はITの基礎的な理解とスキルを証明し、就職やスキルアップに役立てられます。

基本情報技術者試験は初心者向けの試験で、受験料は7,500円(税込)、ネット受験(CBT方式)が可能です。

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験は、ITの実践的な知識とスキルを評価する国家試験です。データベース設計、システム開発、ネットワーク構築など、実際のプロジェクトに関わる幅広い領域が対象です。合格者は高度なITスキルを証明し、プロジェクトリーダーなどの役割を果たすための能力を持ちます。応用情報技術者試験は中級者以上向けの試験で、受験料は7,500円(税込)です。

ITストラテジスト試験(ST)

ITストラテジスト試験は、戦略的な情報システムの構築・運用能力を評価する国家試験です。ビジネスとの連携やリーダーシップ、プロジェクトマネジメントなど、高度なスキルと戦略的思考が求められます。合格者は組織のIT戦略を立案・推進できる存在としてビジネスに貢献できる資格です。ITストラテジスト試験は上級者向けの試験で、受験料は5,700円(税込)です。

システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験は、複雑なシステムの設計能力を評価する国家試験です。要件定義、技術選定、設計など、大規模なシステム構築のスキルを対象にします。合格者は効果的なシステム設計と統合能力を持ち、高度な技術プロジェクトを主導できます。上級者向けの試験で、受験料は7,500円(税込)です。

プロジェクトマネージャー試験(PM)

プロジェクトマネージャー試験は、プロジェクトの計画・実行・監視能力を評価する国家試験です。リスク評価やチームリーダーシップなど、プロジェクト管理スキルを対象にします。合格者はプロジェクトを成功に導く能力を証明し、効果的な計画とチーム指導が可能です。上級者向けの試験で、受験料は7,500円(税込)です。

データベーススペシャリスト試験(DB)

データベーススペシャリスト試験は、データベース設計・運用スキルを評価する国家試験です。データモデリング、クエリ最適化、セキュリティなどが対象で、高度なデータ管理能力が問われます。合格者はデータベースの効率的な運用とセキュリティ確保が可能で、データ関連プロジェクトに貢献できます。上級者向けの試験で、受験料は7,500円(税込)です。

情報処理安全確保支援士(SC)

情報処理安全確保支援士試験は、情報セキュリティ対策の専門家能力を評価する国家試験です。リスク評価や対策設計、セキュリティ政策などが範囲で、情報漏洩や攻撃から組織を保護するスキルを対象にします。合格者は情報セキュリティ対策の専門家として、組織のデータやシステムを守る能力の証明になります。上級者向けの試験で、受験料は7,500円(税込)です。

SIerエンジニアにオススメなベンダー資格とは

次に、SIerエンジニアに特化しておすすめするITベンダー資格を紹介します。

マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト試験は、マイクロソフト製品の専門知識とスキルを測る試験です。Office、Azure、Windowsなど幅広い分野が対象で、試験に合格することで特定の製品やサービスの専門家としての能力が証明されます。ビジネスでの効果的な活用や問題解決に役立つ資格で、MOS2019とMOS2016のWord、上級レベル(エキスパート)の受験料は一般12,980円(税込)、学割10,780円(税込)です。

オラクルマスター

オラクルマスター試験は、オラクル製品の高度な専門知識とスキルを評価する試験です。データベース、クラウド、アプリケーションなど幅広い分野が対象で、設計・運用・管理スキルを高められます。試験合格でオラクルの専門家としての能力が証明され、データベースやシステムのプロフェッショナルとして活躍できます。オラクルマスター試験の受験料は37,730円(税込)です。

AWS認定

AWS認定試験は、Amazon Web Servicesのクラウドサービスに関するスキルと知識を評価する試験です。クラウドアーキテクト、開発者、セキュリティ専門家などの分野があり、クラウドリソースの設計、運用、保護の能力を証明します。試験合格でAWSの専門家としての資格が得られ、クラウドプロジェクトのリーダーやエキスパートとして活躍できます。AWS認定試験の受験料は16,500円(税込)です。

Cisco Certified Network Associate(CCNA)

Cisco Certified Network Associate(CCNA)試験は、ネットワーキングの基本スキルと知識を評価する試験です。ネットワーク設計、構成、トラブルシューティングなどが対象で、ルータやスイッチなどのCisco機器を活用したネットワーク管理スキルを証明できます。合格すると、ネットワークエンジニアとして、企業や組織のネットワーク構築や運用に貢献できます。CCNAの受験料は42,900円(税込)です。

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験は、Linuxオペレーティングシステムのスキルと能力を評価する試験です。システム管理、ネットワーク、セキュリティなど幅広い領域が対象で、Linux環境での設定、運用、トラブルシューティングの能力を証明します。合格で、Linuxシステムの専門家としてのステータスが得られ、サーバ管理や開発で役立ちます。Linux技術者認定試験の受験料は16,500円(税込)です。

Cisco Certified Network Professional(CCNP)

Cisco Certified Network Professional(CCNP)試験は、高度なネットワーキングスキルを評価する試験です。ネットワーク設計、実装、トラブルシューティングなど幅広い分野が対象で、ルーティング、スイッチング、セキュリティなどにおける専門知識と実務経験を証明します。合格するとネットワークエンジニアとしての高度な能力が認められ、複雑なネットワーク環境の構築と管理が可能です。CCNPの受験料は68,970円(税込)です。

統計検定

統計検定は、統計学の知識とスキルを測る試験です。データ分析、確率、推測統計などが範囲で、データの解釈や意味の把握能力を評価します。合格で統計の基本理論を習得し、データの解析や意思決定において効果的な統計手法を活用できます。統計検定の受験料は4級5,000円(税込)、3級6,000円(税込)・2級7,000円(税込)・準1級8,000円(税込)・1級12,000円(税込)で、学割適用も可能です。

SIerエンジニアが年収を上げる3つの方法とは

SIerエンジニアが年収を上げるために資格を取得することは有効な手段ですが、働き方を変えることも重要です。ここでは、SIerエンジニアの平均年収に触れたうえで、会社員以外の働き方について紹介します。

SIerエンジニアの平均年収

dodaによると、日本国内のSIerエンジニアの平均年収は約400万円から始まり、経験者や上級職では800万円以上になることもあります。また、openworkに寄せられた口コミによると、SIer企業の中でも高年収を誇る野村総合研究所のエンジニアの年収は約924万円です。

SIerエンジニアの年収は、エンジニアとしての技術以外に、経験年数や所属する業界・企業によっても左右されます。

本業と並行して副業に取り組む

SIerエンジニアが副業に取り組む理由は、収入の多角化とスキル向上が挙げられます。副業で別の分野で収入を得ることで経済的安定を確保し、キャリアリスクの分散が可能です。

また、副業が関連スキルを鍛え、本業にも還元される場合もあります。例えば、プログラム開発のエンジニアがウェブデザインの副業を通じて新たな技術を習得し、プロジェクトでの価値を高めることがあります。副業をするには生活のバランスを保ちつつ、業務規程に注意することが大切です。

フリーランスとして独立する

SIerエンジニアがフリーランスに転身するメリットは、プロジェクト単位の高収入と柔軟な働き方が挙げられます。自分が決めたスケジュールで仕事を受注し、プロジェクトごとの報酬を得ることで、年収アップが可能です。例えば、特定のスキルに特化したフリーランスエンジニアは需要が高く、専門知識を活かしたプロジェクトで収入アップが期待できます。ただし、収入の不安定さや確定申告が必要な点などを考慮し、計画的に行動することが重要です。

スキルを高めてから転職する

SIerエンジニアが転職する利点は、新たなスキル・プロジェクトで成長し、収入アップのチャンスを得られることです。例えば、成長分野への移行や技術革新を経験することで、市場価値を高められます。また、競争力のある企業で新たな職務に挑戦することで、給与や待遇の向上が期待できます。

まとめ

今回はSIerエンジニアが取得を視野に入れたい資格や、年収アップのコツについて紹介してきました。Slerエンジニアになるために必須の取得はないものの、適切な資格を取得することでスキルの証明や資格手当の付与、キャリアアップなど有利に働く場合があります。

自身が将来的にどれくらいの年収を得たいか、どの分野で活躍していくのか目標を掲げる

ことで、取得すべき資格や適切な働き方を見つけられます。

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