【2022年最新】フリーランスが銀行口座を作るべき4つの理由。開設方法からおすすめの銀行口座までを紹介!
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目次
はじめに
フリーランスが個人事業主として働き始め、一番大切なことが金銭管理です。クライアントから報酬を振り込んでもらうことが多くなり、「プライベートとごちゃごちゃになって困っている」「銀行口座を作りたいけど、どんな点に注意したらいいの?」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。フリーランス(個人事業主)が銀行口座を作る上では、事前に知っておくべき情報があります。今回はフリーランス(個人事業主)が銀行口座を作るべき理由や私用口座と区別すべき理由、おすすめの銀行口座、選ぶ際のポイント、屋号を使った銀行口座開設のメリットなど、詳しくご紹介します。
フリーランス(個人事業主)が銀行口座を作るべき理由
フリーランス(個人事業主)になったら、まず、プライベートの口座とは別に、銀行口座を作るべきといえます。主な理由は、事業用の銀行口座を作り、仕事に関わる収支を管理できるようにすることで、事業に関わる資金の流れが把握しやすくなるためです。また、事業用に口座開設することで、個人事業主が税金トラブルに巻き込まれづらく、確定申告しやすくなります。収支管理が誰しも苦手と感じやすい問題ですが、事前に銀行口座開設しておくことがおすすめです。
フリーランス(個人事業主)が銀行口座をプライベート用と分ける4つの理由
フリーランス(個人事業主)が銀行口座を事業用と分けるメリットは4つあります。
会計管理がしやすくなる
事業用に銀行口座を作成することで、会計管理がしやすくなります。フリーランスは、毎年、複式簿記での記帳が必要となる青色申告をします。その際、事業における取引とプライベートでの使用などを区別することで、手間をかけることなく、スムーズに申告できます。会計管理がしやすくなるため、銀行口座はフリーランス(個人事業主)にとって、必須です。
税務調査への対応がスムーズにできる
銀行口座を作成することで、税務調査への対応がしやすくなります。税務調査とは、確定申告後、税務署が内容確認し、不備があると判断された場合、税務署から詳細な調査をされ、納税者に対して申告の修正を求められるものです。税務調査が入ると、通帳に記された口座記録のほか、事細かな書類の提出などが必要になる可能性があります。しかし、銀行口座とプライベート口座を別にすることで、私的な支出を経費計上していると疑われることなく済みます。万が一の場合に備えて、事業用の口座開設がおすすめです。
事業の財務状況がわかりやすくなる
銀行口座とプライベート用を分けることで、フリーランス(個人事業主)としての収支バランスなど、会計管理がしやすくなります。実際、事業での収支と生活費や交際費などのプライベートの支出が混ざってしまうと、事業が赤字か黒字か判断がしづらくなってしまいがちです。しかし、フリーランスは自己にて経費や税金処理をしていく必要があるため、一目で収支状況が分かるようにしておくことは大切といえます。
口座同期型のクラウド型会計ソフトを有効活用できる
事業用に口座開設することで、口座同期型のクラウド型会計ソフトを使いやすくなります。口座同期型のクラウド型会計ソフトに開設した銀行口座を登録し、事業収支記録の把握がしやすく、会計ソフトでの帳簿管理が簡単になります。帳簿管理は誰しも苦手と感じやすい問題ですが、日頃からソフト管理にて帳簿へ記載をしておけば、確定申告時期に困ることがなく、さらに、ネットでの確定申告ができるため、時間短縮につながります。
フリーランス(個人事業主)が開設できる銀行口座の種類
銀行口座の選択は、フリーランスとしての信頼性などにも大きく関わります。フリーランス(個人事業主)が銀行口座を開設するにあたって、知っておくべき銀行口座を詳しく見ていきましょう。
都市銀行
都市銀行とは、全国規模で営業展開しており、多くの人が一度は耳にしたことがあるという大手銀行です。例えば、三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行など。
都市銀行は知名度が高いことから、クライアントとの取引時、相手に信頼を与えられ、全国どこにでもATMや支店があるため、利用しやすいことがメリットとして挙げられます。
地方銀行
地方銀行は、特定の地域限定で営業している銀行をいいます。例えば、横浜銀行や千葉銀行、スルガ銀行、東京スター銀行など。地方銀行は各都道府県に本店があり、数多くあります。地方銀行は地域密着型が多いため、地方での事業を中心に展開していこうとするフリーランス(個人事業主)の方は、地方銀行がおすすめです。
ネット銀行
ネット銀行は、インターネット上での取引を中心とする銀行ですが、近年利便性や手数料の安さから利用が増えています。口座開設はネットですぐ行えるため、手間がかからない上、必要書類も少なくて済むメリットもあります。例えば、楽天銀行やイオン銀行、住友SBIネット銀行、PayPay銀行など。都市銀行や地方銀行に比べると社会的信用は低く、クライアントがネット銀行での取引を行っていない場合もあるため、十分注意が必要です。
信託銀行
信託銀行は銀行業務のほか、信託業務も行っている銀行です。例えば、三井住友信託銀行やみずほ信託銀行、三菱UFJ信託銀行など。銀行口座開設に当たり、店舗数も限られているため、信託銀行を選択する方は少ないと思いますが、不動産投資や遺産相続などを利用するときは利便性が高い特徴があります。
上記以外の銀行
上記で挙げた銀行以外に信用金庫や信用組合など、銀行はいくつもあります。それぞれ、銀行と同様の業務を行っていますが、利用目的などが異なるため、フリーランス(個人事業主)で事業用の口座開設する場合、上記の銀行から選択することをおすすめします。
フリーランス(個人事業主)が銀行口座を選ぶためのポイント
フリーランス(個人事業主)が銀行口座を選ぶためにはいくつかのポイントがあり、知っておく必要があります。
手数料
手数料は銀行ごとに異なるため、銀行口座開設にあたって、確認しておく必要があります。今回は、比較できるよう、都市銀行3つの手数料をピックアップしてご紹介します。
【三菱UFJ銀行】
- 本支店ATM
全日8:45~21:00 無料
平日上記以外の時間帯 110円
- コンビニATM
平日8:45~18:00 220円、その他の時間帯 330円
土日祝日・12/31~1/3終日 330円
毎月25日・月末日 8:45~18:00 無料、その他の時間帯 110円
- インターネットATM
平日8:45~18:00 198円、その他の時間帯 308円
土日祝日・12/31~1/3 終日308円
毎月25日・月末日 8:45~18:00 無料、その他時間帯 110円
【三井住友銀行】
- 本支店ATM
平日~8:45 110円、8:45~18:00 無料、その他の時間帯 110円
土日祝日 終日330円
- インターネットATM・ローソン/セブン/ゆうちょ銀行ATM
平日(25日・26日以外)~8:45 330円、8:45~18:00 220円、18:00以降 330円
土日祝日 終日330円
毎月25日・26日 ~8:45 110円、8:45~18:00 無料、18:00以降 110円
【みずほ銀行】
- 本支店ATM
平日0:00~8:00 220円、8:00~8:45 110円、8:45~18:00 無料 18:00~23:00 110円、23:00~24:00 220円
土日0:00~8:00 220円、8:00~22:00 110円、22:00~24:00 利用不可
祝日平日0:00~8:00 220円、8:00~23:00 110円、23:0~24:00 220円
- コンビニATM
平日0:00~8:45 220円、8:45~18:00 110円、18:00~24:00 220円
土曜日0:00~22:00 220円、22:00~24:00 利用不可
日曜日0:00~8:00 利用不可、8:00~24:00 220円
祝日0:00~24:00 220円
それぞれ、使用できない時間帯や入出金額により異なるため、詳しくは公式サイトを確認してください。
金利
手数料のほか、金利の高さというのも知っておくべき点の1つです。
金利はその時の状況によって変わりますが、一般的に普通預金の金利は0.001~0.20%程度であり、都市銀行とネット銀行ではネット銀行の方が高金利といわれています。金利が少しでも高い銀行に口座開設し、預けることで多くの利息を受けられます。事前に比較して、口座を選択することをおすすめします。
クラウド会計ソフトとの連携機能
事業用として口座開設し、利用していく上では、クラウド会計ソフトと連携できるかどうかが重要です。クラウド会計ソフトと連携できるかどうかにより、確定申告の作業効率が大きく変わります。税金処理など後回しにしておくと、余計な手間がかかってしまい、事業に支障をきたす場合もあります。そのため、クラウド会計首都と連携できる銀行口座を選択することが大切です。
フリーランス(個人事業主)として独立するなら屋号をつけるのがオススメ
フリーランス(個人事業主)として独立するのであれば、事業用の銀行口座開設と合わせて、屋号をつけるべきです。屋号とは、個人事業主が行う事業の名前を指します。法人の場合は「〇〇株式会社」とつけ、個人事業主の場合は屋号をつける必要があります。
屋号は必ずしもつけなければならないわけではありませんが、お店を経営したり、事業所を開いたりする場合はあった方がよいといえます。屋号はそのまま自分の本名を使えますが、フリーランスとして事業を展開していく上で、事業用に屋号を設定するとさまざまなメリットがあります。
屋号名で口座を開設するメリット
屋号名で口座開設するメリットはどのような点か、詳しく見ていきましょう。
信頼度が高まる
個人名ではなく、屋号を使って口座開設することで、顧客からの振り込みの際、信用してもらいやすくなります。フリーランスとして活動していく上で、クライアントとの信頼関係は最も大切な点です。屋号での口座開設は、個人事業主として責任感を持って事業を展開していることを伝えられるとともに、相手に不安や不信感を抱かせることなく済むため、メリットは大きいといえます。
匿名性が高まる
本名を使わずに、屋号を使っておくことで、匿名性が高い状態で仕事ができ、個人情報の不用意な流出を防げます。屋号名は、事業の内容をイメージしやすいようなものにすると、事業のアピールにもつながります。
会計処理(確定申告)がスムーズに進められる
フリーランスとして収入や経費が発生した場合、確定申告が必要です。屋号を用いて銀行口座開設しておくことで、収支のバランスをコントロールしやすく、節税につながりやすく、スムーズに確定申告できます。また、プライベート口座と事業用に分けておくことで、税務調査が入った場合や税理士を雇い、経費関連の処理を任せた場合、プライベートの支出など開示することなく済みます。
つまり、フリーランスの方は屋号つきの銀行口座を準備しておくことは、クライアントとの信頼関係構築、スムーズな会計処理につなげられるため、大切です。
フリーランス(個人事業主)が屋号名で口座を開設する方法
フリーランスが屋号つきで銀行口座開設するためには、いくつかの手順を踏みます。基本的な流れを理解しておきましょう。
開業届を提出する
まずは、フリーランスとして事業を始めるためには、「個人事業の開業・廃業等届出書」つまり開業書を税務署に提出します。開業届の提出時、屋号名を記載し、正式に認めてもらう必要があります。銀行口座の屋号名も同じものになるため、屋号名をつける際には十分注意が必要です。
書類を用意する
屋号名での口座開設にあたり、以下の書類が必要になります。
- 開業届の原本(または控え)
- 本人確認書類(運転免許証、保険証、マイナンバーカード、パスポート)
- 印鑑(銀行印にもなることが多いため、他の銀行員を分けるとよい)
- 事業所の確認書類(公共料金表の領収書、社会保険料の領収書、所得税や地方税の納税証明書または領収証、所得税や住民税の確定申告書控え)
銀行口座開設にあたって、必要書類は異なるため、事前に電話またはネット等で確認しておくことが大切です。
屋号名での口座は通常の口座開設より時間がかかるので注意
屋号つきの口座開設は、銀行へ必要書類を提出することで、開設できます。しかし、屋号つきの銀行口座開設は、一般的な口座開設より時間がかかります。期間としては、約1週間程度かかるといわれているため、余裕をもって開設することをおすすめします。
フリーランス(個人事業主)が銀行口座を選ぶための3つのポイント
フリーランス(個人事業主)が銀行口座を開設する際、ポイントを理解しておくと失敗せずに済みます。
手数料が安いかどうか
事業用の銀行口座を開設する際には、手数料が安い銀行を選択するのがおすすめです。銀行により、ATMでの振り込みや引き出し手数料、通帳発行手数料、ローン手数料などは異なるため、積み重なれば、後々大きな負担となる可能性は高まります。そのため、手数料の安い銀行を選び、最低限のコストに抑えることが大切です。
金利について
現在、銀行口座開設に伴う、銀行の金利はほぼつかないといっても過言ではありません。しかし、金利は高ければ高いだけ、得をすることも多いため、フリーランスとして銀行口座開設する際には、金利の高い銀行を選択することをおすすめします。
会計ソフトと同期可能かどうか
銀行口座開設には、会計ソフトと同期可能かが大切です。銀行により会計ソフトの種類も異なります。同期させられるかどうかにより、プライベート支出と混在せずにすむとともに、確定申告時に無駄な手間や時間を大きく省けます。そのため、銀行口座開設を選択する際には、会計ソフトと同期可能な銀行を利用してみてください。
フリーランス(個人事業主)のおすすめ銀行口座
フリーランス(個人事業主)にとっておすすめの銀行口座は、誰しも気になるものです。知っておくべき銀行口座をご紹介します。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は、フリーランス(個人事業主)が口座開設するのにおすすめの銀行の1つです。ゆうちょ銀行がおすすめといえる理由は以下のポイントが挙げられます。
- 屋号つきの口座開設可能
- 全国に多くの支店を持つため、利用しやすい
- 郵便局ATMを利用すれば、入出金手数料無料
メガバンクでの口座開設ができない場合でも、ゆうちょ銀行で口座開設することで、相手側から信用度は高まります。しかし、ゆうちょ銀行にて、屋号名で作る口座は「普通口座」ではなく「振替口座」といった取り扱いになります。基本、通帳は発行されないため、入出金を確認するためには、定期的に送付される明細書での確認または、ゆうちょダイレクトの利用が必要です。
楽天銀行
ネット利用が増えている近年、フリーランス(個人事業主)にとって利便性が高くおすすめなのが、楽天銀行です。
- 個人用の銀行口座に屋号名をプラスして開設可能
- 利用することで楽天スーパーポイントが貯まる
- 月最大で7回までATM取引の手数料が無料
楽天銀行はゆうちょ銀行同様、知名度も高く、人気があるため、口座開設は相手側へ安心感を与えます。楽天会員または楽天カード所有であれば、利用すればするほど、楽天スーパーポイントが貯まり、楽天市場でお得にお買い物ができます。
SBIネット銀行
SBIネット銀行は、スマートプログラムによってATM手数料や他銀行への振り込み手数料の無料回数が変動しますが、SBIネット銀行は利用時の手数料をお得に済ませられます。しかし、屋号つきでの口座開設はできません。そのため、フリーランスの契約でネット口座が必要な場合、おすすめです。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
PayPay銀行は、個人用口座とは別にフリーランス(個人事業主)向けの事業用口座開設が可能な銀行として有名です。屋号つきの口座開設ができるほか、以下のメリットがあります。
- 申し込みから最短5日でカードが届き、利用可能
- 月額基本料無料
- 開設と同時にVisaカード決済可能
- Pay-easyマークの払込書の場合、納税や公共料金の支払いがパソコンやスマホで済ませられる
- ビジネスローンを組める
PayPay銀行は、フリーランスが事業展開を進めていくために、利便性が高いといえます。
フリーランスを考えているエンジニアが把握しておきたいこと
副業から始めてみる
いつかはフリーランスを考えている人や本職以外にも収入を得たい方は、ぜひ副業案件から始めてみてください。
いきなりフリーランスになるのも良いですが、副業案件でクライアントとの信頼関係を築けていれば、
フリーランスとして独立をする際も案件に困ることはないでしょう。
そこから新たな案件を紹介してもらうことも多いです。
具体的な案件はエンジニアスタイルにも掲載しているので、ぜひ一度ご覧ください。
案件情報と自分のスキルは照らし合わせておく
自分が参画できる案件がどれくらいあるのかを把握しておくことで、
自分に今足りないことや、身につけておきたいスキルが明確になります。
その際、ポートフォリオを作っておくことが実は役に立ちます。
ポートフォリオ作成は自身のスキルの証明になるだけでなく、作成の過程で自分のスキルをあらためて棚卸することができるからです。
具体的なメリットや作成方法はこちらをご覧ください。
フリーランスになるメリットやリスクは知っておく
フリーランスになると、会社員と比較しても大きく環境が変わります。
例えば、ローンの審査や保育園の審査に通りにくくなることや、帳票をつける必要があるなどです。
特に社会保障面で会社員と異なることが多いので、これらを事前に把握して対策をしておきましょう。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
まとめ:フリーランスになるのなら仕事用の銀行口座を開設しよう!
フリーランスとして事業展開していくのであれば、自己の金銭管理のみならず、クライアントとの信頼関係にも影響することを理解し、事業用に口座開設するのがおすすめです。フリーランスにとって事業用の銀行口座開設は、メリットは多く挙げられますが、銀行を選択する場合、ポイントを知っておく必要があります。ぜひ、参考にしてみてください。
- フリーランスは事業用に口座開設することで、財務状況を管理しやすく、会計処理がしやすいのはもちろん、金銭トラブルを予防できるため、プライベートと分けることがおすすめ
- 屋号つきの口座開設は、匿名性が高まり、クライアントとの信頼関係構築につながる
- フリーランスが銀行口座開設する場合、手数料・金利・会計クラウドとの同期などを理解しておくことが大切である
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