【2022年最新】フリーランスが屋号を持つ5つのメリットと登録方法を紹介
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目次
フリーランスが屋号を持つ5つのメリット
「フリーランスで活動したいけど本名より屋号の方が良いの?」
「屋号にはどんなメリットがあるの?」
「屋号ってどこかに登録する必要がある?」
この記事では、こういった悩みを持つ人に屋号を用意するメリットをお伝えしています。
後半部分では屋号を考える際の気をつけたいポイントや屋号の登録をする方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
対応可能な仕事をアピールできる
個人事業での活動をこれから始めるのであれば屋号をつけて活動することで仕事の受注に大きく差が生まれる可能性があります。
なぜなら本名よりもどんなサービスを提供してくれるのかが、わかりやすいからです。
たとえば、実名でお店を運営するより「◯◯ベーカリー」や「ヘアーサロン◯◯」と扱う商品・サービスが連想可能なネーミングがあれば誰にでもどんなお店かがすぐに分かるでしょう。
店舗を構えるケースでも利点があるのであれば、姿形のないWebサービス等を提供したい人はオリジナルの商号を持っている方が優位性は高いでしょう。
名刺やSNSに「◯◯デザイン研究所」とか「◯◯ライティング」と記載していれば、あなたのことを知らなかった潜在的なニーズを抱える顧客から仕事の依頼が来る可能性も高めることが可能です。
屋号は基本的に自由に決められますので、自身の得意分野が一目でわかるネーミングを選ぶのがおすすめです。
屋号付き口座の開設で資金管理がスムーズになる
個人事業の大変なところとして挙げられるのが資金の管理。こういった悩みも屋号を持っていれば軽減できるかもしれません。
なぜならば屋号を持っていれば事業用の銀行口座を作れるからです。
フリーランス用の口座を使用すればプライベート口座と事業資金を分けられるため、資産管理をより簡単にできます。
確定申告に必要な経理処理も楽になりますので、事業用口座を持てることはかなりのメリットといえるでしょう。
事業への愛着・熱意がより高まり、相手に伝えわる
屋号をつけると事業への愛着・熱意がより高められるという点もメリットの一つです。
個人名で活動していても全く問題はありませんが、屋号を持つことで自身で事業を行っているという感覚を味わえるでしょう。
また、確定申告を行う際には屋号で申告するため自身のつくった事業で納税している、とより実感できるかもしれません。
さらに「廃業=屋号を失うのは避けたい」という気持ちが芽生え、仕事に向き合う意識が強くなるでしょう。
顧客からの信頼を得やすい
屋号を持っている方が、個人名より顧客の興味や信頼を得やすいところも屋号を用意しているメリット。
突然ですが、見ず知らずの人からサービスを受けようと思う人は少ないでしょう。しかし「こんなサービスを提供しています」と屋号からわかるのであればニーズのある顧客から興味を持ってもらえるかもしれません。
さらにいうと、本名で行っている事業であればクライアントが「この人は副業でビジネスをしているのかな」と感じてしまう可能性もあります。
「本業が忙しくて対応を後回しにされるかも」と依頼をためらうクライアントも出てくるかもしれません。
屋号があることは法人化をする一歩手前にあたるでしょう。もちろん、株式会社◯◯ほどの信頼感はないかもしれませんが、少なくとも継続的に事業をしようとする姿勢は伝わります。
事業としてしっかりと取り組んでいこうと考えるのであれば、屋号を持っている方がメリットが大きいでしょう。
知名度を高める際に役立つ
屋号は知名度を高めるのに役立つ可能性もあります。なぜなら屋号のネーミング次第で自身の得意とする分野を宣伝し認知してもらいやすいからです。
物忘れでよくあるのが「名前を聞いたはずだけど思い出せない」でしょう。本来は仕事のパフォーマンスで名前を覚えてもらえれば良いのですが、誰にでも実現できることではありません。
そこで、「黒帯FPライティングラボ」と専門ジャンルを一見できるようにするとか「365日お掃除屋さん」などとジャンルだけでなく営業日まで屋号でわかるようにすれば、実名よりも記憶に残ること間違いなし。
誰にでも覚えてもらえるような呼びやすい(親しみやすい)名称をつけられれば効果的な営業につながりますので検討してみてはいかがでしょうか。
フリーランスが屋号をつける際に気をつけたい4つのポイント
ここでは「屋号をつけたい場合に注意すべきポイント4点」についてお伝えします。使用できる文字の制限や付けてはいけないフレーズなど屋号のルールについて見ていきましょう。
屋号に使用できる文字
屋号には日ごろから使っている日本語はもちろん、ローマ字、数字を使うことができます。さらに、一部の記号(「&」「,」「.」「・」「-」「’」)も使用可能です。
このように屋号は比較的自由につけられます。ただし記号や数字を用いる場合、1と小文字のエルや大文字のアイなど、読みにくくなってしまうケースも考えられますので気をつけましょう。
会社を連想させる屋号は付けられない
「◯◯株式会社」や「合同会社◯◯」という法人格を連想させる名称はつけられません。なぜかというと法人格を持っていると相手に誤認させてしまうからです。
「◯◯銀行」や「◯◯証券」なども特別な資格を持っていると勘違いさせてしまうような名称ですので注意しましょう。
使われている屋号は避けた方が良い
すでに使われている名称であってもつけることができますが、避けた方がメリットは大きいです。
なぜなら、顧客にしっかりと認識してもらい機会損失を避けられるからです。
思いついた名称があればネットやSNSなどでチェックしてみましょう。屋号だけではなく、同じ名前のサービスや団体名がないか調べてみてください。
どうしても気に入った名称がすでに存在している場合には同じものを選んでも良いでしょう。ただし、言い換えや表記を変えることで唯一の屋号になるのであれば変更を検討してみるのが良いかもしれません。
検索して上位に来ない可能性を避ける
現代ではほとんどの人が検索エンジンやアプリの検索窓に自分の求めているサービスや特徴を入力し欲しいものを探しています。
そのため検索結果の上位に掲載されていればビジネスをするうえで優位に立てることは間違いありません。
同じ名称ですとSNSでも情報が埋もれてしまいますし、顧客からわかりにくくなってしまう危険性がありますので避けたいところです。
・背景1:同名の会社、屋号が事件を起こしたとき風評被害を受けてしまう
同じ名称の企業が悪質な事件や問題を起こした場合、勘違いされてしまうことや関連企業ではと風評被害を受けてしまう可能性もあります。
特にネットでは一度風評被害が起きてしまってからでは抑えることが難しく、関係性がないと信じてもらうことも難しいでしょう。
こういったトラブルを避けるためにも、まだ使われていない名称をつけることをおすすめします。
・背景2:商標と被ると認められないため
商標登録されている名称をつけることは認められていません。うっかり使用してしまうと大変なことになってしまいますので気をつけてください。
すでに商標登録されているか調べるには経済産業省の「特許情報プラットフォーム J-PlatPat」 を利用してみてください。
無料で利用可能で、かつ簡単に調べられます。
フリーランス屋号でよくある命名
次に、フリーランスの屋号でよくある名前をみていきたいと思います。どんなサービスを扱っているかがわかってもらえる名称にはどんなものがあるでしょう。
例えば「◯◯公務店」とか「お食事処◯◯」なんて名前なら何屋さんかすぐに判断できます。
ここではフリーランスの職種で多いエンジニアとデザイナーによくある屋号を紹介します。
フリーランスエンジニアの屋号ネーミング例
エンジニアの名称でよくあるのが「◯◯システム」。ほかには「◯◯ラボ」も人気がありそうです。
いずれにしてもシステムやIT、Webなどの専門とする業種であったり、ソリューション・開発など、業務を通じて何をしてくれるのかがわかる屋号をつけると良いでしょう。
- 〇〇企画
- 〇〇システム
- 〇〇プロジェクト
- 〇〇ラボ
- エンジニア〇〇
- 〇〇.com
- 〇〇ソリューション
- 〇〇制作
フリーランスデザイナーの屋号ネーミング例
デザイナーであれば「◯◯デザイン事務所」などとつけると仕事の意欲が湧いてきそうです。designと英語表記にするとスタイリッシュな印象になり、スマートなデザインを得意としているのかなと印象を与えることができるかもしれません。
Webよりもペンを使ったデザインが得意なのであれば「◯◯いらすと」とあえてひらがなで付けてみると印象に残りやすいでしょう。
- 〇〇デザイン
- 〇〇デザイン事務所
- 〇〇Webデザイン
- 〇〇スタジオ
- 〇〇クリエイティブ
- 〇〇クリエイティブ
このように業種、サービス内容のわかる屋号には活動していくうえでのメリットが多くあります。ぜひ自身の事業にピッタリの屋号を考えてみてください。
上記のような得意分野、サービス内容の宣伝に加えて自身の好きな言葉や理念、想いをくみあわせてみるのもおすすめです。
フリーランスが屋号を登録するための方法
ここまで読み進めて「屋号をつけたい」と思った人であれば屋号は決まったけど登録ってどうやってするの?とお思いでしょう。
公の機関に屋号を登録するとなると、手続きで何枚もの書類を記入して印鑑や住民票やマイナンバーカードが必要で、とか時間と手間がかかりそうな印象をお持ちの人が多いのではないでしょうか。
しかし、屋号の登録はそこまで複雑ではありません。むしろ驚くくらい簡単にできてしまいます。早速みていきましょう。
開業届に記入して提出して屋号を登録
開業の際には開業届の提出が必要です。開業届に屋号を書くスペースがありますので屋号を書いて出しましょう。ほかに手続きは必要ありません。
ちなみに手数料もかかりませんので安心してください。あっという間に終わってしまいます。
屋号登録は義務ではない
屋号の登録は義務ではなく任意。「屋号を決めたけど登録したくない」という場合、届の屋号記入欄は空白で出してOKです。
屋号は後からつけることも変更することも可能ですし、さらにいうと2つ以上持つことも可能です。
屋号変更したら次回の確定申告時に一緒に行えば対応が可能
もしも屋号変更した場合は、確定申告で使う書類に屋号が書けるところがありますのでそこに書くようにしましょう。そうすることで確定申告と屋号の登録を同時に行えます。
ちなみに確定申告でも登録は任意です。変更したことを書かなくてもペナルティはありませんので安心してください。
考えた屋号は登記するメリットもある
ここでは屋号を登記することで得られるメリットを紹介していきます。
登記するとなれば屋号を持っているだけよりも、さらに真剣に事業を行っているのが伝わります。どのような利点があるのか見ていきましょう。
対外的な信用を高めることができる
登記をすれば誰でも登記簿で事業が存在していることが確認できます。名刺に書かれている住所で調べたけど実態がない事業所よりも登記簿に記録された事業所の方が安心できるのはいうまでもありません。
公的な機関に届け出を出している人として、顧客は信頼を高めるでしょう。
同じ本店所在地に同じ商号を登記することができない
商業登記法において同じ本店所在地に同じ名称を登記することは禁止されています。これはすでに屋号を登記している人を守るためのルールです。
同じ住所に同じ名前の企業がいくつも登記できるようになってしまうと、顧客の認識混同を生み、営業妨害・風評被害などを引き起こしてしまうかもしれません。
そのため「同一商号、同一本店の禁止」というルールが定められました。このルールによって同一住所で同じ屋号を登記できなくなったため、同じ名称を使った嫌がらせから事業を守ることができるようになったのです。
ちなみに同一商号の区別は表記が同じであるかどうかで判断をします。
たとえば、
登記済みの商号 | これから登記予定の商号 | 判定 |
フリーランスライターはじめ | はじめフリーランスライター | OK |
一(はじめ) | はじめ | OK |
一(はじめ) | 一(いち) | NG |
このように表記が同じであれば読みが異なっていても同一商号と見なされ登記できません。
法人化後も同じ屋号を継続して使える
一人で始めた事業も軌道に乗ってきたら人を雇用したり、法人化を検討したりするタイミングが来るかもしれません。
法人化後も同じ屋号を継続して利用可能です。それまでの期間で築いてきた信頼、知名度をそのまま生かすことができるでしょう。
フリーランスを考えているエンジニアが把握しておきたいこと
副業から始めてみる
いつかはフリーランスを考えている人や本職以外にも収入を得たい方は、ぜひ副業案件から始めてみてください。
いきなりフリーランスになるのも良いですが、副業案件でクライアントとの信頼関係を築けていれば、
フリーランスとして独立をする際も案件に困ることはないでしょう。
そこから新たな案件を紹介してもらうことも多いです。
具体的な案件はエンジニアスタイルにも掲載しているので、ぜひ一度ご覧ください。
案件情報と自分のスキルは照らし合わせておく
自分が参画できる案件がどれくらいあるのかを把握しておくことで、
自分に今足りないことや、身につけておきたいスキルが明確になります。
その際、ポートフォリオを作っておくことが実は役に立ちます。
ポートフォリオ作成は自身のスキルの証明になるだけでなく、作成の過程で自分のスキルをあらためて棚卸することができるからです。
具体的なメリットや作成方法はこちらをご覧ください。
フリーランスになるメリットやリスクは知っておく
フリーランスになると、会社員と比較しても大きく環境が変わります。
例えば、ローンの審査や保育園の審査に通りにくくなることや、帳票をつける必要があるなどです。
特に社会保障面で会社員と異なることが多いので、これらを事前に把握して対策をしておきましょう。
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まとめ
この記事ではフリーランスが屋号を持つ5つのメリットとその登録方法について紹介してきました。メリットとしては、
- 得意な仕事をアピール可能
- 屋号付き口座が開設でき資金管理がスムーズになる
- 事業への愛着や熱意がより高まる
- 個人名での活動より顧客の信頼を得やすい
- 「お掃除屋さん」や「マネーライティング研究所」など覚えやすい名前をつけて知名度を高めるのに役立つ
などがありました。
屋号をつける際に気をつけたいポイントは、
- 法人格や特別な資格を持っていると感じる名称はNG
- すでに使われている屋号は避けた方が良い
- 検索して上位に来ない可能性を避ける
です。
屋号は必ず用意しなければいけないものではなく、途中でつけたり変更したりすることも可能。登録自体は、開業届や毎年行う確定申告でできてしまうため非常に簡単です。
「なくても良いもの」であっても、活動がより意欲的になったり、周囲の人に認知されやすくなったりするのであれば利用しないのはもったいない!
記事にあった注意点に気をつけながらあなたも屋号をつけてみませんか。
- 個人事業主は屋号を持つことのメリットが大きい
- 屋号につけられない名称や推奨されないネーミングには気をつけよう
- 屋号の登録は簡単!書類に記入して税務署に出すだけ
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