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【2022年最新】退職してからだと後悔する。フリーランスになる前に準備しておきたいお金に関する準備事項を紹介


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フリーランスになるために必要な手続きとは

フリーランスになるために、具体的にどのような準備が必要なのか疑問に思う人も少なくありません。ここでは、フリーランスになるために必要な「開業届」「社会保険」「確定申告」などの手続きに注目し、詳しく説明します。

開業届を出す

フリーランスになり、新たに事業を開始する時は「開業届」を提出します。開業届の提出は、事業開始から1ヵ月以内と所得税法で定められており、自宅や事務所の住所がある納税地を管轄する税務署に持参か郵送します。

提出を義務付けられている開業届ですが、出さなくても法的な罰則はありません。ただし、開業届を出すことによって税金面などで大きな優遇があるため、提出が好ましいです。具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で紹介します。

  • 確定申告の際に青色申告を選択できる

開業届を出すと、確定申告の際に「青色申告」が選択できるようになります。青色申告とは、最大で所得金額から65万控除される制度です。青色申告をしない場合は、白色申告で確定申告を行いますが、この場合は青色で可能な控除は対象外となります。

また、青色申告の特典として「純損失の繰越控除」もあります。損失(赤字)が出た場合でも、3年の間に黒字になれば、所得額は赤字分を相殺した金額になります。状況によっては、所得税を減らし節税できるメリットもあります。

  • 屋号で銀行口座を開設できる

開業届を提出すると、事業用の銀行口座を開設できるようになります。必ずしもフリーランスに事業用の銀行口座は必要ではありませんが、事業を大きく発展させたいと考えている場合は、個人口座と分けたほうが収支を管理しやすいといえます。

参考 国税庁「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」

   国税庁「青色申告特別控除」

国民年金の手続きをしておく

会社員からフリーランスになった場合は、厚生年金から国民年金への切り替え手続きが必要です。国民年金は居住している市町村役場で行います。退職直後に加入手続きを行う場合は、前の会社の厚生年金の資格喪失証明書などが必要になる場合があります。

また、フリーランスになると会社員時代に比べて、将来受取る年金が少なくなります。「国民年金基金」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」など、老齢基礎年金に上乗せできる制度を検討してみるのもおすすめです。

参考 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」

   国民年金基金「制度について知る」

国民健康保険に加入する

健康保険への加入もフリーランスの義務です。一般的に多いのが「国民健康保険」への加入です。退職後に、健康保険の資格喪失証明書や本人確認書類(マイナンバーカード、自動車運転免許証など)を持参して、市区町村役場で加入手続きを行いましょう。

国民健康保険には扶養という概念がないのが特徴です。家族がいる場合は、それぞれが加入し、世帯ごとに合算して請求されます。配偶者やその他の親族の保険料は、社会保険控除の対象となるため、確定申告の前に納付額を確認し確定申告書に記入しましょう。

また、「健康保険の任意継続」という選択もあります。退職後20日以内に申請すれば、会社員の時に加入していた健康保険が継続できる制度です。原則、在職中に受けられる保険給付と同じ給付を受けることができますが、傷病手当金と出産手当金は対象外です。

保険料 扶養・世帯 手続き・期間
国民健康保険 ・前年の所得などに応じて決定
・減免制度あり
・国民健康保険の世帯人員数によって決まる ・退職後、都度
・資格が喪失するまで有効
健康保険の任意継続 ・退職時の標準報酬月額に基づいた保険料
・2年間原則変わらない
・扶養家族の保険料はかからない ・退職後20日以内に申請
・退職後2年間有効

青色申告承認申請書を提出する

前述の通り、青色申告は大きな節税効果があります。開業届と併せて「青色申告承認申請書」も提出しておきましょう。提出のタイミングは、青色申告書による申告をしようとする年の3月15日までです。提出先は納税地の税務署で手数料は無料です。

青色申告の承認を受けると最大で65万円の節税対策になりますが、決算書作成や帳簿への記帳の方法などに関しては、白色申告より複雑です。確定申告ソフトや会計ソフトなどを使用すると、書類作成を効率化できるのでおすすめです。

小規模企業共済制度に加入しておく

昭和40年から続く「小規模企業共済」は、小規模企業の経営者や個人事業主などのための、退職金制度です。毎月決めた額を積み立て、退職時や廃業時に「共済金」と呼ばれるお金が受け取れるのが特徴です。昭和40年にスタートし、全国で約159万人が加入しています(2022年3月現在)。小規模企業共済に加入するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 掛金は全額所得控除

小規模企業共済の掛金は、1,000円〜70,000万円の間で自由に設定できます。また、収入に応じて増減や減額など、無理のない範囲で掛金を決められるのもポイントです。全額が課税対象所得から控除できるため、高い節税効果があります。

  • 受取りは「一括」「分割」が可能

小規模企業共済は満期や満額がありません。退職時や廃業時に「共済金」を受け取ります。受け取り方法は、「一括」「分割」「一括と分割の併用」が選択可能です。一括受け取りを選択した場合は「退職所得扱い」、分割を選択した場合は「公的年金等の雑所得扱い」となり、節税対策としても効果的です。

  • 低金利の貸付制度が利用できる

小規模企業共済を契約すると、掛金の納付期間に応じた貸付限度額の範囲内で、事業資金を借入れできます。貸付制度は一般貸付け 、 緊急経営安定貸付け 、傷病災害時貸付け 、 福祉対応貸付け 、創業転業時・新規事業展開等貸付け 、 事業承継貸付け 、 廃業準備貸付けの7種類あり、いずれも低金利なのがポイントです。

フリーランスになる前にしておくべき「お金」に関する準備

フリーランスとして独立したばかりの頃は、「収入が不安定だから」という理由で、さまざまな契約が不利になることがあります。ここでは、フリーランスになる前にどのような準備が必要なのか確認していきましょう。

不動産の賃貸契約

フリーランスの場合、会社員と比べ賃貸契約が難しいといわれています。引っ越しを考えている場合や独立を機に事務所を借りる計画をしている方は、会社員のときに不動産の賃貸契約を済ませておきましょう。

仕事用の口座をつくる

新たに仕事用の口座をつくっておくのもおすすめです。今まで使用していた口座をそのまま使用すると、個人と仕事の入出金が混在し、経理業務に手間がかかります。お金の流れがひと目で分かるよう、専用の口座をつくっておきましょう。

クレジットカード・ローンを申し込む

フリーランスの場合、新たにクレジットカードを作ろうとしても審査が通らない可能性があります。特に独立して間もない頃は、収入が不安定だと判断されることが多いため、安定的な収入を得ているうちに、カードの申し込みを済ませておきます。

支出管理がしやすい点もクレジットカードの利点です。現金不要で決済できるのはもちろん、会計ソフトの中には、クレジットカードと連携しデータ管理ができる機能もあります。同様の理由で、車などのローンも会社員のときに組んでおくのがおすすめです。中・長期のローンは、フリーランスになり収入が減ったとしても、毎月問題なく支払える金額か確認しておきましょう。

売上計画を立てる

フリーランスとして事業を行う場合、事業計画は今後の指標として重要な役目をもちます。業務内容や日々の実績などは「売上計画」として欠かさず記入しておきましょう。具体的な金額や数値なども併せて記入しておくと、ひと目で現状が把握できるだけではなく、「どのくらいの収入を目指せばよいのか」といった次の目標も見えてきます。

独立したばかりの頃は他の業務に追われてしまい、売上計画を記入する暇がないかもしれません。しかし、最初だからこそ売上計画をしっかりと立て、売上実績や経費を把握し、自分の目標と向き合う必要があります。

複式帳簿をつける

フリーランスにメリットが多い青色申告。申告するためには「複式帳簿(複式簿記)」で帳簿をつけておく必要があります。簿記や経理の経験がない方は、青色申告用の会計ソフトを使用すると、複式簿記の知識がなくても確定申告書などが作成可能です。

また、事業規模が大きくなり「会計業務の手間を削減したい」と考えるようになったら、お金の専門家である税理士に相談する方法もあります。プロに経理業務を管理してもらうことで、節税対策も期待できます。

できればやっておきたい、フリーランスが効率的に仕事をするための環境作りの準備事項

フリーランスになると、すべて自分で対応することになります。少しでも作業効率を上げるためにやっておきたい準備を3つ紹介します。

名刺の準備

フリーランスのブランディングツールとして欠かせないのが「名刺」です。「会社員ではないからいらないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、団体に属していないからこそ、自分自身を伝えるために名刺が必要な場面もあります。名刺交換を通じて人脈を広げるチャンスも期待できるため、準備しておきましょう。

フリーランスの名刺に載せる項目は、以下の通りです。

  • 名前、屋号
  • 肩書(ライター、エンジニアなど)
  • メールアドレス
  • 住所
  • 運営しているWebサイトのURLやSNSのアカウント

さらに「保有しているスキル」「今までの経験や実績など」も記載すると仕事の獲得につながりやすくなります。

オリジナルのロゴやイラストを作って名刺に載せたい場合は、デザイン業者に依頼するのがおすすめです。新規デザインを依頼した場合の一般的な料金相場は、デザイン料が10,000円〜50,000円、印刷代は名刺1枚につきおおよそ10円〜50円程度ですが、モノクロ・カラーの違いや印刷枚数によって異なります。

印鑑の準備

フリーランスとしてビジネスを行う場合、必ずしも印鑑を新たに作る必要はありません。個人名の実印を使用している方も多くいます。ただし、今後事業を大きく発展させたいと考えている場合は、ビジネス専用の印鑑を作成しましょう。

ここでは、フリーランスが持っていると便利な印鑑とその用途について説明します。

  • 角印

角印は、主に納品書、請求書、請求書など一般的な書類作成に使用します。認印と似たような役割で、使用頻度が高いのが特徴です。大きさは21〜24mm程度、印面には屋号(社名)のみを刻印します。

  • 丸印

丸印は、屋号名(社名)に加え代表者名を刻印した印鑑です。実印と同じような役割をもち、主に契約時や官庁への提出書類など、重要な場面で「代表者印」を求められる際に押印します。大きさは18〜21mm程度です。

  • 銀行印

フリーランスになり、口座開設時に必要となるのが銀行印です。個人で使用している印鑑と同じものを使用しても問題はありませんが、会計処理などで混乱が生じる場合もあるため、個人用と分けて使用するのがおすすめです。フリーランスの銀行印は、屋号入りか個人名の刻印を選択して作成します。

ただし、銀行によっては屋号入りの印鑑は認められないケースもあるため、注意が必要です。また、ネット銀行などは印鑑の届け出が不要の場合もありますので、あらかじめ銀行のWebサイトなどで確認しておくとスムーズに行えます。

その他に、「請求書在中印」「住所印」などのゴム印を用意する方もいます。

契約や書類整理のための備品準備

業務や取引で作成した契約書は、法律で5年間の保存期限が決められています。請求書や見積書、領収書、レシートといった経理関係の書類を含めると、その数はあっという間に増えていきます。

長期間保存する書類は、種類や期間ごとに分類して保存し、ファイリングしておくのがおすすめです。クリアファイルや封筒などをあらかじめ多めに購入しておき、必要な時にすぐに使用できるよう準備しておきます。

通信環境の整備

フリーランスとして仕事をする上で重要性が高いものの一つに、通信環境があります。特にメールや資料のやり取り、ビデオ会議などにインターネットは欠かせません。通信速度や安定性などを必ず確認しておきましょう。

一方で、紙のやり取りを行う場合は、ファクスが必要です。コンビニによってはファクス機能付きのコピー機を設置しているところもありますが、その都度コンビニに出向くのも手間と時間がかかります。業務内容やクライアントの傾向から、ファクスの使用頻度が高いと感じる場合は、早い段階で設置を検討してみましょう。

フリーランスが効率的に案件獲得をするためにやっておきたいこと

フリーランスとして働くためには、案件の獲得が大きなカギです。ここでは、効果的に案件を獲得する方法について解説します。

ポートフォリオの作成

フリーランスが案件を獲得するためには、ポートフォリオを準備するのがおすすめです。ポートフォリオとは、過去の仕事実績や成果、執筆した記事や作品などが一覧にまとめてあるものです。

ポートフォリオの内容は仕事のジャンルによって異なります。「実績」「スキル」「経験」などポイントを抑えてアピールすると、クライアントは選考しやすくなります。加えて、カメラマンの場合は「どんな撮影が得意なのか」、ライターの場合は、「どのジャンルの専門知識があるのか」など、分野についても細かく記入しておくのもおすすめです。

フリーランスエージェントへの登録

案件を増やしたいと考えている方は、フリーランスエージェントに登録するのも一つの方法です。フリーランスエージェントとは、業務委託案件の紹介や条件交渉などをサポートしてくれるサービスです。「単価の高い大手企業案件」、「週5日勤務案件」などこだわりの案件を数多く取り扱っているのが特徴で、特にITエンジニアやWebデザイナーの方におすすめです。人気のフリーランスエージェント3社を以下で紹介します。

  • 「レバテックフリーランス」──案件探しや税務サポートまで

15年の実績をもつITエンジニア・クリエイター専門エージェント。専属の担当者が収入が途切れないよう案件探しのサポートを実施しています。求人は常時5,000社以上、高単価の直請け案件などがあります。

  • 「Pe-BANK」──30年以上にわたり企業とエンジニアをつなぐ

ITエンジニアへの案件紹介はもちろん、健康診断や共済会などさまざまなサポート体制が整っています。全国に12ヵ所の拠点があるため、首都圏だけではなく地方在住のエンジニアにも案件の紹介が可能です。

  • 「Midworks」──案件充実度、価格満足度No.1

全国調査で3年連続「エンジニアが選ぶIT系フリーランス専門エージェントサービスNo.1」を誇っています。「リモート案件」や「週2〜3回稼働」といった働き方に合わせて案件を選択することも可能で、案件数は全国エリアで3,000件以上保有しています。

フリーランスエージェントに登録するメリットとしては、「案件を獲得するための営業が不要」という点も挙げられます。案件が途切れないリスクも軽減できるため、「収入を確保できないかもしれない」といった不安定な状況が避けられます。福利厚生が充実しているフリーランスエージェントもあるので、気になる方はサービス内容を比較するのがおすすめです。

知り合いやクライアントに案件がないか聞く

知人やクライアントに連絡を取るのもおすすめです。意外と案件を抱えて困っているケースもあるかもしれません。クライアントに「案件数を増やしたい」と相談すると、対応してくれる場合もあります。

SNSで独立を告知

Twitter、Instagram、LINEなどSNSを使って案件を獲得する方法も有効です。プロフィール欄などに職種・実績を記載し、独立したことや仕事を受注したい旨を告知します。仕事用のメールアドレス等を貼っておくと、問い合わせが来る可能性も高くなります。

プロフィール欄は自分の写真を使用し、ペンネームではなく本名にしておくと、信頼度を重視する企業の目に留まりやすいです。

フリーランスを考えているエンジニアが把握しておきたいこと

副業から始めてみる

いつかはフリーランスを考えている人や本職以外にも収入を得たい方は、ぜひ副業案件から始めてみてください。
いきなりフリーランスになるのも良いですが、副業案件でクライアントとの信頼関係を築けていれば、
フリーランスとして独立をする際も案件に困ることはないでしょう。

そこから新たな案件を紹介してもらうことも多いです。

具体的な案件はエンジニアスタイルにも掲載しているので、ぜひ一度ご覧ください。

案件情報と自分のスキルは照らし合わせておく

自分が参画できる案件がどれくらいあるのかを把握しておくことで、
自分に今足りないことや、身につけておきたいスキルが明確になります。

その際、ポートフォリオを作っておくことが実は役に立ちます。
ポートフォリオ作成は自身のスキルの証明になるだけでなく、作成の過程で自分のスキルをあらためて棚卸することができるからです。

具体的なメリットや作成方法はこちらをご覧ください。

フリーランスになるメリットやリスクは知っておく

フリーランスになると、会社員と比較しても大きく環境が変わります。
例えば、ローンの審査や保育園の審査に通りにくくなることや、帳票をつける必要があるなどです。
特に社会保障面で会社員と異なることが多いので、これらを事前に把握して対策をしておきましょう。

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まとめ

フリーランスになる前に準備しておきたいことを紹介しました。お金に関する手続き事項は、独立する前にあらかじめ確認しておくことをおすすめします。開業してから業務に専念するためにも、本記事を参考にフリーランスになる前に必要な準備を確認しておきましょう。

  1. フリーランスになると税務・経理業務や備品管理、その他多くの手続きが発生する
  2. クレジットカードやローンなど契約に関することは、会社員の時に済ませておく
  3. フリーランスとして事業を続けるためには、案件の獲得が重要。フリーランスエージェントへの登録やSNSでの告知、クライアントや知人などに相談し、業務が途切れないようにする
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